もみあげにニキビができている…。
産毛の処理や洗顔の際に「ニキビが痛い…」と感じ、ニキビに気づくこともあるかもしれません。
もみあげのニキビが悪化すると、耳近くや頬のフェイスラインまでニキビが広がる可能性もあるので注意が必要です。
今回は、もみあげのニキビの原因と治し方、予防法などを紹介します。
しこりのような痛いニキビの対処法も一緒に紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- もみあげにもニキビができることがある
- シャンプーの洗い残しや不適切な産毛処理が原因で発生しやすい
- もみあげにできたニキビは他の皮膚疾患の可能性もある
目次
もみあげにニキビができる原因
ニキビは毛穴に皮脂や古い角質がたまることで、発生します。
特に、もみあげにニキビができる原因は汚れの残りやホルモンバランスの乱れによる毛穴詰まりであることが多いです。
なぜ、もみあげにニキビができてしまうのかを説明します。
汚れや皮脂が毛穴に詰まる
もみあげはには毛が生えており、汚れがたまりやすい部位の一つです。
汚れや皮脂が毛穴に詰まると、ニキビの初期段階になります。
この初期段階では、白ニキビの状態で、皮脂が酸化して黒くなると黒ニキビになります。
肌が傷ついて細菌が入り込む
ニキビはアクネ菌という細菌によっても、発生・悪化します。
肌が傷つくと、アクネ菌が繁殖しやすくなり、ニキビの悪化の原因となります。
汚れや皮脂汚れがたまって毛穴が塞がれると、毛穴の中でアクネ菌が繫殖しやすくなります。
その結果、炎症を伴うニキビへと進行してしまいます。
また、もみあげは毛に覆われているため、ムレが起きて、アクネ菌が繁殖しやすい湿潤な環境でもあります。
ホルモンバランスの乱れ
もみあげのあるUゾーンと呼ばれる部位は男性ホルモンの乱れの影響を受けやすい部位です。
ホルモンバランスが乱れると、皮脂が過剰に分泌されやすくなり、ニキビの原因となります。
特に女性の場合、ホルモンバランスが乱れやすくなる生理時や妊娠時期には、肌荒れが起こりやすいです。
他にも、思春期は皮脂の分泌が過剰になりやすい時期のため、ニキビができやすくなります。
もみあげにニキビができやすい人
もみあげにニキビができる理由には、外部要因と肌質の両方の影響が考えられます。
以下に当てはまる項目がある場合は要注意です。
- 脂性肌や脂っぽい肌質である
- 汗っかきもしくは、よくスポーツで汗を流す
- カミソリで顔の周りの産毛を自己処理する
- シャンプーが雑になっている気がする
- ストレスや疲れがたまっている
一つずつ詳しく見ていきましょう。
皮脂の分泌量が多い
肌がベタつきを感じやすい脂性肌の方や、皮脂が分泌量が多い方は、ニキビができやすくなります。
皮脂の分泌量が多いと、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビできやすくなります。
また、肌が乾燥しやすい方も皮脂の分泌量が増えてニキビができる可能性があります。
もみあげは顔のフェイスラインの一部で、乾燥しやすい部位です。
肌は乾燥すると、乾燥から肌細胞を守ろうとして、皮脂が過剰に分泌される特徴があります。
汗をかきやすい
汗っかきの体質の方や、日頃からスポーツでよく汗をかく人は、要注意です。
もみあげにニキビができやすい理由の一つに、汗腺が集中する部位であることが挙げられます。
汗をかくと、水分が肌の外に出て、肌が乾きやすくなり、皮脂の分泌量増加につながります。
また、汗が毛穴に留まり、皮脂や細菌と混ざることでニキビの原因菌であるアクネ菌が繁殖しやすくなるため、ニキビができやすくなります。
カミソリなどで頻繁にもみあげを整える
カミソリを使って頻繁に、もみあげを整えると、肌を傷つけてバリア機能を低下させてしまいます。
カミソリの摩擦は肌表面にこまかな傷をつけてしまいやすいです。
その結果、毛穴に細菌が入り込みやすくなり、炎症を伴うニキビができやすくなります。
