「ヨクイニン」とは?イボ治療以外の美肌効果やハトムギとの違いを紹介

ヨクイニンという漢方薬の画像

イボに効く薬としてよく知られている「ヨクイニン」。

イボは薬だけで治療をすることが難しいですが、目立ってしまうのでヨクイニンで治したいと思う方も多いと思います。

しかし、ヨクイニンはイボといっても「ウイルス」が原因でできたものに対し特に効果を発揮します。

ウイルス性ではない一般的なイボに対しての効果は、限定的である可能性があります。

そのためヨクイニンを服用する際は自分のイボの原因を明らかにしてから服用する必要があります。

また、ヨクイニンはイボだけでなく肌荒れや便秘にも効果が期待できるため、ニキビや便秘に悩んでいる方にもおすすめです。

本記事では、ヨクイニンの効果や副作用について解説していきます。

手軽に買える市販薬も紹介しているので、正しい服用方法を理解してくださいね。

ヨクイニンとは

ヨクイニンとはハトムギの種が原料で、古くから使われている生薬です。

飲み合わせに注意する薬は特になく、安心して服用しやすいことも特徴です。

ここではヨクイニンについて詳しく解説していきます。

ハトムギの種

「ヨクイニンとハトムギってどう違うの?」といった疑問を持つ方は少なくありません。

実は、ヨクイニンとはハトムギの皮以外の種子の部分のことなのです。

そのため、違いというよりもヨクイニンの原料がハトムギということになります。

ハトムギとは、精米の2倍以上のたんぱく質を含む雑穀です。

他にも脂質やカルシウム、鉄分、ビタミンB1、ビタミンB2などを豊富に含んでいるため、デトックス効果や美肌効果を期待できます。

そんなハトムギの種子であるヨクイニンは身体の内側から働きかけ、肌のターンオーバーを整える作用を持ちます。

肌のターンオーバーとは、肌の細胞の生まれ変わりのことで、これが整うことにより肌を若々しく保ちます。

古くから使われている生薬

ヨクイニンは古くから生薬として使われていた歴史があります。

中国での紀元前から親しまれていたことや、18世紀では日本での民間療法に使われていたことが記録されていることから、非常に長い歴史を持つ薬であることが分かります。

ヨクイニンは美肌効果を持つことから、イボの治療だけでなく、肌荒れやニキビの治療にも使われてきました。

ヨクイニンの効果

ヨクイニンにはイボの治療だけでなく、肌改善や腸内環境を整える効果を期待できます。

特に、ニキビや毛穴、イボ、便秘の改善効果についてそれぞれ解説していきます。

自分の肌悩みにあった項目をしっかりとチェックしてくださいね。

ニキビの改善

ヨクイニンはニキビの改善に効果的とされています。

そもそもニキビとは、皮脂が毛穴に溜まることにより発生します。

通常、皮脂が分泌されても肌のターンオーバーが正常に機能している場合、体外に排出される仕組みになっています。

しかし、生活習慣やストレスなどのさまざまな原因で、肌のターンオーバーは乱れてしまいます。

これにより、毛穴の中に皮脂が溜まってニキビが発生してしまうのです。

ヨクイニンの肌のターンオーバー促進作用は、毛穴の皮脂汚れを体外に排出する働きを助けます。

その結果、ニキビを改善することができるのです。

また、ヨクイニンには炎症を抑える作用があるため、炎症のあるニキビを改善することにも効果があります。

毛穴の改善

ヨクイニンを服用することで毛穴の詰まりを改善することも期待できます。

毛穴の詰まりの主な原因も、ニキビと同じく皮脂汚れが毛穴に溜まることです。

肌のターンオーバーが乱れると、毛穴の状態はいつまでも改善しづらくなります。

ヨクイニンにはターンオーバー促進作用があり、毛穴に溜まった皮脂を体外に排出する働きを助けます。

また、肌のターンオーバーが促進されると、皮膚表面に溜まった角質が垢となって排出されます。

この角質が体外に排出されることで毛穴の詰まりが改善され、毛穴の開きを目立たなくすることができるのです。


