ニベアを使って、顔のシミを消す方法があるの?
「ニベアの青缶にはシミ消し効果がある」「ニベアの青缶と〇〇を混ぜるとシミが消える」
このような情報を目にしたことがある方もいるかもしれません。
ドラッグストアなどで入手できるニベアで、シミを消すことが、本当にできるのなら、嬉しいですよね。
本記事では、ニベアにシミを消す効果があるのかどうかの真相について解説します。
さらに、ニベア以外でのシミ消しに効果的なセルフケア・施術まで徹底的に解説します。
顔のシミを消したい方は、是非参考にしてみてくださいね。
この記事でわかること
- ニベアに直接シミを消す効果は無い
- 顔のシミはセルフケアで薄くできる可能性がある
- シミを消す方法に迷ったら美容皮膚科を受診する
目次
「顔のシミ」を消す方法としてニベアの青缶は効果あり?
ニベアを使ってシミが消せるのは本当か、気になって調べている方も多くいるかと思います。
実際に、ニベアを使ってシミが消えたという情報は、SNS上で散見されます。
このような情報の真偽を以下で詳しく解説していきます。
ニベアに保湿力はあるが直接シミを消す効果は無い
ニベアの「青缶」と呼ばれるアイテムには、直接的にシミを消す効果はありません。
ニベアの主成分は、グリセリンやホホバ油といった保湿成分です。
水、ミネラルオイル、ワセリン、グリセリン、水添ポリイソブテン、シクロメチコン、マイクロクリスタリンワックス、ラノリンアルコール、パラフィン、スクワラン、ホホバ油、オレイン酸デシル、オクチルドデカノール、ジステアリン酸AI、ステアリン酸Mg、硫酸Mg、クエン酸、安息香酸Na、香料 |
ニベアの保湿クリームには、シミに有効な成分は、一切含まれていません。
そのため、ニベアにはシミを直接的に消す効果は期待できません。
ニベアとハトムギ化粧水を混ぜてもシミを消す効果は無い
ニベアは他の基礎化粧品と混ぜることでシミを消す効果を得られるという情報も散見されることがあります。
結論、ニベアは他の基礎化粧品と混ぜて使っても、シミを消す効果は得られません。
ニベアの製造元である花王も、公式X(旧Twitter)アカウントでニベアと他の製品を混ぜて使用しないよう注意喚起しています。
ニベアと混ぜるとシミが消えると言われているアイテムの中でも、有名なのが「ハトムギ化粧水」です。
しかし、ニベアとハトムギ化粧水には、共にシミを薄くする効果を期待できる美白有効成分が含まれていません。
そのため、この2つのアイテムを混ぜてもシミ消しの効果は得られません。
また、ハトムギ化粧水の他にも「ヴィオテラスCセラム」「ビタブリッドCフェイス」といった製品と、ニベアを混ぜるとシミが消えるという情報が拡散されたこともあるようです。
「ヴィオテラスCセラム」「ビタブリッドCフェイス」自体には、シミを予防する効果を期待できるビタミンC成分が含まれています。
しかし、ニベアと混ぜることでこれらの製品の美白効果が向上することはありません。
ニベアと他の基礎化粧品を混ぜると、成分同士が化学反応を起こす可能性があります。
化学反応が起きると、その成分が肌の上でどのような作用を起こすか分からないので危険です。
本来の効果が損なわれる可能性もあるので、他の製品とニベアを混ぜて使用するのはやめましょう。
ニベアと他の基礎化粧品の重ね塗りは保湿ケアとしては有効
ニベアと他の基礎化粧品を重ね塗りすることは、保湿ケアとしては有効です。
新たなシミの発生や、シミの悪化を防ぐには、肌のターンオーバーを促進させることが大切です。
肌のターンオーバーが促進されると、シミのもととなるメラニンの排出を促せます。
ニベアの「ガッテン塗り」だけでは保水効果はないので注意
「ガッテン塗り」とは、2010年にNHK番組『ためしてガッテン』で紹介されたスキンケア方法のことです。
化粧水や乳液などの一般的なスキンケアアイテムを使わずに、洗顔後、顔に水がついたままの状態で保湿クリームだけを塗るという方法です。
番組内でニベアが紹介されたわけではありませんが、使用されたクリームがニベアの青缶に見えたことから、ガッテン塗りにニベアが使われることが主流になったようです。
SNS上でも多くの方がニベアのガッテン塗りを実践していることが見受けられます。
なかには、ニベアの「ガッテン塗り」で肌の調子が良くなったという方もいます。
その理由には、ニベアの油分で、肌への摩擦が減ることや、過度なスキンケアで弱まった肌のバリア機能が回復することなどが考えられます。
しかし、実はニベアの「ガッテン塗り」で肌が潤うわけではありません。
「ガッテン塗り」だけでスキンケアをしても、保水効果はないので、注意しましょう。
ニベアは、あくまで保湿クリームです。
その役割は肌に水分を与えることではなく、肌の潤いを保持することです。
脂性肌で皮脂だけでなく水分量も多い方には相性が良い場合がありますが、乾燥肌や普通肌の方には向いていません。
乾燥肌や普通肌の方は、先に化粧水を使用して保水してからニベアを塗りましょう。
「顔のシミ」はニベア以外のセルフケアで消せる?
