花粉時期の肌荒れの原因は?市販薬や皮膚科での治し方からスキンケア方法まで解説!

花粉で肌荒れしてしまう…。

毎年やってくる花粉の季節。鼻水や目のかゆみ、くしゃみなどの症状に悩まされる方が多くいます。
加えて、ブツブツとしたニキビや湿疹のような肌荒れが起こる方はいませんか?
花粉の季節に決まって肌荒れをする方は、もしかしたら「花粉皮膚炎」の可能性があります。
アレルギー反応によって発生するため、なかなか治りづらく、間違ったスキンケアで悪化してしまうケースも…!

今回は、そんな花粉による肌荒れにお悩みの皆さんに、原因と治療法、対策をご紹介します。
普段の生活に取り入れることの出来る簡単な対策法もご紹介しているので、ぜひ読んでみてくださいね。

この記事でわかること

  • 花粉の季節に肌荒れを繰り返す人は、花粉アレルギーによる「花粉皮膚炎」の可能性がある
  • 花粉皮膚炎には皮膚科での治療と適切なスキンケアが重要
  • 花粉皮膚炎予防のためには、花粉から肌を守りつつ、バリア機能の向上が必要

花粉による肌荒れとは

花粉の時期に決まって肌荒れを起こしやすい人は、アレルギー反応が原因である可能性が高いでしょう。

花粉が原因で起きる肌荒れを「花粉皮膚炎」と呼び、赤みやぶつぶつなどの症状が起こる場合があります。

ここからは、花粉皮膚炎の症状とメカニズムについて説明します。ご自身の症状と合致する点がないか、読み進めながら確認してみてください。

花粉の時期特有の「花粉皮膚炎」

花粉の時期に肌荒れが起こるのは、「花粉皮膚炎」という皮膚の病気です。

主に肌が露出している部分に発症し、特に皮膚の薄いまぶたや首の前部分では症状が強くでるという特徴があります。

また、花粉が原因で発症するため、花粉の時期が過ぎると炎症が治まるという方は花粉皮膚炎の可能性が高いです。

赤みやぶつぶつなどの症状が出る

花粉皮膚炎は、花粉などのアレルゲン物質が肌に刺激を与え、炎症を起こしている状態です。

そのため、かゆみや赤み、発疹などの症状が多く見られます。

初期段階ではぶつぶつした湿疹のようなものができ、炎症が進行すると赤みを持った部位が腫れて熱を持ちます。

かゆみを伴うため、掻いてしまうと炎症が悪化し患部がジュクジュクするケースも多く見られます。

また症状が長期化すると、赤みが徐々に色素沈着で茶色く変色することがあるほか、皮膚が乾燥して荒れる場合もあります。

花粉による肌荒れの原因

花粉による肌荒れは、バリア機能の低下やアレルギー反応など、特有の原因で発生してしまうケース多いです。

特に花粉の時期は空気が乾燥し、肌のバリア機能が弱まりやすい状態になっています。

バリア機能が弱まることで、アレルゲン物質に抵抗できず、炎症を引き起こしてしまうのです。

ここでは、花粉による肌荒れが起こる原因について詳しく解説していくので、自分の肌荒れがどうやってできてしまったのかを確認してくださいね。

乾燥による皮膚のバリア機能の低下

花粉による肌荒れの主な原因は、皮膚のバリア機能の低下です。

皮膚のバリア機能とは、外部からの刺激や細菌などの侵入を防ぎ、水分や栄養を保持するための機能のことです。

通常、この皮膚のバリア機能が働くことで、花粉などのアレルギー物質から肌は守られています。

しかし、乾燥や外部からの刺激により、皮膚のバリア機能は低下し、肌は刺激や有害物質に常にさらされている状態になってしまうのです。

花粉が飛ぶ時期はマスクやティッシュを頻繁に使うことで、外部からの刺激を受ける機会が多いこともバリア機能が低下する原因の一つになります。

また、スギ花粉の多く飛ぶ2~4月は空気が乾燥しやすく、バリア機能が低下しやすいです。

秋花粉の時期である8月~10月も季節の変わり目で、肌が敏感になっている可能性が高いため、十分注意しましょう。

花粉の付着・侵入によるアレルギー反応

※「血漿成分の漏出」…花粉症の場合、免疫反応によって鼻粘膜血管から血漿漏出が起こり、それが鼻水となるとされています。

花粉による肌荒れは、顔や手足などの露出部分に発症しやすいのが特徴です。そのため、花粉が肌に付着、侵入することでアレルギー反応が起こり、肌荒れを引き起こしていると考えられています。

