肌のハリがなくなってきた気がする…。
年齢とともに、肌のきめの粗さや、毛穴のたるみが気になり始めた方は、肌のハリが低下しているサインかもしれません。
肌のハリは、加齢や乾燥など様々な要因により徐々に失われていってしまいます。
ハリ不足を解消するには、保湿を継続して、肌に潤いを与えることが大切です。
この記事では、肌がハリ不足になる原因やハリを取り戻す方法を詳しく解説します。
「最近、肌にハリや弾力がなくなってきた…」と感じる方は必見です!
この記事でわかること
- 肌のハリは肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンが不足すると失われる
- 肌のハリを取り戻すには紫外線対策・保湿スキンケア・食事の改善が大切
- より効果的な改善を望む場合は美容皮膚科で施術を受けるのがおすすめ
目次
「肌のハリがない」状態とは
指で肌を押したときに弾力がある/みずみずしさ・ツヤがあると感じられる場合は、肌のハリが保たれている状態です。
一方で、これらに当てはまらない場合は「肌のハリが不足している」状態と言えます。
ハリが失われた肌は、以下のような特徴を持ちます。
肌表面のたるみや毛穴が目立つ
肌のハリが無くなると、肌のたるみや毛穴の目立ちが、見た目に現れやすくなります。
他にも、肌の乾燥・くすみ・弾力の低下・化粧品の浸透率低下・目元のシワやほうれい線が目立つといった肌悩みも、感じやすくなります。
肌内面のコラーゲン・エラスチンが不足している
肌のハリを保つのには、肌の奥深く(真皮層)にあるコラーゲン・エラスチンなどの成分が関係しています。
コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸やプロテオグリカンは、肌の真皮層の大部分を占める成分で、肌の弾力を保つ役割を担っています。(※)
つまり、コラーゲン・エラスチンなどの成分が不足すると肌のハリが失われてしまいます。
コラーゲンなどは、加齢とともに生成量が減少し、生成される成分そのものも硬くなっていきます。
そのため、年齢を重ねるとともに、肌のハリが失われてしまうのが多い傾向にあります。
※特に「コラーゲン」はハリを生み出す働きを、「エラスチン」は肌の弾力を生み出す働き、「ヒアルロン酸」「プロテオグリカン」は肌に水分を蓄える働きを担います。
肌のハリがなくなる原因
加齢によるコラーゲン・エラスチンの不足以外にも、以下の5つの要因が重なることで、肌のハリは失われやすくなります。
肌のハリを取り戻すためにも、自分に当てはまる原因は無いかを押さえて対策していきましょう。
加齢による筋肉の衰え
顔には、表情筋と呼ばれる筋肉が備わっています。
表情筋は、表情を作る以外にも、肌を奥から支える土台としての役割を担っています。
加齢によって、表情筋を構成する筋繊維の本数が減少して、筋肉が衰えると、肌組織を支えきれなくなり、肌のハリが失われやすくなります。
乾燥による水分不足
肌が乾燥すると、肌のハリが失われやすくなります。
肌の弾力を保つセラミドやコラーゲンは、肌の水分を保持する力を持っています。
肌の水分を保つセラミドやコラーゲンが失われると、肌が水分を保持する力が弱まることで、乾燥してしまうとともに、ハリも失われてしまうのです。
紫外線による光老化
紫外線には2つの波長が存在しています。
そのうち、UV-Aと呼ばれる波長は、肌の奥深く(真皮層)に到達して、コラーゲンやエラスチンといった肌のハリを保つ成分を破壊してしまいます。
これにより、本来のハリを保つ機能を十分に発揮できなくなってしまうため、紫外線を多く浴びると肌のハリが失われやすくなります。
不摂生による肌のターンオーバーの乱れ
睡眠不足・バランスの悪い食生活・喫煙をしすぎるなどの不摂生は、肌のターンオーバーの乱れを引き起こします。
肌のターンオーバーとは、肌細胞の生まれ変わりのプロセスのことです。
通常は、約28日の周期で行われますが、サイクルが乱れてしまうと、コラーゲンの生成量が低下すると同時に、肌に古い角質が溜まり、肌が乾燥して、肌のハリが失われやすくなります。
糖や脂の摂りすぎによる栄養バランスの偏り
糖質を取りすぎると、余分な糖とタンパク質が結びついて、AGEs(蛋白糖化反応最終生成物)という悪玉物質が生まれてしまいます。