ニベア以外にも効果的にシミを消せるセルフケアはないの?
顔のシミは、できることならセルフケアで消したいですよね。
シミは主に6種類に分類されます。
セルフケアできるシミとできないシミがあるので、自分のシミがどの種類なのかをまず確認してみましょう。
老人性色素斑 | 肝斑(かんぱん) | そばかす | 炎症後色素沈着 | ADM | 脂漏性角化症 | |
---|---|---|---|---|---|---|
特徴 | ・茶色~黒色 ・境界がはっきり |
・輪郭が曖昧 ・頬や鼻の下に左右対称に現れる |
・薄茶色 ・細かい斑点状 |
・茶褐色 ・大きさは様々 |
・彩度の低いくすんだ色 ・目の下やこめかみにできやすい |
・褐色~黒色 ・イボのように盛り上がる |
原因 | 紫外線によるダメージ | 女性ホルモンの乱れ | 遺伝 | 火傷/ニキビ跡 | 不明 | 老人性色素斑の悪化 |
セルフケアの有効性 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × | × |
シミの見分け方について詳しくはこちら
シミの種類と見分け方!あなたの顔のシミの原因と治療法を「画像付き」で解説濃いシミは消せない可能性が高い
老人性色素斑・肝斑・炎症後色素沈着 ・そばかすはセルフケアで薄くできる場合があります。
しかし、セルフケアで消せる可能性のあるシミでも、色が濃い場合は消せない可能性が高いです。
前提として、シミのセルフケアは難しく、かつ長期的に行う必要があるものだということを頭に入れておきましょう。
シミの濃淡によって対処法が異なる
老人性色素斑・肝斑・炎症後色素沈着 ・そばかすのなかでも、色が濃くない場合は、セルフケアで薄くできる場合があります。
それほど目立たない濃さのシミなら、まずは、セルフケアでの改善を目指してみてください。
ただし、メイクでも隠れないほど濃いシミはセルフケアをしても改善しない場合が多いです。
このような場合は、美容皮膚科での治療が有効になります。
また、セルフケアを続けてもシミが消えない場合は、美容皮膚科の受診を検討するのが一つの手です。
ニベアを使わずに「顔のシミ」を自分で取る方法
ニベアでは、顔のシミを取ることはできません。
シミを消すため、または薄くするために効果的なセルフケアは他にあります。
ここでは、実際に効果的なセルフケア方法を紹介していきます。
スキンケアで肌のターンオーバーを促す
肌のターンオーバーとは、新陳代謝によって皮膚が一定の周期で生まれ変わる過程のことです。
このサイクルを正常化させることで、シミのもととなるメラニンの排出を促進できます。
スキンケアによって肌の健康状態を維持することで、肌のターンオーバーが正常に行われやすくなります。
是非、以下の正しい手順に沿ってスキンケアを行ってみてくださいね。
まず、クレンジング料を手に取り、顔に優しくなじませます。
メイクがしっかりと浮いたら、32~35度のぬるま湯ですすぎましょう。
クレンジングの役割
クレンジングは、肌に付着したり毛穴に詰まっているメイク成分や余分な皮脂などの油溶性の汚れを取り除く役割があります。
1日の終わりに1回クレンジングを行いましょう。
肌に摩擦を与えないように、優しく行うことがポイントです。
摩擦が加わるとメラニンの生成を促してしまいます。
摩擦を防ぐために、クレンジング剤はたっぷり使いましょう。
洗顔料を良く泡立て、優しく洗顔しましょう。
洗顔できたら、ぬるま湯でよくすすぎ、乾いたタオルでポンポンと抑えるようにして顔の水気を取りましょう。
洗顔の役割
洗顔では、主に水溶性の汚れを取り除き、クレンジングと同様に汚れによってターンオーバーが妨げられることを防ぎます。
ここでも、肌に摩擦を与えないことが重要です。
洗顔料を十分泡立てるには、洗顔ネットを使用するのがおすすめです。
肌に必要な皮脂を落としすぎないよう、60秒以内に終わらせるのがポイントです。
顔の水分をタオルでふき取ったら、化粧水を顔にたっぷりなじませましょう。
化粧水で水分を補った後は、乳液・保湿クリームなどを塗りましょう。
化粧水の後に、シートマスクを取り入れると、より保湿力を高められます。
保湿ケアの役割
保湿ケアは肌に水分を与え、その水分を保持する役割を持ちます。
