鼻が乾燥して皮がむける…。
鼻の表面の皮がはがれて、痛みやヒリヒリとした感覚がある方もいるかもしれません。
今回は、鼻が乾燥する原因や、痛みやかゆみを和らげる対処法を詳しく紹介します。
この記事でわかること
- 鼻の皮がむけてしまう原因は外部からの刺激が大きい
- 鼻の皮むけを予防するには毎日の保湿ケアが有効
- 鼻の皮が向けてしまったときはメイクを控えたほうが良い
目次
鼻の乾燥で皮がむける原因は?
鼻の皮がむけてしまうのは、肌のバリア機能の低下が深く関係しています。
肌を外部の刺激から守るバリア機能が低下してしまう要因は、内的要因と外的要因の二つに分けて考えられます。
皮脂の分泌量が低下している
バリア機能が低下してしまう内的要因には、皮脂の分泌量が低下が挙げられます。
「皮脂」は肌の水分量を調節する保護膜としての役割もありますが、皮脂の分泌量が低下することで鼻の乾燥が進みます。
以下の3つなどが要因で、皮脂の分泌量が低下している可能性があります。
年齢を重ねると、代謝が悪くなり、肌細胞の生まれ変わりであるターンオーバーの周期が長くなります。
これにより、古くなった角質が剥がれ落ちにくくなると、角質が厚くなる(角質肥厚)が起きて、皮脂の分泌量が低下してしまうのです。
ホルモンバランスが乱れることでも、皮脂量が低下してしまうことがあります。
特に、ホルモンバランスが乱れて、女性ホルモンの分泌量が低下すると、肌のハリが失われて乾燥しやすくなります。
女性ホルモンの分泌が低下する要因としては、年齢による変化以外にも、過度なストレスや疲労が関係しています。
偏った食生活や水分の摂取量が少ないと、肌に必要な皮脂が不足することがあります。
特に、タンパク質やビタミン、ミネラルが不足すると、皮脂腺の正常な働きを妨げ、皮脂分泌量の低下を招きやすくなります。
外部の刺激を受けている
肌のバリア機能が低下してしまう外的要因は、複数存在します。
主に、肌の乾燥を促してしまう刺激を受けることで、肌のバリア機能は低下してしまいます。
空気の乾燥
空気の乾燥によって、鼻の皮がむけやすくなることがあります。
湿度が低下し、空気が乾燥すると、肌の水分が蒸発して、肌のバリア機能が低下して皮膚が剥がれやすくなるためです。
具体的には、湿度が40%以下になると肌が乾燥しやすくなると言われています。
花粉・ハウスダスト
花粉やハウスダストが肌に付着すると、肌のバリア機能が低下して、肌の乾燥に繋がります。
特に、スギ花粉に含まれる抗原タンパク質「Cry j1(クリジェイワン)」は、肌に付着すると、肌表面の角層を剥がすことで、バリア機能を低下させることが科学的に証明されました。
特に、花粉が舞う季節やハウスダストが気になる環境では、肌への付着を防ぐために、マスクを装着するなどして、対策しましょう。
紫外線のダメージ・日焼け
紫外線のダメージは、肌のバリア機能を低下させることで、乾燥を招きます。
紫外線には、肌を赤くする「UVA」と肌の奥に届く「UVB」の二つの波長があります。
特に、肌の奥に届く「UVB」は、肌のハリとうるおいを保つコラーゲンをダメージを与えることで、肌を乾燥させてしまいます。
鼻のかみすぎ
鼻をティッシュでかむと、摩擦が生じて、肌を傷つけてしまいます。
その結果、鼻近辺の肌のバリア機能が低下して、乾燥して皮がむけやすくなります。
また、何度も鼻を多くかんでいると、弱っている肌にティッシュが擦れる衝撃で、皮がむけることがあります。
角栓を押し出すときの刺激
鼻にできてしまった角栓を、無理に押し出すと肌が傷ついたり、毛穴が開いてしまいます。
肌が傷つくとバリア機能が低下して、肌が乾燥しやすい状態になります。
また、角栓を押し出すときの衝撃で、鼻の皮を無理やりはがしてしまう可能性もあります。
肌質に合わない化粧品の成分
新しい化粧品を使用したり、肌が弱っているときに化粧品を塗った際に、肌がピリピリと感じたことはありませんか?
