ピーリングはニキビに本当に効果的?
かえってニキビが悪化しないか心配…。
ピーリングは、皮膚の古い角質を剥がし、肌のターンオーバーを促進させる治療法です。
そのため、一時的に肌の保湿力が低下し、乾燥してニキビができやすくなるのではないかと疑問に思う方もいるでしょう。
この記事では、ピーリングのニキビはへの効果や注意点などについて詳しく解説していきます。
ARK SKIN CLINIC
吉武 彰子先生
美容皮膚科
患者様のライフスタイルや価値観に寄り添い、治療提案ができるよう幅広いメニューをご用意しております。 美容治療が初めての方にもご安心いただける明瞭な料金システムのもと、早くお悩みが解消できるよう適切的確な診療に努めております。 ご来院いただいた際には、心安らぐ気持ちの良い空間と接遇で患者様をお迎えすることをお約束いたします。
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目次
ニキビにピーリングは効果ある?
「皮を剥く、剥がす」などの意味があるピーリングは、肌に薬剤を塗ることで「古い角質・汚れ」を柔らかくして取り除く治療法です。
ですが、ピーリングの力に頼らずとも、肌のターンオーバー周期が正常であれば肌の「古い角質・汚れ」は自動で剥がれるということも覚えておきましょう。
ピーリングでの治療も大事ですが、肌のターンオーバーを正常化するスキンケアも大切です。
ターンオーバーとは、肌が新しく生まれ変わるサイクルのことを指します。
古い細胞が新しい細胞に押し出され、最終的に剥がれ落ちるというサイクルで行われます。
ピーリングはニキビの改善に効果を期待できる
ピーリングをすると「ニキビが悪化する、増える」といった噂を聞いたことがある人もいるかもしれません。
しかし実際には、ピーリングは皮脂や角質の過剰な蓄積を取り除き、肌を清潔に保つことでニキビの改善に効果があると考えられています。
そのメカニズムとはどのようなものなのでしょうか。
この章では、ピーリングがニキビにどのように作用し、改善効果を発揮するのかについて詳しく解説していきます。
ニキビの原因である皮脂の排出を促す
ニキビは、皮脂の過剰分泌により、毛穴が詰まることで発生します。
毛穴が詰まっている段階は、ニキビの初期段階とされています。
初期段階のニキビが一度できてしまうと、できたニキビがすぐに悪化してしまい、炎症の伴うニキビと変化してしまいます。
そのためニキビを根本から予防するためには、毛穴詰まりを予防することが大切です。
ピーリングは以下2つの作用から毛穴詰まりを防ぎます。
- 肌の古い角質が剥がされることにより毛穴詰まりを防ぐ。
- 皮脂腺の働きが正常化することで毛穴詰まりを防ぐ。
ピーリングには、角質を剥がして毛穴詰まりを防ぐ作用の他に、皮脂腺の働きを正常化して毛穴詰まりを防ぐ作用があります。
皮脂腺は、肌に古い角質などの汚れが付着していると、肌を汚れから守るために皮脂を過剰に分泌してしまいます。
分泌された皮脂が更に毛穴に詰まって、負の連鎖を繰り返してしまいます。
ピーリングでニキビが増えたり悪化することはある?
