頭皮ニキビの原因とは?「根本的な治し方」を解説!

髪をとかしていたら、痛っ!恐る恐る触ってみると、頭皮にニキビのようなものができてる…

そんな経験はありませんか?

頭皮にできたニキビは、自分では見えない部分だからこそ気づきにくいですよね。

気づかないうちに放置していると、どんどん悪化して、最悪の場合脱毛する可能性もあります。

そうならないためにも、早めに対処することが大切です。

今回は、頭皮ニキビの特徴や原因、治し方をご紹介します。

頭皮ニキビが初めてできた方も、繰り返しできてしまう方もこの記事を読んで完全に治しちゃいましょう!

この記事の監修医

東京総合美容医療クリニック

福田麻衣 院長

美容皮膚科/美容外科

美しさを求めるすべての人たちに

当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。

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頭皮にニキビができるのはなぜ?

ニキビといえば、顔にできるイメージがありますが実は頭皮もニキビができやすい部位の1つです。

では、なぜ頭皮にニキビができてしまうのでしょうか。

頭皮は身体で最も皮脂腺が多い場所だから

頭皮にニキビができやすいのは、身体の中で最も皮脂腺が多い場所だからです。

頭皮の皮脂腺は顔のTゾーンの2倍以上と、元々皮脂の分泌量が多いのが特徴です。

また、頭皮は毛髪に覆われていることで、もともと通気性が悪く蒸れやすい環境。

アクネ菌の増殖に適した環境なのです。

アクネ菌が増殖すると炎症を起こして、痛みやかゆみが生じやすくなります。

そのため、頭皮ニキビが痛いと感じるときはすでに炎症を起こしている状態といって良いでしょう。

実は、頭皮ニキビは基本的に男性のほうができやすいです。

男性ホルモンが皮脂の分泌を促すことで、皮脂の過剰分泌を引き起こすからです。

特に30~40代になると頭皮の皮脂分泌が活発になり、毛穴に皮脂が詰まりがちになってしまうため注意が必要です。

女性の場合は、ストレスや睡眠不足からくるホルモンバランスの乱れにより、皮脂が過剰に分泌されたり、髪が長いと頭皮に湿気がこもり、ニキビができやすくなります。

もしかしたらニキビではない可能性も

頭皮の状態が悪化した状態だと、ニキビ以外にも様々な皮膚トラブルが起こる可能性があります。

主な頭皮の皮膚トラブルは湿疹や脂漏性皮膚炎です。

それぞれの症状を解説するので、自分に当てはまる場合は皮膚科を受診するようにしてくださいね。

湿疹とは

湿疹とは皮膚の表面におこる炎症のことで、一般的に皮膚炎とも呼ばれます。

湿疹の代表的な症状としては、かゆみ、赤み、細かいブツブツなどが見られます。

頭皮のバリア機能の低下、細菌の繁殖、体調など様々な要因が重なり合って発症し、慢性化する可能性もあるため、早めの治療が必要です。

脂漏性皮膚炎とは

脂漏性皮膚炎とは、頭や顔などの皮膚分泌が多い箇所にできる湿疹のことです。

頭皮にできる場合は、皮膚がはがれ、フケのようになります。

主な原因として、皮膚に常在する「マラセチア」というカビ菌が異常に増殖することと、皮脂の分泌が重なることがあげられます。

カビ菌が原因のため、抗真菌薬やつけ薬を使って治療する必要があります。

頭皮ニキビができる原因

頭皮ニキビができる原因はさまざまで、多くの要因が重なって発生します。

改善するためにも、まずは思い当たる原因を探ってみましょう。

シャンプーのすすぎ残し

頭皮ニキビ特有の原因の一つとして、シャンプーのすすぎ残しがあげられます。

一日過ごして溜まった毛穴汚れを落とすためにシャンプーは欠かせませんが、すすぎが不十分だと毛穴の中にシャンプーが残って毛穴をふさいでしまいます。

毛穴がふさがると、皮脂やほこりなどと混ざりあってアクネ菌が繁殖する原因になるため、シャンプーはしっかりと洗い流すようにしましょう。

栄養バランスの乱れ

栄養バランスが乱れていることも頭皮ニキビを引き起こす原因になります。

なぜなら、頭皮を健康に保つために必要な「たんぱく質」や「ビタミンC」、「ビタミンB」などの栄養が不足してしまうからです。

頭皮の健康に必要な栄養素が不足すると、肌のターンオーバーが乱れるなど、結果的に毛穴詰まりを引き起こしてしまいます。

