シナールの効果と飲み方を解説!副作用や他のシミ・ニキビ治療薬との違いは?

「シナール」って聞いたことあるけど、どういう効果があるの?副作用が無いか心配…。

シミやニキビへの美肌効果への期待と同時に、シナールの副作用をいくつか耳にして不安という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、あなたの肌をより白く、より綺麗にしてくれる薬「シナール」の効果や副作用のウソとホントなどについて解説していきます。

シナールについて正しく理解して、理想の美肌を取り戻しましょう!

目次

シナールとは2つの成分を配合した「ビタミン剤」

「シナールってそもそも何?」という方もいらっしゃるかと思います。

ずばり、シナールとは2つの成分を配合したビタミン剤です。

シナールに含まれているビタミンは以下の通りです。

  • アスコルビン酸(ビタミンC)が含まれている
  • パントテン酸カルシウム(ビタミンB5)が含まれている

それでは、一つずつ詳しくみていきましょう。

アスコルビン酸(ビタミンC)が含まれている

シナールの主な成分として、ビタミンC(正式名称:アスコルビン酸)が含まれています。

ビタミンCは水溶性ビタミンの一種で、ブロッコリーや赤ピーマン、いちごなどに豊富に含まれています。

ビタミンCの代表的な効果には、次の3つがあります。

  • 抗酸化作用
  • メラニンの生成抑制
  • コラーゲンの生成・維持の補助

ビタミンCの1日の摂取量は、成人男性・女性どちらも100mg(妊婦の場合+10mg、授乳期の場合+45mg)が目安(厚生労働省 日本人の食事取得基準(2020年版)より)とされています。

しかし、ビタミンCの美容効果を期待できるようになるのは1日1,000mg程度からと言われています。

パントテン酸カルシウム(ビタミンB5)が含まれている

シナールには、ビタミンB5(正式名称:パントテン酸カルシウム)も含まれています。

ビタミンB5も水溶性ビタミンの一種で、レバーや米ぬか、卵などに豊富に含まれています。

ビタミンB5の主な効果としては以下のようなものが挙げられます。

  • 肌のバリア機能回復
  • ビタミンCの働きの補助
  • ストレスへの抵抗力上昇

1日の推奨摂取量目安は18~49歳の男性で5mg、18歳以上の女性で5mg(厚生労働省 日本人の食事取得基準(2020年版)より)と定めていますが、食事から摂取したビタミンB5が全て皮膚へ回されるわけではありません。

シミやニキビ治療などの美容面を考えるならば、化粧品として外部から肌に与えることが重要です。

シナールの3つの効果

さて、シナールに含まれる成分は、主にビタミンであるということを分かっていただけたかと思います。

ここでは、シナールの3つの効果について一つずつ詳しく解説していきます。

シナールの主な3つの効果は以下の通りです。

  1. シミを防いで肌を白く保つ
  2. ニキビを改善する
  3. 肌にハリ・ツヤを与える

それでは、一つずつ一緒に見ていきましょう。

1.シミを防いで肌を白く保つ

シナールの主な効果に「美白効果」があります。

シナールには、シミを防いで肌を白く保つ効果があるのです。

この効果は、シナールに含まれるビタミンCの「メラニンの生成を抑える働き」と「抗酸化作用」、ビタミンB5の「肌のバリア機能を回復する効果」によってもたらされます。

ビタミンCの抗酸化作用で、紫外線などによる皮膚へのダメージを軽減してくれます。

また、ビタミンB5が肌のバリア機能の回復を促してくれることで、紫外線や摩擦などによる皮膚へのダメージを抑えることができます。

しかし、気をつけるべきことが1つあります。

それは、「肌のターンオーバーによってメラニンが排出されないと、シミが改善されない」ということです。

シナールの効果は、あくまで「メラニンの生成の抑制」です。

つまり、シナールを服用していても、新しいメラニンの発生を抑えるのみなので、今あるメラニンが排出されないとシミは薄くなっていきません。

シナールでシミを改善したいなら、長期的に使用する必要があります。

2.ニキビを改善する

シナールには、ニキビを改善する効果もあります。

この効果は、シナールに含まれるビタミンCの「抗酸化作用」と、ビタミンB5の「ストレスへの抵抗力を高める効果」「肌のバリア機能を回復する効果」によってもたらされます。

