EGFの効果が気になるけど、本当に安全?
危険性があるって聞いたけど…
そんな風に思っていませんか?
今回は「EGF」の安全性から、その美容効果を高める方法まで徹底的に解説します。
本記事を参考にして、美しい肌を目指しましょう。
この記事でわかること
- EGFは肌の再生を促すタンパク質の一種
- 肌のターンオーバーを整える作用で、様々な肌トラブルの改善を助ける
- EGFは化粧品に含まれる規定量であれば、危険性はなく安心して使える
目次
EGFとは
「EGF」と聞いても何のことかよくわからない人も多いと思います。
「EGF」とはアンチエイジングに効果を発揮できる成分の一つです。
ここでは「EGF」がどのような成分なのか詳しく解説していきます。
細胞の再生を促す「タンパク質の一種」
EGFは体内にもともと存在するタンパク質の一種です。
タンパク質の中でも動物の体内で特定の細胞の増殖や分裂に関わるものを「成長因子」といいます。
EGFはこの「成長因子」の一種です。
皮膚の表面にある細胞に働きかけて、分裂・集合を繰り返しながら、細胞の再生を促します。
老化により体内での生成量が減少する
EGFは生まれつき体内に存在するタンパク質ですが、加齢に伴い25歳頃から減少していきます。
年齢とともに傷の治りが遅くなったり、傷跡が消えづらくなるのはこのためです。
男女とも20代をピークに減少し始め、50歳以上では男性は20歳時点の約3分の1以下、女性では約10分の1以下になる傾向にあります。
別名は「ヒトオリゴペプチド-1」
EGFの別名は「ヒトオリゴペプチド-1」です。
化粧品の成分表示には、「EGF」として記載されていません。
EGFが化粧品に配合される場合「ヒトオリゴペプチド-1」と表示されています。
EGF配合化粧品を探すときは「ヒトオリゴペプチド-1」と記載があるものを探しましょう。
EGF配合化粧品は厚労省承認で禁止ではない
EGFはもともと、火傷などで損傷した皮膚の再生、皮膚移植など、医療現場での治療に用いられていました。
2005年までは、安全性を考慮して、化粧品の原材料としての使用禁止となっていました。
しかし、2005年に厚生労働省より化粧品への配合が認可されました。
日本化粧品工業連合会により表示名称は「ヒトオリゴペプチド-1」に決定・登録され、国内でも、EGF配合化粧品が販売されるようになりました。
現在も、EGFの化粧品への配合は禁止されていません。
「EGF」と「FGF」の違い
EGFとよく似た名前の「FGF」という単語を聞いたことはありますか?
EGFとFGFは何が違うのか、それぞれどんな効果があるのか解説していきます。
EGFは表皮に作用して肌のターンオーバーを活性化
EGFは“Epidermal Growth Factor”の略で、日本語にすると上皮成長因子です。
その名の通り、肌表面から表面部分に近い肌の層である「表皮」に働きかける成分です。
「表皮」では、細胞が新しく生まれ変わる肌のターンオーバーが行われます。
表皮が新しい細胞へと生まれ変わると、肌の水分量が維持しやすくなったり、シミのもととなるメラニンの排出が促されます。
EGFは、肌のターンオーバーの周期を整える効果を発揮します。
そのため、シミやくすみ、ニキビ跡、色素沈着の改善効果が期待できます。
FGFは真皮に作用してコラーゲン生成を促進
FGFは“Fibroblast Growth Factor”の略で日本語にすると線維芽細胞の成長因子。
線維芽細胞とは、肌のうるおいやハリを保つコラーゲンやエラスチンなどの生成を担う細胞です。
FGFは、線維芽細胞を活性化させることで、コラーゲンをつくりだしたり、傷んだコラーゲンの修復を助けます。
コラーゲンの生成を促すことは、主に、シワやたるみ、ほうれい線の改善に効果的です。
「EGF」に期待できる美容効果
ここからは美容成分としてのEGFの効果について解説していきます。
EGFには、新しい細胞の生産を促して、老化により乱れやすくなる肌のターンオーバーの周期を整える効果があります。
肌のターンオーバーとは肌の細胞の生まれ変わりのことで、その周期は、年齢とともに長くなっていきます。
