- 「私のクレーター肌って治るの？」
- 「クレーター肌の治療法がたくさんあってどれを選択すればよいかわからない…」
このような悩みを抱えていませんか？
肌のクレーターは一度できてしまうと自力で治すのは困難とされています。
しかし、クリニックで適切な治療を受ければ肌のクレーターは改善されます。
この記事では肌にできるクレーターの原因から、自宅でできるセルフケアをご紹介していくので正しい治療方法を身に付けて、肌トラブルを解決しましょう。
目次
クレーター肌の原因
一度できると治りにくく、ファンデーションやコンシーラでカバーしてみても上手く隠れない。そんなやっかいなクレーター肌は、どのような原因で形成されてしまうのでしょうか。
クレーター肌を引き起こす原因は以下3つだと言われています。
- ニキビ跡
- 肌の乾燥
- 肌のたるみ
一つずつ見ていきましょう！
ニキビ跡
アクネ菌が大量発生し症状が進行している赤ニキビ・黃ニキビを、適切なケアをせずに放置しているとクレーターになってしまいます。
なので、黄ニキビは絶対に自分で潰してはいけません。クレーターは一度形成されてしまうと治りにくいので、絶対に針で刺したり、潰すような自己処理はしないようにして下さい。
逆に正しいスキンケアをして肌の修復機能（ターンオーバー）が正常に機能しているとニキビができても自然と治ります。
黄ニキビができたときのスキンケアや注意点については以下の記事で紹介しているので参考にしてみててくださいね。
ニキビのパンパンな膿を潰すのはNG！正しい対処法と効果的な治療薬を解説
ニキビは放置すると、クレーターになる可能性があるため、早めの治療がおすすめです。
ニキビを効果的に治すためには、皮膚科で処方される医薬品を使いましょう。
「忙しくて皮膚科に行く時間がない…」という方は、オンライン診療サービスを活用するのも一つの手です。
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肌の乾燥
肌は乾燥するとバリア機能が低下してしまうため、外部からの刺激に弱くなってしまいます。外部からの刺激に弱い状態だと、肌に何かしらの刺激が与えられた時に、真皮層までダメージが及んでしまいクレーターになる恐れがあります。
また、肌は乾燥すると肌の修復機能（ターンオーバー）も正常に働かなくなってしまうため、ニキビが悪化する確率が上がってしまい、クレーターが出来る確率も上がってしまいます。
乾燥は、肌にとってデメリットしかないため意識的に乾燥を防ぐようにしましょう。
肌のたるみ
加齢や乾燥、紫外線の影響で肌がたるむとどうしても毛穴が開いてしまい、この毛穴の開きがクレーターのように見えてしまいます。
肌のたるみによる毛穴の開き対策としては、「保湿で肌にハリと弾力を与える」方法と、「毎日のマッサージで肌のたるみを予防する」方法があります。
肌のたるみを予防する毎日のマッサージについては以下の記事で、イラスト付きで詳しく解説しているので実践してみて下さいね。
【即効】簡単にほっぺの毛穴をなくす方法！開いた毛穴を引き締めるケアとは？
クレーター肌の種類
肌にできるクレーターは形や見た目によって3種類に分類されています。
ここでは、3種類のクレーターをイラストと共に特徴を解説させていただきます。
クレーターの種類によって適している治療法が違うので、自分がどのタイプのクレーターか判断をつけて治療に活かして下さいね。
アイスピックタイプ
クレーターの開口部は約2mm以下と小さいですが、クレーターの深さが深いのが特徴としてあります。傷が深く、真皮層にまで多くのダメージが及んでいるため、治療が難しいとされています。
治療法としては、ダーマペンやフラクショナルCO2レーザーが有効だとされています。ダーマペンや、フラクショナルCO2レーザーの治療方法については後に詳しく解説していきますね。
ローリングタイプ
クレーターの開口部は約5mm以上と大きく、くぼみはお皿のようになだらかに凹んでいるのが特徴です。真皮層までダメージは及んではいるものの、傷は比較的浅いのが特徴です。見た目の印象が強く、凸凹感があります。
見た目の印象が強いためクレーター肌に悩んでいる方の多くが、ローリングタイプだと言われています。
ダーマペン等で肌のターンオーバー機能を活性化させ、凹んだ肌を盛り上げる治療方法が有効です。
ボックスタイプ
クレーターの開口部は大小様々で、くぼみは基本的に浅く、くぼみの底が平べったいのが特徴です。
くぼみは基本的に浅いと説明させていただきましたが、例外的にくぼみの深いボックスタイプのクレーターもあります。
ダーマペンでの治療が有効とされています。
クリニックで行うクレーター治療３選
クリニックで行う、クレーター肌に有効な治療方法は主に3つあります。
