お腹にできた茶色いシミの原因は摩擦?ほかの病気の可能性も!?

お風呂でふとお腹を見たら茶色いシミが広がってる…

「原因は何?」「どうやったら治せるの?」 こんな不安を持つ人は少なくありません。

実はお腹に広がる茶色いシミは他の病気の可能性もあるんです。

そのため、お腹にシミができている場合は皮膚科の受診をおすすめします。

こちらの記事ではまず、あなたのお腹の茶色いシミの原因や症状、治し方を解説します。

まずは原因や症状を知って、適切に治療しましょう。

お腹にできた茶色いシミの原因

お腹に茶色いシミができる原因は、主に「衣服による摩擦」「皮膚の酸化」「皮膚の老化」の3つです。

普段の生活を振り返って、自分のシミがどんな原因で発生しているのかを理解しましょう。

衣服による摩擦

お腹に茶色いシミができる原因のひとつが、衣類による摩擦です。

お腹は下着やタイツ、ストッキング、ベルトなどにより締め付けや刺激を受けることの多い部位です。

こうした強い刺激が何度も加わることで、メラノサイトが活性化し、メラニン色素が過剰に生成されます。

通常、生成されたメラニン色素は肌のターンオーバーにより排泄されていきます。

しかし、過剰に生成されることで体外に排出しきれずに、シミとして残ってしまうのです。

皮膚の酸化

皮膚の酸化によりお腹に茶色いシミが発生することもあります。

毛穴から分泌された皮脂は酸素に触れることで、過酸化脂質という物質へと変化します。

これが皮脂の酸化です。

過酸化脂質は、肌へダメージを与えるだけでなく、シミの原因となるメラニン色素の生成を促します。

お腹は体の中でも皮脂腺が多く、洗浄不足などでお腹に皮脂が多く残ってしまうとシミが発生してしまうため、注意が必要です。

そうならないためにも、毎日のお風呂で丁寧に洗うことを心がけてくださいね。

皮膚の老化

皮膚の老化もお腹に茶色いシミを発生させる原因です。

人は年齢を重ねると、当たり前のように皮膚が老化していきます。

皮膚が老化すると、古い角質が徐々に剥がれ落ちていく「肌のターンオーバー」という働きが低下します。

肌のターンオーバーとは、細胞は徐々に皮膚表面へと押し出されていき、約28日かけて古い角質として剥がれ落ちます。

このように肌のターンオーバーが正常に機能していれば、メラニン色素が生成されていても最終的には体外へ排出されるので問題はありません。

しかし、肌が老化することによりこの働きが正常に機能しなくなり、肌表面にメラニン色素が滞留してしまい、なかなか消えないシミとなってしまうのです。

お腹にできた茶色いシミの種類

お腹にできた茶色いシミにも、4つの種類があります。

シミの種類によって改善方法は異なるため、間違った方法でケアをすると悪化する可能性もあります。

自分のシミはどれなのか、特徴や原因をチェックしてみましょう。

中には感染症やカビが原因で発生するものもあるので、少しでも当てはまる方は皮膚科できちんと診察を受けるようにしてくださいね。

摩擦黒皮症(ナイロンタオル皮膚炎)

摩擦黒皮症とは、摩擦による強い刺激を与え続けることが原因でできる、茶色~黒色の色素沈着の一種です。

ナイロンタオルが原因となることが多いことから、別名ナイロンタオル皮膚炎とも呼ばれています。

摩擦黒皮症の症状としては、境界がぼんやりしていてお腹や背中、肩甲骨などの広い範囲に発生します。

特に、お腹周りなど締め付けが激しい部位は発生しやすく、年齢が高くなるにつれ摩擦黒皮症ができるケースが多く見られます。

また、発症初期は茶褐色ですがだんだんと摩擦を受けると色が濃くなり、黒っぽい色になることがほとんどです。

摩擦黒皮症は上記で述べたナイロンタオルの使用以外にも衣服による擦れや皮膚同士の擦れによってもできます。

いずれも摩擦によるものなので、できるだけ摩擦を避けるように工夫してくださいね。

癜風(でんぷう)