この悪玉物質は、肌の老化を進行させてしまうとも言われており、肌のハリを保つ成分を減少させます。
また、脂を摂りすぎると、肌のターンオーバーが乱れやすくなり、コラーゲンの生成量の低下を招きます。
そのため以下のような糖質・脂質ともに多く含まれる食べ物の摂り過ぎには、注意しましょう。
- ファストフード
- ラーメン
- 炭酸飲料
- 菓子パン
- スナック菓子
- チョコレート
肌のハリを取り戻す方法
肌のハリが失われてしまうのには、加齢や睡眠不足などの生活習慣が関わっています。
この章では、失われてしまった肌のハリを取り戻す対策法を5つ紹介します。
有効成分が含まれる化粧品を使う
肌のハリを保つための対策として、有効な成分を含む化粧水でケアを行いましょう。
水分を保つ「保水作用」・肌を老化から守る「抗酸化作用」・水分を包む皮膜を形成する「高分子」などを取り入れるのが効果的です。
セラミドやヒアルロン酸は、保湿成分として、肌のうるおいを保つ役割があります。
肌の乾燥を予防し、肌を潤すことで、肌のハリを保つコラーゲンやエラスチンなどの生成を活発化させやすくなります。
「リッツ モイスト ローション」は、3種類のセラミドが含まれた化粧水です。
2種のコラーゲンも含まれています。
また、添加物不使用なので、肌への刺激を比較的抑えたアイテムになっています。
「日本酒の化粧水 高保湿」は、肌をうるおすことを中心に考えられたセラミド配合の化粧水です。
ほかにも、独自のコメ発酵液による保湿成分などが含まれています。
全身にも使うことができるため、顔以外にハリが無いと感じる部位にも使うことができます。
レチノールやビタミンC誘導体などの「活性化成分」には、肌のターンオーバーを促す効果が期待できます。
また、肌の老化につながる活性酸素の働きを抑える効果があります。
肌の老化を防ぐことで、肌のハリが失われるのを防ぎます。
「ハトムギ美容水 in ビタミンC誘導体」は、ビタミンC誘導体を含む化粧水です。
乾燥に加え、肌荒れを防ぐことで、ハリと透明感のあるしっとりとしたお肌へ導きます。
ノンアルコール・無香料・無着料で、肌に低刺激の設計になっています。
「レチノール化粧水」は、独自開発によってレチノールを安定配合した化粧水です。
エイジングケアにつながる「ヒトオリゴペプチド」なども含まれており、ハリのある健康的な肌を導きます。
カルボマーやキサンタンガムなどの「高分子」は、肌のうるおいを保つ皮膜としての役割を果たします。
肌の乾燥を防ぐことで、肌のターンオーバーが正常化され、肌内部でのコラーゲン生成が盛んになるため、肌のハリを取り戻す効果を期待できます。
「ピュア ナチュラル エッセンス 紫外線防止 エッセンスローション」は、「カルボマー」と「キサンタンガム」の2種類の高分子成分を含む化粧水です。
また、保湿成分の「セラミド」も含まれており、保湿力の高さに期待できます。
「保湿浸透水モイストリッチ」は、高分子成分「キサンタンガム」を含む化粧水です。
その他にも、保湿成分「セラミド」や、真皮のコラーゲンを生成する成分「ナイアシンアミド」が配合されています。
とろみのある質感で、うるおい成分がしっとり潤う肌へと整えます。
肌を保護するスキンケアを行う
肌のハリを取り戻すためには、スキンケアで乾燥から肌を保護しましょう。
乾燥を防ぐことで、肌のターンオーバーが正常化しやすくなり、肌のハリを保ちやすくなります。
以下の2つのスキンケアを行いましょう。
化粧水と乳液は交互に塗り重ねることで、より保湿力を高めることを期待できます。
化粧水を塗った後に、乳液を塗るのを二回繰り返す「ミルフィーユ塗り」を取り入れてみてください。
化粧水→乳液→化粧水→乳液
また、化粧品を塗るときは手の平に広げて、人肌にあたためて、肌に染み込ませるように浸透させましょう。
紫外線は夏だけでなく、一年中降り注いでおり、対策をしないと肌のハリが失われやすくなります。
肌のハリを保つコラーゲンやエラスチンを破壊するUV-Aは、窓を貫通して肌に届くため、屋内外問わず日焼け止めを塗りましょう。
UV-Aから肌を守るには、「PA」が高い日焼け止めを選ぶようにしてください。
日焼け止めに記載されている「PA」は「Protection Grade of UVA」の略でUV-Aを防ぐ効果の程度を表しています。