その他にも、シミなどの肌悩みを改善したい方は「桂枝茯苓丸加薏苡仁(ケイシブクリョウガンリョウカヨクイニン)」という漢方薬をおすすめします。

東京美肌堂では、ヨクイニンや桂枝茯苓丸加薏苡仁を含む漢方薬も取り扱っているため、悩みのある方はぜひ医師に相談してみてくださいね。

気になる方は以下のフォームから、無料のオンライン診療を予約できます。

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イボの改善

ヨクイニンと言えば、イボを改善することでよく知られています。

しかし、一概にイボといっても、一般的に認識されているイボと、皮膚科で定義されているイボとでは大きく違いがあります。

一般的に認識されていると考えられるのは、出っ張ったほくろのようなものや、シミの一種である脂漏性角化症ではないかと思います。

それに対し皮膚科で定義されたイボというのは、ウイルスが原因で発生するイボを指します。

この二つのうち、ヨクイニンが効果を発揮するのは、皮膚科で定義されたウイルス性のイボです。

ヨクイニンは免疫を活性化し、ウイルスを撃退するという作用を持つため、イボのもととなっているウイルスに直接作用します。

ウイルス性のイボは表面がブツブツしているため、このような特徴がみられたらヨクイニンで改善できると言えます。

ヨクイニンはウイルス性のイボに特に効果を示しますが、ヨクイニンのターンオーバー促進作用により、ウイルス性でないイボが改善されるケースも少なからずあるようです。

便秘の改善

ヨクイニンは便秘の改善にも効果があるといわれています。

血流が悪いと、腸に必要な酸素や栄養が十分に供給されず、腸の機能が低下してしまいます。腸の機能が低下すると、食物や老廃物が腸内で停滞し、便秘の原因となります。

ヨクイニンには血流を良くし、老廃物を排出させる働きがあります

また、ヨクイニンには、たんぱく質やミネラル、食物繊維などの栄養成分が豊富に含まれています。

この成分が腸内環境を整え、なかなか改善しない便秘にも効果的に働きかけてくれるのです。

ヨクイニンの副作用

ヨクイニンを服用すると、まれに副作用が発生することもあります。

以下のような症状などがみられる場合があることも考慮しましょう。

  • 発疹
  • 発赤
  • 瘙痒
  • 蕁麻疹
  • 胃の不快感
  • 下痢

また、漢方薬を服用したときに、症状が改善する前兆として副作用と同様の症状が現れることがあるとされています。

この反応には科学的な根拠はないとされていますが、不安な場合はすぐに専門医に相談するようにしてくださいね。

ヨクイニン服用時の注意点

ヨクイニンは副作用がほとんどない漢方薬ですが、服用する際に、注意しなければならないことが2つあります。

「妊娠中の方」と「アレルギーのある方」は服用できないということです。

この2つに当てはまる方はヨクイニンを服用しないように注意してくださいね。

ここでは、それぞれについて詳しく説明していきます。

妊娠中は服用できない

ヨクイニンは妊娠中には服用してはいけないとされています。

これは、ヨクイニンが妊娠中に服用するものとして、安全性が確立されていないためです。

しかし、全く服用できないというわけはなく、産婦人科医の判断のもと、治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ、服用できることもあります。

あくまでも一般的には推奨されていないため、自己判断で服用することは絶対にしないようにしましょう。

イネ科のアレルギーを持つ人は服用できない

ヨクイニンは、イネ科のアレルギーを持つ人は服用できないので注意しましょう。

ヨクイニンの原料であるハトムギは「麦」という文字が付くことからもわかる通り、イネ科に分類されます。

そのため、イネ科のアレルギーがある人は服用しないようにしてくださいね。

また、以下などのものを食べたときに口の中がかゆくなったり、くしゃみなどのアレルギー反応が起こった経験のある人はイネ科アレルギーの可能性があるため、注意しましょう。

