ゼオスキンセラピューティックとは?治療期間・経過・値段などを徹底解説

ゼオスキンセラピューティックとは、肌の治療プログラムの一つです。
医師の指導のもと、自宅で継続的にケアを行うことで、シミ・シワ・ニキビなどの肌悩みの改善をサポートしてくれます。

治療を始める前に、治療期間や費用、手順など、知っておきたいことが多いですよね。
本記事では、ゼオスキンセラピューティックについて丁寧に解説していくので、是非参考にしてみてください。

この記事でわかること

  • ゼオスキンセラピューティックはドクターズコスメ「ゼオスキン」を使用する治療プログラム
  • 治療期間には個人差があり約12~18週間かけて行う
  • 美容皮膚科を受診して購入する必要があり、費用はクリニックによって異なる

目次

ゼオスキンセラピューティックとは

ゼオスキンセラピューティックとは、「ゼオスキン」を使用した治療プログラムのこと。
「ゼオスキン」とは、アメリカの皮膚科医ゼイン・オバジ氏が開発したドクターズコスメブランドです。
医療機関専売で、市販の化粧品よりも有効成分が高濃度で配合されている特徴を持ちます。

ゼオスキンセラピューティックは、「ゼオスキン」を使用する肌治療のなかでも、代表的なプログラムの一つとなります。
どのような治療プログラムなのかを、以下で詳しく解説していきます。

医師の管理のもと自宅でスキンケアを進める治療プログラム

「ゼオスキンセラピューティック」は、自宅で進めるスキンケア治療プログラムです。
肌治療というと、レーザーや注射など、クリニックで行うものを想像する方が多いかもしれません。
しかし、ゼオスキンセラピューティックは、医師の管理のもと自宅でスキンケアを進めます。

使用するアイテムは、ゼオスキンのスキンケア用品と処方薬です。
ゼオスキンセラピューティックでは、医療機関専売であるゼオスキンのアイテムを組み合わせて使用します。

治療の初期には、激しい皮むけや痒みなどの副反応が出ることが多く、医師による指導が必須となっています。
ゼオスキンセラピューティックを行うためには、まずは美容皮膚科の受診が必要です。

患者の肌状態に合わせて医師が治療内容をカスタマイズする

ゼオスキンセラピューティックでは、医師が患者の肌の状態に合わせて使用するアイテムを提案します。
アイテムの選定だけでなく、使用量・使用頻度なども決定します。

治療内容を一人ひとりに合わせてカスタマイズすることが、ゼオスキンセラピューティックが高い効果を発揮すると言われる理由の一つと言えるでしょう。

トレチノイン・ハイドロキノン・レチノールなどの有効成分が配合された製品を使う

ゼオスキンセラピューティックでは、外用薬のトレチノインや、ハイドロキノン、レチノールなどの有効成分が配合されたスキンケアアイテムを使用します。

それぞれの有効成分の特徴や効果は、以下の通りです。

トレチノイン

ビタミンA誘導体の外用薬です。
角質剥離作用や皮脂分泌抑制作用、肌のターンオーバー促進作用などがあります。

ハイドロキノン

美白成分としてシミやニキビ跡の改善に効果的を発揮します。
シミのもとであるメラニンを還元するとともに、メラニンを生成する酵素の働きを抑制します。

レチノール

ビタミンA誘導体の一種です。
トレチノイン同様、角質剥離作用・皮脂分泌抑制作用・肌のターンオーバー促進作用などが期待できます。
トレチノインと比較すると、作用の強さはマイルドです。

トレチノインとレチノールの違い

トレチノインとレチノールは、基本的な肌への効果が似ていることから混同されることもありますが、異なる成分です。

トレチノイン 医薬品に配合される有効成分の名称。
作用の強さから医薬部外品や化粧品への配合は認められていない。
レチノール 化粧品に配合される有効成分の名称。

どちらも肌に刺激となる場合があり、耐性がつくまでの間は、皮剥け・かゆみなどのレチノイド反応(A反応)と呼ばれる症状が現れることがあります。

ゼオスキンセラピューティックで使用するアイテムに含まれる主な有効成分は、副反応が現れる場合があります。
ゼオスキンセラピューティック初期の、副反応が治まるまでの数週間程度は、ダウンタイムが発生すると考えておくことが必要です。