治療法ごとに、メカニズムやダウンタイムの違いなど様々な違いがあるので、比較してみて自分にあった治療法を見つけてくださいね。
レーザー治療
低出力のレーザーを肌に照射し、肌のターンオーバーを活性化させる治療法です。クレーターになっている肌はほとんどの場合、真皮層までダメージが及んでしまっています。
その真皮層のターンオーバー周期は、一般的に3年～5年といわれています。なので肌の回復力だけではクレーターを治すことができません。
そこで、レーザーで肌に細かい傷をつけてターンオーバー周期を早めて治療するというわけです。一回のレーザー治療で皮膚の10％～15％が生まれ変わると言われています。
クレーター治療によく用いられるレーザーは2種類あるので1つずつご紹介していきます。
CO2フラクショナルレーザーは、炭酸ガスを用いたレーザーです。
クレーター治療では最もメジャーなレーザー治療法ですが、肌の表面に穴を開ける治療法なのでダウンタイムが約1週間と他のレーザーと比べ少し長いというデメリットもあります。
ピコフラクショナルレーザーは、衝撃波で肌の内側にある真皮細胞を刺激する治療法です。
「ピコ」とは「1兆分の1」という意味で、ピコフラクショナルレーザーは「1兆分の1」という短時間でレーザーを照射するため、肌への影響が少なくすみます。さらに、肌表面に穴を開けるわけではないので、ダウンタイムが短いのが特徴です。
先程紹介させていただいた、CO2フラクショナルレーザーが1週間程度なのに対して、ピコフラクショナルレーザーはダウンタイムがなく、赤みも24時間以内に消えると言われています。
スケジュール上ダウンタイムがあると治療が難しい方や、痛みが不安な方にはおすすめの治療法です。
ダーマペン
ダーマペンは、レーザーではなく無数の極細針で肌に穴を開ける治療法です。レーザーと同様、肌に細かい傷をつけることでターンオーバーを促進するというメカニズムです。一回あたりの治療費は、相場で15,000円～30,000円とされています。
ダーマペンのダウンタイムは針の長さによって様々ですが、クレーター治療に使われる1.5mm以上の針だとダウンタイムは4日から7日程度だと言われています。
また、ダーマペンと薬剤を組み合わせることで、高い効果を期待することができます。
クレーター肌治療に効果的な薬剤を2種類紹介させていただきます。
アムニオジェニックスは、胎盤由来のホルモンを肌に注入しターンオーバーの活性化を図るというメカニズムです。
胎盤由来の成分「羊膜、絨毛膜」がコラーゲンなどの生成を促し活性化してくれます。
エクソソームは、細胞間情伝達分子と呼ばれ細胞の働きを活性化させる作用があります。メーカーが行った臨床試験では、細胞増殖が最大80％になったというデータもあります。
クレーター肌以外にも、アトピー改善やアンチエイジング効果も期待できる薬となっています。
ポテンツァ
ポテンツァは、肌に無数の針を刺しながら、高周波RFを照射する治療法です。無数の針を刺し薬剤を注入する点ではダーマペンと同じですが、高周波RFとダウンタイムの長さが最大の違いです。費用は、1回あたり50,000円～100,000円が目安とされています。
ダーマペンと比較してダウンタイムが短い理由としては、針を肌に刺す際に薬の浸透率を上げるために肌を吸引するからです。肌を吸引しながら針をさすことで、肌への負担を緩和することができます。
高周波RFを照射するメリットは以下2つだと言われています。
・真皮層へ刺激を与えることでコラーゲンの生成が促進される。
・高周波RFには止血効果があるため、ダウンタイムを短縮できる。
ポテンツァは、クレーター肌の症状により施術のアプローチ方法をカスタムできるチップがあります。
以下では、クレーター肌でお悩みの方におすすめのチップを2つほど紹介していきます。
「I25」は皮膚の奥深くまで刺さるため、クレーターが深いと診断された方や、アイスピック型のクレーターに悩んでいる方におすすめのチップです。
「CP-21」は肌に刺さった無数の針が抜ける瞬間に空気圧で薬剤が注入される仕組みです。他のチップよりも、薬の効果を広範囲に均一に届けることが可能となっています。
自宅でできるクレーター肌の自己治療
- 「クリニックに行く時間がない…」
- 「コストを掛けずにクレーター肌を治療したい…」
これからご紹介する方法は、そんな方におすすめの治療法です。
ですが、コストが安く手間がかからない分デメリットがあります。
メリットとデメリットを合わせてご紹介するので参考にしてみてくださいね。
セルフダーマペン
ダーマペンキットを購入し、自分でダーマペンを行う方法です。
正確にはダーマペンは「医療行為」であるため、市販されているダーマペンキットはダーマペンの類似品という位置づけになります。
セルフダーマペンのメリット・デメリットをまとめていきます。
・コストを半分以下に抑えることができる
