角栓の取り方は何が正しいの?
顔の毛穴に角栓が詰まっていて、どうにかして取りたいと思いませんか?
綿棒やオイルなど、家にあるもので毛穴の詰まりを解消できるという情報はよく目にするかもしれません。
しかし、毛穴のケアを目的に作られていないアイテムで角栓取りを行うのは、毛穴を傷つけてしまう可能性があるため、あまり好ましくありません。
そこで本記事では、正しい角栓の取り方を徹底解説します。
NG行動や、うまく取れないときの対処法もご紹介しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事でわかること
- 角質除去には肌トラブルを引き起こすやってはいけないケアがあるので注意
- 頑固な角質を除去するためには、美容皮膚科での施術が有効
- 角栓詰まりを予防するスキンケアは習慣化することが大切
目次
実はNGな角栓の取り方
角栓とは、皮脂や古い角質、メイク残りなどの汚れが毛穴に詰まってできた固まりのことを指します。
そのため、皮脂の分泌量が比較的多い、鼻・眉間・顎などの部位にできやすい傾向にあります。
角栓は放置すると、そこにさらに汚れが溜まることにより、ニキビや肌荒れなどの他のトラブルを招く可能性もあります。
そのため、早めに適切な方法で角栓を取り除き、肌トラブルの悪化を防ぎましょう。
まずは適切な角栓の取り方をご紹介する前に、肌トラブルを悪化させる「NG角栓ケア」について紹介していきます。
角栓の正体を詳しく解説!
角栓の正体とは?原因や効果的なスキンケアと皮膚科での除去方法を解説!指やピンセットで無理やり押し出す
角栓を無理に指や尖ったピンセットで押し出そうとすると、毛穴が傷つく可能性があります。
角栓を無理やり押し出して、毛穴が傷つくと、炎症を引き起こしやすくしてしまいます。
そうなると赤み・腫れ・化膿などのトラブルに発展することも考えられます。
また、角栓を押し出すことで周りの健康な肌を擦って傷つけてしまう危険もあるため、絶対にやめてくださいね。
オイルと綿棒で浮かして取る
オイルと綿棒で角栓を浮かして取る方法ですが、これも肌トラブルの原因となるNG行為です。
オイルを使うと確かに角栓は一時的に浮き上がってくるため、取りやすくなります。
しかし、オイルを流し切ることができず肌に残っていると、ニキビや肌荒れなど他の肌トラブルの発生リスクが高まってしまいます。
また、綿棒の先が清潔ではないと、雑菌が毛穴に入り込み、炎症を引き起こしやすくなるため十分に注意しましょう。
30℃以下の水や冷水で洗顔する
30℃以下の水や冷水で洗顔することは、肌に刺激を与えてしまうため適切な角栓ケアとはいえません。
低温の水では、毛穴に詰まった古い角質が柔らかくならず、毛穴を傷つけてしまう可能性が高くなります。
さらに、低温による血行不良で肌がかさつき、炎症を引き起こす場合もあります。
適度な温度帯である35℃前後のぬるま湯で、丁寧に洗顔するのが理想的です。
低温や高温は避け、肌に優しい方法を選ぶことがポイントです。
お風呂で強めのシャワーをあてる
洗顔料を洗い流すときにシャワーを直接顔に当てていませんか?