それは、化粧品の成分が刺激となり、肌が敏感に反応してしまっているサインです。
肌に対して刺激の強い成分を含む製品を継続して使用すると、肌へのダメージとなり、バリア機能が低下して、乾燥や皮むけを招きます。
乾燥による鼻の皮剥けの治し方
上記で解説した鼻の皮むけを招く原因や要因に、当てはまるものはありましたか?
この章では、既に起こってしまった鼻の皮むけの治し方を紹介します。
乾燥で皮むけが生じている場合は、皮脂欠乏症(乾皮症)などの病気に当てはまるため、治療薬を使用するのが有効です。
皮むけの状態や症状によって、相性の良い治療薬は異なる場合があるということを押さえていきましょう。
カサカサや皮むけには「ヘパリン類似物質」
鼻がカサカサして皮むけのみが起こっている場合は、「ヘパリン類似物質」を含む治療薬が有効です。
ペパリン類似物質には、水分子を引き寄せて保持する働きがあり、高い保湿力を持ちます。
保湿効果のほかにも、血行を促進する効果で、肌の新陳代謝を活性化させることで、皮むけを改善していきます。
血行促進作用があるため、鼻に傷ができて出血を伴う場合は、ヘパリン類似物質を含む薬の使用は控えましょう。
また、ヘパリン類似物質は肌への刺激も少なく、長期間継続して使用しやすい点がメリットです。
「ヘパリン類似物質」を含む医薬品には、以下などが挙げられます。
ヒルドイドは、ヘパリン類似物質を含有する外用薬です。
クリームやローションなど剤形の種類はさまざまで、クリームタイプや軟膏が比較的保湿力が高い設計になっています。
「ヒルマイルド クリーム 30g」は、ヘパリン類似物質を0.3%含有するクリームタイプの保湿剤です。
無着色・ステロイド無配合の設計です。
赤み・かゆみを伴う場合は「抗炎症成分」
鼻の皮むけに加えて、赤みやかゆみが発生している場合は、抗炎症成分が効果的です。
赤みやかゆみが発生しているということは、肌の乾燥に加えて、炎症が発生している状態です。
そのため、炎症を抑える作用のある治療薬を使用しましょう。
処方薬では「ヒルドイド」が処方される場合もあります。市販薬では、以下などが挙げられます。
「シソラクリーム」は、抗炎症成分「グリチルリチン酸ジカリウム」を含む保湿クリームです。
しその葉エキスによる保湿成分の採用や、無香料・無着色料・アルコール不使用など、肌への刺激を抑えた設計になっています。
洗顔後に適量を取り、患部にやさしく塗り広げて使用します。
痛みや出血を伴う場合は「白色ワセリン」
鼻の皮がむけていて、痛みや出血を伴う場合は、白色ワセリンを使用して傷口を保護するのがおすすめです。
痛みや出血がある場合は、治療薬に含まれる有効成分が肌に刺激となってしまう可能性が高いです。
白色ワセリンの主な役割は皮膚の保護で、皮膚への刺激はほとんど発生しないと言われています。
処方薬として医療用医薬品の「プロペト(ワセリン)」が処方される場合があります。
また、市販でもワセリンを手に入れることができます。
乾燥した肌や唇の保護にも使える柔らかく不純物の少ないワセリンです。
患部に薄く塗り広げて使用します。
適切な治療薬がわからない方は医師へ相談!