表皮に常在しているカビが原因で発症する真菌感染症です。

特に若い成人に多く見られ、高温多湿状態で皮膚に菌が増殖しすぎてしまったときに発症します。

また、ステロイドの使用や妊娠、栄養不足、免疫機能低下などの要因によって発症する場合もあります。

薄茶色~黒色の斑点が広がっていて、あざのように見えることが特徴です。

お腹以外にも胸や背中、脇などにもできやすく、軽度のかゆみを感じることはありますが、自覚症状はほとんどないケースが多いです。

癜風はカビが原因で発生しているシミなので、抗菌作用のある外用薬を使用して治療します。

症状に気が付いたらすぐに皮膚科を受診するようにしてくださいね。

炎症後色素沈着

炎症後色素沈着とは、ニキビや湿疹、擦り傷などで皮膚がダメージを受けた時に炎症を起こすことによる色素沈着がシミとして残った状態を指します。

特にお腹は衣類やナイロンタオルなどによる摩擦の刺激を受けやすい部位です。

炎症がすぐに治まったとしても、日常的に摩擦による刺激を受けていると色素沈着が起きやすくなってしまいます。

炎症後色素沈着は健康を脅かすことはなく、肌のターンオーバーが正常に機能していれば自然に消滅していくことがほとんどです。

しかし、肌が老化していてなかなか消えないという場合は、医薬品やピーリングによる治療をおすすめします。

脂漏性角化症

角化症とは、加齢とともにでき始める良性腫瘍です。

明らかな原因は不明ですが、主に肌のターンオーバーの低下により古い角質が積み重なることで発症するとされています。

遺伝的な要素も多く、20代の若い人にできることもありますが、主に40代以降にみられることの多いシミです。

見た目は茶褐色~黒色で、大きさは直径2~3㎝程度少し盛り上がっているという特徴があります。

脂漏性角化症は自然に消えることはないため、消したい場合は皮膚科での治療を受ける必要があります。

しかし、悪性化してがんになることはないため安心してくださいね。

お腹にできた茶色いシミの治療法

お腹にできた茶色いシミを治療する方法をご紹介します。

今回は、お腹にできるシミの中でも、感染症でできたシミ以外についての治療法を解説します。

自分に合った治療法をきちんと理解して、お腹のシミをきれいに治しましょう。

ちなみに、感染症でできたシミに関しては、抗菌力のある外用薬で完全に治療する必要があるため、必ず皮膚科に行って専門の医師の診察を受けるようにしてくださいね。

外用薬による治療

お腹にできた茶色いシミは外用薬による治療が効果的です。

特に摩擦黒皮症や炎症後色素沈着を改善するためによく使用されます。

ここでは「トレチノイン」と「ハイドロキノン」といった成分が配合された外用薬について解説していきます。

トレチノイン

トレチノインはビタミンAの誘導体で、シミの治療だけでなくシワやニキビの改善など幅広く使われている外用薬です。

シミの原因のひとつである、肌のターンオーバーの乱れを改善する効果が期待できます。

ビタミンA誘導体は皮膚の角質をはがすことと同時に、ターンオーバーを促進する作用があるため、表皮に滞ったメラニン色素を外に押し出し、シミを改善します。

トレチノインは強力な外用薬なので、使用すると皮膚の赤みや皮剥けなどの反応がおきることがあります。

しかしこれはトレチノインの効果が出ている反応です。

皮剥けが起きても自然にはがれるのを待って、なるべく触れないようにしましょう。

また、トレチノインは広範囲には塗らず、シミがある部分にだけ塗ってくださいね。


トレチノインについては以下の記事を参考にしてみてくださいね。

トレチノインの効果と使い方とは?ハイドロキノンとの併用療法や副作用も解説!

ハイドロキノン

ハイドロキノンは、メラニン色素の生成を抑制する美白効果の高い外用薬です。

肌の色素細胞であるメラノサイトで、メラニン色素を生成する酵素物質を減らすことで、新たにメラニンが発生するのを防ぎます。

メラニン色素の色自体を薄くする還元作用もあることから、シミ予防によく用いられます。

また、ハイドロキノンは通常トレチノインと併用されることが多い外用薬です。

使用する際はトレチノインを塗った上から内側にハイドロキノンを塗布します。

そのあとハイドロキノンのみを全体に塗り広げます。

最初の1カ月程度は特に大切な期間なので併用するようにしましょう。


ハイドロキノンについてもっと知りたい方は以下の記事を参考にしてみてくださいね。

「ハイドロキノン」とは?効果的な使い方や副作用を解説!いつから効果を感じられる?

