ニキビが臭いのは実は粉瘤?膿を潰した時の悪臭の原因や白い塊の治し方を紹介

ニキビから臭いがする…。

ニキビの膿がつぶれて、分泌物から悪臭がしたことはないでしょうか。

実は、膿がつぶれて臭いのはニキビではなく「粉瘤」という皮膚病の可能性が高いです。

今回はニキビに似た臭いがするその他の皮膚疾患や、その症状の治し方について解説していきます。

それぞれの治し方を理解して、きれいな肌を目指しましょう。

この記事でわかること

  • 一般的にニキビ自体には臭いはないが、化膿などで臭いがすることがある
  • ニキビの臭いは他の皮膚病の可能性が高く、皮膚科の早期受診が必要
  • 臭いの原因として粉瘤や脂漏性皮膚炎などの皮膚病の可能性がある

ニキビは臭いのか

ニキビは通常臭いを発しませんが、例外的に炎症や化膿が起きると臭いがすることがあります。

皮脂の詰まりで患部が炎症を起こし膿んだ時に、特有の臭いを発するケースが稀にあります。

一般的なニキビでは臭いは出ませんが、こうした場合は専門医の診察が必要です。

適切な治療のためにも、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。

一般的にニキビに臭いはない

ニキビ自体は皮脂腺や毛穴の詰まりによって生じる皮膚疾患です。
そのため、ニキビの中にあるのは主に皮脂や老化した皮膚細胞となります。これらは通常、臭いを発生させるほどの酸化は起こりません。

