熱がこもるのが嫌。顔が赤くなるのが恥ずかしい…。
顔は、環境の変化や体調の影響を受けて、赤くなることがあります。
顔に熱がこもって赤くなる根本的な原因は、体温を調節する機能を持つ自律神経の乱れです。
そのため、自律神経を整えることが、顔の赤みや熱の対策につながります。
本記事では、自律神経を整えるための具体的な方法からおすすめの薬まで、まとめてご紹介します。
この記事でわかること
- 毛細血管が拡張することで顔は赤くなる
- 自律神経が乱れていると、熱がこもり、顔が赤くなりやすい
- 熱のこもり・顔の赤みを改善するには、自律神経を整えることが重要
目次
熱がこもって顔が赤くなるのはなぜ?
顔が赤くなるのは、顔の毛細血管が拡張するためです。
毛細血管の拡張で、通常より血流が促進されると、皮膚表面から血管が透けて見えることで、顔が赤くなります。
もともと顔の皮膚が薄い人は、顔が赤くなりやすい傾向にあります。
顔は、毛細血管の密度が高いため、顔の赤みが出やすい部位の一つです。
特に頬には、腹部の約5倍もの毛細血管が集中しています。
また、熱は、体の上部へ上がっていく性質を持ちます。
そのため、熱がこもると、特に顔が熱くなりやすいのです。
では、どのような状況下で、熱がこもって顔が赤くなりやすいのかを解説します。
運動して血流が良くなる
運動をすると、血流が促進されることで、顔が赤くなります。
運動時は筋肉が収縮されて、多くのエネルギーが消費されます。
このエネルギーを消費する際に、熱が発生するのです。
熱は、身体の上部にあがる性質を持つため、顔の温度があがります。
さらに、この熱を体外に放出するためには、体全体の血流が促進されます。
これにより、顔の血管が拡張すると、顔が赤くなります。
顔が覆われて温度が上がる
顔が覆われていると、顔に熱がこもり赤くなります。
例えば、マスクの着用で顔の大部分が覆われると、皮膚の通気性が悪くなり、蒸れて、顔の表面温度が上昇します。
顔の表面温度が上がると、熱を放出するために顔の血流が促進され、毛細血管が拡張し、赤みが生じてしまいます。
寒暖差で血管が拡張する
寒暖差によっても、熱がこもり顔が赤くなる場合があります。
寒暖差によって、顔の毛細血管が拡張したまま戻りづらくなるためです。
血管は、寒い環境では、熱を保持するために収縮します。
一方で、暖かい環境では熱を放出するために拡張します。
寒い環境から暖かい環境へ移動すると、それまで寒さで収縮していた毛細血管が、反動として急激に拡張します。
血管が急激に拡張すると、収縮が遅れ、顔の赤みや顔のほてりが持続してしまうのです。
熱がこもって顔が赤くなる原因は「自律神経の乱れ」
特に、顔が赤くなりやすい方は「自律神経の乱れ」が起こっているかもしれません。
自律神経は、体温を調節する機能を持ちます。
そのため、自律神経が乱れると、血管の拡張や収縮が調整されず、熱がこもり顔が赤くなります。
では、どのような状態だと、自律神経が乱れてしまうのかを解説します。
ストレスの蓄積
ストレスの蓄積は、自律神経の乱れを引き起こします。
自律神経は、交感神経と副交感神経が交互にバランスよく働くことで、心身を健康に保っています。
しかし、ストレスを感じると、ストレスホルモンである「コルチゾール」が多く放出されます。
ストレスでコルチゾールの分泌量が増えると、交感神経が活性化されて、副交感神経の働きが抑制されます。
これにより、交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、自律神経が乱れてしまうのです。
不規則な生活
不規則な生活を続けていると、自律神経が乱れてしまいます。
交感神経と副交感神経は、24時間のサイクルの中で、正常なリズムを保ち、交互に働くことが重要です。
例えば、仕事や学校など、活発に活動する際は、交感神経が優位になります。
一方で、休息や睡眠をとる時間帯は、副交感神経が優位になります。
しかし、睡眠時間や食事のタイミングが不規則な生活では、交感神経と副交感神経のバランスが崩れて、自律神経の乱れにつながります。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れは、自律神経の乱れを招きます。
外部要因だけでなく、加齢によっても、ホルモンバランスは崩れやすくなります。
例えば、更年期になると、卵巣の機能低下により、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が減少します。
エストロゲンの分泌量が低下していると、本来エストロゲンの分泌を促すよう指示する脳の視床下部(※)の指示がうまくいかなくなります。
この状況が続くと、エストロゲンの分泌が不足する悪循環が生まれます。
また、視床下部は、自律神経のコントロール中枢でもあるため、視床下部の機能が乱れると、自律神経系の働きも乱れやすくなります。
※視床下部とは、間脳に位置して内分泌や自律神経の調節を行う司令塔のような役割を担う総合中枢です。
熱のこもり・顔の赤みを軽減するセルフケア
熱がこもって顔が赤くなるのを予防するには、自律神経の乱れを整えましょう。