特に、脂っこいものや甘いものなど脂肪分の多い食品をよく食べる方は、皮脂の分泌が過剰になり、毛穴が詰まりやすいので注意しましょう。

不衛生な寝具

頭皮ニキビは、寝具が不衛生な状態から引き起こされる場合もあります。

私たちの身体は寝ている間にたくさんの皮脂や汗が分泌され、枕カバーなどの寝具はとても汚れています。

その汚れの中で繁殖した雑菌やダニが頭皮に移り、頭皮環境を悪化させてしまうので、定期的に寝具を洗うようにしましょう。

長時間の帽子の着用

帽子を長時間着用することも頭皮ニキビの発生原因の一つです。

帽子を長時間かぶっていると、汗をかきやすく、頭皮が蒸れてアクネ菌が繁殖しやすい環境になります。

頭皮にニキビができやすい方は、帽子をかぶる時間をできるだけ減らすように意識してくださいね。

ターンオーバーの乱れ

顔にできるニキビと同じように、ターンオーバーの乱れから頭皮ニキビが発生します。

ターンオーバーは通常、皮膚の細胞が約4週間かけて生まれ変わり、古い細胞は最終的に垢となって剥がれ落ちます。

しかし、食生活や睡眠不足、ストレスによってターンオーバーに異常が生じると、古い細胞が肌表面に残り、毛穴をふさいでしまいます。

毛穴がふさがれると皮脂が詰まり、頭皮ニキビができる原因になってしまうのです。

頭皮ニキビの治し方

頭皮ニキビを治すためには、頭皮を清潔に保つことと、ターンオーバーを正常にすることが大切です。

身体の外側と内側の両方のケアを行って、頭皮ニキビを治してくださいね。

正しい方法でシャンプーをする

頭皮ニキビを治すためには、正しい方法でシャンプーすることを心がけましょう。

いつも自分が行っているやり方と比べながら読み進めてくださいね。

ブラッシングをする

初めにシャンプー前の乾いた状態の髪をブラッシングします。

一日過ごした髪の毛にはフケやほこりなど多くの汚れがついているので、洗う前に全部落としましょう。

髪と頭皮をしっかり濡らす

お湯で髪の毛と頭皮をしっかりと濡らしましょう。

この時のお湯の温度は熱すぎない、38~40℃くらいを目安にしてくださいね。

熱すぎるお湯は皮脂膜をとかしてしまうことと、角質内の保湿成分を排出してしまうことで、肌表面のバリア機能を低下させてしまいます。

バリア機能が低下すると、角質が厚くなってしまい、結果的に毛穴詰まりを引き起こすのです。

シャンプーを手に取り、よく泡立てる

シャンプーを手に取ったら、両手でよく泡立てます。

この時、シャンプーを出しすぎてしまうとすすぎ残しの原因になってしまうので、自分の髪の長さにあった適量を出すようにしましょう。

頭皮をマッサージするようにして洗う

シャンプーを頭に載せたら、頭皮をマッサージするように洗います。

生え際から頭頂部に向かって、毛穴にたまった汚れを押し出すようなイメージで地肌を寄せ付けて洗います。

泡立ってきたら5本の指先で頭皮をつかむようにし、全体をもみほぐすようにすると、血流が良くなり頭がポカポカしてくるのがベストです。

この時爪を立てて洗うと頭皮を傷つけてしまうので、必ず指の腹を使うようにしてくださいね。

しっかりとすすぐ

最後に一番大切なことがしっかりとすすぐことです。

すすぐときも頭皮をマッサージしながら、指の腹で頭部全体を洗うイメージで行うことがポイントです。

頭皮をすすいだ後は髪に指を通してぬるつきがなくなるまで十分にすすぎましょう。

特に耳の後ろや襟足部分はすすぎ残しやすいため、入念に行いましょう。

すすぎの時間は洗う時間の約3倍、5~6分を目安にして行ってくださいね。

注意事項

添加物を含むシャンプーは、頭皮に負担を与える可能性があるため、なるべく無添加のものを選ぶようにしましょう。

生活習慣を整える

頭皮ニキビを治すためには、日々の生活習慣を見直すことが大切です。

ここでは生活習慣のポイントについて分かりやすく解説します。

食事

頭皮ニキビを治すために欠かせないのが毎日の食事を見直すことです。

暴飲暴食はもちろん、ダイエットによる欠食を控え、1日3回の食事をバランスよく摂取しましょう。

特に、肌を作る材料になるたんぱく質や、皮脂分泌を抑制するビタミンB2・B6、血行を促進させるビタミンE、お通じをよくする食物繊維などを積極的にとるようにしましょう。