抗酸化作用によって皮膚の炎症を抑えるとともに、ストレスを抑えることでニキビの発生を抑制してくれるのです。

また、肌のバリア機能が回復することで、ニキビの症状の悪化を防ぐだけでなく、ニキビの予防にも繋がります。

しかし、炎症が起こっていないタイプのニキビの改善は見込めないことに注意してください。

炎症が起こっていないタイプのニキビの治し方は、こちらの記事で詳しく解説していますのでぜひチェックしてくださいね。

白ニキビはニキビの初期段階!原因と治し方を徹底解説 「黒ニキビ」を撃退!原因と正しい対処法を解説

3.肌にハリ・ツヤを与える

シナールの3つ目の効果は、「肌にハリ・ツヤを与える」効果です。

この効果は、シナールに含まれるビタミンCの「コラーゲンの生成・維持を助ける効果」と、ビタミンB5の「肌のバリア機能を回復する効果」によってもたらされます。

肌にハリやツヤを与えてくれるコラーゲンは、年齢とともに減少していってしまいます。

また、コラーゲンが不足していると肌が乾燥しやすくなってしまい、シミやニキビなど肌トラブルも起きやすくなってしまいます。

いつまでも若々しい肌であり続けるための補助的な役割としても、シナールは有効です。

シナールの副作用のウソとホント

「シナール 副作用」と検索すると「白髪」や「太る」などが出てきた、という方も多いのではないでしょうか?

しかし、結論を言うとこれは事実ではないようです。

ネット上には、シナールについて正しい情報も間違った情報もどちらも載っているので気をつけましょう。

ここでは、シナールの副作用について誤解がないように詳しく解説していきます。

シナールを服用しても白髪にはならない!

「シナールを飲み始めたら白髪が増えた気がする…」と言っている方をネット上で見かけますが、これは気のせいです。

シナールの服用によって白髪が増える、というデータや研究結果はないようなので安心してください。

この噂が発生している原因として、シナールが美白効果のある薬であるということが考えられます。

「シナールを飲むと肌が白くなる」と言われることで、髪も白くなるかもと勘違いされやすいのだと思います。

シナールを服用しても太らない!

