シミの種類を正しく見分けることはできますか!?
シミにはいくつか種類があり、それぞれ治療法が異なります。
そのため、シミの改善のためにはその種類を正しく見分けることが重要です。
今回は、シミでお悩みの方に向けて、各シミの特徴を解説していきます。
この記事でわかること
- 代表的な6種類のシミはそれぞれ適切な治療法が異なる
- ガンの初期症状である危険なシミもあるので注意
- シミ予防に共通して重要なのは「紫外線対策」
目次
6種類のシミは見分けることが大切
一般的に「代表的なシミ」は6種類あります。
誤った治療を行ってしまうと、かえってシミが悪化する可能性もあります。
確実にシミを治療するためには、まず自分のシミの種類を見分けましょう。
まずは、以下のシートで、自分のシミをチェックしてみましょう!
以下で、さらにシミの見分け方を詳しく解説していきます!
6種類のシミの見分け方
自分のシミの種類の検討はつきましたか?
なかには似たような色のシミや、2つ以上のシミが混在して発生している場合もあります。
シミを正しく見分けるために、さらに各シミの特徴を詳しく紹介します。
くっきり現れやすい「老人性色素斑」
シミの境界がはっきりしたシミは、老人性色素班の可能性があります。
紫外線によるダメージでできるため、「日光黒子」とも呼ばれます。
茶色~黒色で、シミは丸い形をしているものが多いです。
紫外線のダメージの蓄積に加え、ターンオーバーの周期が長くなる傾向にある40代以降で発生することが多いと言われます。
ただし、紫外線を浴びる量や肌質によって、20代でも発生する可能性はあります。
自分は「老人性色素班」かも…と思った方は
↓原因・治療法をチェック↓
斑点状に広がる「そばかす」
頬や鼻上に帯状に点々と現れるシミは、そばかすかもしれません。
雀の卵のような見た目から、漢字で「雀卵班(じゃくらんはん)」とも呼ばれます。
薄い茶色で細かい斑点状の見た目が特徴です。
幼児期にでき始めて思春期を超えると薄くなっていくことが多いと言われています。
紫外線のダメージで悪化して濃くなる恐れがあるので、注意しましょう。
自分のシミは「そばかす」かも…と思った方は
↓原因・治療法をチェック↓
左右対称に現れる「肝斑」
頬や鼻の下に左右対称に現れるシミは、肝斑の可能性が高いです。
肝斑は、シミ一つひとつの輪郭が曖昧で、薄くぼんやりと広がっている点が特徴です。
紫外線や摩擦によるダメージで悪化する可能性もあるため、注意しましょう。
自分のシミが「肝斑」かも…と思った方は
↓原因・治療法をチェック↓
くすんだ色味を持つ「炎症後色素沈着」
傷ができたことのある箇所にシミがある場合は、炎症後色素沈着かもしれません。
炎症後色素沈着とは、肌に現れた炎症が色素沈着してシミになったものです。
大小さまざまで、茶褐色などで現れることが多いです。
自分のシミが「炎症後沈着」かも…と思った方は
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小班状にまとまって発生する「ADM」
グレーっぽさがあるシミは、ADMかもしれません。
ADMは「後天性メラノサイトーシス」とも呼ばれます。
目の下あたりからこめかみにかけて出来やすく、彩度の低いくすんだ色で現れることが多いです。
シミが肌の深い層(真皮層)にできるのが最大の特徴で、他のシミとの違いです。
自分のシミが「ADM」かも…と思った方は
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盛り上がりを伴う「脂漏性角化症」
イボのように盛り上がりのあるシミは、脂漏性角化症です。
脂漏性角化症は80代を超えるとほとんどの人に発症することから「老人性イボ」とも呼ばれます。
見た目は褐色から黒色のものが多く、やや盛り上がりがあるのが最大の特徴です。
痛みや痒みは伴わず、放置しても健康上の問題はないとされています。
自分のシミが「脂漏性角化症」かも…と思った方は
↓原因・治療法をチェック↓
【シミの種類別】原因と治療法
次に、上記で紹介した6種類のシミごとに、原因と有効な治療法を紹介します。
※シミの進行度合いやクリニックによっても治療法が変わる場合があります。
「老人性色素斑」の原因は紫外線によるダメージ