ゼオスキンセラピューティックの効果

ゼオスキンセラピューティックでは、様々な肌悩みに幅広くアプローチできると言われています。
ここでは、ゼオスキンセラピューティックの効果を具体的に解説していきます。

メラニンを排出して「シミ」を改善する

ゼオスキンセラピューティックでは、シミの原因であるメラニンの排出を促し、シミを薄くする効果が期待できます。

セラピューティックのプログラムでは、ハイドロキノンやトレチノインなどを使用します。
ハイドロキノンやトレチノインには、肌のターンオーバーを促す効果が期待できます。
肌のターンオーバー(新陳代謝)が促進されると、メラニンの排出も進むことで、シミが目立たなくなります。

また、メラニンの生成自体を抑えることでシミを予防する効果も期待できます。

肌のハリを取り戻して「シワ」を改善する

ゼオスキンセラピューティックには、肌のハリを取り戻してシワを改善する効果が期待できます。

トレチノインやレチノールの作用で、肌のターンオーバーが促進されると、肌細胞が新しく生まれ変わります。
新しい肌細胞は、古い肌細胞に比べて、うるおいを保ちやすいため、肌にハリをもたらします。

肌のターンオーバーが正常に行われて、肌にハリが生まれると、シワが軽減されやすくなります。

毛穴詰まりを解消して「ニキビ」を改善する

ゼオスキンセラピューティックでは、毛穴詰まりが解消されることで、ニキビの改善に効果が期待できます。

プログラムで使用する「ゼオスキン」は、肌のターンオーバーを正常化させます。
肌のターンオーバーが促進されると、ニキビの原因である毛穴詰まりを起こす皮脂や角質の排出が進みます。
また、トレチノインやレチノールには、皮脂の分泌を抑制する作用があるため、ニキビ予防にもつながります。

ゼオスキンセラピューティックの値段

ゼオスキンセラピューティックの値段は、購入する化粧品と処方薬、また処方を受けるための診察料の合計費用になります。

以下では、ゼオスキンセラピューティックの値段について、実際の価格例も含めて解説します。

値段設定はクリニックにごとに異なる

ゼオスキンセラピューティックの値段は、クリニックごとに異なります。
クリニックによって、ゼオスキンの販売価格や診察料、処方薬の値段が異なるためです。
そのため、ゼオスキンセラピューティックにかかる費用は、クリニックによって変わってきます。

ゼオスキンセラピューティックの値段が知りたい場合は、各美容クリニックに問い合わせてみてください。

「東京美肌堂」での価格例

一般的には、ゼオスキンセラピューティックにかかる費用は、6万円前後になることが多い傾向にあるようです。

美容皮膚科のオンライン診療サービスを提供する「東京美肌堂」での価格例は、以下の通りです。

ハイドレーティングクレンザー バランサートナー ミラミン ミラミックス トレチノイン
¥5,600 ¥6,400 ¥12,800 ¥12,400 ¥3,600(5g)
販売価格(税抜)

上記は、ゼオスキンアイテムや外用薬を単体で購入した際の費用になります。
「東京美肌堂」では、ゼオスキンセラピューティックに必要なアイテムをまとめたお得なセットをご用意しています。

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興味のある方は是非チェックしてみてくださいね。

ゼオスキンセラピューティックで必要なもの

ゼオスキンセラピューティックでは、ゼオスキンのスキンケアシリーズを「ライン使い」して治療を進めます。

以下で、ゼオスキンセラピューティックに必要なアイテムをご紹介します。

バランサートナー

洗顔後に使用する化粧水です。
セラピューティック中の刺激反応を起こしている肌にも使用することができます。
肌のpH(ペーハー)バランス(※)を整え、後に使用する美容液を浸透しやすくさせます。

※pHバランスとは、皮膚表面の皮脂膜の状態を数値化したものです。健康な肌状態は4.5~6.0の弱酸性と言われています。オイリーな肌ほど産生の4.5のほうに傾き、乾燥肌ほどアルカリ性の6.0に傾きます。

【使用頻度】1日2回(朝・夜)
【使用方法】洗顔後、コットンで顔全体に塗布してください。

【製品成分表】主な有効成分に下線

水、ハマメリス水、ポリソルベート80、グリコール酸、アラントイン、PCA−Na、メントキシプロパンジオール、ヒアルロン酸Na、EDTA−2Na、パンテノール、キサンタンガム、安息香酸、クエン酸、水酸化Na、エチルヘキシルグリセリン、フェノキシエタノール、香料
ZO Skin Health「公式サイト」より

