豆乳を飲むとニキビができる!?肌に悪いの?
このような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?
豆乳は、摂取目安量の範囲内で飲めば、肌に良い影響を与える一方で、多く摂取してしまうと、ニキビが悪化してしまう可能性があります。
今回は、肌に悪影響を与えない範囲での豆乳の飲み方や、豆乳を飲む際の注意点を解説します。
大豆アレルギーの人は、かゆみや発赤などの症状が現れる可能性があるので、豆乳の飲用を控えましょう。
この記事でわかること
- 豆乳に含まれる「イソフラボン」がホルモンバランスを整えることで肌に良いと言われる
- 一方で、豆乳に含まれる脂質はニキビの原因になることがある
- 特に糖質の多い豆乳を飲みすぎるとニキビの原因になりやすい
目次
豆乳でニキビは増える?
豆乳は、肌に良いとも悪いとも言われており、結局どちらなのか、疑問に思っている方も多いと思います。
なぜ、そのように言われているのか解説していきます。
熱量 | 105kcal |
たんぱく質 | 8.3g |
脂質 | 6.5g |
ー飽和脂肪酸 | 0.87g |
炭水化物 | 3.5g |
ー糖質 | 3.1g |
ー食物繊維 | 0.4g |
カリウム | 428mg |
カルシウム | 34mg |
マグネシウム | 54mg |
鉄 | 1.07mg |
レシチン | 398mg |
大豆サポニン | 92mg |
イソフラボン | 58mg |
6つの成分の中でも、「脂質」と「飽和脂肪酸」や「糖質」を摂りすぎるとニキビができやすくなります。一方で「イソフラボン」には、ハリを保つなどの美肌効果を期待できます。
飲みすぎると増えることもある
豆乳は栄養価が高く、美容や健康に良いと言われていますが、飲み過ぎるとニキビを誘発してしまう可能性があります。
ニキビは皮脂量の増加で毛穴が詰まると発生する
ニキビは皮脂の分泌量が増えて、毛穴が詰まることで発生します。
豆乳には、皮脂の過剰分泌を引き起こす「脂質」が主に含まれているので、飲みすぎるとニキビの原因となる場合があるのです。
適量であれば改善に繋がる
適切な量を摂取するのであれば、豆乳にはニキビの改善や予防を助ける効果を期待できます。
これは、豆乳を含む大豆製品に含まれる「イソフラボン」という成分の働きが関係しています。
豆乳の飲み過ぎでニキビが悪化する理由
豆乳でニキビが悪化すると言われる理由は、主に以下の4つです。
- 植物性脂質が含まれている
- IGF-1が含まれている
- 身体を冷やす作用がある
- 糖質を多く含む豆乳を飲んでいる
1つずつ詳しくみていきましょう。
植物性脂質が含まれている
豆乳には、100mlあたり約3.1gの植物性脂質が含まれています(※)。
植物性脂質は、肌トラブルや生活習慣病を誘発するリスクを持ちます。
また植物性脂質には「トランス脂肪酸」が含まれていることがあります。
脂肪を体内に蓄積しやすい特性があるため、皮脂の過剰分泌をひき起こす可能性があります。
さらにトランス脂肪酸は炎症なども引き起こしやすいため、炎症性ニキビやアトピー性皮膚炎の発生も促します。
豆乳以外にも、オリーブオイル・アボカド・ナッツ類などには、植物性脂質が多く含まれるため、注意しましょう。
※マルサン「有機豆乳無調整 1000ml」の場合
IGF-1が含まれている
豆乳には「IGF-1(インスリン様成長因子)」という成長ホルモンが含まれています。
成長ホルモン「IGF-1」が、体内に蓄積されて血液中のIGF-1濃度が高まると、皮脂の過剰分泌を引き起こし、ニキビなどの肌トラブルの一因となると言われています。
身体を冷やす作用がある
漢方医学では豆乳は身体を冷却する効果がある「陰性食品」に分類されます。
身体の冷えは、血液循環の悪化を招き、肌へ栄養が運ばれにくくなります。
また、血液循環が停滞することで、古い皮脂などを排出する肌のターンオーバー(新陳代謝)が停滞してしまいます。
その結果、老廃物などが蓄積してしまい、ニキビが改善されにくい状態になってしまいます。
糖質を多く含む豆乳を飲んでいる
一部の豆乳製品には糖質が多く含まれていることがあります。
糖質を取りすぎてしまうと、糖が体内でタンパク質と結合し「悪玉物質(AGEs)」を生成してしまいます。
この一連の流れは「糖化」と呼ばれています。
糖化により生成される悪玉物質は、肌のターンオーバーを活性化させる酵素の働きを阻害し、ターンオーバーを停滞させてしまいます。
ターンオーバーが停滞することで、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビができやすくなってしまいます。
そのため、ニキビが気になる方は、糖分を多く含んでいない豆乳を選択するのがおすすめです。
豆乳でニキビが改善される理由
豆乳でニキビが改善される理由を詳しく見ていきましょう。
大豆製品特有の「イソフラボン」が含まれている
豆乳には、イソフラボンが含まれています。