そもそもアレルギー反応とは、本来そこまで有害ではない物質に対して、免疫系が過剰に反応して自身の身体を傷つけてしまうことです。

中でも花粉が体内に侵入するとIgE抗体という免疫が働き、ヒスタミンやロイコトリエンといった化学物質を生み出します。

この化学物質が鼻水やくしゃみ、かゆみなど一般的な「花粉症」の症状を引き起こします。

肌に対してもこのアレルギー反応が起きることで、炎症やかゆみといった「花粉皮膚炎」が発症してしまうのです。

アレルギーがあるかどうかは、専門の医療機関で検査を受けることができるため、気になる方は受けてみてくださいね。

花粉による肌荒れを皮膚科で治す方法

花粉による肌荒れを治すためには、皮膚科を受診することがおすすめです。

花粉症の内服薬と併用して外用薬で治療することで、効果的な改善が期待できます。

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時間的な制約があっても安心して受診できるため、忙しい方におすすめです。

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炎症を抑える軟膏を塗る

花粉による肌荒れを治す方法の一つとして、炎症を抑える軟膏を塗ることがあげられます。
炎症を抑えるためにはステロイドの外用薬を使用することがおすすめです。

ステロイドは、本来人間の体内で作られるホルモンを人工的に合成したものです。

このステロイド外用薬は、花粉による肌荒れに対して2つの作用を発揮します。
1つは炎症をおこす物質の生成を抑制する「抗炎症作用」、2つめは体内の抗体産生を抑える「免疫抑制作用」です。
これらの効果によって、肌荒れの改善が期待できるのです。

しかし、ステロイドは作用が強い医薬品なので、副作用には十分注意が必要です。
使用の際は必ず医師の指示に従うようにしましょう。

皮膚科で処方されるステロイド「リンデロン」

皮膚科では一般的に「リンデロン」というステロイド外用薬が処方されます。

ステロイドの中でも作用の強さによって5段階に分類されますが、リンデロンはちょうど中間の強さに位置します。

副作用が出る場合もあるため、必ず専門の医師の指示に従って使用するようにしてくださいね。

▼ステロイドについてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。

ニキビにステロイドは効く?効果的な治療法と正しい使用方法のポイント

皮膚を保護する保湿剤を塗る

花粉による肌荒れには、皮膚を保護する保湿剤を塗ることでも効果が期待されます。

花粉の時期は空気が乾燥しているため、肌のバリア機能が低下する傾向があります。

肌のバリア機能を高めるためには、スキンケアによる保湿だけではなく、保湿効果のある医薬品を使用するようにしましょう。

皮膚科で処方される保湿剤「ヒルドイド」

皮膚科では一般的に「ヒルドイド」という外用薬が処方されます。

ヒルドイドは、保湿作用のあるヘパリン類似物質という有効成分を配合し、皮膚に水分を与えたり皮膚の水分が体外に蒸散するのを防止したりする外用薬です。

ヘパリン類似物質は、保湿効果だけでなく抗炎症作用も持つことから、花粉による肌荒れの炎症を抑制する効果を期待できます。

また、ヒルドイドには「ローション」「軟膏」「クリーム」「フォーム」といった4つの剤型があるため、部位に合わせて使うことができます。

▼ヒルドイドの効果や使用方法については以下の記事に詳しく書いてあるので参考にしてみてください。

ヒルドイド(ヘパリン類似物質)の保湿・美容効果や使用時の注意点を解説!