繰り返しになりますが、ピーリングはニキビの根本原因である毛穴詰まりを改善し、ニキビを予防する効果があります。
しかし、噂や口コミにもある通り、ピーリングによってニキビが悪化することもあります。
どのような状態だと、ピーリングによりニキビが悪化してしまうのかを知って、予防していきましょう。
ピーリング後のケアを怠るとニキビが増えやすくなる
ピーリング後の肌は、表皮と呼ばれる肌の表面部分が薄くなるため、肌が乾燥しやすくなったり、肌が紫外線の影響を受けやすくなります。
なので、ピーリング後に保湿ケア・紫外線対策を怠ってしまうと、肌がダメージを受けてニキビが悪化・再発してしまう恐れがあります。
ピーリングを受ける際に、クリニックでピーリング後のスキンケアについて案内があると思うので、その指示に従うようにしていれば問題ありません。
ピーリング後の注意点について本記事の後半でも解説しているので参考にしてみて下さいね。
肌に合わない成分を使用すると悪化することがある
ピーリングの際に使われる薬剤は、刺激の強さやアレルギー反応によって、肌に合わない可能性があります。
その場合は、肌が炎症を起こしニキビが悪化してしまう可能性があります。
アレルギーの疑いはある方には、パッチテストを行い、ほとんどの場合は未然に防ぐことができますが、稀に肌に炎症が出てしまうことがあります。
ニキビ治療に用いられるピーリングには、「ケミカルピーリング」と「ミラノリピーリング」の2種類があり、症状や肌に合った方を選択することはできますが、どうしても肌に合わない場合があります。
そういった場合は、医師に相談し、他の治療法を探るようにしましょう。
↓以下の記事でニキビを治す他の手段を解説しています。参考にしてみてください。
【完全版】ニキビの治し方まとめ!即効性のある対策法と効果的なケア方法ピーリングで治療できるニキビの症状
ニキビには、炎症の進行段階により「白ニキビ」「黒ニキビ」「赤ニキビ」「黄ニキビ」の4段階に分類されます。
レーザー治療や、医薬品での治療の場合は、そのニキビに合った治療法を選択し、複数回治療を行う必要があります。
しかし、ピーリングは4段階全てのニキビに有効なため、一度で4種類のニキビへの作用を期待することができます。
4種類のニキビは、非炎症性のニキビと炎症性のニキビの2つに分類されます。
非炎症性のニキビと炎症のニキビにどのように作用するのか解説していきます。
炎症していない「白ニキビ・黒ニキビ」
ピーリングは、非炎症性の「白ニキビ」「黒ニキビ」に効果を発揮します。
白ニキビは、毛穴に皮脂が詰まっている状態です。
炎症が起きているわけではないので、痛みやかゆみはありません。
ピーリングは、詰まった皮脂を排出する効果があるため、白ニキビを直接改善することができます。
黒ニキビは、毛穴に皮脂が詰まった皮脂が酸化し黒くなった状態です。
炎症が起きているわけではないので、痛みやかゆみはありません。
ピーリングは、詰まった酸化している皮脂を排出する効果があるため、黒ニキビを直接改善することができます。
炎症している「赤ニキビ・黄ニキビ」
ピーリングは炎症性の「赤ニキビ」「黄ニキビ」にも効果を期待することができます。
赤ニキビは、非炎症性のニキビに炎症が生じ始め、赤く腫れ上がった状態です。
炎症が起きているため、痛みやかゆみを生じることもあります。
ピーリングは肌のターンオーバーを促進することで、すでにできている赤ニキビを改善させます。また、白ニキビを治療することで新たな赤ニキビの発生も抑えられます。
黄ニキビは、炎症がさらに悪化し、膿んでしまっている状態です。
赤ニキビよりも激しい痛みが出現する可能性があります。
ピーリングのターンオーバー促進効果により、改善を期待することができます。
また、白ニキビ等の前段階のニキビを予防することで、黄ニキビの予防にもなります。
赤み・色素沈着性の「ニキビ跡」
ピーリングは、ニキビだけでなくシミのようなニキビ跡にも効果を期待することができます。
ただし、凸凹しているクレーター状のニキビは、ピーリングだけで治すのは難しいので注意が必要です。
シミのようなニキビ跡は、「炎症後色素沈着」と呼ばれます。
これは、炎症のあるニキビができた時に皮膚組織がダメージを受けることで、メラノサイト(※)が活発になり、シミとなって表れることです。
