肝斑(かんぱん)の治療方法とは?皮膚科での保険適用や効果的な飲み薬を解説

「肝斑(かんぱん)を治療したい」「今ある肝斑をなくして透明感のある肌を取り戻したい」

そう思っても肝斑は治療法がわかりづらい症状です。

シミと間違えてレーザーを当ててしまうと、レーザーの種類によっては悪化する可能性もあります。

そこで、今回は肝斑の治療法を医薬品から施術まで詳しく解説します。

肝斑の治療法をよく理解して、肌悩みの改善に一歩近づいてくださいね。

この記事でわかること

  • 肝斑の治療はセルフケアよりも美容皮膚科が効果的
  • 肝斑治療はトラネキサム酸やシナールなどの内服薬、ハイドロキノンなどの外用薬により治療が可能
  • クリニックでの施術はピーリングやレーザートーニングがおすすめ

肝斑治療は皮膚科に行くべき?レーザー治療はできる?

肝斑の治療は皮膚科に行くべきか悩んだ経験がある方は多いのではないでしょうか。

ここではセルフケアと皮膚科治療、どちらが効果があるのかを理由も合わせて解説していきます。

また、肝斑にレーザーを当てると濃くなるという話を聞いたことはありませんか?

実は肝斑治療においてレーザー治療は悪化する要因とされてきました。

しかし、現代の医療技術では肝斑治療ができるレーザーがあるのです。

以下で詳しく説明しているので是非読んでみてくださいね。

セルフケアよりも皮膚科での治療が効果的

肝斑の治療はセルフケアよりも皮膚科を受診するほうが効果的です。

市販の化粧品や薬は誰にでも手に取ることの出来るように、成分の種類や含有量が比較的安全なように配合されています。

そのため、医療用のものと比べ効果が少ないことが一般的です。

皮膚科における治療には、内服薬や外用薬、施術といった様々な方法があります。

治療方法によって効き目が異なるため、個人の症状や肌状態を専門の医師がしっかりとカウンセリングを行ったうえで治療をします。

それにより、最も効果的な方法で肝斑を治療することができるのです。

レーザー治療は肝斑を濃くする可能性がある

肝斑にレーザー治療を行うと濃くする可能性があります。

肝斑は何らかの刺激によりメラノサイトが活性化され、メラニン色素が過剰に生成されることで発生します。

そのため、肝斑がある方は炎症後色素沈着を起こしやすく、レーザーによる刺激が強いことでメラニン色素が濃くなってしまう可能性があるのです。

しかし、レーザー治療の中でも肝斑に効果のあるものもあるため、絶対にできないというわけではありません。

肝斑を治療する際は、低出力のレーザーを使用しているクリニックで行うようにしましょう。

肝斑治療は一般皮膚科でも美容皮膚科でも可能ですが、より美容目的のレーザー治療であれば美容皮膚科をおすすめします。

低出力のレーザーは肝斑のもととなるメラニン色素を徐々に減少させる作用があり、濃くさせないように治療することができます。

肝斑のレーザー治療については以下で説明しているので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

▶▶肝斑のレーザー治療について


また、肝斑がどのような原因で発生するのか気になる方は、以下の記事で詳しく説明しているので、ぜひ読んでみてください。

肝斑(かんぱん)の原因&治療法を解説!紫外線以外にもあるシミ発生要素とは

肝斑の治療は保険適用外

肝斑における治療は基本的には保険適用はできません。

公的な健康保険が美容目的の治療を認めておらず、肝斑の治療もこれに該当するからです。

そのため、基本的には治療法の多いクリニックを選び、自分に合った方法で治療することをおすすめします。

また、「自分の肌状態を相談したい」「まずは医薬品を試してみたい」という方はオンライン診療サービスで相談してみてもいいかもしれません。

いきなり皮膚科や美容クリニックに行くよりもハードルが低く、自分の肌悩みを解決するきっかけになるかもしれません。

東京美肌堂では無料のオンライン診療を行っているため、お気軽に予約してみてくださいね。

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内服薬による自由診療

肝斑を治すために使われる内服薬には「トラネキサム酸」「シナール」「ハイチオール」「ユベラ」があります。

それぞれの効能と服用方法をチェックしてみましょう。

トラネキサム酸

肝斑の治療法では、特にトラネキサム酸の服用が効果的であるとされています。

トラネキサム酸は肝斑を改善するための美白効果があります。

肝斑の発生要因であるメラニン色素を生成する細胞の活性化を抑制し、結果的に肝斑の改善につながるということです。

トラネキサム酸は副作用が起きる可能性の低い成分ですが、まれに皮膚のかゆみや食欲不振、眠気などを引き起こすことがあります。

また、血栓症のリスクが高まる点からも専門の医師の診断を受けたうえで使用するようにしましょう。

「トラネキサム酸によって白髪が増えるのではないか」という噂がありますが、トラネキサム酸の使用によって白髪が増えるような医学的根拠や報告はないので安心してくださいね。