豆乳でニキビが改善すると言われているのには「イソフラボン」が持つ効果が深く関係しています。
イソフラボンは、豆乳のほかに以下の大豆製品などにも含まれています。
「イソフラボン」がホルモンバランスの乱れを整える
イソフラボンは、肌の調子を整える女性ホルモン「エストロゲン」の働きを補います。
エストロゲンは、皮脂の過剰分泌を防いだり、皮膚の水分量を増やす作用があります。
また、イソフラボンには「コラーゲン」を増やす働きがあるため、肌のハリや弾力を保つ効果が期待できます。
肌のバリア機能を向上させ、ターンオーバー(新陳代謝)を促進することで、ニキビの悪化や発生を防ぐ助けとなります。
また、イソフラボンには美肌効果だけでなく、更年期障害、骨粗しょう症、および生活習慣病の緩和も期待されるため、健康に良い飲み物としても紹介されることがあります。
ニキビ改善に効果的な豆乳の選び方
一般的によく販売されている豆乳は、無調整豆乳・調整豆乳・豆乳飲料の3種類に分けられます。
3種類の中でも、肌に良い影響を与えるもの/悪影響を与えるものがあります。
無調整豆乳を選ぶ
ニキビにお悩みの方やニキビを予防したい方は、「無調整豆乳」を選びましょう。
無調整豆乳は、JAS規格により、大豆固形成分の割合が8%と決められている豆乳です。
原材料は大豆だけで、砂糖や油脂などが入っていません。
大豆をつぶして絞っただけの製法のため、大豆の風味が強く、人によって飲みにくさがあるかもしれません。
調整豆乳と比較すると、多くの糖分を摂らずに済む点がメリットです。
糖質が含まれる調整豆乳・豆乳飲料は避ける
調整豆乳や豆乳飲料は、糖類などを加えて飲みやすく加工されたものです。
比較的多くの添加物や糖質を含むため、習慣的に飲み続けたり、多く飲んでしまうとニキビや肌荒れにつながります。
JAS規格により、調整豆乳は大豆固形成分の割合が6%以上と決められています。
豆乳飲料には「大豆固形成分の割合が4%以上で果汁が入っていないもの」や「大豆固形成分の割合が2%以上で果汁が入っているもの」などがあります。
ニキビを改善する豆乳の飲み方
豆乳を飲む方は、飲み方を工夫することで、ニキビの悪化や発生を防ぎましょう。
温めて飲む
豆乳は、冷たいまま飲むと、身体を冷やすと考えられているため、なるべく温めて飲むようにしましょう。
温めて飲むことで、身体の冷えによる、内蔵の機能低下・血流停滞・肌のターンオーバー停滞を防ぐことができます。
豆乳を飲むおすすめのタイミングは、起床後と空腹時です。
起床後に温めた豆乳を飲むことで、腸の働きが盛んになります。
また、空腹時に豆乳を飲むことで、身体がイソフラボンを効率的に吸収することができます。
1日250ml以上摂取しない
豆乳の飲みすぎは皮脂の過剰分泌につながるため、摂取量には気をつけましょう。
豆乳は、一日の摂取目安量である250mlまでが良いと言われています(※)。
また、植物性脂質を多く含む食べ物を、豆乳といっしょに多く摂ってしまうと、皮脂量の増加につながるため、アボカド・オリーブオイルなどを、1日に多く摂取することも避けましょう。
※ママテナ「豆乳を飲み過ぎると肌荒れする⁉︎ 美肌をつくる正しい飲み方」より
豆乳の飲み過ぎでニキビが悪化したら皮膚科へ
豆乳を日頃から多く飲んでいる方で、ニキビにお悩みの方もいるかもしれません。
ニキビができた場合は、皮膚科医師に相談して治療を進めるのが効果的です。
早めに対処することで、ニキビの悪化やニキビ跡に残るのを防げます。
皮膚科でもらえるニキビ治療薬には、以下などがあります。
アダパレン | ゼビアックス | ビブラマイシン | ミノサイクリン | 当帰芍薬散 | 十味敗毒湯 | |
---|---|---|---|---|---|---|
イメージ | ||||||
効果・特徴 | 毛穴詰まりを解消し、白ニキビ・黒ニキビを改善する外用薬 | 赤ニキビ・黄ニキビの炎症を抑える外用薬 | 抗炎症作用で赤ニキビ・黄ニキビの炎症を抑える内服薬 | ニキビの原因菌を殺菌して、赤ニキビを改善する内服薬 | 毛穴詰まりを防ぎ、白ニキビの改善や予防を助ける漢方薬 | 炎症した赤ニキビ・化膿した黄ニキビを改善する漢方薬 |
オンライン診療で、処方を受けられるクリニックもあるため、活用してみてくださいね。
東京美肌堂では、
- LINEで完結する「オンライン診察」
- 土日祝も夜10時まで受診可能
- 当日予約もできるから気になったときにすぐ診察
- あなたに合った医療用医薬品・内服薬・外服薬・漢方薬がわかる
- 初診料・再診料・処方箋料・相談料が0円
といった、忙しい方でも美容皮膚科を受診できるオンライン診療サービスを提供しています。
ご予約は下記ボタンから受け付けていますので、気になった方はチェックしてみてくださいね!
東京美肌堂の診察予約はこちらから
東京山手クリニック
都丸真依子 医師
当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。