アレルギー症状を抑える抗ヒスタミン剤を飲む

花粉症の方はすでに服用しているかもしれませんが、肌荒れを治すためにも抗ヒスタミン剤を飲むことで改善効果が期待できます。

抗ヒスタミン剤とは、免疫機能が働くときに体内で発生するヒスタミンの作用を抑制することで、アレルギー反応を軽減させる医薬品です。

花粉症の症状である鼻水やくしゃみは、鼻の粘膜細胞にあるヒスタミン受容体に結合することで引き起こされます。

抗ヒスタミン剤を服用することで、ヒスタミン受容体にヒスタミンが結合することを防止するため、アレルギー反応を抑制することができるのです。

肌にも同じメカニズムでヒスタミンによる炎症を抑制し、花粉による肌荒れを改善できる効果があるとされています。

皮膚科では「アレジオン」や「アレグラ」といった抗ヒスタミン剤が処方されます。

こういった内服薬は以前は眠気などの副作用があるとされていましたが、近年主流となっているものは第2世代とされ、比較的眠気が起こりにくくなっています。

服用の際は専門の医師の指示のもと、副作用などもきちんと確認するようにしてくださいね。

花粉による肌荒れに効果的な市販薬

花粉による肌荒れを治したい方は市販薬を使うこともおすすめです。

より効果的に治したい方は、しっかりと有効成分が配合されたものを選びましょう。

花粉による肌荒れには「ステロイド」や「ヘパリン類似物質」が配合された市販薬に効果が期待できます。

ここでは、花粉による肌荒れに効果的な市販薬を3つご紹介するので、選ぶときの参考にしてくださいね。

イハダキュアロイド軟膏


「イハダキュアロイド軟膏」は、顔にできた湿疹や皮膚炎に効果の期待できる市販薬です。

5つの有効成分が配合されており、炎症・かゆみ抑制作用に加え、血行促進作用、殺菌作用を持ちます。

花粉による肌荒れはかゆみを引き起こし、掻いてしまうとさらなる悪化や跡が残ってしまいます。

かゆみ抑制成分により、症状が出ているときに肌を傷つけることも防止できます。

また、無香料・無着色の低刺激設計のため、肌が敏感になりやすい花粉の時期でも安心して使用できる点もおすすめです。

ヒルマイルドクリーム


「ヒルマイルドクリーム」は、花粉による肌のバリア機能の低下を防ぐ市販薬です。

ヘパリン類似物質を0.3%配合し、保湿・血行促進・抗炎症という3つの作用を持ちます。

クリームタイプとローションタイプがありますが、肌荒れの部分的な使用にはクリームタイプがおすすめです。

レスタミンコーワ糖衣錠


「レスタミンコーワ糖衣錠」は、体内のアレルギー反応を軽減する効果を期待できる市販薬です。

抗ヒスタミン剤のジフェンヒドラミン塩酸塩が配合されているため、ヒスタミンによるアレルギー反応を抑制する作用があります。

5歳以上から服用可能なので、家族で使えることもおすすめのポイントです。

花粉による肌荒れのスキンケア方法

花粉が原因で肌荒れをおこしてしまったときは、スキンケアも普段以上に意識して行いましょう。

特に、花粉の時期は空気が乾燥しているため、肌のバリア機能を高めるケアが重要です。

肌のバリア機能を高め、アレルゲン物質から肌を守るようにしてくださいね。

十分な保湿をする

花粉による肌荒れができたときはいつも以上に保湿を心がけましょう。

洗顔後15秒~20秒が経過すると肌についた水分が蒸発し、乾燥が始まると言われています。

一般的には、洗顔後60秒以内にスキンケアを始めるのが理想的とされていますが、花粉によりバリア機能が低下している肌の場合、乾燥を徹底的に防ぐことが大切です。

そのため、20秒以内にスキンケアを始めるようにしましょう。

しかし、お風呂上りなど体や髪の毛を拭かなければならないため、すぐに化粧水を塗るのは大変だと思う方もいると思います。

そこでおすすめなのが「スプレータイプの化粧水」です。

洗顔後に軽く水気を取った後すぐにスプレーで化粧水を吹きかければ、乾燥を防ぐことができます。

また、化粧水だけでは水分が蒸発してしまうため、必ず最後に乳液で蓋をするようにして下さいね。

スキンケアの順番

洗顔後のスキンケアの順番がわからない方も多くいると思いますので、基本的な順番をご紹介します。

①導入美容液 → ②化粧水 → ③美容液 → ④乳液 → ⑤クリーム

スキンケアの基本は「肌に水分を入れて整えた後、油分を加えて蓋をする」というイメージです。

ただし、これはあくまでも基本なので、製品のパッケージに指示がある場合はそれに従って使うようにしてくださいね。

摩擦をできるだけ避ける

バリア機能が低下した肌は、外部からの刺激にとても敏感です。

そのため、スキンケアの際は絶対に摩擦による刺激を与えないようにしましょう。

洗顔時、洗顔料を泡立てずに使っている方はいませんか?