ピーリングは、肌のターンオーバーを活性化させることでシミの原因となっているメラニンを排出しシミを薄くします。
ニキビに効果的な2つのピーリング治療法
ニキビ悩みに有効なピーリングには、大きく2種類あります。
2種類のピーリング方法がニキビにどのように作用して行くのか解説していきます。
薬剤で角質を溶かして取り除く
薬剤で、角質や汚れを柔らかくして毛穴から取り除くピーリングを「ケミカルピーリング」といいます。
ニキビに対して行われるピーリングでは最もメジャーな方法で、広範囲に渡ってできたニキビ肌の治療よく用いられます。
ケミカルピーリングに使われる薬剤は、フルーツ酸と呼ばれる弱い酸を使用します。
ニキビ治療に多く使われる治療法ですが、ニキビ以外にも美白や肌のハリを取り戻す作用があります。
薬剤を浸透させて角質の排出を促す
肌の真皮層(深い層)まで薬剤を浸透させて、肌のターンオーバーを促すピーリングを「ミラノリピール」といいます。
ミラノリピールは、真皮層に作用しターンオーバーを促す効果に加え、保湿成分の「スクワラン」や肌への刺激を抑えるための「アルギニン」「水酸化ナトリウム」などが含まれているため、施術後の赤みやピリピリ感が少ないとされています。
ニキビ以外にも、毛穴悩み、シミ、そばかす、黒ずみなどに有効だと言われています。
ピーリング治療の副作用
肌に薬剤を塗り込み、半強制的に角質を剥がすピーリング治療には、以下のような副作用があります。
- 施術中のピリピリした痛み
- 施術後の赤み・乾燥・皮剥け
施術中のピリピリとした痛み
ピーリングの施術中に、ピリピリとした刺激感・痛みが生じることがあります。
このピリピリ感は、ピーリングの薬剤に含まれる酸性の成分が肌に作用し角質を剥がしている証拠です。
痛みが激しい場合や、痛みに耐えられない場合は、医師に相談するようにしましょう。
場合によっては、施術前に鎮静剤の使用を進められることもあります。
施術後の赤み・乾燥・皮剥け
ピーリング後は、肌に赤みやカサつきが起きることがあります。
ですが、これらの症状は、たいていの場合2~3日で落ち着くとされています。
赤みやカサつき以外にもピーリング後は以下のような症状が現れることがあります。
- ヒリヒリ感
- ほてり感
- 熱間
- ニキビの一時的な増加
つぎに、これらの副作用を早く沈静化させるポイントやピーリングの注意点について解説していきます。
ニキビをピーリングで治療する際の4つのポイント
ピーリング後の肌の赤みやかゆみなどの副作用が心配だったり、副作用を防ぐ方法がわからないという方もいるかもしれません。
そこで、ピーリングの効果を最大限に実感し、副作用を防ぐための以下4つのポイントを紹介します。
- クリニックでの施術を受けた方が安全
- 施術後は保湿を怠らない
- 紫外線対策を徹底する
- 食事でビタミンを意識的に摂る
市販のピーリング剤ではなくクリニックでの施術がおすすめ
ピーリング剤には、薬局や通販などで市販品として販売されているものもあります。
市販品は、簡単に手に入れることができ、コストもかからないというメリットがあります。
しかし、以下の理由からピーリングをする際は、市販品ではなく、クリニックで施術を受けることがおすすめです。
- 副作用が出た時に専門家に相談できない
- 肌に合った適切な薬剤を選択できない
- 自己流の頻度や量で行ってしまい、肌荒れしてしまう可能性がある
市販のピーリング剤で、ニキビが改善される可能性ももちろんありますが、適切なピーリングができずニキビが悪化してしまう可能性があります。
なので、ピーリングを検討している方は、極力クリニックで施術を受けるようにしましょう。
当院「アークスキンクリニック」ではピーリングをはじめ様々なニキビ治療を患者様に合わせてご提案しております。通院し施術を受けながら、内服やスキンケアを継続いただくとより効果的です。
施術後は保湿を怠らない
ピーリング後は、薬剤により肌の古い角質や肌の表面の細胞が剥がれ、肌が薄くなっている状態です。
そのため、ピーリング後の肌は乾燥しやすい状態となっています。
肌は乾燥すると、肌を外部刺激から守るために皮脂腺が皮脂を過剰分泌してしまいます。
皮脂が過剰分泌すると、毛穴が詰まりやすくなってしまいニキビが再発してしまいます。
そのため、肌の乾燥を防ぐために、ピーリング後は丁寧に保湿を行うようにして下さい。