シナール

シナールはビタミンCの一種であるアスコルビン酸を主成分とした内服薬です。

アスコルビン酸は、肝斑のもととなるメラニン色素の生成を抑制する作用を持ちます。

また、抗酸化作用により老化とともに増加する活性酸素から、細胞を守る働きをします。

シナールはこれらの作用から、できている肝斑を薄くする効果が期待できることに加え、これからの予防にもつながります。

ビタミンCは水溶性なので、尿と一緒に排出されやすく、効果を実感するまでの時間がかかります。

最低でも1か月は服用するようにしてくださいね。

ハイチオール

ハイチオールはアミノ酸の一種であるL-システインを主成分とした薬です。

L-システインは、肝斑の原因となるメラニン色素の生成の抑制に加え、ターンオーバーを促進する作用があります。

そのため、紫外線によるメラニン色素の過剰生成を抑え、ターンオーバーにより今できている肝斑を改善することが期待できます。

ハイチオールの副作用のリスクはとても低いですが、まれに下痢や口の渇きなどの症状が起きる場合があります。

きちんと専門の医師に相談してから服用するようにしてくださいね。

ハイチオールは、ターンオーバーのサイクルに合わせることが大切なので、1か月~2か月程度は服用を継続するようにしてくださいね。

ユベラ

ユベラは肌の老化を抑え、肝斑のできにくい肌を作る効果を持つ薬です。

ビタミンEを主成分とし、抗酸化作用やホルモンバランスを整える作用、血流を改善する作用を持ちます。

特に、ユベラは脳下垂体や卵巣などの働きを助け、乱れたホルモンバランスを調整するため、肝斑特有の原因である女性ホルモンの変化も改善します。

ビタミンEの血流促進作用により、ターンオーバーが促進することで肝斑のもととなるメラニン色素が対外へ排出されます。

ビタミンEは脂溶性ビタミンのため、摂取しすぎると副作用を起こしてしまう可能性があるため注意しましょう。

服用の際は必ず医師の処方のもと、適切な量を服用するようにしてくださいね。

外用薬による自由診療

内服薬に加え、外側から治療するために外用薬を併用することも多くあります。

皮膚科で処方される肝斑に効く外用薬は、主に「トレチノイン」と「ハイドロキノン」です。

ここではそれぞれの特徴をご紹介します。

トレチノイン

トレチノインはメラニン色素を体外へ排出し、肝斑を治療する外用薬です。

主成分はビタミンA誘導体で、皮膚のターンオーバーを早め、皮膚細胞の分裂や増殖を促進させる作用を持ちます。

通常肌のターンオーバーのサイクルは約1~2か月ですが、トレチノインを使用することで約2週間~4週間ほどに早まります。

この作用により、メラニンの排出を促すことで肝斑の改善が期待されます。

また、コラーゲンの生成を促し肌の弾力を高める働きも持つため、肝斑だけでなくしわや毛穴などのお肌のトラブルを改善する効果が期待できます

使用方法は、スキンケアをしっかりと行ってから1日1回気になるところに塗布してください。

注意

トレチノインは、レチノイド反応という皮膚が赤く炎症を起こす副反応が起きる可能性があります。

これはトレチノインの使用により一時的に角質層が薄くなることで、肌のバリア機能が低下してしまうことが原因です。

使用に関して不安な方は専門の医師に相談して、容量を調節しながら使用するようにしましょう。

ハイドロキノン

ハイドロキノンクリームの写真

ハイドロキノンは、メラニンに対して高い還元性を持つ外用薬です。

 肝斑の原因となるメラニン色素を生成するメラノサイトを減少させる働きがあり、シミの発生原因に直接ダメージを与えます。

また、主成分であるヒドロキノンが主にメラニン色素の生成を阻害する働きを持ち、新しいシミができるのを予防する効果も期待できます。

また、ハイドロキノンはトレチノインとの併用で効果を高めるとされている薬剤なので、同時に処方されることがほとんどです。

市販薬では配合濃度が低いものが多いため、低リスクで効果的に使用するためにもきちんと皮膚科で処方してもらうのがおすすめです。

ハイドロキノンは紫外線に当たると逆に肝斑を濃くしてしまう可能性があるため、1日1回夜の洗顔後に使用します。

注意

ハイドロキノンは強い薬のため、長期で使用するとメラノサイトの機能が低下してしまい、白斑を起こす可能性があります。そうならないためにも、きちんと使用期間や使用方法を守って使いましょう。