PA値は「PA++++」のように、4段階の「+」で効果の程度が表されており、「+」が多いほど、防止効果が高くなります。
表情筋のストレッチをする
衰えた表情筋を動かし、肌のハリを取り戻すためには、マッサージよりもストレッチが有効だとされています。
誤ったマッサージを行ってしまうと、コラーゲンやエラスチンを傷つけて、逆効果になることもあるため、自己流のマッサージは控えるようにしましょう。
以下の5ステップのストレッチを1セットとして、1日計10セットを目安に行うのがおすすめです。
タンパク質の多い食べ物を摂る
肌のハリを取り戻すためには、肌内部のコラーゲンの生成を促すことが効果的です。
コラーゲンを構成する原材料となるのが、タンパク質です。
食品 | 各食材のgあたりに含まれる タンパク質量 |
---|---|
ごはん(300g) | 約7.5g |
牛もも肉(100g) | 約17g |
鶏むね肉(100g) | 約25g |
納豆(1パック) | 約6.2~7.85g |
牛乳(1杯) | 約6.8g |
タンパク質が不足していると、本来作り出されるはずのコラーゲンの生成ができなくなる可能性があるため、タンパク質を多く含む食材を意識的に摂りましょう。
サプリメントを摂る
肌のハリを取り戻すには、肌のうるおいを保持する働きを持つビタミンを摂るのも効果的です。
食事から必要な分のビタミンを摂るのが、難しい場合は、サプリメントで栄養を補給するのも一つの手です。
紫外線ダメージを防ぐ「ビタミンA」や、ターンオーバーの正常化を促す「ビタミンB」、抗酸化作用で肌老化を防ぐ「ビタミンC」などをバランスよく摂りましょう。
ビタミンA・ビタミンB群・ビタミンC・ビタミンEなど、計14種類のビタミンを含むサプリメント。
一日1粒を目安に飲むことで、不足しているビタミン成分を補う助けとなります。
美容皮膚科でより効果的に肌のハリを取り戻そう
ここまで、肌のハリが失われる原因や対策法を解説してきました。
しかし、紹介した対策を実践しても、効果を実感できない場合は、肌のハリがかなり失われてしまっている状態かもしれません。
セルフケアで改善が見込めない場合は、美容皮膚科で治療を進めるのが有効です。
最後に、肌のハリ改善を目的として行われることがある美容皮膚科での治療例をご紹介します。
施術を受ける
肌のハリ不足に「肌の外側」から直接アプローチする美容施術。
クリニックによっても施術内容は異なりますが、ポテンツァとリジュランなどの施術が用いられることが一般的です。
ポテンツァは、肌表面に針と高周波(モノポーラRF)によって微細な穴を開けることで、肌のターンオーバーを促進する治療法です。
肌のターンオーバーが促進されることで、コラーゲンやエラスチンの生成が盛んになり、肌のハリを取り戻すのに有効に働きます。
リジュランは、美肌に効果的な成分を肌内部に注入し、肌内部の細胞を活性化させる施術です。
「肌再生注射」と呼ばれることもあります。
薬剤を肌内部に入れて、コラーゲンやエラスチンの増加を助けることで、肌のハリを改善します。
これらの美容施術には、赤みや腫れなどのダウンタイムと呼ばれる症状が伴うことがあります。
発生する日数には個人差もありますが、事前に医師に確認するようにしましょう。
美容内服を始める
施術のほかに「身体の内側」から必要な成分を取り入れる美容内服での治療が行われる場合もあります。
特に、肌にハリを取り戻すのを助ける代表的な美容内服は、ビタミン系の成分を主成分とする以下の2つが挙げられます。
シナール | ユベラ |
---|---|
ビタミンCとビタミンB5配合。肌のバリア機能を強化して、紫外線などのダメージを防ぎ、肌のハリの回復を目指す。 | ビタミンEが主成分。血行を促進し、肌のターンオーバーを促進することで、肌のハリを保つ。 |
これらの医療用医薬品は、医師からの処方が必要になります。
皮膚科に行く時間がないという方は、まずはオンライン診療サービスを活用して、医師に相談してみて下さいね。
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都丸真依子 医師
当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。