黒ニキビって何だろう?と思ったみなさん、こんな経験はありませんか?
「ふと鏡を見たら、肌に黒いぽつぽつがある…」
「突然ニキビができちゃった…」
「目立つところにニキビができていて困る…」
など、悩んだ経験がある方も多いのではないでしょうか。
赤くないニキビだから、毛穴詰まりだろうなと思ってそのままにしていませんか?
ですが、みなさんが毛穴だと思っていたその黒いぽつぽつ!
実は黒ニキビかもしれません。
この記事では黒ニキビの原因や、正しい対処法を解説していきます。
黒ニキビとおさらばして綺麗なお肌を手に入れましょう!
東京イセアクリニック
大山 希里子先生
美容皮膚科(役職:美容皮膚科診療部長)
患者様に愛されるクリニックを目指して、マニュアルではない、ひとりひとりの患者様に合った最適な治療法とサービスを提供しております。
目次
黒ニキビができる原因
黒ニキビは毛穴に溜まった古い角質や皮脂が皮膚の表面に出て空気に触れることで酸化し、黒くなった状態のことです。
皮脂の量が多くなり、空気に触れやすいTゾーンや鼻周りにできやすいと言われています。
また、黒ニキビは白ニキビの進行した状態のことをいいますが、炎症は起きていません。
しかし、黒ニキビがさらに進行し赤ニキビや黄ニキビになってしまうと炎症や化膿がみられます。
【注意!】黒ニキビの悪化するNG行為
お肌にいいから…と思って今までやっていたことが、実は黒ニキビを進行させているかもしれません。
黒ニキビを早く治すためにも、次の3つのNG行為に注意しましょう。
黒ニキビを自然治癒で治そうと放置してもニキビが悪化するだけです!
黒ニキビができたら外用薬などを用いて治療しましょう。早期治療はニキビ跡を作らないためにも重要です。
黒ニキビは毛穴に汚れが詰まっているように見えるので押し出したくなるかもしれません。
確かに、気になる部分の角栓を押し出し、取り除くことで一時的には見た目をよくすることができます。
しかし、押し出してしまうと肌が傷つき毛穴の奥での炎症やニキビ跡に繋がってしまいます。
長期的にみると肌へのダメージが大きいので黒ニキビを押し出すことはしないようにしましょう。
毛穴パックも詰まっている汚れを強引に抜くので、一時的には肌が綺麗になったように見えます。
しかし、毛穴パックによって必要な皮脂まで取り除き、毛穴に汚れの入りやすい状況を作ってしまいます。
逆効果になるので毛穴パックもやらないようにしましょう。
このように、「黒ニキビを治すのによさそう!」と思ってやっていたことが意外と逆効果なことが結構あります。
また、対処しないと悪化してしまうので、黒ニキビができたら、早い段階で適切な薬で治療しましょう!
毛穴パックは表面の角質を無理やり剥がすためダメージが大きいです。特に「ごっそりとれる」というようなパックは使ってはいけません。
黒ニキビを治す薬
先にも述べたように、黒ニキビは毛穴に詰まった汚れや皮脂が酸化してしまった状態です。
治すためには、まずピーリングなどの角質をケアできるものを使って毛穴の中に詰まった汚れや皮脂を取り除く必要があります。次に、洗顔料などを使い、毛穴の中を清潔にする必要があります。
外用薬(塗り薬)
黒ニキビの治療のためには、角質を薄くする効果のある外用薬を使用します。
ニキビの治療で使う外用薬は、抗炎症目的が多いです。
しかし、黒ニキビは炎症が起きていないので、抗炎症効果よりも角層を薄くする効果のある薬や、毛穴の閉塞防止効果のある外用薬を使用します。
このような効果のある薬を使用することで、黒ニキビの治りやすい状態を作ることができます。
なお、皮膚科に行ってもらえる薬は、医療用医薬品と言います。
医療用医薬品は、医師の判断のもと処方される決まりになっているため、安全性とより効果を重視して作られています。
医師の処方や通院する必要はありますが、効果は高いので、確実に黒ニキビを治したい方は皮膚科に相談してみると良いでしょう。
ここでは、角質や毛穴に効果が期待できる外用薬を3種類紹介します。
これらの薬は長期間使用することで、効果を実感できます!