乾燥した肌ではターンオーバーの周期が遅くなりやすいので、朝・晩の保湿で乾燥を防ぐことが大切です。
洗顔後は特に乾燥しやすいので、すぐに化粧水を塗ることが重要です。
市販薬でメラニンの蓄積を抑える
シミを自身で改善していくなら、市販薬でメラニンの蓄積を抑えることが有効です。
ドラッグストアなどで手に入る市販の医薬品の選び方のポイントをご紹介します。
「医薬品」の表示があるものを選ぶ
「医薬品」の表示のない商品は、正確には薬ではなくサプリメントや健康食品に分類されます。
医薬品は、シミの改善効果が認められている一方で、サプリメントや健康食品は、あくまで栄養を補う役割のみとなります。
また、医薬品と混同しやすいのが医薬部外品です。
医薬品がシミを「改善」するためのものであるのに対し、医薬部外品はシミを「予防」する目的がメインになります。
医薬部外品では、シミを改善する効果が十分に得にくい場合があります。
より効果的にシミを治療したい方は医薬品を選択するのが良いでしょう。
美白有効成分が複数配合されたものを選ぶ
医薬品の中でも、美白有効成分が一つではなく、複数配合されたものの方が効果が高いと考えられます。
シミの治療に効果的な美白有効成分には以下などが挙げられます。
- トラネキサム酸
- 4MSK
- リノール酸S
- ビタミンC誘導体
- エナジーシグナルAMP
医薬品を選ぶ際に意識してみてください。
トランシーノ ホワイトCクリア (第一三共ヘルスケア)
ビタミンCが1000mg、L-システインが240mg、その他に5種のビタミンが配合されてメラニンの生成抑制、無色化、排出という3つの作用を備えています。
チョコラBBルーセントC(エーザイ)
ビタミンCが600mg、L-システインが240mg配合されています。メラニンのの還元力作用よってメラニンを無色化する効果を期待できます。
美容皮膚科で行う「顔のシミ」の治療
セルフケアで消せないシミである脂漏性角化症・ADMでお悩みの方や、セルフケアを続けても効果が得られない方は、美容皮膚科での治療を検討しましょう。
美容皮膚科でのシミの治療には、「美容施術」と「処方薬」が挙げられます。
それぞれ詳しく解説していきます。
美容施術を受ける
美容皮膚科では、さまざまな美容施術を受けることができます。
シミを取る美容施術として代表的な4つの施術をご紹介します。
それぞれシミの種類によっても効果的な施術が異なります。
自分に合った美容施術を検討するのに役立ててみてください。
シミ取りレーザー
シミ取りレーザーとは、レーザー光線によってシミのもととなるメラニン色素を破壊し、シミを消す治療です。
施術中は、ゴムで弾かれるような痛みを伴うことが多いです。
ダウンタイムは、一般的には1~2週間程度で、患部にかさぶたや赤みが出る場合があります。
シミの種類や濃さによって用いられるレーザーの種類は異なります。
適切なレーザー治療がどれかは、専門医に相談しましょう。
①Qスイッチレーザー
Qスイッチレーザーは、瞬間的に高エネルギーのレーザー光を照射し、周りの皮膚を傷つけずに、メラニン色素のみを破壊できる治療です。
Qスイッチレーザーは3種類あり、それぞれ特徴が異なります。
・Qスイッチルビーレーザー
波長694nm(ナノメートル)、パルス幅(照射時間)20nsec(ナノ秒)
3種類のQスイッチレーザーの中で、最も多くのクリニックで導入されています。
皮膚の表面(表皮)だけでなく、皮膚の奥(真皮)の色素も破壊することができることが特徴です。
- 老人性色素斑
- 炎症性色素沈着
- そばかす
これらのシミの治療に向いています。
・Qスイッチヤグレーザー
波長532nm・1064nmの2種類、パルス幅6nsec前後
3種類のQスイッチレーザーの中で最も高出力であることが特徴です。
薄いシミなどは、1回で治療が完了することもあります。
トーニング※にも対応しており、レーザー治療で困難とされていた肝斑の治療もできます。
- 老人性色素斑
- 炎症性色素沈着
- そばかす
- 肝斑
これらのシミの治療に向いています。
※トーニング
医療用レーザーを顔全体に微弱に照射する治療方法で、肌へのダメージを最小限に肝斑や薄いシミを改善します。
・Qスイッチアレキサンドライトレーザー
波長755nm(ナノメートル)、パルス幅(照射時間)50~100nsec(ナノ秒)