化粧水・乳液ともに、一度ではなく数回に分けて肌になじませるようにして下さいね。
紫外線対策を徹底する
ピーリング後に肌が乾燥しやすいのと同様に、ピーリング後は肌が薄くなるため、紫外線に弱くなります。
肌は紫外線を浴びると、肌が乾燥してしまい、ニキビ再発の原因となってしまいます。
ピーリング後は以下の紫外線対策を行うようにして下さい
- 肌の露出を減らす
- 日焼け止めは3時間に一度塗り直す
- 飲む日焼け止めも活用する
- もし日焼けしたら冷却・保湿する
食事でビタミンを意識的に摂る
ピーリングで古い皮脂や角質を取り除いても、また皮脂が過剰に分泌して、すぐに古い角質が溜まってしまっては意味がありません。
そのため、食生活を見直す必要があります。
以下のような食事は、質の悪い油が大量に含まれており、それらを食べることで皮脂の過剰分泌を引き起こす可能性があるので、避けるようにして下さい。
- 【ジャンクフード】揚げ物・カップ麺・ピザ
- 【加工肉】ベーコン・ソーセージ
- 【甘いもの】ケーキ・チョコ・ドーナッツ
- 【炭酸飲料】コーラ・サイダー・エナジードリンク
反対に、ビタミンは肌はニキビの炎症を抑え、改善する効果を持つものが多いため、意識的に摂るようにしましょう。
- オレンジ
- ほうれん草
- アボカド
- 人参
- サーモン
- ブロッコリー
- 牛肉
とは言っても、食生活をガラリと変え毎日ビタミンを摂ることを意識した食事に変えるにはなかなか難しいと思います。
そこでおすすめしたいのが、薬からビタミンを摂取することです。1つおすすめの医薬品をご紹介します。
シナールは、ビタミンC(アスコルビン酸)を主成分とするビタミン剤系の医薬品です。
医薬品であるため、皮膚科に通う必要があります。
肌のバリア機能を高める抗酸化作用や、肌のターンオーバーを促すコラーゲン生成作用を持ちます。
シナールは、1回1~3錠を1日1~3回服用します。人によって具体的な錠数は異なるので、医師の指示に従うようにして下さい。
↓シナールについて以下で詳しく解説しているので参考にして見て下さいね。
シナールの効果的な飲み方を解説!シミやニキビへの美容効果と注意点も紹介ニキビを治療したい方は皮膚科へ
今回は、ピーリングのニキビへの効果について解説してきました。
ピーリングはニキビに有効な治療手段の1つだと理解していただけたのではないでしょうか。
しかし、ニキビを治療する手段は、ピーリング以外にもたくさんのものがあります。
たくさんある選択肢の中でも、医薬品での治療がおすすめです。
医師の診断のもとピーリング治療ができない場合もある
医師の診断のもとピーリング治療ができない場合もある
ピーリング治療は有効な方法ですが、一部の患者には適していない場合があり、医師の診断のもとピーリング治療を行うことができない場合があります。
- アレルギー持ちのかた
- 妊娠中の方
- 過度な敏感肌の方
もし、ピーリング治療が行えなくても、ニキビの治療法は数多くあるので、他の選択肢でニキビ改善を行いましょう。
医療用医薬品によってもニキビは治療できる
医療用の医薬品を使うには、皮膚科での診察が必要です。通院する手間がかかる一方で、医師が個々の肌に合わせた薬を処方してくれるので、効果を実感しやすいというメリットがあります。
また、最適な処方による医薬品治療は、クリニックでの施術と比べて費用を抑えられるメリットもあります。
医薬品治療は、医師の適切な指導のもとであれば、ニキビを効果的に改善できる有力な選択肢です。
ニキビに悩む方は一度検討してみると良いでしょう。
クリンダマイシンゲル | アクアチムクリーム | ゼビアックスローション |
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抗生物質 炎症を伴う赤・黄ニキビを改善する。 |
抗生物質 炎症を伴う赤いニキビを改善する。 |
抗菌薬 炎症を伴う赤いニキビを改善する。 |
しかし、皮膚科に通院する時間がなかなか作れない方も多いかと思います。
そこでおすすめしたいのが、好きな時間に好きな場所から医師の診察を受けることができるオンライン診察サービスです。
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