処方薬で肝斑を治療したいという方は、自分に合うものを知るためにも一度、皮膚科で相談することをおすすめします。

東京美肌堂は、オンラインで専門の医師に相談することができます。

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自由診療による施術

肝斑を治療するためには、医薬品以外に施術による治療法もあります。

ここでは美容クリニックで行う「ピーリング」「レーザートーニング」「ポテンツァ」についてご紹介します。

それぞれ特徴が異なるため、きちんと医師の判断のもと治療を行うようにしましょう。

ピーリング

ピーリングは肝斑に効果的な治療のひとつです。

ピーリングとは、皮膚の表面にピーリング剤を塗布し、府不利角質や汚れを除去することで肌のターンオーバーを促進させる施術です。

肝斑はメラニン色素が表皮に蓄積している状態なので、肌のターンオーバーを促進させることにより、メラニン色素が排出され、改善が期待できます。

肝斑以外にも顔のくすみ、ニキビ跡、毛穴詰まりなど様々な肌悩みに効果的です。

肝斑治療目的のピーリングは2週間おきに5~10回行うのが理想的とされています。

改善効果には個人差があるため、専門の医師とよく相談しながら治療を行うようにしてくださいね。

レーザートーニング

肝斑はレーザー治療の中でも「レーザートーニング」という治療法で治療するようにしましょう。

レーザートーニングとは低出力のレーザーを顔全体に均一に照射することができ、従来肝斑には禁忌とされてきたレーザー治療を可能にした施術です。

従来使われていたレーザー光の形は真ん中の出力が強く、メラノサイトを局所的に刺激するような構造をしていました。

そのため、肝斑にあてると真ん中の部分がメラノサイトを刺激してしまい、悪化させる可能性があったのです。

しかし、レーザートーニングに使われているレーザー光は平らな形で、ムラなく光を当てることが可能なのです。

また、弱い力で少しづつメラニン色素を破壊するため、メラノサイトを活性化させることなく、肝斑の改善が期待できます。

レーザートーニングによる治療を行う場合は、一度で終わるわけではなく2週間おきに8回以上の施術が必要となります。

ポテンツァ

ポテンツァも肝斑治療で良く行われる施術方法のひとつです。

ポテンツァとは、皮膚の表面にごくわずかな穴をあけ、針の先からメラノサイト周辺にエネルギーを照射することでメラノサイトの働きを徐々に弱らせることができます。

それにより、肝斑のもととなるメラニン色素の生成を抑制するのです。

また、その穴を修復するためにターンオーバーが促進します。

ターンオーバーが促進することで、表皮に蓄積したメラニン色素を排出し、肝斑を改善することが期待できるのです。

一般的にポテンツァは、2週間に1度のペースで5回~10回程受けるとより効果的だとされています。

肝斑は皮膚科での治療がおすすめ

肝斑の治療は皮膚科で行うことが効果的です。

そもそも肝斑はシミとは治療法が異なるため、自分のシミが肝斑かも?と思った方は、すぐに適切な方法での治療を検討してくださいね。

また、治療するときには皮膚科の専門医に相談してみましょう。

施術が不安な場合は、医薬品での治療を試してみることもおすすめです。

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この記事の監修医

AI Beauty Clinic(エーアイ美容クリニック)

尾崎宥文 医師

美容外科・美容皮膚科

健康と美を同時に実現し 自己実現欲求を満たすことを目指します。

当院では、美容医療技術とテクノロジーを組み合わせた新しい治療を提案しています。特に痩身治療では、医療と最新のAIの技術を使いながら、確実に患者様のライフスタイルを改善して、目指す体型に導くサポートをいたします。 美容外科治療では、大手美容外科クリニックの院長を務めた経験を活かしながら、効果を最大限に引き出しつつリスクやコストを最小限にできるような治療を提供いたします。 これらの組み合わせにより、患者様の全身・局所両方にアプローチすることで、 健康と美を同時に実現し、自己実現欲求を満たすことを目指しています。

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