デイリーPD

化粧水後に使用する美容液です。
紫外線によるダメージを受けた肌の修復を助け、健やかな肌に導く効果が期待できます。
デイリーPDは、医師によってゼオスキンセラピューティックに必須とされている場合と、必須とされていない場合があります。

【使用頻度】1日2回(朝・夜)
【使用方法】化粧水の後に1~2プッシュを手に取り、顔全体に塗布してください。

【製品成分表】主な有効成分に下線

水、炭酸ジカプリリル、イソノナン酸セテアリル、グリセリン、ペンチレングリコール、セテアリルアルコール、ステアレス−20、(サフラワー油パーム油)アミノプロパンジオールエステルズ、ラミナリアディギタータエキス、オプンチアフィクスインジカ茎エキス、シロイヌナズナエキス、ニガハッカ成長点細胞培養物、エーデルワイス成長点細胞培養物、パルミチン酸レチノール酢酸トコフェロール、トコフェロール、ミクロコッカス溶解液、カプリリルグリコール、ヘキシレングリコール、乳糖、ガラクトアラビナン、レシチン、シゾフィラン、β−グルカン、1,2−ヘキサンジオール、カルボマー、セルロース、マルトデキストリン、(C14−22)アルコール、セテアリルグルコシド、アルキル(C12−20)グルコシド、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、EDTA−2Na、水酸化Na、フェノキシエタノール、エチルヘキシルグリセリン、安息香酸Na、香料、グンジョウ
ZO Skin Health「公式サイト」より

ミラミン

ハイドロキノンやビタミンC・ビタミンEなどの美白成分が配合された美容液です。
肌の透明感を高める効果が期待できます。

【使用頻度】1日2回(朝・夜)
【使用方法】化粧水後に、1~2プッシュを手に取り、顔全体に塗布してください。

【製品成分表】主な有効成分に下線



水・セタノール・グリセリン・ハイドロキノン・ラウリル硫酸Na・ステアリルアルコール・グリコール酸・フェノキシエタノール・ピロ亜硫酸Na・カプリリルグリコール・水酸化Na・クロルフェネシン・EDTA−2Na・アスコルビン酸・パルミチン酸アスコルビル・酢酸トコフェロール・ユッカシジゲラ根エキス・キラヤ樹皮エキス・亜硫酸Na・β−グルカン・ディオスコレアビロサ根エキス・スミラックスアリストロチアエホリア根エキス
SEIKO MEDICAL BEAUTY CLINICより

ミラミックス+トレチノイン

ゼオスキンセラピューティックでは、ミラミックスとトレチノインを混ぜて使用します。
ミラミックスとトレチノインを混ぜて使用することで、有効成分が肌の深い層まで浸透しやすくなるためです。
混ぜる比率は、肌の状態によって異なるため、医師の指示に従いましょう。

ミラミックス

美白成分のハイドロキノンが配合されている美容液です。
トレチノインと併用することでより効果的に浸透し、肌を明るく導きます。

【使用頻度】1日1回(夜1回)
【使用方法】手の平の上で必要なミラミックスとトレチノインを混ぜてから肌に塗布してください。

【製品成分表】

水・セタノール・グリセリン・ハイドロキノンパルミチン酸エチルヘキシル・ラウリル硫酸Na・ステアリルアルコール・グリコール酸・フェニルトリメチコン・フェノキシエタノール・ピロ亜硫酸Na・カプリリルグリコール・水酸化Na・クロルフェネシン・EDTA−2Na・アスコルビン酸・パルミチン酸アスコルビル・酢酸トコフェロール・ユッカシジゲラ根エキス・パルミチン酸・キラヤ樹皮エキス・亜硫酸Na・β−グルカン・ディオスコレアビロサ根エキス・スミラックスアリストロチアエホリア根エキ
SEIKO MEDICAL BEAUTY CLINICより
ミラミンとミラミックスの違い

ミラミックスは、ミラミンと名前も成分も似ており、混同されることが多いですが、違うアイテムです。
使用方法や成分が作用する場所が違います。

ミラミックスはトレチノインと混ぜて使用し、肌の深い部分(表皮基底層)に作用します。
一方で、ミラミンは単体で使用し、肌の浅い部分(表皮層)に作用します。

肌の浅い部分と深い部分両方に有効成分を浸透させるために、ゼオスキンセラピューティックでは、ミラミックスとミラミンを併用します。

ゼオスキンセラピューティックでのスキンケアのやり方

ゼオスキンセラピューティックでは、所定のアイテムを使用して毎日朝・夜の2回スキンケアを行います。
十分に効果を得るためには、注意すべきポイントを守ってスキンケアを行うことが必要です。