老人性色素班の主な原因は、紫外線によるダメージです。
紫外線を浴びると、老人性色素班のもととなるメラニン色素の生成が促されます。
これにより、蓄積されたメラニンが肌表面に現れたものが、老人性色素斑です。
「老人性色素斑」にはセルフケアと施術が有効
老人性色素班の原因である紫外線によるダメージを防ぐことが改善・予防への近道です。
すでに老人性色素班がある方も、さらなる悪化を防ぐために紫外線対策を徹底しましょう。
紫外線対策では、以下のような点を心がけましょう。
- 秋冬も曇りの日も日焼け止めは1年中毎日塗る
- 日焼け止めは2~3時間に1度塗り直す
- もし日焼けをしてしまったら冷やす/保湿する
老人性色素沈班の治療には、フォトフェイシャルが有効だと言われています。
▼「老人性色素斑」については、こちらも参考にしてみてください。
【老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)】シミの代表格の原因と治療法「そばかす」の原因は遺伝
そばかすの主な原因は遺伝的な影響が大きいと言われています。
人は、「ユーメラニン」と「フェオメラニン」の2種類のメラニン色素を持っており、遺伝的に「フェオメラニン」の割合を多く保有している色白の人のほうが、そばかすができやすい傾向にあります。
遺伝的な原因が大きいため、セルフケアでの治療が難しいシミです。
「そばかす」には施術が有効
「老人性色素斑」同様に、そばかすもフォトフェイシャルによる治療が効果的です。
そばかすのシミのもととなっているのが、メラニン色素のためです。
レーザー治療の一種であるピコトーニングでも治療可能な場合があります。
短時間で照射を行うことで、肌へのダメージを抑えられるのがメリットです。
▼「そばかす」については、こちらも参考にしてみてください。
そばかすとシミの違い・見分け方を知ろう!効果的な治療法と予防法も「肝斑」の原因は女性ホルモンの乱れ
肝斑の原因は、はっきりとはわかっていませんが、女性ホルモンの乱れの影響が大きいと言われています。
そのため、女性ホルモンが乱れやすい40代~50代の更年期や、妊娠期間に現れやすい傾向にあります。
肝斑のもととなっているものは、ほかのシミと同様メラニン色素です。
セルフケアでの改善が難しく、また、肝斑にレーザー治療を行うと、かえって悪化するケースもあると言われています。
「肝斑」には内服薬と施術が有効
肝斑の治療には、トラネキサム酸が多く用いられます。
施術のうち、肝斑の治療に唯一効果を認められているのが「レーザートーニング」です。
▼「肝斑」については、こちらも参考にしてみてください。
肝斑治療に保険適用はされる?皮膚科での治療方法や効果的な飲み薬を解説「炎症後色素沈着」の原因はニキビ跡や傷跡
炎症後色素沈着は、肌へのダメージや傷をきっかけとする「炎症」が原因です。
例えば、ヘアアイロンでの火傷や炎症性のニキビが原因になることもあります。
肌に炎症が起こると、メラノサイトが刺激され、メラニンが過剰に発生しやすくなり、炎症後色素沈着が発生してしまうのです。
レーザー治療が原因で炎症が起こることもあるため、医薬品やピーリングでの治療が有効です。
「炎症後色素沈着」には外用薬と施術が有効
主成分が「ヒドロキノン」の外用薬です。
レーザーを当てると炎症後色素沈着が悪化する可能性があります。
そのため、施術の場合はピーリングが用いられることが多い傾向にあります。
▼「肝斑」については、こちらも参考にしてみてください。
炎症後色素沈着とは?シミが治る期間や跡が残りやすい人の特徴を知ろう「ADM」の原因は遺伝の可能性が高い
ADMの明確な原因はわかっていません。
紫外線・ホルモンの乱れ・摩擦・遺伝的などさまざまな要因があるとされています。
通常のほかのシミの場合、真皮にメラニンは作られませんが、ADMは真皮にメラニンが生成されます。
そのため、セルフケアや医薬品での治療は難しい症状です。
「ADM」にはレーザー治療が有効
ADMは、肌の深い層(真皮)に発生するため、深い層まで届くレーザー治療が有効です。
「脂漏性角化症」の原因は紫外線によるダメージ
脂漏性角化症は、紫外線ダメージの蓄積で「老人性色素班」が悪化するのが原因と言われています。