また、カミソリの刃が古くなっていると、カミソリに細菌がついていて、肌に付着させてしまう可能性もあります。
シャンプーをすすぎ残してしまう
もみあげはフェイスラインの一部で、石鹸やシャンプーをすすぎ忘れてしまうことも多い部位かと思います。
シャンプーをすすぎ残すと、洗浄成分が肌に残って固まり、毛穴詰まりを引き起こし、ニキビの原因になります。
睡眠不足が続いている
ストレスによるホルモンバランスの乱れは、皮脂の過剰分泌を引き起こします。
十分な睡眠を取らないと、ストレスホルモンが増加し、皮脂の分泌量も増やしてしまいます。
また、睡眠不足になると、皮脂や古い角質を排出する肌の再生(ターンオーバー)が乱れてしまい、ニキビの原因となる毛穴詰まりを引き起こします。
ストレスが溜まっている
ストレスが増えると、ストレスホルモンの分泌が増加し、皮脂分泌が増えやすくなります。
皮脂の分泌量が増えると、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビが発生しやすくなります。
また、もみあげはストレスの影響を受けやすいと言われているため、ストレスの蓄積には注意が必要です。
もみあげにできたニキビの治し方
もみあげにできたニキビを治すためには、正しいケアが重要です。
スキンケアを行い、ニキビに効果的な成分を含んだ治療薬で改善していきましょう。
ニキビの症状に応じて、おすすめの対処法を紹介します。
炎症していない白ニキビ・黒ニキビは「生活習慣」を整える
炎症していない白ニキビや黒ニキビは、生活習慣の改善によってケアできることがあります。
白ニキビと黒ニキビは、毛穴に皮脂や角質がたまってできるため、皮脂や汚れを落としたり、皮脂の分泌を抑える保湿ケアが大切です。
洗顔と保湿でスキンケアをする
ニキビができてしまったときは、まずは正しいスキンケアを心がけましょう。
洗顔料をよく泡立て、弾力のある泡を作る
皮脂汚れを落としやすくするには、しっかりと泡立てた泡で洗うことが重要です。毛穴の奥まで洗顔成分が浸透しやすくなります。
手と顔の間に泡を挟むようにして優しく洗う
手で肌には触れず、泡で押し洗いしましょう。肌への摩擦を軽減して、汚れを落とすことができます。
洗顔後すぐに化粧水で保湿する
洗顔後は肌が乾燥しやすくなるため、すぐに保湿しましょう。
乳液で肌の保湿力を保つ
乳液を使うことで、保湿成分を逃さない効果を期待できます。肌が乾燥すると皮脂の分泌量の増加につながるため、保湿は怠らないようにしましょう。
睡眠や入浴でリラックスする
睡眠と入浴で身体をリラックスさせて休ませることは、ニキビの改善に効果的です。
特に、もみあげのニキビは、ストレスの蓄積でできることがあるため、ストレスを解消することで、根本的な原因の対策になる場合もあります。
質のいい睡眠は、肌の再生を正常化させて、皮脂の排出を促します。
また、入浴することでリラックスでき、睡眠の質を高めることができます。
市販薬を併用するとより効果的
ニキビはスキンケアだけで改善されることもありますが、市販薬を使用するとより効果的です。
白ニキビ・黒ニキビがある場合は、皮脂の分泌を抑える薬を選びましょう。
塗るとすぐ透明になるなめらかなジェルクリーム状の塗り薬。
アクネ菌を殺菌して炎症を抑える効果を期待できます。
炎症している赤ニキビには「治療薬」を用いる
炎症を起こしている赤ニキビには、炎症を抑える治療薬を使用することが効果的です。
市販で購入できる薬、もしくは有効成分が比較的多く含まれる医療用医薬品を用いましょう。
市販薬で治療する
市販薬は薬剤師に相談する、もしくは個人で症状に合わせた薬を選ぶ必要があります。
市販薬で炎症しているニキビを治療する際は、殺菌作用のある成分が含まれているものがおすすめです。
アクネ菌を殺菌して、炎症をしずめる効果を期待できます。
特に、フェイスラインのニキビやふきでものの改善に効果を期待できる外用薬です。
クロルマイセチン軟膏は、抗生物質を含み、主に細菌感染症の治療に使用される塗り外用薬です。
化膿した患部の改善に期待できるため、黄ニキビの化膿を治すためにも用いられます。
