桂枝加黄耆湯(けいしがおうぎとう)は多汗症に効く?市販薬についても解説

桂枝加黄耆湯(けいしがおうぎとう)は、体の熱や腫れを発散する作用を持つ漢方薬です。

汗をかきやすい…。寝汗がひどくて不快…。

例えば、上記のような症状が出ている方に、相性が良いと言えます。
本記事では、桂枝加黄耆湯の具体的な効果や副作用、注意点について詳しく解説します。

この記事でわかること

  • 桂枝加黄耆湯は、多汗症や湿潤型アトピーを改善する漢方薬
  • 肌が乾燥ぎみの方や体力が十分にある方には相性が悪い
  • 副作用のリスクのため甘草が含まれる他漢方薬との併用は避けるべき

桂枝加黄耆湯(けいしがおうぎとう)とは

桂枝加黄耆湯(けいしがおうぎとう)は、発汗量の調整や皮膚の状態の改善に効果的な漢方薬です。
他にも、風邪症状の緩和や免疫力の強化に対しても効果が期待できます。
まずは、桂枝加黄耆湯の成分と特徴を紹介します。

6種類の生薬からなる漢方薬

桂枝加黄耆湯は、6種類の生薬から構成されています。

芍薬(シャクヤク) 血行促進し女性特有の悩み(月経異常や冷え症)を改善する
黄耆(オウギ) 水分代謝を調節し、体力を補う
桂枝(ケイシ) 発汗作用で熱を下げ、神経系の興奮を抑える
大棗(タイソウ) 筋肉の緊張を緩和
甘草(カンゾウ) 抗炎症作用で体力を補う
生姜(ショウキョウ) 血行促進作用で体を温める

さまざまな作用を持つ上記6種類の生薬が、相まって桂枝加黄耆湯としての効果を発揮します。

汗を調節し皮膚の状態をよくする漢方薬

桂枝加黄耆湯は、主に汗の量を調整する作用を持つ漢方薬です。

桂枝加黄耆湯に含まれる生薬「黄耆」には、水分代謝を調節する作用があります。
汗の量を少なく抑えることで、角質が必要以上に剥がれることを防げます。
これにより、皮膚の潤いを保つ効果が期待できます。

また、「桂枝」は、神経系の興奮を抑えることで、過剰な発汗を抑制し、皮膚の状態を安定させます。
これらの生薬が組み合わさることで、汗を適度に調整し、健康な皮膚へと導きます。

桂枝加黄耆湯の効果

桂枝加黄耆湯は、主に皮膚の健康状態を維持するのに役立ちます。
水分の代謝(不要な水分を体外に排出する仕組み)を調節する作用があるためです。
本章では、桂枝加黄耆湯の効果について詳しく解説します。

多汗症の改善を助ける

桂枝加黄耆湯は、多汗症の改善に効果的です。
多汗症とは、熱(中医学では「気」と示される)が、身体の上に昇りやすい性質などが要因となり、発汗量が多くなる症状です。
自律神経が乱れやすい更年期に多汗症になりやすい傾向にあります。

桂枝加黄耆湯には水分代謝を調節し、過剰な汗の分泌を抑える働きがあります。
また、神経系の興奮を抑えて発汗をコントロールし、適度な汗の分泌を促します。
ホルモンバランスの乱れが原因で起こりがちな睡眠時の汗の量も調節することで、寝汗がひどい方にも相性が良い漢方薬と言えます。

湿潤型のアトピーの改善を助ける

桂枝加黄耆湯は、湿潤型のアトピーの改善に役立ちます。
湿潤型アトピーとは、首周りや膝関節裏など、皮脂腺が多く汗をかきやすい部位に現れやすいアトピーのことを指します。

体内の水分代謝の状態は、皮膚の状態にも影響を及ぼします。
桂枝加黄耆湯には、水分代謝を調節する作用があります。
水分を体外へ排出する仕組みを整えることで、汗の量を軽減し、湿潤型の肌に現れるアトピー症状を和らげる効果が期待できるのです。

さらに、桂枝加黄耆湯に含まれる「甘草」は抗炎症作用を持ちます。
これにより、湿潤型アトピーのかゆみや炎症を和らげる効果を期待できます。

桂枝加黄耆湯を服用された方の口コミ

衰えた体力・気力を補う

桂枝加黄耆湯は、衰えた体力や気力を補う効果があります。
桂枝加黄耆湯に含まれる生薬「黄耆」は滋養強壮作用(※)を持ち、体力を増強します。
また、「甘草」と「大棗」には筋肉の緊張を和らげる効果があり、疲労回復に働きかけます。
これらの生薬が組み合わさることで、体力と気力の回復を助けます。

※「身体の弱い部分を栄養素で補給し、体質を改善して強い身体をつくること」を意味します。

ホルモンバランスを整える

桂枝加黄耆湯には、ホルモンバランスを整える効果があります。
特に更年期や月経期間は、ホルモンバランスが乱れやすくなります。

桂枝加黄耆湯に含まれる「芍薬」には血行促進作用があります。
血液は、酸素や栄養素を全身に運ぶ役割を担います。
血行が促進されて、酸素が十分に全身に供給されると、ホルモンバランスの乱れを整える効果を期待できます。