お風呂場で強めのシャワーを顔にあてるのは、肌に刺激を与えてしまうため、他の肌トラブルを引き起こす可能性があります。
特に毛穴部分に強い水流を直接受けると、毛穴を傷つけかねません。
本来角栓を取り除こうとしたのに、かえって炎症やニキビの原因になる可能性があるため、絶対にしないようにしてくださいね。
剥がすタイプの毛穴パックを頻繁に使う
剥がすタイプの毛穴パックは頻繁に使うと肌へのダメージが大きくなり、逆効果になってしまいます。
このタイプのパックは、強力な吸着力で角栓を無理やり毛穴から引き抜きます。
期間をあけながら適切に使用するには効果を実感できますが、使いすぎると必要な角栓まで落とし、肌に大きな負担をかけてしまいます。
また、肌に合わない場合も、かぶれやアレルギー反応を引き起こすリスクがあります。
医薬品絆創膏を使ってパックをする
医薬品絆創膏を使ってパックはしないようにしましょう。
医薬品絆創膏は皮膚への密着力が非常に高いため、無理に剥がすと肌や角栓を傷つける可能性があります。
また、毛穴に絆創膏の粘着成分が詰まり、逆に炎症を起こす可能性があります。
敏感肌の人はかぶれやアレルギー反応を引き起こす恐れもあるので、角栓除去目的で使用しないようにしましょう。
肌断食で保湿しない
肌に過剰な負担をかける肌断食で保湿をしない行動も控えるようにしましょう。
肌断食とは、スキンケアやメイクを行わずに素肌だけで過ごす美容方法のことを指します。
肌断食は、スキンケアを行わなわずに余分な油分を取り除くことで一時的に毛穴が綺麗になる効果を期待することができます。
しかし、肌に必要な保湿成分までなくなる可能性があり、他の肌トラブルを引き起こすリスクがあります。
保湿が不足すると、肌は過剰に皮脂を作り出そうとするため、さらに毛穴が詰まりやすくなってしまうのです。
自宅で簡単にできる角栓の正しい取り方
自宅で角栓を取るには長期的に正しい方法でスキンケアを行うことが大切になります。
特に今回は角栓に焦点を当てたスキンケアや洗顔方法について紹介していきます。
これから紹介する方法を、日々のスキンケアの際に行ってみてくださいね。
自宅で角栓を適切に取り除くためには最初は蒸しタオルで角栓を柔らかくするようにしましょう。
タオルを熱湯で湿らせ、絞って顔に優しく当てます。
熱すぎると肌を傷つける可能性があるので、30℃を目安にタオルを顔に乗せて角栓の周りの毛穴を温めましょう。
温めることで、毛穴が開き、詰まった古い角質が柔らかくなるので、後の洗顔で角栓が取れやすくなることが期待できます。
角栓を柔らかくした後はホットクレンジングでメイクを落とようにしましょう。
毛穴に詰まった皮脂や化粧くずは角栓のもとになるのでホットクレンジングでやさしくなじませるようにしましょう。
洗顔料を手のひらでよくなじませ、35〜40度程度にあたためます。
そして優しくマッサージするように顔全体に馴染ませていきましょう。
濃いメイクや薄いメイクによってもクレンジングのタイプを変えてできるだけ肌に負担をかけないようにしましょう。
角栓を適切に取り除くには、洗顔料の中でも特に酵素洗顔で行うことが効果的です。
酵素洗顔料には、古い角質を柔らかくする酵素が配合されています。
この酵素が毛穴の奥に詰まった角栓を分解し、取り除きやすい状態にしてくれます。
酵素洗顔料を手のひらでよくなじませ、優しく顔全体に馴染ませていきましょう。
5分程度おいて酵素を反応させると、古い角質が柔らかくなります。
その後、同じ洗顔料で丁寧にマッサージするように洗顔します。
酵素の力で角栓が分解された状態になるため、優しく流すだけで取り除くことができるでしょう。
「メラノCCディープクリア 酵素洗顔」は、「酵素」の働きで、角質を除去する作用のある洗顔料です。
また、クレイを配合しているので吸着泡が、毛穴汚れを効果的にからめ取ることが期待できます。
本来「酵素」という成分は、水に触れると働きが弱まる特徴がありますが、この商品は独自の技術で酵素が水に触れても、働きが弱まらないように加工されています。
適切な角栓対策のためには、洗顔後に必ず拭き取り化粧水を使って、残った汚れを徹底的に取り除くことが大切です。