「シナールを飲むと太る」と言う情報もたまにネットで見かけますが、これもウソのようです。

シナールの服用によって太る、というデータや研究結果は発表されてないようです。

この噂が発生した原因として、次のような連想があるのではないかと考えられます。

ちなみに、フルーツを食べすぎると太ってしまうのは、あくまでもフルーツに含まれる糖分が原因です。

シナールの副作用はお腹の不調だけ

副作用についてウソの情報も散見されるシナールですが、中でも一つだけ科学的に証明されている副作用があります。

それは、下痢、嘔吐、胃の不快感、悪心といった「消化器の不調」です。

実はビタミンCには下剤としての働きもあり、その効果によってこれらの副作用が引き起こされることがあるのです。

とは言っても、水溶性であるビタミンCは代謝・排出がされやすいので、シナールは大量摂取による副作用が起こりにくい安全な薬だと言われています。

シナールの薬のタイプは2つ

シナールは飲み薬ですが、単に飲み薬と言ってもいろんなタイプのものがありますよね。

その中でも、シナールには「錠剤タイプ」と「顆粒タイプ」の2つがあります。

しかし、どちらを飲んでも効果に差はないので自分が飲みやすいと思う方を飲むようにしましょう。

ここでは、それぞれのタイプのシナールについて解説していきます。

シナール配合錠

よく処方されるのが、錠剤タイプの「シナール配合錠」です。

飲み方としては、大人の方は1回1〜3錠を1日1〜3回飲むのが基本です。

シナール配合顆粒

シナールには、顆粒タイプの「シナール配合顆粒」もあります。

飲み方としては、シナール配合錠と同じように大人の方は1回1〜3gを1日1〜3回飲むのが基本です。

シナールの処方薬と市販薬の違い

実はシナールには、処方薬だけではなく市販薬もあります。

処方薬のシナールと市販薬のシナールで違いがあるということに注意が必要です。

ここでは、シナールの処方薬と市販薬の違いについて解説していきます。

シナールの処方薬と市販薬の違いは主に次の2つです。

  • 「処方薬のシナール」の方がビタミンCとビタミンB5を多く含む
  • 「市販薬のシナール」は他の美容成分も入っていることが多い

それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。

「市販薬」にはビタミンB5が入っていないことがある

シナールの処方薬と市販薬の最も大きな違いは、市販薬の中にはビタミンB5を含まないシナールがあるということです。

ビタミンB5は、ビタミンCの働きをサポートしてくれる成分で美白のために重要ですので、市販薬のシナールを購入する際はビタミンB5の有無に注意しましょう。

「市販薬」は他の美容成分も入っていることが多い

市販薬ならではのメリットもあります。

それは、シナールの主成分であるビタミンC、ビタミンB5以外の美容成分も含まれていることが多いということです。

例えば、ビタミンCと同じような美白効果を持つ「L-システイン」や皮膚の再生を助ける「ビタミンB2」、強い抗酸化作用で老化を防ぐ「ビタミンE」などが含まれていることが多いです。

シミに効くシナールの市販薬

シナールの処方薬と市販薬の違いについて、市販薬にはビタミンB5が入っていないものが多いことを分かっていただけたかと思います。

しかし、いざシナールの市販薬を買ってみようと思っても、どれを買ったらいいのか迷いますよね。

そこで、ここではシミなどに効果の期待できるシナールの市販薬をいくつかご紹介します。

シナールEXチュアブル錠e|飲みやすい

配合成分 主な効果
ビタミンC 美白・抗炎症・肌にハリツヤを与える
ビタミンE 抗酸化作用
ビタミンB2 皮膚の再生を助ける

「シナールEXチュアブル錠e」は、口の中で溶かしたり水なしでかみくだいて飲めます。

シナールの主要成分の他に、強力な抗酸化作用を持つビタミンEや皮膚の再生を助けてくれるビタミンB2も含まれています。

しかし、シナールの主要成分である「ビタミンB5」が含まれていない点には注意が必要です。

シナールLホワイトエクシア|美白に特化

配合成分 主な効果
ビタミンC 美白・抗炎症・肌にハリツヤを与える
ビタミンB5 ビタミンCの働きを助ける
L-システイン 美白効果
ビタミンB6 皮膚の再生を助ける
ビオチン 抗炎症作用

「シナールLホワイトエクシア」は、美白効果に特化したシナールの市販薬です。

「シナールLホワイトエクシア」の最も大きな特徴は、「L-システイン」が含まれていることです。

そのため、ビタミンCによる美白効果とL-システインによる美白効果がどちらも期待できます。

またL-システインだけでなく、皮膚の再生を助ける「ビタミンB6」や抗炎症作用のある「ビオチン」も含まれています。

シナールの効果的な飲み方

「シナールを飲むときに気をつけないといけないことは何だろう?」と正しい飲み方について気になる方もいるかと思います。

シナールは、飲み合わせによって重篤な副作用は起こりません。

しかし、飲み方を工夫することで、シナールに含まれるビタミンの吸収効率を大きく上げることができます。

ここでは、シナールの効果的な飲み方について解説していきます。

シナールの効果をさらに引き出す飲み方は、次の3つです。

  • 小分けにして飲む
  • 食後もしくは就寝前に飲む
  • アスコルビナーゼを含む食品には注意!

それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。

小分けにして飲む

実は、ビタミンCは体内に蓄積することができません。

つまり、多量に摂取したとしても身体に吸収される量が限られているということです。

これは、ビタミンCが水溶性であり、過剰分が尿と一緒に排出されてしまうことに起因します。

身体に吸収されなかった分のビタミンCは、だいたい2~3時間ほどで体外に排出されます。

ですので、ビタミンCが含まれているシナールを服用するときはある程度時間を空けて、こまめにビタミンCを摂取するのが基本となります。

食後もしくは就寝前に飲む

シナールの効果を最大限発揮するためには、シナールを服用する時間にも気を付けましょう。

ビタミンCが含まれているシナールは、食後もしくは就寝前に飲むのが効果的です。

食後に飲むとより効果が出やすくなる理由は、空腹時に摂取する場合は吸収速度が早いため、摂取した過剰分がすぐに排出されやすくなるためです。食後に服用することで、ゆっくりと胃から腸に運ばれることによって吸収される量は増えます。