以下でゼオスキンセラピューティックでの適切なスキンケア方法を解説していきます。
個人によっても、異なる場合があるので、医師の指示に従いましょう。

朝と夜で使用順序が異なる

朝と夜で使用アイテムと使う順番が異なることが多いです。
朝は日中の紫外線対策(UVケア)が必要で、夜は特に保湿ケアを重点的に行いましょう。

朝は最後にUVケアを行う

朝は、①洗顔➡②バランサートナー➡(③デイリーPD)➡④ミラミン➡⑤UVケアの順に行います。
日中の乾燥や紫外線は、肌へのダメージとなるため、肌を守るケアが中心となります。

夜は最後に「ミラミックス+トレチノイン」を塗る

夜は、①洗顔➡②バランサートナー➡(③デイリーPD)➡④ミラミン➡⑤ミラミックス+トレチノインの順に使用します。
睡眠中は、肌のターンオーバーが活発化します。
肌が乾燥していると、肌のターンオーバーが正常に行われにくくなるため、保湿をしっかり行い肌の基礎力を高めましょう。

日焼け対策を徹底する

ゼオスキンセラピューティック中は、肌のターンオーバーを意図的に促進させます。
肌のターンオーバーが促進されると、肌表面に成熟しきっていない肌細胞が現れます。
未熟な肌細胞は、特に紫外線ダメージを受けやすくなるため、日焼け対策を徹底しましょう。
ゼオスキンセラピューティック中の日焼けは、普段よりも色素沈着してしまう危険性が高いとも言われています。

日焼け止めを朝のスキンケアの後に必ず塗り、日傘や帽子なども活用して紫外線をなるべく遮断しましょう。
日中は、2時間ごとに塗りなおすことが望ましいです。

日焼け止めはゼオスキン以外のもので代替可能ですが、スキンケアとの相性が良いゼオスキンの日焼け止めを使うのがおすすめです。

サンスクリーンプラスプライマー SPF30 PA+++ BSサンスクリーン SPF50 PA++++ パウダーサンスクリーン SPF30  PA+++
顔用日焼け止めで、化粧用下地としても使用できます。 クリームタイプの日焼け止めで、顔や体に使用できます。 携帯しやすいパウダータイプの日焼け止めです。余分な皮脂を吸収することでテカリも抑えます。

摩擦刺激を与えない

ゼオスキンセラピューティック中に、レチノイド反応による痒みでつい肌を掻いてしまう方がいますが、これはNG行動です。
ゼオスキンセラピューティック中の肌は、一時的に刺激に弱くなっています。
この状態の肌に摩擦刺激が加わる、細胞がダメージを受け、シミや色素沈着の原因となる可能性があります。

そのため、ゼオスキンセラピューティック中は、肌を擦ったり掻いたりするなどの摩擦刺激を与えないよう心がけましょう。

ゼオスキンセラピューティックの期間ごとの経過

ゼオスキンセラピューティックの治療期間は全体で約12~18週間です。
「反応期」「耐久期」「完成期」の3段階の期間を経た後、「移行期」に入ります。
これらの段階ごとにかかる期間は、個人差がありますが、それぞれ約4~6週間と言われています。

それぞれの期間ごとに分けて、どのような状態になりやすいかを解説します。

1週目~6週目は「反応期」

反応期は、トレチノインによる副反応であるレチノイド反応(A反応)が生じやすい期間です。
多くの場合、レチノイド反応(A反応)では、皮向けやかゆみ、乾燥、ヒリヒリ感などが現れます。
これらの症状は、治療を続けるうちに緩和されていきますが、症状があまりにひどく耐えられない場合は、医師に相談するのが良いでしょう。

7週目~12週目は「耐久期」

耐久期は、肌がトレチノインに耐性を持つようになる期間です。
この時期になると、皮剥けや痒みなどの、レチノイド反応による症状が落ち着いてくる場合が多いです。

13週目~18週目は「完成期」

完成期は、肌の生まれ変わりを実感できるようになる期間です。
この時期には、シミやシワ、ニキビなどの肌悩みの改善が感じられることが多いです。

完成期後は「移行期」

移行期は、セラピューティックによる治療を終え、肌質の維持を目的に、スキンケアを変える期間です。
トレチノインやハイドロキノンの使用量・用頻度を徐々に減らし、新たなスキンケア方法を導入します。