また、頭皮ニキビの原因となるターンオーバーの乱れを改善するビタミンA、肌のバリア機能の低下を防ぐビタミンB1やビタミンCも必須です。

特に下記の画像の食材を積極的に食べるようにしてくださいね。

反対に、糖分の多い食べ物や動物性脂肪の多い食べ物は皮脂を過剰に分泌させる可能性があるので、控えるように意識してくださいね。

また、アルコールやカフェインのとりすぎも肌の健康を保つビタミンBの吸収を阻害してしまうので、注意しましょう。

睡眠

睡眠も頭皮ニキビを治すために大切です。

人は睡眠中に肌の細胞分裂を行うため、睡眠不足ではニキビができた頭皮の修復ができません。

睡眠で特に大切なのが、肌のゴールデンタイムを知り、質の良い「ノンレム睡眠」を確保することです。

まず、肌のゴールデンタイムとは肌のターンオーバーを促す成長ホルモンが分泌される時間のことを言います。

以前は、夜10時~深夜2時までと言われていましたが、実際は何時から何時と明確に決まっているわけではなく、入眠してから3~4時間がゴールデンタイムとされています。

つまり、成長ホルモンが分泌されるのは入眠してからの3時間~4時間なため、この時間に質の良い睡眠をとれればベストなわけです。

睡眠には大きく2種類あり、身体は休んでいるが脳は活動しているレム睡眠と、身体も脳も完全に熟睡しているノンレム睡眠に分けられます。

このノンレム睡眠をいかに肌のゴールデンタイムでとれるかが、頭皮ニキビの改善のポイントです。

ストレス

頭皮ニキビを治すためにはストレスを解消しましょう。

私たちは、日々生活環境や身体的な疲労、社会などからストレスを感じています。

ストレスがうまく発散できずに溜まってく一方だと、心身に不調をきたすことがあります。

ストレスを身体にため込まないためには、入浴や運動、睡眠などでうまく解消していく必要があります。

頭皮ニキビの予防のためにも、特におすすめするのがアロマオイルです。

アロマオイルの成分は脳に直接届き、香りが感情に働きかけることで心身をリラックスさせる作用があります。

嗅覚は他の五感とは違って、脳の考える部分を通らずに感じる部分へ直接伝わります。

そのため、香りは脳に直接的な影響を与えるのです。

また、アロマオイルの中にはリラックス効果だけでなく皮脂分泌のバランスを整えることや、殺菌などの効果を期待できるため、ニキビの予防や改善にぴったりです。

ハンカチやティッシュに一滴たらしたり、お湯を入れたカップに数滴たらしたりすれば自宅で簡単にアロマを楽しめることもうれしいですね。

下記にアロマの香りと効果をまとめたので、香りを選ぶ時の参考にしてみてくださいね。

香り 効果
ラベンダー ・殺菌作用、抗炎症作用
・高いリラックス効果
ティーツリー ・殺菌作用、抗真菌作用
・リフレッシュ効果
ローズマリー ・精神的疲労回復
・強壮作用(体を元気にする作用)
ゼラニウム ・皮脂分泌抑制
・美肌効果
ベルガモット ・自律神経を整える
・リフレッシュ効果

