トラネキサム酸って美容に本当に効果があるの…?
そんな疑問をお持ちではないでしょうか?
本記事では、トラネキサム酸の美容効果について、市販薬と処方薬で違いはあるのか、効果的に服用するにはどうすればいいかなど解説します。
シミや肝斑、ニキビ跡に効果のあるトラネキサム酸の美容効果について知りたい方はぜひ参考にしてくださいね。
この記事でわかること
- トラネキサム酸はシミや肝斑、色素沈着タイプのニキビ跡を改善する
- トラネキサム酸は3ヶ月以上の服用で美容効果を実感しやすい傾向にある
- 美容目的でトラネキサム酸を服用するなら、成分量の多い処方薬がおすすめ
目次
トラネキサム酸には美容・美白効果が認められている
特徴 主成分はトランサミンの医療用医薬品 肌の炎症を抑える作用/メラニンの生成を抑制する作用を持つ 効果 シミや肝斑の発生を抑える 色素沈着タイプのニキビ跡を改善する 副作用 皮膚のかゆみ・頭痛・吐き気・食欲不振 |
トラネキサム酸には、美容・美白効果が認められています。
実際に、トラネキサム酸は、1990年代に肌への美容効果が注目され、2002年には美白有効成分として厚生労働省に正式に認められました。
トラネキサム酸に期待できる美容効果
まずは、トラネキサム酸に期待できる美容効果をご説明します。
トラネキサム酸には、抗プラスミン作用があり、プラスミンの働きを抑えることで美容・美白効果を発揮します。
抗プラスミン作用とは?
「プラスミン」というタンパク質の生成を抑制する働きのことです。プラスミンはメラノサイトの活性化や炎症を引き起こし、シミや肝斑、肌の炎症の原因となります。
肌の炎症を抑える
トラネキサム酸には、肌の赤みやアレルギー反応などの炎症を抑える効果があります。
プラスミンは、体内でタンパク質を分解することにより、炎症を引き起こす要因になります。
トラネキサム酸は、抗プラスミン作用を持ち、プラスミンの働きを抑えることで、炎症の拡大を防ぎます。
メラニンの生成を抑制する
トラネキサム酸は、メラニンの生成を抑制する働きがあります。
紫外線ダメージなど、肌が刺激を受けると、メラノサイト活性化因子である「プラスミン」が活性化されます。
メラノサイトは、シミや肝斑のもとであるメラニンを生成する細胞です。
トラネキサム酸が持つ抗プラスミン作用は、メラノサイトを活性化させる「プラスミン」の働きを抑え、メラニンの生成を抑制します。
トラネキサム酸の美容効果で改善される肌悩み
トラネキサム酸は様々な肌悩みの改善を期待できます。
トラネキサム酸の効果で改善が期待できる症状
シミ | 肝斑 | 色素沈着タイプのニキビ跡 | |
---|---|---|---|
メラニンが蓄積してできる跡 |
左右対称に現れる色素斑 |
炎症後にできる跡 |
トラネキサム酸は、メラニンの生成を抑制する効果により、シミや肝斑を改善します。
また、そばかすや炎症後に現れるシミ(炎症後色素沈着)にも効果があります。
肝斑の治療法には、トラネキサム酸の服用が効果的
レーザーの種類や相性によっては、レーザーを肝斑に当てると、刺激が加わり悪化してしまう場合があるため、内服薬での治療は有効と考えられます。実際に、肝斑の患者11名にトラネキサム酸を投与したところ、投与開始から1〜2ヶ月後には11例全てに肝斑の症状の軽減が認められたと報告されている事例があります。
トラネキサム酸の抗炎症作用により、色素沈着タイプのニキビ跡を改善します。
色素沈着タイプのニキビ跡とは、ニキビがある箇所にメラニンが過剰に生成された結果、現れるニキビ跡のことです。
ニキビの炎症が続くと、メラノサイトが過剰に活性化されて、メラニンが蓄積しやすくなります。
その結果、炎症で赤くなった患部に、色素沈着したニキビ跡が残る場合があります。
トラネキサム酸は、メラニンの生成を抑制し、炎症を鎮めることで、色素沈着タイプのニキビ跡を改善します。
トラネキサム酸の市販薬と処方薬における美容効果の違い
トラネキサム酸は成分名で、トラネキサム酸を含む医薬品には、市販薬と処方薬の2種類があります。
この章では、市販薬と処方薬の美容効果の違いについてご説明します。
市販薬は、製品ごとに治療対象が異なる製品として展開されていることを、前提として理解しておきましょう。
認可されているトラネキサム酸成分の最大含有量が異なる
トラネキサム酸配合の内服薬は、市販薬と処方薬で、認められているトラネキサム酸の最大含有量が異なります。
この含有量の違いにより、実感できる美容効果にも差が生じる場合があります。
市販薬には、トラネキサム酸を通常の成人の服用で、1日あたり最大で750mg配合することができます。
市販薬は、医師の診断を受けなくとも購入できるため、副作用の安全面などを考慮して含有量が少なく設定されていると言われています。
ただし、副作用のリスクがないわけではないため、使用には注意が必要です。