鼻の皮むけに適切な治療薬にお悩みの方は、皮膚科医に相談するのがベストです。
皮膚科に行く時間がないという方は、オンライン診療を活用してみて下さい。
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鼻の乾燥を防ぐ対策法
鼻の皮むけを引き起こさないために、鼻の乾燥の予防法をご紹介します。
すでに、皮がむけてしまっている人も、さらなる悪化を防ぐために活用できる対策法です。
やわらかな素材のティッシュ・マスクを使う
鼻が乾燥しているときは、なるべく紙などの素材を鼻につけないのが理想的ですが、鼻をかんだり、マスクを装着する場面も出てきますよね。
特に、鼻の皮がむけているときは、使用するティッシュやマスクの素材に気を配りましょう。
保湿成分が豊富に配合されたティッシュ
ティッシュでの鼻への摩擦を防ぐには、保湿成分入りのティッシュを選択しましょう。
また、ティッシュに化粧水を含ませてから鼻をかむと摩擦が軽減されるのでおすすめです。
化粧水にも使われるグリセリン・コラーゲン・高分子保湿成分・ヒアルロン酸などの豊富な保湿成分が含まれたティッシュです。
絹やシルクコットンで作られた立体マスク
特に鼻は、マスクが当たりやすいため、マスクの装着時に摩擦が起こりやすい部位です。
そこで、マスクと顔の間に隙間ができやすい、立体的な形状のマスクを選択しましょう。
さらに、柔らかな素材の絹やシルクなどのものを選ぶことで、摩擦によるダメージを軽減できます。
京都丹後産の高品質シルクを100%使用して作られた立体マスクです。
こまめに保湿する
鼻の乾燥を防ぐためには、こまめに保湿することが大切です。
具体的には、以下の3つの保湿対策を行いましょう。
鼻をかむときは、肌が摩擦ダメージを受けてしまいます。
そのままにしてしまうと、摩擦が生じた部分のバリア機能が低下した状態が続きます。
そのため、鼻をかんだあとは、ティッシュで覆われた部分を中心に、保湿剤を塗布しましょう。
鼻の乾燥を防ぐには、洗顔後のなるべく早いタイミングで化粧水・乳液を塗りましょう。
洗顔では、肌の皮脂を洗い流すことで、洗顔後は肌が乾燥しやすくなります。
マスクは、特に凹凸のある鼻部分に擦れやすくなってしまいます。
摩擦のダメージを軽減する工夫として、マスクをつける前は、ワセリンなど保湿効果のあるクリームを塗りましょう。
鼻の乾燥で皮がむけるときのメイクのポイント
鼻の皮がむけている時は、メイクで隠したくなりますよね。
できるだけ、肌に負担をかけないためには、以下の2つを押さえてメイクをしましょう。
下地やファンデーションの使用は避ける
鼻が乾燥して皮が向けている場合、下地やファンデーションの使用は控えるのがおすすめです。
下地やファンデーションは、肌に密着するように設計されているものが多く、乾燥でバリア機能の低下した肌に、大きな刺激を与えます。
どうしても、ファンデーションを使用したい場合は、肌への刺激が比較的少ないリキッドタイプのものを使いましょう。
紫外線のダメージによっても、肌は乾燥しやすくなるため、下地やファンデーションを使用しない代わりに、カバー力の高い日焼け止めを使用するのも一つの手です。
「ノブ UVシールドEX」は、保湿成分ヒアルロン酸Naを配合しており、小児にも使用可能で、敏感肌の方にも使いやすいことを考えて設計された日焼け止めです。
メイク前にたっぷりの保湿剤を手に浸透させる
鼻の皮がむけてしまうほど、肌が乾燥している場合は、下地やファンデーションの使用は避けるのが好ましいです。
ですが、もしメイクをすることがあれば、メイク前に、保湿効果に優れた化粧水や乳液を、たっぷりと肌になじませましょう。
鼻の乾燥による皮むけは皮膚科へ
今回は、鼻の皮むけの原因や治療法、対策法などを解説しました。
肌の状態によっては、今回紹介した治療法、対策法では、皮むけが改善されない場合や、一度治っても再発してしまうこともあるかもしれません。
そんな方は、一度皮膚科で医師に相談することをおすすめします。
忙しいなどで、皮膚科に行きづらい方は、オンライン診療サービスも活用してみてくださいね。
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都丸真依子 医師
当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。