3種類のQスイッチレーザーの中で最も肌へのダメージが少ないことが特徴です。
黒色の色素に反応するので、脱毛レーザーとしても使用されています。
- 老人性色素斑
- 炎症性色素沈着(ニキビ跡、傷跡の色素沈着)
- 雀卵斑(そばかす)
- 脂漏性角化症
これらのシミの治療に向いています。
②ピコレーザー
他のレーザーは熱を利用して治療しますが、ピコレーザーは光の振動を利用してメラニンを破壊する治療方法です。
熱を使わない分ダウンタイムが少なく、治療箇所のテープ保護も必要ありません。
まぶたや目の際にも照射することができるので、他のレーザーでは難しい目の下のクマや目の周りの色素沈着も治療可能です。
局所的に照射するピコスポットと、顔全体に照射するピコトーニングと呼ばれる2種類のモードがあります。
ピコトーニングは、ヤグレーザーと同様に肝斑の治療に適しています。
③フラクショナルレーザー
皮膚の深い層にごく微細な穴を開けるレーザーです。
意図的に肌を傷つけることによって、治癒能力で肌が生まれ変わることを促し、シミを肌表面に押し出します。
フラクショナルレーザーの熱はコラーゲンやエラスチンの生成を促す細胞を活性化させるので、たるみや毛穴の開きなど様々な肌悩みの改善にも効果があります。
肌の治癒力を利用した治療方法なので即効性は期待できず、一般的に5回以上の照射が必要とされています。
④フォトフェイシャル(IPL)
IPLという特殊な光を顔全体に照射してメラニン色素にダメージを与える治療方法です。
ダウンタイムや副作用がほとんどないことが大きな特徴です。
まだ目に見えていないシミの予備軍にも効果を発揮するので、シミ予防としても人気の施術です。
ケミカルピーリング
薬剤を肌に塗布し、皮膚の表面をはがしたり溶かしたりすることで肌を生まれ変わらせる治療法です。
炎症後色素沈着などの皮膚の表面にある軽度なシミを治療するのに向いています。
施術中はピリピリとした刺激を感じることが多いです。
ダウンタイムは、使用する薬剤によって異なりますが、術後に赤みや皮剥けの症状が現れる傾向にあります。
イオン導入
美容成分を肌の奥まで浸透させる治療法です。
皮膚に微弱な電気を流すことにより肌表面からでは浸透しにくい成分を肌の奥の層に届けます。
美容液に含まれる美容成分をイオン化してから肌に浸透させるので、粒子の小さい成分(ビタミンC誘導体・プラセンタなど)を導入するのに適しています。
粒子の大きい成分(ヒアルロン酸・コラーゲンなど)はイオン化させられないため、イオン導入で肌に浸透させることはできません。
施術後まれに赤みが出ることがありますが、通常は数時間で元に戻ります。
エレクトロポレーション
イオン導入と同じく電気の力で美容成分を肌に浸透させる治療法です。
一時的に肌に小さな穴を開け、その穴に美容成分を入れることで肌の奥まで成分を浸透させることができます。
イオン導入では浸透させることのできない真皮層へももエレクトロポレーションでは成分を浸透させることができます。
また、浸透率はイオン導入の20倍とも言われています。
肌への負担を比較的抑えた治療で、ダウンタイムが無い場合が多いです。
まれに赤みが出る場合がありますが、通常は数時間で改善すると言われています。
医薬品を処方してもらう
美容皮膚科では、医師の診断のもと、シミの改善効果がある医薬品の処方を受けられる場合があります。
美容皮膚科で処方されることがあるシミ治療に効果的な外用薬と内服薬をご紹介します。
外用薬
美容皮膚科で処方される外用薬には、以下のようなものがあります。
トレチノイン | ハイドロキノン | |
---|---|---|
作用 | 肌のターンオーバーを正常化させて、メラニン色素の排出を促します。 | メラニンの生成を抑制し、シミをできにくくします。 |
有効なシミ | 肝斑、そばかす、老人性色素斑、炎症後色素沈着 | 肝斑、そばかす、老人性色素斑、炎症後色素沈着 |
それぞれ、赤みや皮剥けなどの副作用が起こる場合があります。
トレチノインとハイドロキノンは併用することで、相乗効果を得やすい特徴があります。
より効果的にシミを治療したい方は、併用での使用を医師に希望してみるのがおすすめです。
ハイドロキノンとトレチノインの併用療法とは?