急に使用をやめたり、自己判断で使用量や使用頻度を決めてしまうと、肌トラブルにつながる危険性があります。
そのため、移行期に入る際には、医師に相談し、指示を仰ぐようにしましょう。

以下では、ゼオスキンセラピューティック後のスキンケア方法について解説していきます。

セラピューティック以外のプログラムへ移行する

ゼオスキンのアイテムの使用を継続したい方は、セラピューティック以外のプログラムに移行することがあります。
ゼオスキンでは、セラピューティック以外にも、スキンケアの目的に合わせた3つのプログラムが用意されています。

メンテナンスプログラム デイリースキンケアプログラム プリベンションプログラム
肌の状態を整える効果が期待できる 肌の修復力を向上させて日常的な肌トラブルを防ぐ効果が期待できる 紫外線による肌へのダメージを予防・修復する効果が期待できる
セラピューティックで使用するトレチノインよりも副反応が穏やかなレチノール配合のアイテムを主に使用。セラピューティックで向上させた肌質を維持したい方におすすめ。 副反応がほとんどなく、日々のスキンケアとして利用しやすいことが特徴。総合的な肌トラブルの予防をしたい方や、ゼオスキンを初めて使用するという方におすすめ。 ゼオスキンのプログラムのうち最も使用するアイテムが少なく、継続しやすいのが特徴。シンプルなスキンケアをお求めの方や、紫外線によるシミやくすみの予防をしたい方におすすめ。

ゼオスキン以外でのスキンケアに切り替えるのプログラムへ移行する

ゼオスキン以外のアイテムを使用するスキンケアに切り替えることも、選択肢の一つです。

ゼオスキンセラピューティック後の肌の状態を維持するには、レチノールが配合されたアイテムの使用をおすすめします。
レチノールは、ビタミンA誘導体の一種で、肌のターンオーバー促進・皮脂分泌抑制などの作用があります。

化粧水から、目元や口元など特に気になる箇所に使うクリームまで様々なアイテムがあるので、目的に合わせて取り入れてみてくださいね。

ゼオスキンセラピューティックが向いていない人

ゼオスキンセラピューティックは、幅広い肌悩みの改善に効果が期待できますが、全ての人が実施可能なわけではありません。
人によっては、ゼオスキンセラピューティックを控えた方が良い場合もあります。

ゼオスキンセラピューティックが向いていない人について、以下で解説していきます。

妊娠中・妊娠予定の人

妊娠中・妊娠予定の方には、ゼオスキンセラピューティックのプログラムは、おすすめできません。

妊娠中にビタミンAを過剰摂取すると、胎児に先天異常が起きる可能性があると言われています。
ゼオスキンのアイテムは、高濃度のビタミンAを配合したものもあるため、使用は控えた方が良いでしょう。

また、ゼオスキンセラピューティックは肌への刺激が強い治療です。
妊娠中はホルモンバランスの乱れなどで、肌が敏感になっている場合が多いです。
ゼオスキンセラピューティックでは、刺激が強い可能性が高いため、低刺激なアイテムでケアしましょう。

皮膚に強い炎症がある人

皮膚に強い炎症がある方は、ゼオスキンセラピューティックを避けた方が良いでしょう。

ゼオスキンセラピューティックでは、ビタミンA誘導体を配合したトレチノインを使用します。
ビタミンA誘導体を使用すると、一時的に皮向けや痒み・炎症などの症状が出るレチノイド反応が起こります。
アトピー性皮膚炎や敏感肌で肌に炎症がある人は、このレチノイド反応が強く生じやすいです。
炎症のある肌に、さらに刺激が加わると、肌のバリア機能がより低下してしまいます。

皮膚に強い炎症がある場合は、スキンケアではなく、まずは治療で炎症を改善することを優先しましょう。

皮膚の乾燥がひどい人

極度の乾燥肌の方には、ゼオスキンセラピューティックは向かない場合があります。

ゼオスキンセラピューティック中は、原則「バランサートナー」以外で保湿をしないことが推奨されています。
お肌の内側からの再生機能の能力を最大限に引き出すために、このような指示がされるのです。