アダパレンはディフェリンゲルとも呼ばれています。
角層を薄くする効果があり、皮膚汚れを取りだしやすい状態を作ります。
黒ニキビへの効果は高いですが、副作用も確認されているので使用する際は注意しましょう。
一番多く報告されている副作用の例は、使用開始から2週間以内の、皮膚の刺激症状です。
また、薬の使用中は皮膚が刺激を感じやすい状態にあるため、紫外線対策も欠かさずに行う必要があります。
ベピオゲルは、角質細胞の結合を抑制する効果があり、毛穴の閉塞を防ぎます。
効果が出るのには個人差がありますが、だいたい2週間から3か月程使用し続けると効果を実感できるといわれています。
妊娠中の方でも使用可能ですので、気になった方は医師に相談してみてください。
薬を使い続けていると、細菌が薬に対しての抵抗力を持ち始め、薬の効果が小さくなってしまうことがあります。
しかし、この薬では細菌が薬に対して抵抗力を持つ報告がされていないので、開けてから長期間お薬を使い続けることができます。
エピデュオゲルは、ディフェリンゲルとベピオゲルの2つの成分を配合した薬なので、ピーリング効果と殺菌効果の両方を兼ね備えています。
そのため、現在皮膚科で処方されている外用薬の中で一番効果が期待されています。
効果が期待されている分、皮膚の赤みや乾燥などの副作用も見られます。
さらに、万一服などに付着してしまった場合、脱色効果があるため使用する際は注意が必要です。
漢方
漢方医学の考え方では、「体内で発生した余分な熱がニキビを発生させている」と考えられています。
余分な熱が生じるのは体のバランスが整っていないことの証拠であるため、漢方の服用で体のバランスを整える必要があります。
漢方の服用は、ニキビのできにくい体質へと体質改善を行うことでニキビ本体への直接的な効果を期待したものではありません。
「直接的な効果がないなら、漢方の服用はしなくてもいいかな」と思ったみなさん。
漢方はホルモンバランスも整えてくれるので、ニキビの予防にも繋がります!
ここでは、黒ニキビを治すのにおすすめな漢方を2種類紹介します。
十味敗毒湯は、皮膚疾患の改善に向いている漢方で皮膚の酸化防止や細菌の繁殖を抑える効果があります。
皮膚の酸化防止により黒ニキビの改善が期待できます。
また、化膿を防止する作用もあるため、黒ニキビから赤ニキビ・黄ニキビへと悪化するのを防ぐ効果も期待できます。
桂枝茯苓丸料加薏苡仁は、血の巡りを良くして肌トラブルを改善する漢方です。
血の巡りをよくすることで、老廃物の排出を促進する効果や全身に栄養を行き渡らせることができます。
毛穴に老廃物がたまっているのが黒ニキビですので、黒ニキビの症状改善が期待できます。
今回ご紹介した処方薬や漢方薬に関することは、一度皮膚科で相談することをおすすめします。
自分の体質や症状に合わせたものを服用することで、効果的に黒ニキビを改善することができるでしょう。
皮膚科に行く時間のない方は、東京美肌堂のオンライン診療サービスを予約してみませんか?
診察は無料となっており、お気軽に自分の肌悩みを相談することができるので、気になった方は是非下記フォームから予約してみてくださいね。
初回購入で使える!
市販薬
「病院に行く時間がない…!」
「今すぐに薬を試したい!」
という方は、市販薬を使うのも1つの手です。ニキビの市販薬は種類がたくさんあります。
そのため、成分を気にして買わないと、ニキビ治療の市販薬を買ったのに自分の求めている効果があまり見られない…なんてこともあります。
せっかくお金をかけて買ったのに効果が全くなければ、悲しいですよね。
黒ニキビの治療に向いている3つの成分を紹介します。購入する際は、ぜひ意識してドラッグストアに行ってみてくださいね。
イオウやサリチル酸には、角質を柔らかくする効果やアクネ菌の殺菌、皮脂分泌を抑えてくれる効果があります。
イオウの入っているものは、独特のにおいがすることがあります。
また、サリチル酸は使い方を間違えると肌がヒリヒリすることや湿疹が出ることがあります。
サリチル酸を使う時は、部分使いで低濃度のものから使い始めましょう!
イオウやサリチル酸の入っている商品例としては、「メンソレータム アクネス ニキビ治療薬」 ¥1210 があります。
イブプロフェンメチロールやレゾルシンには、殺菌効果や抗炎症効果があります。
そのため、毛穴の中での菌の増殖やニキビの悪化を防止することができます。
これらの成分は黒ニキビだけではなく、赤ニキビや黄ニキビにも効果的です。
黒ニキビが悪化している状況であれば、こちらの成分の入っているものを積極的に探しましょう。
商品例としては、「イハダ アクネキュアクリーム 」 ¥880 があります。
患部の保護にはニキビパッチが便利!
「塗り薬を使えば効果的なのはわかったけど、薬に色がついているから外出するときはつけたくないな…」
と思った方には、ニキビパッチをおすすめします!
ニキビパッチとはスキンケア商品の一種です。
ニキビの患部に直接貼り付けて使用することで、外部の刺激から守ることができます。
色も肌の色と似ているので、肌に直接貼っていても目立ちにくいです。
ニキビパッチには、ハイドロコロタイプ・ニードルタイプ・保護タイプの3種類があります。
ニキビの状態によって向いているニキビパッチの商品が異なります。
黒ニキビに使うときは「保護タイプ」で通気性の良いものを選びましょう。
黒ニキビ予防のカギは3つ!