イネ科アレルギーを発症する食べ物
  • イネ
  • 小麦
  • トウモロコシ
  • バナナ
  • トマト
  • メロン

市販のヨクイニン

ヨクイニンは市販でも多くの種類があります。

それぞれ配合している成分が異なるため、一つ一つ解説していきます。

価格や錠剤の大きさなど、自身で治療が続けやすいものを選ぶようにしてくださいね。

①クラシエヨクイニンタブレット


「クラシエヨクイニンタブレット」は、皮膚のあれやイボに効果があると言われている市販薬です。

ヨクイニンエキスを1,500㎎配合し、小型錠で飲みやすいタブレット錠なのが特徴です。

15歳以上の方は、1回6錠を1日3回、食前または食間に服用してください。

②イボコロリ内服錠


「イボコロリ内服錠」は、名前のとおりイボに効果的だと言われる市販薬です。

生薬のヨクイニンから抽出されたエキスを錠剤にした薬で、ヨクイニンエキスを1998mg含有しています。

特に、皮膚の柔らかい部分のイボに効果があるとされています。

15歳以上の方は、1回6錠を1日3回、食前または食間に服用してください。

③ヨクイニンS コタロー


「ヨクイニンS コタロー」は、皮膚のあれやイボに効果的だと言われる市販薬です。

ヨクイニンエキスを2000mg配合し、全身の水分の巡りをよくする効果があるとされています。

15歳以上の方は、1回5錠を1日3回、食前または食間に服用してください。

④山本漢方ヨクイニン末


「山本漢方ヨクイニン末」は、ヨクイニンの生薬のみからなる散剤で、イボや皮膚のあれに効果的と言われる市販薬です。

1日量6000mgのヨクイニンを服用することができます。

15歳以上の方は、1回2gを1日3回、食前または食間に服用してください。

粉末タイプで、1回量は付属のサジ約1杯です。

⑤ヨクイニンエキス顆粒クラシエ


「ヨクイニンエキス顆粒クラシエ」は、顆粒状ヨクイニン配合の市販薬です。

タブレット錠の薬は飲みづらいという方におすすめです。

ヨクイニンエキスを1,500mg配合しており、イボや皮膚のあれの改善効果がありとされます。

15歳以上の方は、1回1包を1日3回、食前または食間に服用してください。

ヨクイニンは乳がんに影響するか

ヨクイニンの服用は乳がんに影響を与えるのか、という疑問を持つ人は少なくありません。

結論から言えば、ヨクイニンの服用は乳がんに全く影響を与えないと言われているため、安心してくださいね。

また、ヨクイニンを服用すると太るとのうわさもありますが、そのような副作用はありません。

これはヨクイニンの原料であるハトムギが精米の約2倍のカロリーがあることから、太るといった噂が出たと考えられます。

しかし、仮にカロリーが約2倍だとしても、それ程大量に摂取するわけではない以上、ヨクイニンの服用だけで太るとは言えません。

ヨクイニンは正しく服用すれば美肌効果がある

ヨクイニンにはイボ以外にもニキビや毛穴の改善、便秘の解消などさまざまな効果が期待できます。

肌のターンオーバーを整える作用があるため、服用することで肌にとっていい効果をもたらしてくれること間違いなしでしょう。

市販薬も多くの種類がありますが、自分の症状に合ったヨクイニンの服用にあたり、正しい知識をつけたい方は皮膚科を受診することをおすすめします。

肌悩みが多い方にはヨクイニンも含んでいる別の漢方薬である「桂枝茯苓丸加薏苡仁(ケイシブクリョウガンリョウカヨクイニン)」を服用するほうが効果的かもしれません。

気になる方は皮膚科で相談してみてくださいね。

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この記事の監修医

東京山手クリニック

藤原東華 医師

美しさを求めるすべての人たちに

当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。

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