医薬品で治療する

頭皮ニキビは顔にできるニキビと同じように外用薬と内服薬を使って治すことができます。

ここでは皮膚科を受診してもらえる医薬品をご紹介します。

市販薬も処方薬も同じ成分が使われているものがありますが、成分濃度が処方薬のほうが濃くなっているため、処方薬のほうがニキビを治すのには効果的です。

特に忙しくて皮膚科に行く時間がないという方は、東京美肌堂のオンライン診療もおすすめです。

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内服薬

内服薬は身体の内側から働きかけて肌のターンオーバーを正常化させることに効果的です。

一般的にニキビの治療に使われる「ユベラ」と、「ビタノイリン」について説明します。

①ユベラ

ユベラはビタミンEを主成分とする薬です。

ビタミンEの血行促進作用により、肌のターンオーバーが正常化され、頭皮ニキビの原因となる毛穴詰まりを解消します。

また、ホルモンバランスを整える作用を持つため、ホルモンバランスが乱れがちな女性の方におすすめです。

ビタミンEは脂溶性ビタミンのため、過剰摂取すると体内に蓄積され、過剰症を引き起こす可能性があります。

過剰症とは、大量に摂取してしまうことで、本来体に良い働きをする成分が副作用として悪影響を及ぼすことです。

そのため、服用する際は必ず医師や薬剤師の指示に従って、適切な量を服用するようにしましょう。


②ビタノイリン

ビタノイリンはビタミンB1、ビタミンB2、B6、B12を配合したビタミン薬です。

これらのビタミンは、皮膚や粘膜を健康に保つ働きを持ちます。

特にビタミンB2は、脂質の代謝を促し、頭皮ニキビの改善に効果を発揮します。

ビタミンB6はタンパク質の代謝を促し、ビタミンB2と同様に頭皮ニキビに効果があり、頭皮を健康に保ちます。

ビタミンB群は水溶性のビタミンなので、尿から排泄され、尿が黄色く変色する場合がありますが、異常はありません。

外用薬

外用薬は頭皮にできたニキビの炎症を抑えたり、毛穴の詰まりを解消したりすることに効果的です。

ここでは「クリンダマイシン」と「アダパレン」という外用薬について解説します。

①クリンダマイシン

クリンダマイシンは「リンコマイシン系抗生物質」の外用薬です。

リンコマイシン系の抗生物質は、アクネ菌のタンパク質合成を阻害し、増殖を抑える抗菌作用を持ちます。

特に、頭皮ニキビは気づかないうちに炎症を起こし悪化している場合が多いので、その炎症を抑える効果があります。

長期間使用すると耐性菌ができてしまうため、治療効果が得られて頭皮ニキビが改善した場合はすぐに外用を中止しましょう。


②アダパレン

アダパレンは「外用レチノイド」のニキビ治療薬です。

外用レチノイドは、毛穴が固くなるのを防いで、毛穴の詰まりを改善する効果があるため、ニキビをできにくくします。

主に、炎症が収まった状態のニキビに使用します。

頭皮ニキビを繰り返すという方は、毛穴詰まりが改善されていないことが多いため、アダパレンを使用して根本から改善していくことが大切です。

頭皮ニキビが悪化すると脱毛の可能性も…?

頭皮ニキビがある方は、その部分が剥げてしまうのではないかと一度は心配したことがあるのではないでしょうか。

実際、頭皮ニキビ自体が直接抜け毛や薄毛の原因になることはありません。

しかしニキビのできる頭皮環境が、最終的に抜け毛や薄毛の原因になることは十分にあり得ます。

なぜなら、頭皮ニキビを繰り返している場合は特にターンオーバーが乱れている状態なので、同時にヘアサイクルにも悪影響を及ぼす可能性があるからです。

通常、髪の毛は発毛と脱毛を繰り返しています。

しかし、このヘアサイクルが乱れると髪の毛が十分に成長していない状態で脱毛してしまうため、抜け毛や薄毛に繋がるのです。

また、頭皮ニキビを潰したり、爪で引っかいたりしてしまうと炎症を肌の内部まで広げるため、健康な髪が育たなくなる恐れもあります。

このように、頭皮ニキビは直接的な原因ではないですが、脱毛を招く可能性があるのです。

髪の毛までトラブルを広げないためにも適切な方法で早めに対処することが大切です。

ちゃんと治したい方は皮膚科へ

頭皮ニキビは正しくシャンプーをする、生活習慣を整える、医薬品を使うなど様々な方法で治すことができます。

日頃から気を付けられる部分から意識して改善していきましょう。

それでも治らない方や症状を繰り返してしまう方は、皮膚科を受診することをおすすめします。

専門の医師に診てもらうことで、自分では判断できなかった症状が見つかるかもしれません。

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