洗顔料を泡立てずに使うと、摩擦が起こり、肌にダメージを与えてしまいます。

そのため、洗顔は泡立てネットを使ってツノが立つくらい泡立て、肌に直接触れずに泡で優しく汚れを押し出すイメージで洗いましょう。

また、洗顔後に水気をふき取るときもタオルでごしごし拭くのは絶対にNGです。

タオルを肌に優しく押し当て、水分をタオルに吸収させるようにしてくださいね。

成分の強い化粧品の使用はやめる

花粉による肌荒れができているときは、成分の強い化粧品は使わないようにしましょう。

成分の強い化粧品を使用してしまうと、肌に刺激を与えてしまうため、肌荒れが悪化してしまう可能性があります。

化粧品を選ぶときの目安は、「敏感肌用」と記載があるものがおすすめです。

成分がシンプルで、アルコールやパラベンなど肌に刺激を与える可能性のある成分が含まれない設計であるものが多いため、バリア機能が低下した肌にも安心して使用できます。

以下で市販で買えるおすすめの化粧水を紹介しているので、選ぶときの参考にしてみてくださいね。

花粉による肌荒れにおすすめの化粧水

カルテHD モイスチュア ローション 高保湿化粧水

IHADA  薬用ローション(しっとり)

花粉による肌荒れの対策法

治療法やスキンケアはもちろん大切ですが、それ以前に花粉による肌荒れを引き起こさないように対策することも重要です。

特に花粉は時期があるため、毎年必ず悩まされるという方も多いでしょう。

この章では花粉の時期でも肌荒れをしないための対策法をご紹介します。

対策をできる限り行って、花粉による肌荒れを予防してくださいね。

肌に花粉が付着しないようにする

肌荒れ防止のためにまずは、花粉が肌に付着しないよう予防することが重要です。
顔や首などの露出部分は常に花粉を含んだ空気にさらされているため、メガネやマスク、つばが広い帽子、首元を覆う衣服を着用しましょう。

特にポリエステルや綿などつるつるした生地は、花粉の付着が少ない傾向があります。
一方で、帯電しやすいナイロン製品では静電気防止スプレーを使用することで、花粉の付着を防ぐ効果が期待できます。

マスクによる対策も効果的ですが、すき間からの花粉侵入やマスクによる肌荒れに注意が必要です。
自分の顔型にフィットし、肌に優しい素材のものを選ぶようにしてくださいね。

帰宅後はすぐに花粉を落とす

帰宅後はすぐに、外出中に付着した花粉を払い落とすことも大切です。

まず玄関に入る前に衣類を軽くはたいて、家に持ち込まないようにします。

家に入ったらすぐに着替え、できるだけ顔や髪の毛も洗うようにし、肌についている花粉を落とすように心がけましょう。

部屋の中を定期的に掃除する

どんなに対策していても花粉は室内に蓄積するため、定期的な部屋の掃除は不可欠です。
服についた花粉が部屋の中に散乱したり、換気の際に外から花粉が侵入したります。

花粉は人が動かない夜間に床に落ちていくため、掃除はなるべく朝に行うのがおすすめです。
蓄積した花粉をまき散らさないように、箒やハタキは使用せず、濡れたぞうきんやウエットシートでふき取ることがポイントです。

ソファやベッドには粘着シートを使って花粉を除去しましょう。
カーテンや家具の隅々にも花粉が付着している可能性が高いので、念入りに掃除するようにしてくださいね。

花粉による肌荒れを治すには皮膚科を受診しよう

花粉による肌荒れは、「バリア機能を高める」「花粉の付着を防止する」という2つを意識して治しましょう。

スキンケアや普段の生活でも気を付けることができるため、意識して行動するようにしてくださいね。

花粉による肌荒れを効果的に治したい方は、一度皮膚科を受診することがおすすめです。

皮膚科で専門の医師の診察を受けることで、医療用医薬品などで症状に合わせた治療を行うことができます。

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この記事の監修医

東京総合美容医療クリニック

福田麻衣 医師

美容皮膚科/美容外科

美しさを求めるすべての人たちに

当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。

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