また、就寝前に飲むと効果が出やすくなる理由は、就寝直後は成長ホルモンの分泌が最も活発になるので、就寝前にシナールを服用することで、ビタミンCによるコラーゲン生成をより促せるからです。

⚠️糖尿病や肝機能障害の検査に影響が出る場合がある

シナールの服用に際して注意すべき点があります。

それは、シナールを服用すると、糖尿病や肝機能障害の検査に影響が出る場合があるということです。

これは、シナールに含まれるビタミンCの働きによって尿に含まれる糖の検出が妨げられることで起こります。

ですので、シナールを服用している時にこのような検査を受ける時は、内服中の薬として申請するようにしてくださいね。

シナールの保険適用について

処方薬のシナールを処方してもらうには、必ず医療機関を受診する必要があります。

そこで気になってくるのは、「シナールって保険適用されるの?」ということでしょう。

ここでは、シナールの保険適用について解説していきます。

医療目的なら保険適用

シナールが保険適用されるケースもあります。

それは、皮膚の炎症後の色素沈着にシナールを用いるケースです。このような医療目的でのシナールの処方なら、保険が適用されます。

美容目的なら適用外

他方で、シナールは、自由診療で処方される場合には保険適用外となり、美容目的での処方であれば多くの場合、保険適用外とされることが予想されます。

つまり、シミ・そばかすの改善・予防のような目的の場合は全額自費負担となります。

「シナール」と「トラネキサム酸(トランサミン)」の違い

シナールの他に美白効果のある薬として、「トラネキサム酸」の名前を聞くことがよくあると思います。

「シナールとトラネキサム酸って、結局何が違うの?」と思っている方のために、

ここではシナールとトラネキサム酸の違いについて解説していきます。

シナールは「ビタミン」トラネキサム酸は「アミノ酸」

シナールとトラネキサム酸は、そもそも成分の種類が違います。

シナールはビタミン剤ですが、トラネキサム酸はアミノ酸というタンパク質のもとなのです。

シナールには無い、トラネキサム酸の効果の特徴の一つには「生理や怪我などによる出血の止血」があります。

どちらもシミ・ニキビ治療に使われる

しかし、シナールもトラネキサム酸も主要な効果は同じです。

どちらも、シミや肝斑の改善における美白効果やニキビなどの皮膚の炎症を抑える作用があります。

シナールではビタミンCがこれらの効果を発揮します。

一方で、トラネキサム酸ではメラノサイトを活性させる「プラスミン」と呼ばれる物質の働きを抑制することで、これらの効果を発揮します。

シナールでシミやニキビのない美肌を!

今回は美白効果を期待できる薬、シナールについて解説しました。

シナールについてもう一度おさらいしておきましょう。

  • 処方薬のシナールにはビタミンCとビタミンB5が入っている
  • シナールには美白・ニキビ改善の効果がある
  • 副作用は消化器の不調だけ
  • 美容目的だと保険適用されない場合が多い

シナールを活用して、シミやニキビのない美肌を目指しましょう!

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この記事の監修医

AI Beauty Clinic(エーアイ美容クリニック)

尾崎宥文 医師

美容外科・美容皮膚科

健康と美を同時に実現し 自己実現欲求を満たすことを目指します。

当院では、美容医療技術とテクノロジーを組み合わせた新しい治療を提案しています。特に痩身治療では、医療と最新のAIの技術を使いながら、確実に患者様のライフスタイルを改善して、目指す体型に導くサポートをいたします。 美容外科治療では、大手美容外科クリニックの院長を務めた経験を活かしながら、効果を最大限に引き出しつつリスクやコストを最小限にできるような治療を提供いたします。 これらの組み合わせにより、患者様の全身・局所両方にアプローチすることで、 健康と美を同時に実現し、自己実現欲求を満たすことを目指しています。

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