老人性色素班にメラニンが更に蓄積されると、メラニンが膨れ上がり脂漏性角化症になります。
一度、できてしまうとセルフケアで治すことは難しく、施術を受ける必要があります。
「脂漏性角化症」には除去による施術
過剰に蓄積してしまったメラニンを外部に排出することは難しいため、凍結させて破壊します。
盛り上がりのあるシミは切除することでも改善できます。
切除の場合は、一度の施術で完全に取り除ける可能性が高いです。
シミの種類でも注意が必要な症状
急にシミが増えた場合、何かしらの病気の初期症状である可能性があります。
突然増えるシミで、代表的なものには3種類が挙げられます。
以下の2つに心当たりがない場合は、注意が必要なシミである恐れがあります。
- 紫外線を短期間に大量に浴びた
- ホルモンバランスが乱れた
それぞれ注意が必要なシミとして、以下3種に当てはまっていないか確認しましょう。
メラノーマ(悪性黒色腫)
黒色の大きいほくろのようなシミが発生した場合は「メラノーマ」かもしれません。
足の裏など、紫外線が当たらない場所に黒いシミができていたら、メラノーマの可能性が高いでしょう。
メラノーマは皮膚ガンの一種で、メラノサイトが悪性化することで発生します。
- 黒色など(1つのシミの色が不均一)
- 黒いほくろのように見える
- 6mm以上で急速に大きくなる
- シミの境界線がぼんやりしている
治療する場合は、メスや放射線を用いた切除が必要になります。
ガンの初期症状なので、似た症状が現れた場合は早めに医師に相談してください。
表在型基底細胞がん
黒褐色に光沢したほくろのようなものが現れたら、表在型根底細胞がんかもしれません。
表在型基底がんは、表皮の最下層にある基底細胞や、毛根を包む組織(毛包)を構成する細胞から発生する皮膚がんです。
皮膚の浅い層に広がるため、臓器へ転移することは稀です。
しかし、周辺組織を破壊するため、早期の治療が必要です。
- 茶褐色・黒色
- 4mm以上
- 光沢があり真珠のような突起物がある
- 血管が透けて見える場合もある
治療する場合は、局所麻酔を行った外科手術、液体窒素による凍結療法が用いられます。
紫外線が原因の一つと考えられるので、紫外線対策をしつつ、早めに医師に相談しましょう。
日光角化症
ザラザラとしたまだら状の赤い斑点が現れたら、日光角化症かもしれません。
日光角化症は、放置しておくとガン細胞が肌の深い層まで侵入し、身体全体に悪影響を及ぼす、「有棘細胞癌(ゆうしさいぼうがん)」に変容する危険性があります。
- 赤茶色
- 1cm~2cm程度
- ざらついた隆起がある
原因は紫外線によるダメージのため、紫外線対策を徹底しましょう。
治療する場合は、メスでの切除や凍結療法が用いられます。
シミの種類には当てはまらないあざ
これはシミ…?あざ??
個人や見方によっては、ほかにもシミと見間違いやすい症状がいくつかあります。
シミと見た目が似ている「あざ」を2種類紹介します。
太田母斑(青あざ)
シミが青みがかっている場合は、太田母斑(おおたぼはん)かもしれません。
太田母斑は、灰色/青紫色の斑点状に現れる青あざです。
頬・まぶた・首あたりにできやすく、サイズは数mm~手の平サイズまでさまざまです。
原因は、遺伝とメラノサイトの異常の2つと言われています。
太田母斑は、ガンなどに転移する可能性はありません。
自然に消えることは少なく、治療する場合はレーザー治療が有効とされています。
扁平母斑(茶あざ)
淡い茶色の平坦なアザがあったら、それは扁平母斑(へんぺいぼはん)かもしれません。
扁平母斑は、斑点のように現れる茶色いアザです。
頬の下や顎周辺にできやすく、ミルクコーヒーのような見た目から「カフェオレ班」とも呼ばれます。
悪性ガンに発展する可能性は少なく、危険性はありません。
自然に消えることはなく、改善するにはレーザーでの治療が必要です。
シミ種類を正しく見分けるには皮膚科へ
本記事ではシミの種類とそれぞれの治療法を紹介しました。
自分でシミの種類を見分けがつかない場合は、一度医師に相談してみるのをおすすめします。
また悪性の腫瘍の場合は、医師に相談することで早期発見・早期治療につながりやすくなります。
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