・クリニックに通う手間が省ける
メリットとしては、この２点があげられます。
クリニックでダーマペン治療を受けると、1回あたり1.5万円から3万円かかりますが、セルフダーマペンの場合は1万円前後の治療キットを購入すれば何度でも使用できるのでコストを半分以下に抑えることができます。
・医師のカウンセリングがない
・使用にテクニックがいる
デメリットとしては、以上の2点があげられます。
医療行為であるダーマペン治療を行う際は本来、クリニックで医師のカウンセリングを受けてから治療を開始します。
ですが、セルフダーマペンは医療行為であるダーマペンとほとんど同じ施術を行うのにも関わらず、医師のカウンセリングがありません。
そのため、肌の状態にあった使用頻度、針の長さ等を選択することができません。
また、針で肌を刺激する際に正しく使用するためにはテクニックが必要とされているため、適切に施術することができずに治療の効果が現れない、肌が悪化してしまう等のリスクが生じます。
クレーターを悪化させないためのセルフケア
クレーター肌は、基本的にクリニックで治療を受けなくては、完治させることが難しいのが現状です。
しかし、自宅でもクレーターをケアし改善に繋げる方法はあります。
手軽に実践できるものばかりなので、毎日実践してみて下さいね。
丁寧なスキンケア
クレーター肌に限った話ではありませんが、丁寧に正しいスキンケアを行うことは肌治療の基本です。仮にクリニックで治療を受けていても自宅でスキンケアの土台ができていないと、治るものも治りません。
「洗顔」と「保湿」2つの観点から、ポイントを解説していきます。
洗顔をする際は、必ず泡立てネットを使ってきめ細やかな泡で洗うようにして下さい。泡で洗う際は、顔に泡を優しく乗せていくようなイメージで洗うと良いでしょう。
丁寧に洗顔を行うことで、肌を守りながら古い角質を取り除くことができ、肌のターンオーバー周期が保たれるためクレーターの改善に効果的です。
洗顔後は、肌の油分が落ち乾燥しやすくなっているのですぐに保湿するようにしましょう。
肌は乾燥してしまうとバリア機能や回復力が低下しターンオーバーも正常に働かなくなってしまいます。
代謝を促進させる化粧品を使う
肌にくぼみができ、肌の形が変わってしまったクレーター肌は、肌のターンオーバーによりくぼみを治していくしか方法がありません。
先程紹介させていただいたクリニックでの治療法も、人工的なテコ入れをして肌のターンオーバーを活性化するものでした。
なので、毎日使う化粧品もターンオーバーを促す効果のある化粧品を使うと良いでしょう。
以下がターンオーバーを促す作用のある成分なので、化粧品選びの際に参考にしてみてください。
・ビタミンA
・ビタミンC誘導体
・アスタキサンチン
クレーター肌を隠すメイクの方法
- 「クレーターがあるから、メイクが上手く行かない…」
- 「クレーターをメイクで上手く隠したいけどやり方がわからない…」
こんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
最後にクレーター肌のメイクの注意点を解説させていただきます。
シリコン系の下地を塗る
シリコン系の下地は、皮脂を吸収し毛穴・肌の凹凸を整えることができます。そのためシリコン系の下地は、クレーター肌にはピッタリの下地と言えるでしょう。
塗布する際は、指で優しく叩くように塗るようにして下さい。クレーターを埋めるようにこすりつけて塗ると、摩擦で肌にダメージが及んでしまいますし、下地がクレーターに密着してしまい凹凸を隠すことができなくなってしまいます。
リキッドファンデーションを塗る
リキッドファンデーションはパウダータイプの物と比べ、伸びがよく肌に密着しやすいためカバー力が高く、肌の凹凸もカバーしてくれます。
塗布する際は、クレーター部分にファンデーションを塗り、周囲をぼかすように薄く広く伸ばしていくようにして下さい。まだ、凹みが目立つ場合は、同じようにして重ね塗りをするようにしましょう。
パール系のハイライトを使う
パール系のハイライトを使うことで、凹みによって生まれる影を目立たなくすることができます。
塗布の際は、肌の凹凸がきになる箇所に、指で優しく塗るようにして下さい。
パール系と似たもので、ラメ系のハイライトがありますがラメを使うと粒が大きすぎて、凹凸がかえって目立ってしまうので使用を避けると良いでしょう。
クレーター肌予防にはニキビ治療が大切
クレーター肌の予防策としては、赤ニキビ・黄ニキビ等の悪化したニキビを作らないことが大切です。
なのでニキビができてしまった際には極力、有効性や安全性が認められている医薬品でニキビを治療するようにしてくださいね。
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