レーザーによる治療

お腹の茶色いシミを改善するために効果的な治療法のひとつにレーザー治療があります。

レーザー治療とは、メラニン色素に反応するレーザーをシミに直接照射します。

レーザーに反応したメラニン色素は破壊され、なくなることでシミが改善します。

ここではレーザー治療の効果と注意点について説明していきます。

レーザー治療の効果

レーザーをシミのできている部分にあてると、一週間ほどでかさぶたができ、剥がれ落ちるとシミの色が薄くなります。

このように、レーザー治療は比較的短期間で効果が見込めます。

そのため、「今すぐシミを消したい」と考えている方にはとてもおすすめの治療法です。

基本的に美容目的のシミ治療は保険適用外になり、お腹のように範囲の広いシミは数万円ほどかかる場合があります。

料金はクリニックによって異なるため、施術を希望する場合はきちんと確認してから受けるようにしましょう。

レーザー治療の注意点

レーザー治療の注意点は、色素沈着が悪化する可能性があることです。

レーザーを当てた肌はいわゆる炎症を起こした肌の状態です。

そのため、紫外線や摩擦により刺激を与えてしまうと、それがかえってメラノサイトを活性化させ、色素沈着を起こしてしまいます。

レーザー治療を受けた後のアフターケアは丁寧に行うようにしてくださいね。

ピーリングによる治療

お腹の茶色いシミを治すためにはピーリングによる治療も効果的です。

ピーリング治療とは、薬剤を肌に塗り、古い角質を取り除くことができる治療です。

古い角質を取り除き、肌のターンオーバーを早めさせることで、蓄積したメラニンを排出します。

ピーリング治療の効果と注意点を見ていきましょう。

ピーリング治療の効果

ピーリング治療の効果は肌のターンオーバーを促進することです。

肌のターンオーバーが正常に機能することで、沈着したメラニン色素は約1か月ほどで体外に排出されます。

特にお腹のシミのような色素沈着が起きやすいシミの場合にはピーリング治療が効果的です。

ピーリング治療の注意点

ピーリング治療はかゆみやヒリヒリとした不快感を感じる場合があります。

これは古い角質をはがしたことによるバリア機能が弱まっている状態です。

そのため、ピーリング治療を受けた後はしっかりと保湿をするようにしてくださいね。

また、以下のような方は副反応が出やすいため、施術は受けられません。

  • アトピー性皮膚炎やケロイド体質、傷など肌に異常がある方
  • 妊娠中や授乳中の方
  • 自己免疫疾患の方やウイルス感染者である方

お腹にできた茶色いシミのセルフケア

お腹にできた茶色いシミを消すためには、自宅でのセルフケアを工夫して行うことも大切です。

薬やレーザーなど皮膚科での治療ももちろん効果的ですが、毎日のケアを怠ってしまうとなかなか改善しません。

特にスキンケアや食生活の改善、生活習慣の改善を意識しましょう。

ポイントを押さえて少しずつ意識するだけで徐々に改善していくので、ぜひ取り入れてくださいね。

スキンケア

茶色いシミを改善するためには、お腹にもスキンケアをするようにしましょう。

スキンケアの基本は化粧水→乳液→クリームの順番で行います。

お風呂で体を洗い終わったあとに水気をとったら、なるべく早くお腹に化粧水を塗ります。

化粧水は、手のひらの上に適量だしたあと、お腹全体に塗り広げます。

塗る際は、叩くなどの刺激を与えず、水分が染み込むようしっかりと浸透させましょう。

おすすめの化粧水は、医薬部外品という表記があるものです。

医薬部外品は、厚生労働省に効果が認められた美白有効成分が配合されているので、普通の化粧品よりもシミの改善を期待できます。

おすすめの化粧水を以下に載せておきますので、参考にしてくださいね。

おすすめ化粧水①無印良品 敏感肌用 薬用美白化粧水


おすすめ化粧水②メラノCC薬用しみ対策 美白化粧水 しっとりタイプ


おすすめ化粧水③dプログラム ホワイトニングクリア ローション MB


また、お腹のシミのケアには乳液も欠かせません。

いくら化粧水で水分を与えていても、時間が経つと蒸発してしまって、しっかりと保湿ができないため、乳液で蓋をする必要があります。

乳液も化粧水と同じように刺激を与えず、優しく広げてください。

そうすることで、化粧水の成分が外に逃げず、角質層まで浸透します。