桂枝加黄耆湯のホルモンバランスを整える作用では、女性特有の悩みとして挙げられる月経異常や、冷え症の緩和が期待できます。

体の冷えを緩和させる

桂枝加黄耆湯には、体の冷えを緩和させる効果があります。
桂枝加黄耆湯に含まれる生薬「生姜」には、体を温める作用があります。

また、「桂枝」には血行を促進する作用があります。
血液には全身に熱を伝えて体を温める役割があるので、血行を促進することで、体の冷えを緩和します。

桂枝加黄耆湯が合わない人

桂枝加黄耆湯は、特定の状況や体質の人には相性が悪い場合があります。
具体的には、体力や気力が十分にある人、肌の乾燥に悩む人、または妊娠中や授乳中の人です。
それぞれの人に、どのような悪影響を与えてしまうのか一つずつ解説します。

体力・気力が十分にある人

桂枝加黄耆湯は、体力や気力が十分な人には相性が悪い漢方薬です。

桂枝加黄耆湯には滋養強壮作用(※)があり、神経系に働きかけることで、衰えた体力や気力を補う効果があります。
神経系が刺激されるので、すでに十分な体力を持つ人にとっては、刺激となる可能性が考えられます。

そのため、体力や気力が十分にある方は、桂枝加黄耆湯の使用を控えましょう。

※体力を向上させる働きのこと。

肌の乾燥に悩む人

桂枝加黄耆湯は、肌の乾燥が気になる人には相性が悪い漢方薬です。

桂枝加黄耆湯は、不要な水分を体外に排出する作用を持ちます。
肌の乾燥に悩んでいる人は、肌の水分量が不足している状態のため、水分の排出を調節する桂枝加黄耆湯は不向きです。
乾燥肌に悩む人は、水分排出の調整ではなく、水分を補うケアが重要です。

妊娠中・授乳中の人

桂枝加黄耆湯は、妊娠中や授乳中の人には相性が悪いです。

桂枝加黄耆湯に含まれる生薬「桂枝」が、胎児や乳児への影響が十分に確認されていません。
そのため、妊娠中や授乳中には、できるだけ服用すべきではないと判断できます。
妊娠中や授乳中の人は、安全性を考慮し、桂枝加黄耆湯の使用は控えましょう。

桂枝加黄耆湯の副作用

桂枝加黄耆湯は漢方薬として様々な効能が期待できますが、同時に副作用のリスクも存在します。
適切な用法を守らなかったり、体質に合わない場合に、副作用が現れる可能性があります。

桂枝加黄耆湯の服用で現れる副作用について詳しく解説します。
副作用が現れた場合は、速やかに医師に相談し、適切な対処を受けましょう。

偽アルドステロン症

桂枝加黄耆湯の服用では「偽アルドステロン症」が引き起こされる可能性があります。
「甘草」の主成分であるグリチルリチン酸によって、ホルモンの働きに異常が起きることが原因と言われています。
偽アルドステロン症にかかると、むくみや血圧上昇、筋肉けいれんなどの症状が現れます。

ミオパチー

桂枝加黄耆湯の服用では「ミオパチー」が引き起こされる可能性があります。
ミオパチーとは、脱力感や四肢けいれん、麻痺などの異常な症状の総称です。
桂枝加黄耆湯に含まれる生薬「甘草」によって、血液中のカリウムの濃度が低下することが原因であるとされています。

過敏症

桂枝加黄耆湯によって過敏症が起こる場合があります。
過敏症は、物質に過剰に反応する体質や免疫状態が原因で発症します。
過敏症の症状には、発疹や発赤、かゆみなどが挙げられます。

桂枝加黄耆湯の注意点

桂枝加黄耆湯には、使用にあたって複数の注意点があります。
服用を検討している方は、以下の注意点に留意しましょう。

効果が出るまで3か月から半年かかる

桂枝加黄耆湯は、効果を実感するまで3か月から半年かかる場合があると言われています。
漢方薬は、体質を整えることで症状の改善にアプローチします。
そのため、体質が改善されるまで、効き目を実感しづらい場合が多いです。
服用初期で思うような効果が感じられなくても、医師や薬剤師の指示に従い服用を続けることが大切です。

甘草を含む漢方薬と併用してはいけない

桂枝加黄耆湯は、甘草を含む漢方薬と一緒に服用してはいけません。
併用してしまうと、甘草の過剰服用となり、副作用である偽アルドステロン症やミオパチーのリスクが高まるためです。
他の漢方薬などと服用する場合は、生薬に甘草が含まれていないことを確認しましょう。

ツムラやクラシエでは取り扱いがない

桂枝加黄耆湯は、ツムラやクラシエでは、取り扱いがありません。
医療用とされている桂枝加黄耆湯としては、「〔東洋〕桂枝加黄耆湯エキス細粒」のみです。

市販薬は数が少ない

桂枝加黄耆湯の市販薬は、数が少ないです。
「Amazon」や「楽天」で検索しても、桂枝加黄耆湯と似た名前の漢方のみが表示されます。
市販されている桂枝加黄耆湯で、代表的なものには、JPS(ジェーピーエス製薬)が販売している「桂枝加黄エキス顆粒J」が挙げられます。

医療用の桂枝加黄耆湯を希望する場合は皮膚科へ

医療用の桂枝加黄耆湯を希望する場合は、皮膚科を受診しましょう。
桂枝加黄耆湯は、副作用のリスクもあるので、医師のアドバイスを受けることが大切です。
医師による判断によって、桂枝加黄耆湯を安全・効果的に服用することができます。

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この記事の監修医

東京総合美容医療クリニック

福田麻衣 医師

美容皮膚科/美容外科

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当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。

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