肌のターンオーバーの周期は通常約28日で、基底層と呼ばれる部分で約14日かけて肌の細胞が作られ、約14日かけて肌の表面へ押し上げられていきます。
肌のターンオーバーが乱れるとさまざまな肌トラブルが起こりやすくなります。
反対に肌のターンオーバーが正常化されると、肌トラブルが改善されやすい肌状態になるというわけです。
軽度のシミ・色素沈着を改善する
肌のターンオーバーの周期が長くなると、シミ・色素沈着のもとであるメラニン色素がなかなか排出されません。
EGFには、肌のターンオーバーを促す効果があります。
これにより、肌のターンオーバーの周期を整え、シミを薄くしていくことができます。
肌のハリ・潤いを保つ
肌のターンオーバーが乱れると、肌の水分量を保持しづらくなります。
水分量が減り、乾燥すると、肌のハリが失われます。
EGFによって、肌のターンオーバーが整うと、水分量を保ちやすい健康で新しい細胞が生成されるため、肌のハリやうるおいが保たれやすくなります。
乾燥による小ジワを改善する
肌のターンオーバーが乱れると肌が乾燥しやすくなります。
肌が乾燥すると、肌表面のハリが失われて、小じわができやすくなってしまいます。
そのため、EGFによって肌のターンオーバーを促進して乾燥を防ぐことで、小ジワを改善できます。
「EGF」配合化粧品の使用が適している人
EGFには、肌のターンオーバーを整える効果があることを説明しました。
そのため、EGFは、肌のターンオーバーの周期が乱れている人におすすめです。
この章では、具体的にEGF成分配合の化粧品の使用が相性の良い人は、どんな方かを紹介します。
加齢による肌トラブルに悩む人
加齢によって肌のターンオーバーが乱れると、剥がれ落ちるはずの古い角質が肌に残ることで、肌がくすんで見えやすくなります。
また、排出されるはずのメラニン色素が肌に残り続けてしまい、シミが増えやすくなります。
このような肌トラブルにお悩みの方は、EGFで肌のターンオーバーを促進することが効果的です。
乾燥・敏感肌の人
乾燥肌の方はもちろん、敏感肌の方は、肌のバリア機能が低下した状態であると言えます。
肌のバリア機能とは、紫外線や外気など、肌細胞を外部の刺激から守る機能のことです。
肌のバリア機能が低下した状態だと、肌表面から水分が逃げやすくなるため、お肌が乾燥しやすいのです。
乾燥肌も、敏感肌も、肌のターンオーバーが乱れることでなりやすい肌質です。
EGF配合の化粧品で肌のターンオーバーの周期を整えることは、乾燥を防ぐことにつながります。
ニキビ跡や傷跡で悩む人
肌のニキビ跡や傷跡がなかなか消えない理由の一つには、肌のターンオーバーの周期が乱れていることが挙げられます。
ニキビやケガで炎症が起こると、 肌に色素が沈着して跡になることがあります。
通常、傷跡の色素は肌のターンオーバーを通して、肌表面に押し上げられ排出されます。
しかし、肌のターンオーバーが乱れると色素が排出できず、ずっと残ってしまいます。
そのため、EGF配合の化粧品を使うことで肌のターンオーバーが促進されると、ニキビ跡や傷跡が薄くなりやすいのです。
おすすめの「EGF」配合化粧品
ここまでEGFの効果や、使用の相性が良い人について紹介しました。
ここからは、おすすめの「EGF」配合化粧品を紹介していきます。
EGF配合化粧品の種類は豊富で、どれを選べばいいのかわからない方も多いと思います。
ここでは、皮膚の専門家の研究などを通して開発されたドクターズコスメの一種で、EGF配合の「エムディア」の商品を紹介します。
エムディアの化粧水
エムディアのEGF配合化粧水は、2種類あります。
それぞれの特徴を紹介するので、自分の肌質や、肌悩みに合わせて選びましょう。
エムディア EGF リニューローション
- 低刺激でしっとり高保湿
- シワ・たるみに効果的
- アンチエイジング
- 肌の再生を促し、潤いとハリの満ちた肌へ
エムディア EGF リニューローションブライト
- さっぱりとした使用感
- 毛穴・ニキビ跡に効果的
- 脂性肌におすすめ
- くすみのない明るい肌へ
エムディアの美容液