それでも乾燥が気になる方は、油分の多いクリームを上から重ね塗りして、さらなる保湿効果を高めましょう。

もっと詳しくスキンケアの方法について知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。

【目指せ美肌!】正しいスキンケア方法で美肌を手に入れよう

食生活の改善

お腹のシミをセルフケアで改善するためには、食生活を見直しましょう。

食生活の改善といっても、特に抗酸化作用のある食材を積極的に取り入れることが大切です。

抗酸化作用とは、細胞が酸化する働きを抑制する作用のことを言います。

この「酸化」とシミがどう関係するのかというと、実は肌が酸化するとメラノサイトを活性化し、シミのもとなるメラニン色素が生成されるのです。

そのため、抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンE、ビタミンAなどの栄養素を含む食材を日々の食事で取り入れるようにしましょう。

その他にもポリフェノール、エラグ酸、リコピンなどがあります。

以下に具体的な食材をまとめたのでチェックしてみてくださいね。


肌を美しく保つための栄養素に関しては、以下の記事を参考にしてみてくださいね。

美肌効果のある「栄養素」とは?効率的な取り入れ方やおすすめ食材を解説

生活習慣の改善

生活習慣を改善することも、お腹にできたシミを改善するためのセルフケアのひとつです。

生活習慣を改善することで肌のターンオーバーが正常に機能し、蓄積したメラニン色素が外に排出されるようになり、できてしまったシミの改善に繋がります。

生活習慣の改善につながる行動をまとめたので、自分の普段の行動と照らし合わせながらチェックしてくださいね。

  • 適度な運動を毎日続けている
  • タバコを吸わない
  • お酒を飲まない
  • 自分に合ったストレス解消法を知っている
  • 睡眠リズムが整っている

お腹の茶色いシミの予防法

お腹の茶色いシミを予防する方法も知っておきましょう。

今あるシミを改善することだけではなく、これからシミを発生させないことも大切です。

しっかりと予防して、シミのない綺麗なお腹を取り戻しましょう。

衣類の見直し

お腹にシミができたとき、締め付けの強い衣類ばかり着ていませんでしたか?

衣類による摩擦がお腹のシミになる大きな原因です。

きついタイツやズボンばかりでなく、たまにはゆったりとしたワンピースを着るなどの工夫がシミ予防に繋がります。

特にインナーは肌触りがよく、かつ吸湿性のある素材を選ぶようにしてくださいね。

体の洗い方の見直し

体の洗い方を見直すこともお腹のシミの予防において大切なことです。

体を洗うときは、できるだけナイロンタオルを使って直接ゴシゴシこするのではなく、よく泡立てて泡で体を洗うイメージで洗います。

汚れをしっかりと落として、皮膚が酸化しないように意識してくださいね。

また、タオルで水気を取るときもこすらず優しく拭くように気を付けましょう。

東京美肌堂ならオンライン診療が可能

お腹のシミを改善するには、日々の予防と適切なケアが大切です。

そのためには、自分のお腹の茶色いシミの原因がなんなのかしっかりと理解してくださいね。

「なかなか改善しない」「これって病気かも?」と思った方は、皮膚科を受診して、専門の医師にきちんと診察してもらうことをおすすめします。

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この記事の監修医

AI Beauty Clinic(エーアイ美容クリニック)

尾崎宥文 医師

美容外科・美容皮膚科

健康と美を同時に実現し 自己実現欲求を満たすことを目指します。

当院では、美容医療技術とテクノロジーを組み合わせた新しい治療を提案しています。特に痩身治療では、医療と最新のAIの技術を使いながら、確実に患者様のライフスタイルを改善して、目指す体型に導くサポートをいたします。 美容外科治療では、大手美容外科クリニックの院長を務めた経験を活かしながら、効果を最大限に引き出しつつリスクやコストを最小限にできるような治療を提供いたします。 これらの組み合わせにより、患者様の全身・局所両方にアプローチすることで、 健康と美を同時に実現し、自己実現欲求を満たすことを目指しています。

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