また、膿を含むニキビでも、その芯を潰しても臭いはほとんどしません。
膿はニキビの進行に伴って発生するものですが、それ自体が強い臭いを持つことは稀です。

ただし、ニキビが深刻な炎症を起こしたり、菌の感染が加わると、時には異臭を感じることがあります。

臭う場合は他の皮膚病の可能性が高い

ニキビが臭う場合は、他の皮膚疾患の可能性が高いでしょう。

化膿性の皮膚病変や細菌感染が進行している場合、臭いを伴うことがあります。

これらの状況では、適切な治療と診断が必要です。

特にニキビ以外に皮膚に変化が見られ、臭いがする場合は、皮膚科専門医に早めに相談することをおすすめします。

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ニキビに似た臭いを伴う症状

ニキビに似た臭いを伴う症状としては主に以下の2つあります。

  • 粉瘤
  • 脂漏性皮膚炎

2つの症状について詳しく説明していきます。

以下のような症状が気になる場合は、専門家の診察を受け、正確な診断と適切な治療法を選択することを心がけましょう。

粉瘤

粉瘤は、臭いを伴う皮膚疾患の一つで、ニキビと見た目が似ています。
粉瘤は皮脂腺の詰まりによって発生し、腫れとともに膿や粥状の塊を内部に形成します。

一般的に粉瘤が臭う場合、自然治癒が難しいため悩みを抱えている人は少なくありません。
臭いを伴う場合には、早めの治療と診断をするようにしましょう。

次から、さらに詳しく粉瘤について説明していきます。

粉瘤は皮脂腺の閉塞により内部に膿や塊が形成され、臭いの原因となります。

この臭いは、蓄積した老廃物によるものや、細菌の代謝過程で発生する物質が原因である可能性が高いと考えられています。

粉瘤の特徴的な症状として、盛り上がった部分の中央に黒い点が見られることがあります。

これは、開口部に詰まった皮脂が酸化して黒く見えることによるものです。

粉瘤は通常、痛みやかゆみを伴うことはまれです。
粉瘤は皮下組織の良性腫瘍で、中の脂肪や皮脂による圧迫でできます。

しかし、粉瘤に炎症や感染が生じると、腫れや痛みを伴う場合もあります。
その際は医師の診察と治療が必要不可欠です。

粉瘤は、放置すると炎症が引き起こり、皮膚が赤く腫れることがあります。

腫れた患部は徐々に大きくなり、時には10cm以上のサイズにも達することがあります。

この腫れの大きさや、変化は通常のニキビと比較してもより大きなものです。


脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎はもまた、ニキビに似た症状を示します。

この症状は、皮脂の過剰な分泌により毛穴が詰まり、それによって菌が繁殖してしまうことが原因です。

その結果、皮膚に炎症が生じ、ニキビに似た小さな隆起や赤み、時には脂性の臭いを伴います。

しかし、脂漏性皮膚炎は毛穴の周囲に黄色いかさぶたのような皮脂の塊が見られます。

さらに詳しく脂漏性皮膚炎について説明していきます。

臭いの原因は酸化した皮脂と脂

脂漏性皮膚炎では、過剰に分泌された皮脂が酸化することで臭いを伴うことがあります。
酸化した皮脂は特有の不快な臭いを発します。

この臭いはニキビとは異なる特徴で、脂漏性皮膚炎の判別ポイントの一つです。
臭いの軽減には適切なスキンケアと皮膚科医の治療が重要です。

皮ふにブツブツができる

脂漏性皮膚炎は、皮膚にブツブツができることがあります。
患部には赤みがあり、やや黄色味を帯びた湿り気や乾燥したうろこ状のフケが見られます。

重症の場合は、フケが固まり、かさぶたのようにもなります。

ニキビよりも細かいブツブツが皮膚に多く出るのが特徴です。
この症状は皮脂の過剰分泌や炎症が関与し、皮膚のバリア機能が低下することで発症します。

脂っぽい皮がぽろぽろとむける

脂漏性皮膚炎は、脂っぽい皮がぽろぽろとむける特徴があります。

この症状は、肌の乾燥によって現れることがよくあります。

過剰な皮脂だけでなく、乾燥も原因となりますので、正確な診断と適切な対処法が必要です。

皮膚科専門医の診断に基づく処方や、保湿を重視したスキンケアが大切です。

放置すると厚く硬い皮に覆われる

脂漏性皮膚炎を放置すると、皮膚が異常に厚く硬くなることがあります。

これは長期の炎症で、皮膚の表面が厚く硬い皮膚に置き換わってしまうために起こります。

この症状は、放置すると症状が悪化する可能性があるため、早めの診断と適切な治療が重要です。

不安な方は皮膚科での診察を受け、処方された薬や適切なスキンケアをしましょう。

ニキビに似た臭い症状の治し方

ニキビの臭いは、多くの場合、炎症や感染の始まりを示すサインです。
専門医の診断が不可欠ですが、適度な洗顔や皮脂除去、保湿に努めることも重要です。

ただし、自己判断の洗顔や処置は逆効果の場合もあります。早期に医師の診察を受け、症状の悪化を防ぎましょう。

次からは、ニキビに似た臭い症状の治し方について説明していきます。

「粉瘤」は施術を受ける

粉瘤の標準的な治療は、手術による切除です。
皮脂腺や毛包の詰まりによってできた腫瘤を、局所麻酔下で切開し粉瘤を摘出します。

術後は適切なケアが必要で、感染予防と再発防止が大切です。

切開法

粉瘤の施術方法の一つに切開法があります。

この方法では、粉瘤の周囲を切開し、粉瘤を完全に取り除いてから傷口を縫合します。

手術後、傷口は適切に処置され、縫合された部分はきちんと保護されます。

この方法は局所麻酔下で行われることが一般的です。

くりぬき法

くりぬき法も、粉瘤の施術手法の一つです。

この方法では、皮膚生検用のデルマパンチという器具を用いて、粉瘤の中央部分にある黒い点に穴を開けます。

その後、粉瘤の中身である垢や皮脂などを排出し、残った粉瘤の袋部分を小さな穴から摘出します。

手術後の経過観察や適切なケアが必要ですが、くりぬき法も局所麻酔下で行われます。

手術後の経過観察や傷口の適切なケアが重要で、感染や再発を防ぐためにも医師の指示に従う必要があります。

「脂漏性皮膚炎」はステロイド外用薬を使用する

脂漏性皮膚炎は、ステロイド外用薬によって効果的に治療されます。

ステロイドは炎症を鎮める働きがあり、皮膚の炎症を軽減し、症状を和らげることができます。

しかし、ステロイドは副作用のリスクも含んでいます。

長期間の使用や適切でない用法では、皮膚が薄くなったり、色素沈着などの問題が生じる可能性があります。
そのため、医師の指示に従い、適切な量と期間で使用することが大切です。

以下に、市販でも購入できるステロイド外用薬の例を一つご紹介します。

我慢できないかゆみ、湿疹、かぶれにも効果的!

コートf AT軟膏 10g

コートf AT軟膏に含まれる成分は抗炎症作用やかゆみを抑える働きがあります。

この薬はステロイド外用薬で、脂漏性皮膚炎の症状を和らげるのに効果的です。

脂漏性皮膚炎に伴う皮膚の炎症を抑え、かゆみを軽減することが期待されます。

注意すること

・次の部位には使用しないでください。

(1)水疱(水ぼうそう)、みずむし・たむし等又は化膿している患部。 (2)目の周囲、粘膜等。
・顔面には、広範囲に使用しないでください。
・長期連用はしないでください。

ニキビに似た見た目で臭いのある症状ができたときの注意点

患部がニキビに似た見た目をしており、臭いを発している場合は注意が必要です。

潰したり放置したりするのは避け、早期に医師の意見を求めましょう。

以下、このような症状に対するNG行動について解説します。

潰すと感染リスクが高まる

臭いのある出来物があり、ニキビと見分けがつきにくい場合、患部を潰すと感染のリスクが高まります。

これは粉瘤と呼ばれる袋状の組織が原因で、外科的切除が必要です。

潰せば一時的に症状が緩和されますが、中の内容物が再び溜まりやすくなるため、再発しやすくなります。

加えて周辺組織への感染拡大の恐れもあるため、決して勝手に潰すべきではありません。

放置すると症状が悪化する

もしニキビではなく粉瘤であった場合、放置しても自然治癒は難しく、むしろ悪化する可能性があります。

粉瘤を放置してしまうと炎症を起こし、さらに大きくなることもあります。
これは、症状の根本的な原因である皮脂腺や毛穴の問題が進行し、その結果、局所的な炎症や腫れを引き起こすためです。

放置することで、野球ボール大にまで成長してしまうこともあります。治療もより困難になる場合があるので早期に医師の診断を仰ぎましょう。

ニキビに臭いがして不安な方は専門医に相談しましょう

ニキビが臭うなと感じる方は、ニキビ以外の原因も考えられます。
放置してしまうと、症状が悪化し、炎症が広がる可能性があります。

悪化は、適切なケアを行うことで未然に防ぐことができ、皮膚科の専門医による診察と治療が最適です。

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この記事の監修医

東京山手クリニック

都丸真依子 医師

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