洗顔だけでは、毛穴の奥にある古い角質や皮脂の汚れを完全に落とし切れない場合があります。
そこでコットンに化粧水を含ませ、顔全体をやさしく拭き取ることで、毛穴の汚れを吸着して取り除くことが期待できます。
拭き取り化粧水を使用するときにゴシゴシと拭くと肌に大きな負担をかけてしまうので注意するようにしましょう。
拭き取り化粧水の後は、収れん化粧水で毛穴を引き締めることが大切です。
収れん化粧水には、ミネラル分や植物エキスなどが配合されており、肌を引き締める効果があります。
拭き取り化粧水で汚れを落とした後に使うことで、開いた毛穴を引き締め、きれいな状態を維持することができます。
手のひらに適量をとり、マッサージを入れるように押し込むようにして馴染ませると、さらに効果的です。
また、収れん化粧水を塗った後に、乳液を最後にして肌の保湿を忘れないようにしましょう。
「エリクシール ホワイト トーニングローション」は、パウダー入りで皮脂のバランスを適切に整えることができる収れん化粧水です。
また、エタノールとクエン酸により、肌に刺激を与えずに、肌を引き締めることができます。
スキンケアに関する記事はこちらから
【乾燥肌のスキンケア対策】ドラッグストアで買えるおすすめ商品と使い方も紹介!頑固な鼻や口などの角栓の取り方
自宅できるケアを毎日行っても、毛穴に詰まった角栓が改善されない場合もあります。
そんな頑固な角栓には、美容皮膚科で施術で以下のような施術を受けることでより早く改善することが期待できます。
角栓を効果的に除去したいという方は、美容皮膚科での施術も検討してみてくださいね。
- 超音波洗浄
- 角質除去
- ピーリング
- ハイドフェイシャル
角質を取り除く「超音波洗浄」や「角質除去」
「超音波洗浄」や「角質除去」などで早く改善したいと考えている方は美容皮膚科を受診しましょう。
超音波洗浄は超音波の振動を利用して古い角質を剥がす方法です。
振動により毛穴の汚れが浮き上がり、丁寧に吸引することで角栓を根本から除去していきます。
一方、角質除去は専用のゲルなどを使って古い角質だけを選択的に剥がす方法です。
頑固な角栓は回数が必要になる場合がありますが、根気強く続けることで改善していきます。
ダウンタイムもほとんどないため、施術に抵抗がある方にもおすすめです。
角質を剥がす「ケミカルピーリング」
鼻や口周りの頑固な角栓に効果的なのが、ピーリング治療です。
ピーリングとは、古い角質薬剤を使ってに剥がす方法です。
ケミカルピーリングでは、フルーツ酸などの薬剤を使って古い角質を溶かし除去します。
古い角質だけを剥がすので、健康な角質層を残しながら、肌質改善をおこなうことができます。
適切なピーリングで頑固な角栓を取り除けば、ふっくらとした毛穴の詰まりもない肌を手に入れられるでしょう。
ケミカルピーリングに関する記事はこちらから
【医師監修】ケミカルピーリングの6つのデメリットとは?リスクと対策法を解説角質を洗い流す「ハイドロピーリング」
ハイドロピーリングは、水流を活用したピーリング方法です。
ハイドロピーリングは角質を軟化させる薬を塗った後に、水流を当て角質を除去することができます。
薬剤の力で角質を剥がす美容治療ではないので、肌にも優しくダウンタイムがなく、他のレーザー治療と併用することができるのが特徴です。
そのため、敏感肌や肌が弱い方におすすめの治療法です。
ピーリングに関する記事はこちらから
【医師監修】ピーリングとは?ニキビへの効果や皮膚科で施術する際の注意点を紹介!角質をきれいに取るために習慣にしたいケア
ここまで、美容皮膚科による施術で、頑固な角質を取り除く方法を紹介してました。
しかし、普段のスキンケアを怠るとすぐに角質が蓄積されて、角栓が目立ってしまう可能性があります。
そこで最後に、自宅でできる角質をきれいに取るためのケア・角質の蓄積を未然に防ぐケアを紹介していきます。
これから紹介するものは一度やっただけでは効果を得ることができないため、長期的に継続するようにしてくださいね。
肌を乾燥から守る
角質をきれいに保つためには、日頃から肌の乾燥対策をしっかりと行うことが欠かせません。
肌が乾燥すると、過剰に皮脂を分泌して肌の表面を保護しようとするため、毛穴が詰まりやすくなります。
