ノイロビタン配合錠は美容に効果的?副作用や代替ビタミン剤を解説

ノイロビタンは、4種類のビタミンB群が配合されたビタミン剤です。

口内炎やニキビ・湿疹などに、改善効果を示します。

今回は、ノイロビタン配合錠の効果や副作用、また代替となる市販薬などを紹介します。

食事などから思うようにビタミンを摂取できず、慢性的なビタミン不足に陥っている方は必見です!

この記事でわかること

  • ノイロビタン配合錠は、ビタミン不足の解消に有効な医薬品
  • ニキビを改善する美容効果や筋肉痛を改善する効果が期待できる
  • 副作用は、胃腸に不調が現れ、腹部膨満や嘔気を感じる事がある

ノイロビタンとはビタミン剤

ノイロビタン配合錠は、ビタミン不足を解消するのに有効な医薬品

慢性的なビタミン不足に陥っている方に処方されることがあります。

ノイロビタンの特徴を見ていきましょう。

4種類のビタミンB群を含む

ノイロビタン配合錠は、以下4種類の成分で構成されています。

有効成分 別名 作用 含有量(1錠中)
リボフラビン ビタミンB2 皮膚・爪・髪の健康を保つ
ニキビ・口内炎を改善
2.5mg
ピリドキシン塩酸塩 ビタミンB6 皮膚や粘膜を正常に保つ
手足のしびれや神経痛の改善
ニキビ・口内炎を改善
40mg
シアノコバラミン ビタミンB12 眼精疲労や肩こり・神経痛の改善 0.25mg
オクトチアミン ビタミンB1+チオクト酸 眼精疲労や肩こり・肉体疲労の改善 25mg

上記4種類のビタミンB群が、肌荒れや肉体疲労などの不調の改善に作用します。

慢性的なビタミン不足の方に処方される

ノイロビタンは、何らかの理由でビタミンが不足し、体調が優れない状態の方に用いられる医薬品です。

主に慢性的にビタミンが不足しがちな方に処方されることが多いです。

例えば、病後や妊娠中などは、ビタミン不足が起こりやすくなります。

ビタミン不足に陥いると以下のような症状が発生します。

  • 倦怠感
  • 皮膚の乾燥
  • 口内炎
  • 髪のパサつき
  • 免疫の低下

当てはまる症状がある方は、ビタミン不足になっているかもしれません。

ノイロビタンの3つの効果

ノイロビタンには、ビタミン不足で発生する不調を改善する効果を期待できます。

具体的にどのような症状に効果を示すかをご紹介します。

ニキビや湿疹の改善

ノイロビタンは、炎症を伴う肌荒れ改善に効果を示します。

配合されているビタミンB群は、肌に以下のような作用を現します。

  • 皮脂のバランスを調整する
  • 炎症を抑える
  • 肌のターンオーバーを促進する

ニキビは、皮脂のバランスが崩れて過剰分泌されると発生しやすくなります。

ノイロビタンは、皮脂の分泌量を調整し、ニキビを予防・改善する効果を示します。

炎症を抑える効果を期待できるため、湿疹や炎症を伴うニキビの改善にも効果を期待できます。

また、ノイロビタンに含まれるビタミンB12は、肌の再生に必要なビタミンです。

そのため、肌の代謝であるターンオーバーを促進して、肌トラブルの改善をサポートします。

口内炎の改善

ノイロビタンは口内炎の改善・予防にも有効です。

口内炎は、ストレスや疲労、栄養不足などにより、免疫が低下し、口内粘膜の働きが弱まると発生しやすくなります。

ノイロビタンに含まれるビタミンB群は、口内粘膜や免疫の働きを正常に働かせる作用を持ちます。

そのため、口内炎の改善に効果を期待できます。

関節痛や筋肉痛の緩和

ノイロビタンは、関節痛や筋肉痛の緩和に効果的です。

筋肉痛や関節痛は、神経の異常や過度の緊張によっても、発生することがあります。

ノイロビタンに含まれるビタミンB群は、神経症状に作用するため、関節痛・筋肉痛の緩和に効果を示します。

また、ビタミンB群には、疲労を改善する効果も期待できます。

具体的には以下の症状の改善に効果を示します。

  • 肩こり
  • 眼精疲労
  • 手足のしびれ
犬用のノイロビタンもある!?