処方薬には、トラネキサム酸が1日あたり最大で2,000mg含まれています。
医師の診断のもとで使用するため、治療への有効性の観点から、有効成分の最大含有量が市販薬よりも高く設定されている処方である傾向にあるのです。
有効成分が多く含まれるため、必ずしも効果を実感しやすいというわけではありませんが、より高い美容効果を期待する場合や、医師の治療方針のもと安全的かつ効果的に治療を使用したい場合は、処方薬が向いています。
処方薬には外用薬がある
トラネキサム酸ローションは、トラネキサム酸が配合されたローションタイプの外用薬です。
美肌効果があり、肝斑やシミ、くすみに効果があります。
また、抗炎症作用により、皮膚の赤みやかぶれ、肌荒れにも効果的です。
1日2回患部に適量塗布します。常温で保存できます。
※オンライン診療サービス「東京美肌堂」での処方例になります。効果や使用方法、保存方法は処方先のクリニックによっても異なる場合があります。
美容目的でのトラネキサム酸の服用方法
美容目的でのトラネキサム酸の服用方法をご紹介します。
トラネキサム酸の服用継続期間は、治療目的や治療方針によって異なる可能性があります。
個人の状態によっても、異なる場合があるので、あくまで参考までにしてみてください。
成人の場合は、1回1錠を2〜3回服用する場合が多いです。
もし1回飲み忘れた場合は、気づいた時点で1回飲むようにしましょう。
次の飲む時間が近い場合は、忘れた分をスキップし、次の飲む時間に1回分を飲みます。
1日2回の場合は12時間、1日3回の場合は6〜8時間空けるようにしましょう。
※個人や治療方針によっても異なる場合があります。
トラネキサム酸は、効果を実感できるまで3ヶ月以上続けて服用する場合があります。
トラネキサム酸は、即効性のある薬ではありません。
また、飲み続けないと効果が実感できなくなり、肌悩みが再発してしまうケースもあります。
そのため、美肌治療においては、個人の肌の状態をもとに、3ヶ月以上の服用が推奨される場合があるのです。
トラネキサム酸は飲み続けても大丈夫ですか?
健康な方で、決められた用法用量を守って服用していただいていれば、休薬をせずに長期服用していても特別問題はないかと思われます。
トラネキサム酸の美容内服が推奨されない人
トラネキサム酸は、健康上や副作用の問題がなければ、服用を続けられる内服薬ですが、内服が推奨されない人もいます。
トラネキサム酸の美容内服が推奨されない人
- 低用量ピルを服用中の方
- 妊娠中の方
- 高脂血症や高血圧の方
- 血栓症の既往歴がある方
トラネキサム酸の服用を推奨されない人はどんな人ですか?
トラネキサム酸は血を固めて血栓作るような作用はありませんが、血栓を溶かす機序を抑える作用があるため、血栓発症リスクの高い方(女性ホルモン剤を服用中の方、妊娠中の方、高血圧、高血糖、高脂血症の方、血栓症の既往歴がある方など)が服用した際に血栓ができやすくなる可能性がございます。
結論、血栓症のリスクがある方は服用が推奨されない場合があります。
ただし、健康面での問題がなく、用法・用量を守っての服用であれば血栓症を引き起こす作用はありません。
トラネキサム酸を美容目的で服用したい方は美容皮膚科で相談しよう
シミや肝斑にお悩みの方や、美白効果を求める方は、医師に相談のもとトラネキサム酸での治療を検討しましょう。
処方薬のため、医師の診察を受けて処方を受ける必要があります。
美容内服を取り扱う「東京美肌堂」では、初診料・再診料・処方箋料・相談料がすべて無料です。
医師のアドバイスを受けながら効果的に肌質を改善したい方におすすめです。
さらに、美容内服の購入後も、無料でオンライン診療を受けられるサービスを提供しています。
長期的に継続して効果を実感していただきやすいように、割引制度もご用意しています。
東京美肌堂では、6ヶ月定期便で1ヶ月分、12ヶ月定期便で3ヶ月分のお薬代がお得になります!!
さらに、長く継続していただけばいただくほど、割引率がアップします!
※最大の割引率は20%OFFまでです。19カ月目以降の割引率は変わりません。
東京美肌堂では、
- LINEで完結する「オンライン診察」
- 土日祝も夜10時まで受診可能
- 当日予約もできるから気になったときにすぐ診察
- あなたに合った医療用医薬品・内服薬・外服薬・漢方薬がわかる
- 初診料・再診料・処方箋料・相談料が0円
といった、忙しい方でも美容皮膚科を受診できるオンライン診療サービスを提供しています。
ご予約は下記ボタンから受け付けていますので、気になった方はチェックしてみてくださいね!
東京美肌堂の診察予約はこちらから
東京総合美容医療クリニック
福田麻衣 医師
美容皮膚科/美容外科
当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。