そのため、ゼオスキンセラピューティック中は、使い慣れた保湿剤を使わないことが推奨されます。
乾燥によるツッパリ感や皮むけ・痒みをある程度我慢する必要があり、もともと乾燥がひどい人には辛いかもしれません。

あくまで推奨であり、ゼオスキンセラピューティック中に保湿をすることは可能です。
ただし、治療の効果が多少弱まる可能性があります。

肌の乾燥がひどい方は、治療を始める前に、自身の乾燥しやすい状況を医師に伝えたうえで相談しながら治療をめると良いでしょう。

ゼオスキンセラピューティックの皮むけ・痒みへの対処法

皮むけ・痒みがひどくてどうしても我慢できない…。

大事な予定があるので、その時期は、皮剥けを避けたい。

ゼオスキンセラピューティック中の皮むけ・痒みは、対処法によっては、ある程度抑えられる場合があります。

しかし、皮むけや痒みは好転反応といって、狙い通り肌のターンオーバーが促進されているサインでもあります。

これらの反応を抑えようとすると、ゼオスキンセラピューティックの効果を弱めてしまう可能性があります。
そのため、どうしてもの場合のみ対処することをおすすめします。

以下で、ゼオスキンセラピューティック中の皮むけ・痒みへの具体的な対処法をご紹介します。

トレチノイン・ハイドロキノンの使用量を調節する

皮むけや痒みの原因となりやすいトレチノイン・ハイドロキノンの使用量を調節しましょう。
使用量を少なくすることで、作用の強さを軽減して、副反応を抑えることができる場合があります。

具体的には、処方薬のトレチノイン、ハイドロキノンが含まれるミラミン・ミラミックスの使用を控えましょう。

大事なご予定があるなど、皮むけ・痒みをなるべく無くしたいという方は、10日前から上記のアイテムの使用を中止すると良いと言われます。
痒み・皮むけが激しく、抑えたいという方は、上記の使用頻度を2~3日に1回に減らしてみてください。
ただし、量や頻度の調整については個人差があるので、処方先の医師に相談するのが適切です。

他の化粧品を用いて保湿ケアを行う

どうしても乾燥が気になる方は、スキンケアの最後に、お手持ちの保湿クリームやワセリン、ゼオスキンのRCクリームなどを使用してください。

ゼオスキンセラピューティック中は、肌のターンオーバーをより促進するため、原則保湿はしないことが望ましいです。
しかし、もともと乾燥肌の方などは、有効成分による好転反応ではなく、極度の乾燥による皮むけ・痒みが起きている場合があります。
保湿するべきかどうかの判断が難しい場合は、医師に相談することをおすすめします。

ゼオスキンセラピューティックに関してよくある質問

最後に、ゼオスキンセラピューティックに関してよくある質問と医師による解答をご紹介します。

Q. 皮むけしないのは効果が出ていないのですか?

皮剥けは個人差があるため、皮剥けがないからといって効果が無いということではありません。
皮剥けしてもより効果を出したい場合は、トレチノインの濃度を上げてもよいと思います。

Q. 頬の高い部分がひりつくのは肝斑の前兆ですか?

セラピューティックは強い治療ですので赤み、ひりつきは必発です。
肝斑悪化のリスクもあります。肝斑が心配であればセラピューティックは中断してください。
継続するようでしたらひりつく部分はクリームなどでしっかり保湿してください。

Q. 皮むけがある時に化粧はしても平気ですか?

基本的に皮むけ中もお化粧は可能です。
ただしみて痛みを感じたり、ムラになったりする場合もありますので、お肌にあった日焼け止めや化粧下地をお使いいただくことが望ましいです。

ゼオスキンセラピューティックで専門医による本格的なケアを受けよう

ゼオスキンセラピューティックは、医師の指示のもと行う肌治療です。
皮むけなどのダウンタイムを伴うため、すぐに医師に相談しやすい環境から購入すると良いでしょう。
ゼオスキンのスキンケアシリーズや、外用薬はオンライン診療で購入する選択肢もあります。
オンラインで診療を行う美容皮膚科であれば、治療を開始した後でもすぐに専門医に相談しやすいメリットがあります。

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この記事の監修医

東京山手クリニック

藤原東華 医師

美しさを求めるすべての人たちに

当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。

住所:〒141-0032 東京都品川区大崎1丁目20-3 5F

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