ふと肌を見るとぷつっと小さな塊が…それってもしかして「白ニキビ」かも！
みなさん、ニキビには4つの段階があるのをご存じですか？
その中でも一番初めの段階が白ニキビなんです。
今回は、その「白ニキビ」の原因と治し方を徹底解説します！
白ニキビは正しいケアを行えば、すぐに治りやすく痕もできにくい状態です。
ぜひ、この記事を読んで綺麗な肌を取り戻してくださいね。
西荻窪皮膚科・美容皮膚科クリニック
高畠 唯 先生
内科/美容皮膚科
当院では、皮膚疾患を治すだけでなく、その先にある健康で美しい肌を目指して診療しています。 日々状態が変化する肌を健康で美しく保つためには、クリニックでの治療に加えてお家でのケアもとても大切になってきます。 患者さんのライフスタイルに合わせて続けやすい治療、患者さんそれぞれに合った治療を提案いたしますので、お肌でお悩みの方は是非一度ご来院くださいませ。また、オンライン診療の準備もしているので遠方の方はオンライン診療でもご相談くださいませ。
目次
白ニキビとはニキビの初期段階
白ニキビは、白いプツッとした小さな盛り上がりがある状態のニキビです。
毛穴の中に皮脂が詰まっていますが、炎症を起こしていないため、痛みやかゆみはあまりありません。
特に白ニキビができやすい場所は、皮脂分泌の多い小鼻・鼻の下・あご周りです。
白ニキビは初期段階のニキビなので、比較的早く治せることができます。
しかし、無駄な刺激を与えてしまうと炎症が進行する可能性があるため、触ったり潰したりしないように注意が必要です。
「粉瘤」は、皮膚の下にできる皮膚疾患のことです。皮脂腺が詰まり、脂肪や皮膚の角質などの老廃物がたまってできるもので、触ると柔らかい塊のように感じることが特徴です。
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白ニキビができる3つの原因を知ろう
白ニキビの原因は毛穴の詰まりです。
通常私たちの肌は、毛穴から皮脂が分泌されることで潤いを保ったり、刺激から肌を守ったりします。
しかし、その働きが正常に機能しなくなると、毛穴詰まりが起こってしまうんです。
ここでは、白ニキビのもととなる「毛穴詰まりの原因」について1つ1つ解説していきます。
①皮脂の過剰分泌
白ニキビができる原因の1つ目は皮脂の過剰分泌です。
正常な肌の場合、皮脂が分泌されると肌の表面に皮脂膜が形成され、外から異物が侵入するのを防ぎ、肌の潤いを保つ役割を果たしています。
しかし、皮脂の分泌が多すぎることで毛穴の外に皮脂がスムーズに排出されず、毛穴内部に皮脂が詰まってしまうのです。
②ターンオーバーの乱れ
白ニキビの原因の2つ目はターンオーバーの乱れです。
白ニキビができたとき、睡眠不足だったり、食生活が乱れていたり、ストレスが溜まっていたり…ということはありませんか？
ターンオーバーとは肌の細胞が、約4週間かけて生まれ変わることです。
肌内部で作られた細胞は、少しずつ形を変えながら肌の外側の層へと押し出され、肌表面にある角質がやがて垢となって外に排出されます。
しかし、生活習慣や食生活、ストレスなどの原因によりターンオーバーが乱れてしまうことがあります。
ターンオーバーが乱れると、肌表面に古い角質がいつまでも残り、角質層が厚くなっていきます。
角質が厚くなることで毛穴の出口がふさがれて、毛穴内部に皮脂が詰まってしまうのです。
③乾燥や紫外線によるダメージ
乾燥や紫外線によるダメージも白ニキビの原因の1つです。
肌は「バリア機能」という肌の水分量を調整したり、外的刺激から肌を守ったりする機能を持ちます。
このバリア機能が正常に機能することで、健やかな肌が保たれているのです。
しかし、乾燥や紫外線のダメージによりバリア機能が低下すると、皮脂膜が薄くなったり、角質のキメが粗くなったりして乾燥の悪循環に陥ってしまいます。
乾燥が進むと、肌は健康な状態を保とうとして皮脂をたくさん分泌します。
それがかえって過剰皮脂の分泌に繋がり、毛穴を詰まらせてしまうのです。
白ニキビを治すには医薬品が効果的
「一晩で治す方法を知りたい」「白ニキビを今すぐ治したい」という即効性を求める方は医薬品と使って治すことをおすすめします。
白ニキビを治すには、毛穴のつまりを解消することが大切です。
ここでは、毛穴のつまりをなくす「ピーリング作用」のある外用薬と内服薬をご紹介します。
外用薬
アダパレンは毛穴のつまりを解消させ、コメド（面皰）をできにくくするお薬です。
多少のピーリング効果があるため、毛穴汚れを改善することにも効果的です。
アダパレンは就寝前、洗顔した後に使用します。
白ニキビの周辺に適量塗布し、薄く伸ばします。塗りすぎには注意してくださいね。
ベピオは過酸化ベンゾイルを主成分としたニキビの治療薬です。
ニキビの炎症を引き起こすアクネ菌の増殖を抑えたり、角質をはがれやすくしたりすることで、白ニキビの進行を防ぎます。