エムディアのEGF配合美容液を紹介します。
美容液のため、高い保湿力が期待できます。
しっとりとしたテクスチャーでのケアアイテムをお探しの方におすすめです。
エムディア EGF リニューセラム
- EGF高濃度配合
- シワ・たるみ・ニキビ跡に効果的
- アンチエイジング
- しっとりと潤いのある肌へ
「EGF」は危険?配合化粧品の安全性
EGFに興味があるけれど、「かつては化粧品に配合されることが認められていなかった」と聞くと、本当に安全なのか気になりますよね。
そのような不安を抱えている方も多いと思います。
ここからは、EGFの安全性について詳しく解説していきます。
化粧品の含有量であれば危険性はない
化粧品に配合されるEGFの濃度では、危険性はありません。
EGFは高価な原料成分となるため、一般の化粧品には身体に害を及ぼすほど大量に配合をすることは、難しいと言えます。
過去には、EGFが高コストゆえに配合を断念した化粧品メーカーも報告されています。
また、EGFは、飽和量(※)以上を超えると体内に取り込まれることはありません。
つまり、必要量を超えて肌に取り入れられることはないため、その観点からも危険性はないと言えます。
それでも、EGFの配合量や危険性が気になる場合は、日本EGF協会が承認している製品を選ぶのがおすすめです。
※細胞に取り込める最大量
主な副作用は報告されていない
EGFはもともと人の体内にある成分ということもあり、副作用に関しても特に報告がありません。
肌のターンオーバーを必要以上に早めることがない点でも、比較的安全な成分であると判断できるかと思います。
乾癬(かんせん)のある方の使用は相性が悪い
EGFは、特に危険性が認められていない成分ですが、特性上、乾癬(かんせん)の症状のある方は使用を控えてください。
乾癬とは炎症性皮膚疾患の一つです。
皮膚が赤く盛り上がったり、皮膚の表面がぽろぽろと剥がれ落ちるといった症状があります。
乾癬の症状があるときは、肌のターンオーバーの周期が非常に短くなっているため、EGFを使用することで症状の悪化を招く可能性があります。
「EGF」の効果を上げるにはレチノール(レチノール酸)との併用が有効
EGFは食品などから摂ることの難しい成分ですが、その活性(物質が持つ働き)を上げることはできます。
EGFは、レチノール酸によって、活性が上がることが医大の研究によりわかっています。
レチノール酸とはレチノール(ビタミンA)が体内で酸化することで変化した物質のことで、 トレチノインとも言われます。
そのため、EGFとトレチノインを併用すると、よりEGFの効果が上がると考えられます。
下の記事ではトレチノインについて詳しく解説していますので、気になる方はチェックしてくださいね。
また、EGFはビタミンD3によっても活性が上がることがわかっています。
ビタミンD3を多く含む食品やサプリメントを摂るのが良いでしょう。
また、ビタミンD3は、日光を浴びることによっても体内で合成されます。
乾燥やシミを防ぐには「EGF」以外にインナーケアもおすすめ
お肌の乾燥やシミを防ぐエイジングケアには、美容内服を始めるのも効果的です。
美容内服とは、肌トラブルの改善に効果的な有効成分が含まれた医療用の医薬品のことです。
トレチノインクリーム | トラネキサム酸 | ハイチオール | |
---|---|---|---|
作用 | 肌のターンオーバーを正常化し、シミ・そばかすを治療します。 | 肌内部での炎症を抑制することで、シミの原因であるメラニン合成を抑制します。 | 肌のターンオーバーを正常化しメラニンの排出を促します。 |
美容内服を始めるためには、医師の診察を受けて、処方を受ける必要があります。
「興味はあるけれど、時間がない…。」という方にはオンライン診療がおすすめです。
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東京山手クリニック
藤原東華 医師
当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。