トレチノインの効果と使い方とは?ハイドロキノンとの併用療法や副作用も解説!内服薬
美容皮膚科で処方される内服薬には、以下のようなものがあります。
シナール | トランサミン | ハイチオール | ユベラ | |
---|---|---|---|---|
作用 | メラニンの生成を抑制し、シミをできにくくします。 | メラニンの生成を抑制し、シミをできにくくします。 | 肌のターンオーバーを正常化しメラニンの排出を促します。 | 肌のターンオーバーを正常化しメラニンの排出を促します。 |
有効なシミ | 肝斑、そばかす、老人性色素斑、炎症後色素沈着 | 肝斑、そばかす、老人性色素斑、炎症後色素沈着 | 肝斑、そばかす、老人性色素斑、炎症後色素沈着 | 肝斑、そばかす、炎症後色素沈着 |
「顔のシミ」を予防する方法
シミは一度できてしまうと、治すまでに時間がかかることがあります。
そもそもシミができないよう予防することがとても重要です。
また、一度できたシミを悪化させないことも大切です。
ここでは、シミの発生を予防する方法をご紹介します。
美白化粧品を使う
美白化粧品とは「厚生労働省によって認められた美白有効成分が配合された」化粧品のことです。
美白化粧品でいう「美白」とは、「紫外線によるメラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防ぐ」ということであり、シミの改善ではなく予防に効果があります。
美白化粧品には、化粧水・美容液など、さまざまなものがあります。
自分の肌状態にあったものや好みのテクスチャーのもの、美白効果だけでなく保湿効果があるものを選ぶと良いでしょう。
日焼け止めを塗る
シミができる主な原因は紫外線によるダメージです。
よって、紫外線から肌を守ることがシミの予防にとても重要です。
紫外線対策として最も有効なのが、日焼け止めを塗ることです。
日焼け止めは、一年を通して塗ることが望ましいです。
紫外線が強い夏は効果の強いSPF50の日焼け止めを使用し、それ以外の季節はSPFが低い分肌に優しい日焼け止めを使用するなど、使い分けることがおすすめです。
ビタミンが豊富な食事を摂る
ビタミンが豊富な食事を取ることを心がけ、内側からケアすることも重要です。
特にメラニンの過剰な生成を防ぐビタミンC、ビタミンCの働きを助けるビタミンE、紫外線ダメ―ジから肌を守るビタミンAなどを積極的に摂取すると良いでしょう。
これらのビタミンは、トマト・ブロッコリー・ほうれん草・キウイといった野菜や果物に多く含まれています。
質の良い睡眠を摂る
質の良い睡眠は、シミ予防に必要不可欠です。
紫外線などによってダメージを受けた肌の細胞は、寝ている間に修復が進むためです。
細胞の修復が最も促進されるのは、入眠後3時間の間と言われています。
この時間に、質の良い睡眠を取れていれば、メラニンの排出がスムーズに行われやすくなります。
睡眠の質を高めるためには、身体をリラックス状態にする副交感神経の働きを阻害しないことが重要です。
寝る前は、部屋の明かりを落とし、スマホやテレビを見るのを控えましょう。
「顔のシミ」を消す方法に迷ったら美容皮膚科へ
ニベアには直接シミを消す効果は無く、ニベアと他の製品を混ぜることもNGです。
顔のシミはセルフケアで薄くなる場合もありますが、完全に消すことは難しいです。
よって、シミを作らないよう予防を徹底することが大切です。
既にできてしまったシミをきれいに消したい場合は、美容皮膚科で治療するのがおすすめです。
「美容皮膚科に行きたいけど、時間がない…。」という方には、オンライン診療を活用するという選択肢もあります。
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都丸真依子 医師
当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。