ベピオの使用期間は個人によるため、必ず医師の判断に従って使用するようにしてくださいね。
エピデュオはアダパレンの成分とベピオの成分が合わさって作られた薬です。
アダパレンが毛穴のつまりを解消させ、ベピオが角質をはがしやすくすることで白ニキビの治りを早めます。
こちらは白ニキビを繰り返す方や、1種類の薬では治らなかった方が主に使用します。
特に初めからエピデュオを使用すると、アレルギー反応が起こってしまった時に、どちらの成分による反応なのかがわからなくなってしまいます。
そのため、まずはアダパレンかベピオを使用することをおすすめします。
白ニキビに対する外用薬は保険診療でお出しすることができます。医薬品のため、効果が高い分副反応も強いので、使用する際は信頼できる医師に相談してみることをお勧めします。
内服薬
ハイチオールは、Ⅼ‐システインという有効成分を配合した内服薬で、主にターンオーバーの正常化を促す作用を持ちます。
ターンオーバーが正常化すると、毛穴詰まりが改善されるため白ニキビが治るというメカニズムです。
1錠ずつ1日2~3回服用するようにしましょう。
ユベラはビタミンEを主成分とした内服薬です。
こちらも主にターンオーバーを正常化する作用を持つため、皮膚表面にたまった角質の排出を促します。
1錠ずつ1日2~3回服用するようにしましょう。
今回ご紹介した医薬品は、皮膚科で処方される薬なので、使用方法は処方された病院の先生の指示に従いましょう。
東京美肌堂では、オンライン診療でお薬をもらうことができるので、気になる方は下記ボタンから予約してみてくださいね。
初回購入で使える！
白ニキビができたときのスキンケア
白ニキビを治すスキンケアでは洗顔と保湿に気を付けましょう。
洗顔で毛穴のつまりを予防・解消して、十分な保湿で乾燥を防ぐことができれば、白ニキビはすぐに治ります。
これ以上白ニキビを悪化させず、繰り返さないためにも正しい洗顔と十分な保湿を行ってくださいね。
正しい洗顔
白ニキビの原因となる毛穴詰まりを解消するには、正しい洗顔が大切です。
ニキビを治そうとして、1日に何回も洗おうとする人がいますが、必要な皮脂まで洗い流してしまうため、かえって悪化してしまいます。
多くても洗顔は朝と夜の1日2回にしてくださいね。
手に雑菌がついていると毛穴汚れの原因になります。
顔を洗う前には必ず手を清潔にしましょう。
洗顔料を泡立てネットなどを使ってよく泡立てましょう。
よく泡立っていないと摩擦の原因となり、白ニキビが悪化してしまいます。
洗顔料を泡立てたら、泡を押し付けて洗いましょう。
手の力でごしごし洗うのは肌に負担がかかるのでNGです。
手は肌に触れないくらいの力で、泡で洗うことを意識してくださいね。
洗い流すときは35度～37度程度のぬるま湯で優しく行います。
熱すぎるお湯で流すと、肌に必要な皮脂まで洗い流してしまい乾燥の原因になります。
お風呂で顔を洗う時も、体を洗う温度より少し低めにして洗い流してくださいね。
最後に顔は清潔なタオルで水気を取りましょう。
洗濯済みの綺麗なタオルで、優しく水気をふき取るようにするのがポイントです。
この時も、ゴシゴシとこすったりして摩擦を与えないように注意してくださいね。
ニキビができたときの洗顔についてもう少し詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせて読んでみてくださいね。
【思春期やメンズの方も】1日でも早く治すニキビ洗顔とは？
十分な保湿
白ニキビを治すためには保湿を十分にすることも大切です。
ニキビに保湿？と思う方もいるかもしれませんが、乾燥もニキビの原因の1つです。
刺激の強いアルコールや油分を多く含まない化粧水を選び、化粧水をつけた後は乳液でふたをするようにしましょう。
この時も、強くたたいたりこすったりして摩擦を与えないように注意してくださいね。
ニキビの出来た肌に合う化粧水については、こちらの記事で紹介しているので是非チェックしてみてくださいね。
【ニキビ化粧水選び】大人と思春期で違う！おすすめ商品＆効果的な使い方をご紹介
白ニキビを治したいなら美容皮膚科へ
白ニキビは皮脂の過剰分泌やターンオーバーの乱れ、乾燥や紫外線によるダメージによる毛穴詰まりが原因で発生します。
この毛穴詰まりを解消することで治すことができるので、正しいスキンケア方法や医薬品を試してみてくださいね。
白ニキビは放置するとすぐに炎症が起きて、最悪の場合痕になってしまいます。
しかし、白ニキビは初期段階なので今すぐ対策すれば間に合います。
そうならないためにも早めに正しいケアをしてくださいね。
白ニキビが何度も繰り返しできてしまう、という方は皮膚科を受診しましょう。
専門の医師があなたの肌状態に合わせて、効果的な医薬品を処方してくれます。
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