医療用医薬品を用いる
医療用医薬品は、より効果的にニキビを治したい方におすすめです。
市販薬と比較して、ニキビへの有効成分の含有量が多い傾向にあるためです。
炎症性ニキビの改善に効果を期待できる医薬品を2つ紹介します。
過酸化ベンゾイルは、炎症を抑えることで、赤ニキビの改善に効果を期待できる外用薬です。
アクネ菌の増殖と皮脂の分泌を抑えることで、白ニキビ・黒ニキビの改善にも効果を期待できます。
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ゼビアックスは、赤ニキビや黄ニキビの炎症を抑える効果があります。
ゼビアックスに含まれる抗菌作用が炎症を和らげることで炎症性ニキビの改善を目指します。
「ゼビアックス」はニキビに効果あり!油性クリームの使い方や副作用を解説医療用医薬品は医師の診断のもと、処方を受ける必要があります。
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もみあげのニキビの予防法
もみあげのニキビを予防するためには、以下の4つを心がけましょう。
- 朝と夜の洗顔と保湿
- シャンプーを丁寧にすすぐ
- 産毛処理をする場合は正しいやり方で実施する
- 髪が耳にかからないようにする
それぞれ具体的な方法を紹介します。
朝・晩2回の洗顔と保湿をする
朝と夜の洗顔と保湿で、皮脂の分泌を抑えたり、肌にたまった皮脂や汚れを落とすことで、ニキビの予防につながります。
肌を清潔に保ちつつ、バリア機能を高めることで、肌荒れしにくい肌環境をつくれます。
すすぎ残しに注意する
洗顔時やシャンプーのすすぎ残しは、もみあげのニキビの原因の一つになります。
特にもみあげ周辺は、すすぎ残しが起こりやすい部位の一つです。
泡や洗髪料などが、完全に落とし切るまでぬるま湯で流し切りましょう。
洗髪時のシャンプーは、3分程度洗い流すと良いと言われます。
適切な産毛の自己処理をする
もみあげの産毛を自分で整える方もいるかもしれません。
カミソリの摩擦や刺激は肌を傷つけ、ニキビの原因になる可能性があります。
以下の手順で産毛の処理をしましょう。
- カミソリもしくは肌への負担が少ない電動シェーバーを準備する
- シェービング剤を使って処理器具をやさしくすべらせる
- 産毛の処理後は化粧水で保湿する
また、ニキビの状態を確認して炎症がひどい場合は、なるべく産毛の処理は控えたほうがいいでしょう。
髪が耳にかからないようにする
髪の毛が肌に触れていると、摩擦やムレが起こりやすく、髪の毛についている油分や雑菌が肌にも付着する可能性もあります。
もみあげのニキビを予防するには、髪を耳のあたりにかからないようにすることも、効果的です。
髪の長い方は、後ろで髪を結ったり、ヘアバンドやヘアクリップを使って耳にかからないように工夫しましょう。
「しこり」のあるもみあげのニキビ
もみあげにできたニキビに、痛みや硬いしこりのようなものを感じる場合は「しこりニキビ」の可能性があります。
しこりニキビとは、赤ニキビや黄ニキビがさらに悪化して炎症を起こしたものです。
この場合は、なるべく早く皮膚科にかかり、適切な治療を進めていくのがおすすめです。
しこりニキビの治し方については、以下の記事で詳しく解説しています。
「しこり」のあるニキビの治し方と「粉瘤」との違いや見分け方を解説!もみあげのニキビが治らない方は皮膚科へ
スキンケアや生活習慣を見直しても、もみあげのニキビがなかなか治らない場合は、皮膚科にかかりましょう。
ニキビを早く治すためには、原因を理解して適切な治療法で治療を行うのが効果的です。
皮膚科に直接足を運べないという方はオンライン診療で医師に相談するのも一つの手です。
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藤原東華 医師
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