ノイロビタンは、獣医師から犬に処方されることがあります。ただし、人間のために作られたノイロビタンと、犬のために作られたノイロビタンでは成分量などが異なるので注意しましょう。

ノイロビタンの副作用

ノイロビタンの服用では、副作用が発生する場合があります。

大きく3つの副作用に注意しましょう。

尿が黄色くなることがある

ノイロビタンを服用すると、尿が黄色くなる場合があります。

尿が黄色くなっても、ビタミンB2の黄色味が出ただけのため、心配はいりません。

ビタミンB2は水溶性のビタミンのため、摂取すると、過剰な分が尿に溶けて排出されます。

その際に、尿がビタミンB2の黄色味によって黄色くなることがあるのです。

ノイロビタンの服用を中止すれば尿の色は、元に戻ります。

また、尿の黄変で尿検査の際の数値に影響を及ぼす場合もあります。

腹部膨満や嘔気を感じることがある

ノイロビタンの副作用で、腹部膨満感や嘔気などを感じることがあります。

このような症状が現れた場合は、医師に相談しましょう。

腹部膨満感

腹部膨満感とは、お腹が全体的に張って苦しく感じる状態です。

お腹が重く感じたり、場合によっては痛みを感じることもあります。

便秘

ノイロビタンの服用で便秘が起こることがあります。

便秘になることで、腸全体の動きが悪くなり、吐き気につながる場合もあります。

嘔気

嘔気とは、胃の中のものを吐き出したいという不快感を感じる状態です。

これも、腹部膨満感と同様、ビタミンBに対して消化器官が過剰に反応しているため発生します。

下痢を引き起こすことがある

ノイロビタンを服用すると、下痢の症状を引き起こす可能性があります。

高用量のビタミン摂取は、胃腸に刺激を与えるためです。

症状が激しい場合は、使用を中止し、医師に相談するようにして下さい。

めまいを感じることがある

ノイロビタンの服用でめまいが現れることがあるという報告があります。

ただし、このめまいの症状は一過性のものと考えられています。

長く続いていると感じた場合は、早めに医師に相談しましょう。

また、眠気などを感じるという副作用も報告されています。

ノイロビタン服用時の注意点

ノイロビタンには副作用のほかに、服用が合わない場合があります。

注意点を守って、ノイロビタンを効果的に正しく使うようにしてくださいね。

妊娠中や授乳中でも服用可能な場合がある

ノイロビタンは、妊娠中・授乳中の女性も使用することができます。

ただし、念のためかかりつけの医師に相談してから服用を開始するようにしてください。

妊娠中は、十分にビタミンが摂取できない場合もあるかもしれません。

そのような場合に、ノイロビタンを処方されることがあります。

また、服用時は、薬の飲み合わせや過剰摂取には注意しましょう。

小児への使用の安全性は確保されていない

ノイロビタンは小児(2歳~11歳)への使用の想定や安全性の確認がされていません。

小児等を対象とした臨床実験は実施されていないためです。

小児の場合で、ビタミン不足に悩まれている場合は医師に相談するようにしましょう。

用法・用量を守って服用する

ノイロビタンは、用法・用量を守って正しく服用する必要があります。

正しく服用しないと、副作用の発生のリスクを高めてしまいます。

年齢や症状により、服用量が異なるため、医師の指示にしたがって服用しましょう。

飲み忘れてしまった場合でも、2回分を一度に飲まないようにしてください。

レボドパと併用してはいけない

ノイロビタンとレボドパとの併用は禁忌とされています。

ノイロビタンに含まれるビタミンB6は、レボドパの差表を弱める性質があるためです。

併用してしまうと、パーキンソン病(※)の症状が悪化する可能性があるため、注意しましょう。

※パーキンソン病とは、何らかの原因で身体に指令を伝えるドパミンという物質が減ることで、体の動きに障害があらわれる病気です。

ノイロビタンの代替えとなるビタミン剤

ビタミン不足を補うために、ビタミン剤を探している方もいるかもしれません。

ノイロビタンには、ジェネリック医薬品はありません。

そのため、今回はノイロビタンと似た効果を持つ医薬品と市販薬を紹介します。

医薬品

医薬品は、市販薬よりも、有効成分の含有量が比較的多い傾向にあります。

症状が強く出ていると感じる場合は、医薬品の服用のほうが適しているかもしれません。

ビタメジン

ビタメジンは、ビタミンB1・ビタミンB6・ビタミンB12のビタミンB類の作用を持つ成分を配合した薬です。

有効成分 含有量(1カプセル中)
ベンフォチアミン(ビタミンB1) 34.58mg(チアミン塩化物塩酸塩として25mg)
ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6) 25mg
シアノコバラミン(ビタミンB12) 250μg
※ビタメジン配合カプセルB25