先に説明したように黒ニキビは、ニキビの進行順序の中では序盤の段階で「非炎症性」です。
そのため、毛穴の中までしっかり綺麗にする洗顔方法を行うなどの日頃のケアを怠らないことが重要です。
以下の3つを意識できるとさらに良いのでできることから始めましょう!
日焼け止めを塗る
日焼け止めを塗らないと、以下のような肌への悪影響があります。
- 皮膚免疫の低下
- 角層が厚くなる
紫外線対策をしないで肌の角層が厚くなってしまった場合、毛穴に汚れがたまっていても取り除きにくくなってしまいます。
その結果、黒ニキビに繋がってしまいます。
また、紫外線は黒ニキビだけではなくシミやそばかすの原因とも言われています。
黒ニキビをはじめとする肌悩みをなくすためにも日焼け止めを習慣化しましょう!
また、日焼け止めは「ノンコメドジェニックテスト済」と記載されているものがおすすめです。
このテストは、日焼け止めが「コメド」と呼ばれる毛穴の詰まった状態を誘発していないかを確認しています。
「コメド」の状態が悪化してしまうと、黒ニキビに繋がってしまいます…
そのため、「ノンコメドジェネティックテスト済」と記載のあるものを選び、肌への負担を軽減しましょう!
紫外線対策の方法や日焼け後のケアについてより詳しく知りたい方は、以下の記事も読んでみてくださいね。
日焼けを治す「アフターケア」を解説!72時間以内に行う黒くならない方法洗顔後のすみやかな保湿
みなさん、洗顔は毎日しますよね。
しかし、洗顔方法が間違っていると黒ニキビの予防にならないかもしれません…
次の6つの項目であなたの洗顔方法が正しいかチェックしてみましょう。
何個チェックがつきましたか?
正しい洗顔方法は美肌への第一歩です。
チェックのつかなかった項目があれば今日から実践してみましょう!
ビタミン類の補給
美肌のためにはビタミンバランスを整えることも重要です。
食事でビタミンを補う方法は、即効性はありませんがニキビのできにくい体質へ改善するためのよい方法です。
次の4つのビタミンは「毛穴」や「脂質」に関係するので黒ニキビ予防に特に効果的です。
- ビタミンB2
ビタミンB2は、体内の脂質コントロールに関係しています。
タンパク質やビタミンB6と一緒に摂取すると肌のターンオーバーを促す効果が期待できます。
肉類の肝臓(レバー)やアーモンド、チーズに多く含まれています。
- ビタミンB6
ビタミンB6は、エネルギー代謝の補酵素やホルモンバランスの調整に関係しています。
ホルモンバランスを整えることで皮膚の抵抗力を安定させ、ホルモンバランス要因のニキビの悪化を防止することができます。
マグロなどの赤身やバナナに多く含まれています。
- ビタミンC
ビタミンCは、皮膚や細胞のコラーゲン合成や免疫機能の維持に関係しています。
ビタミンCは体内で生成できない成分なので食事で摂取することが大切です。
レモンやブロッコリーなどの野菜や果実に多く含まれています。
- ビタミンE
黒ニキビは肌に詰まった汚れの酸化が原因で発生します。
ビタミンEは、体内の脂質の酸化を防止するため黒ニキビの改善に効果が期待できます。
また、紫外線などの外的刺激から肌を守ることで潤いも維持してくれるビタミンです。
ビタミンEを摂取する際は、食材を生で食べるよりも油分と一緒に摂取するほうが効果的です。
食材では、うなぎやオリーブオイルに多く含まれています。
美肌に良い栄養素をもっと知りたいと思った方は、こちらも読んでみてください。
美肌効果のある「栄養素」とは?効率的な取り入れ方やおすすめ食材を解説基礎化粧品で補う
食事の栄養管理を習慣的にするのは少し大変すぎる…と思う方もいるかもしれません。
食事で補う方法以外にも、洗顔後に使用する基礎化粧品をビタミン入りのものにすると予防効果が高まります。
※外用薬のエピデュオゲルとビタミン入りの基礎化粧品を併用すると成分の都合で効果が弱まる場合があります。併用する際は注意が必要です。
「ニキビができているときの化粧水はどれを選べばいいの?」と悩んでいる方は、以下の記事を読んでみてください。
思春期ニキビと大人ニキビのおすすめの商品を値段別に紹介しています。
【ニキビ化粧水選び】大人と思春期で違う!おすすめ商品&効果的な使い方をご紹介黒ニキビを繰り返さないために…日頃からできることを実践しよう
黒ニキビは、毛穴にたまった古い角質や皮脂の酸化が原因でできてしまいます。
そんな黒ニキビを治すには、皮膚科でもらえる外用薬に頼るのが一番効果的です。
市販薬も販売されていますが、皮膚科でもらえる薬のほうが効果が高いので、絶対に治したい!という方は皮膚科を受診しましょう。
また、黒ニキビは日頃のケアで予防することができるので、日頃のケアを怠らずに行い、美肌を手に入れましょう!
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