さらに、乾燥による肌ストレスから、新しい角質が上手く剥がれなくなり、角栓の原因となります。
肌の乾燥を防ぐためには、「紫外線対策」と「保湿を欠かさないこと」の2つがとても大切です。
紫外線は肌に悪影響を及ぼし、乾燥の原因になります。
紫外線を長時間浴びると、肌のバリア機能が低下し、水分蒸発が促進されてしまうのです。
角質の老廃物が毛穴に詰まりやすくなることで、角栓のもとになってしまいます。
外出時は日焼け止めクリームや化粧下地を活用し、紫外線から肌を守りましょう。
UV加工の日傘や帽子も有効な対策グッズです。
紫外線は窓ガラスを通しても透過するため、室内にいる時も気を付けるようにしましょう。
カーテンやブラインドで日光を適度に控えめにするなどの対策がおすすめです。
紫外線に関する記事はこちらから
日焼けを治す「アフターケア」を解説!72時間以内に行う黒くならない方法適切な角質ケアには、日頃からの保湿を行うように意識しましょう。
乾燥した肌に保湿ケアを怠ると、健康的な角質の生まれ変わりが正しいサイクルで行われません。
温度や水分を奪われた肌に、すぐに潤いを補給することが重要です。
そこで、化粧水と乳液、美容液などで、しっかりと保湿を行いましょう。
皮脂の分泌を抑える
皮脂の分泌量を抑えることも、きれいな角質ケアの方法として有効です。
皮脂の分泌が過剰に起こってしまうと、古い角質と混ざり合って角栓ができ、目立ちやすくなるケースがあります。
そのため、皮脂の分泌を抑えることで角栓を作らずに、きれいな肌を目指すことができるでしょう。
過剰な皮脂分泌を抑えるためにはホルモンバランスを整えることが大切です。
ホルモンバランスが崩れると、過剰な皮脂が出て毛穴が詰まりやすくなり角栓のもとになってしまいます。
ホルモンバランスの要因は生理周期の変化や、ストレス、睡眠不足なども皮脂分泌に影響を与えます。
ホルモンバランスを整えるためには、生活リズムを規則正しくし、ストレス対策や十分な睡眠時間を確保すようにしましょう。
皮脂の過剰な分泌を抑え、角質をきれいに保つためには、ビタミンB2・B6を意識的に摂取することが大切です。
ビタミンB2は、皮脂の分泌を正常に保つ働きがあります。
不足すると皮脂の分泌バランスが崩れ、過剰な皮脂が出やすくなってしまいます。
一方のビタミンB6は、女性ホルモンの一種であるエストロゲンを適切に調節する役割を担っています。
エストロゲンが過剰になると皮脂の分泌が盛んになるため、ビタミンB6が不足すると毛穴に詰まりやすくなります。
このように、ビタミンB2・B6が不足すると皮脂のコントロールがつかなくなり、角栓ができてしまいます。
そのため、ビタミンB2やB6を豊富に含む食材を、普段の食事に積極的に取り入れるようにしてくださいね。
食品 | 1食分の食品量 | 1食分の含有量 |
---|---|---|
レバー | 1/2本(100g) | 1.8~3.6mg |
干ししいたけ | 1本 | 1.4mg |
海苔 | 100g | 2.33mg |
納豆 | 100g | 0.30mg |
アーモンド | 100g | 0.92mg |
食品 | 1食分の食品量 | 1食分の含有量 |
---|---|---|
さつまいも | 1/2本(100g) | 0.26mg |
バナナ | 1本(200g) | 0.8mg |
かつお | 刺し身5〜6切れ(100g) | 0.85mg |
鶏ささみ | 80g | 0.48mg |
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おすすめのビタミン剤を効果別に紹介!いつ飲むのがベスト?飲みすぎリスクも解説角栓の取り方がわからない方は美容皮膚科へ
間違った角栓除去の方法だと肌を傷つけ他の肌トラブルを引き起こしてしまう可能性もあります。
そこで、自力で改善したい方は長期的に正しいスキンケアを継続するようにしましょう。
それでも角栓詰まりが改善されない場合は、皮膚科医に相談することをおすすめします。
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