神経痛・筋肉痛・関節痛などの改善効果に期待ができます。

副作用として、発疹や食欲不振、悪心などが現れる場合があるので、注意しましょう。

ビタノイリン

ビタノイリンは、ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12のビタミンB類の作用を持つ成分が配合された薬です。

有効成分 含有量(1カプセル中)
ヒドロキソコバラミン酢酸塩(ビタミンB12) 0.1305mg(ヒドロキソコバラミンとして0.125mg)
フルスルチアミン塩酸塩(ビタミンB1) 27.285mg(フルスルチアミンとして25mg)
ピリドキサールリン酸エステル水和物(ビタミンB6) 15mg
リボフラビン(ビタミンB2) 2.5mg
※ビタノイリンカプセル25

神経痛・筋肉痛・関節痛などの改善効果に期待ができます。

副作用としては、発疹や悪心、食欲不振や不眠などが現れる場合があるので注意しましょう。

パンビタン

パンビタンは、ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6が配合された薬です。

有効成分 含有量(1g中)
レチノールパルミチン酸エステル(ビタミンA) 2500IU
エルゴカルシフェロール(ビタミンD) 200IU
トリコフェロール酢酸エステル(ビタミンE) 1.1mg
チアミン硝化物(ビタミンB1) 1mg
リボフラビン(ビタミンB2) 1.5mg
ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6) 1mg
シアノコバラミン(ビタミンB12) 1μg
アスコルビン酸(ビタミンC) 37.5mg
ニコチン酸アミド(ビタミンB3) 10mg
葉酸(ビタミンB12) 0.5mg
パントテン酸カルシウム(ビタミンB5) 5mg
※調剤用パンビタン末

ビタミンB群以外にも、ビタミンAやビタミンDに分類される成分も含みます。

食事からのビタミン摂取が不十分な場合にビタミンの補給として、処方されることがあります。

副作用として、ビタミンA過剰症や、ビタミンD過剰症を引き起こす場合があります。

いずれの医薬品の服用の場合でも、副作用が現れた場合は、すぐに医師に相談しましょう。

市販薬

ノイロビタンに似た効果を持つ、市販薬には「アリナミン」が挙げられます。

アリナミン

アリナミンAは、ビタミンB群を配合した市販薬です。

成分 含量
フルスルチアミン(ビタミンB1誘導体)として
【フルスルチアミン塩酸塩】
100mg
【109.16mg】
ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6) 20mg
シアノコバラミン(ビタミンB12)​​ 60μg
リボフラビン(ビタミンB2) 12mg
パントテン酸カルシウム 15mg

以下の症状に対しての改善効果を期待できます。

  • 筋肉痛
  • 間接痛(肩こり・五十肩、腰痛など)
  • 神経痛
  • 手足のしびれ
  • 便秘
  • 眼精疲労

15歳以上の成人の場合、一回1~3錠を一日1回服用するようにして下さい。

7歳未満の方の服用は避けてください。

食後すぐの服用であれば、朝昼夕好きなタイミングで飲むことができます。

ただし、それぞれの症状について1カ月程度服用後も、改善が見られない場合は医師に相談してください。

ノイロビタンの一時販売中止の理由

「ノイロビタン」が販売中止したって噂で聞いたけど本当?

ノイロビタン製品の1つである「ノイロビタン配合錠1,000錠(PTP)」は、2022年の3月に一度出荷が中止されました。

2022年11月に、製造元であるLTLファーマ社が、2023年3月以降の出荷停止を発表しました。

販売中止の理由は、原料の入荷が遅れてしまったためのようです。

ノイロビタンの処方は医師へ相談

ビタミン不足による不調の解消にノイロビタンは有効な医薬品です

普段からあまりビタミンを摂取できていない方や、それによる肌荒れなどの不調を感じる方は一度医師に相談してみましょう。

妊娠中の方や病後の方は、皮膚科に通うことが難しい場合もあるかと思います。

オンライン診療を利用すれば、自宅からでも、専門医による診察を受けることが可能です。

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この記事の監修医

東京山手クリニック

藤原東華 医師

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当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。

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