自律神経の働きを正常化させるには、ライフスタイルを見直し、改善することが大切です。
規則正しい生活を継続することで、徐々に自律神経を整えることができます。
生活リズムを整える
自律神経を整えるには、寝る時刻・起きる時刻・食事の時刻など、毎日の生活リズムを揃えることが大切です。
体内時計が保たれると、交感神経と副交感神経が一定のリズムで交互に優位になり、自律神経のバランスも安定します。
毎日の起床・就寝の時間を統一しましょう。
起床している間は、交感神経が優位になり、一方の就寝時は、副交感神経が優位になります。
起床と就寝の時間が定まると、交感神経と副交感神経の切り替えのタイミングが安定し、自律神経のリズムが整います。
毎日決まった時刻に起床・就寝ができれば、無理に早寝早起きを意識する必要はありません。
毎日6〜8時間の睡眠時間を確保し、自分のライフスタイルに合う起床・就寝時刻を定めましょう。
毎日の朝食、昼食、夕食の時間を統一しましょう。
それぞれの食事には、役割があり、理想的な時間の目安もあります。
時間の目安 | 食事の役割 | |
---|---|---|
朝食 | 起床後すぐ~2時間以内 | 体内時計をリセットする |
昼食 | 朝食から5時間後 | 内臓の負担を減らす |
夕食 | 朝食から10時間~12時間以内 | 就寝時までに消化吸収を終える |
朝食は、起床後すぐ、遅くとも2時間以内にとるのが理想です。
朝食は、体内時計をリセットし、脳で自覚している「主時計」と消化器の「末梢時計」のサイクルを合わせる役割を持ちます。
昼食は朝食から5時間後、夕食は、朝食から10時間後~12時間以内が理想です。
体内時計の働きにより、消化吸収に関わる臓器は、日中に活発に活動します。
その時間に食事を摂ることで、内臓の負担を減らすことができます。
内臓の負担が大きいと、交感神経が優位に働きすぎて、自律神経のバランスを崩しやすくなります。
就寝までに消化吸収を終わらせることで、睡眠時に副交感神経を優位に働かせやすくなります。
睡眠の質を向上させる
睡眠の質の向上は、自律神経を整えることにつながります。
良質な睡眠がとれないと、疲労回復ができなくなり、ストレスの蓄積や体内時計の乱れを引き起こします。
睡眠時間や就寝時刻に加えて、睡眠の質にも意識を向けることが重要です。
短時間の昼寝は、夜間の睡眠の質を向上させる効果があります。
多くの人は夜中の午前2時頃、昼の午後2時頃に眠気のピークが訪れることがわかっています。
午後2時頃に15分〜30分程度昼寝をすると、体内リズムに逆らわずに睡眠をとれるため、眠気が訪れるリズムが安定します。
眠気に従った睡眠ができると、入眠がスムーズになるので、睡眠の質が向上します。
ただし、午後3時以降の昼寝や30分以上の昼寝は、かえって夜間の睡眠を妨げることがあるので注意が必要です。
睡眠の質を向上させるためには、寝る前のスマホ操作を控えることも大切です。
寝る前にスマホの光を浴びると、脳が覚醒状態となり、深い入眠を誘う「メラトニン」の分泌が低下します。
アメリカの調査では、寝る前に8分間スマホを操作すると、脳の興奮状態が1時間続くことが判明しています。
そのため、寝る1時間前からはスマホを操作することを控えましょう。
適度に運動する
適度に運動することによって、交感神経と副交感神経のバランスを保ちやすくなります。
運動時は、交感神経が優位になり、運動後はゆるやかに副交感神経が優位になります。
自律神経の乱れは、交感神経が優位に働き続けることで起こりやすくなります。
運動を行うと、運動後に副交感神経の働きを優位にさせやすく、自律神経を整えるのに効果的です。
ジョギングやウォーキングなどの軽く息が弾む程度の有酸素運動を、20〜30分程度行うのがおすすめです。
運動後は、副交感神経が優位になるので、夕方に行うと入眠しやすくなるメリットを得られます。
食事から栄養を摂る
自律神経を整えるには、食事の内容も意識しましょう。
特に、自律神経を整えるには、トリプトファン、ビタミンB6を意識して摂ることが効果的です。
この二つの栄養素は、幸せホルモンとも呼ばれる「セロトニン」の分泌を促します。
セロトニンは、交感神経と副交感神経のバランスを安定させる効果で、自律神経を整えます。
役割・働き | 多く含む食べ物 | |
---|---|---|
トリプトファン | ・必須アミノ酸の一種 ・セロトニンを作る原料となる |
・大豆製品 ・乳製品 ・ナッツ類 ・卵 ・バナナ |
ビタミンB6 | ・水溶性ビタミンの一種 ・セロトニンを作る原料となる ・トリプトファンが脳へ取り込まれるのを助ける |
・赤身の魚 ・脂が少ない肉類 ・アボカド ・バナナ ・穀類 |
さらに、セロトニンは、14〜16時間後、深い睡眠を誘う「メラトニン」という物質に変化します。
就寝時のメラトニン量を増やすためには、トリプトファンやビタミンB6を朝に摂取するのが効果的です。
熱のこもり・顔の赤みを和らげる漢方薬
自律神経の乱れを整えるには、漢方薬の服用が効果的な対処法の一つです。
熱のこもりや顔の赤みは、自律神経の乱れが大きな原因と考えられます。
特定の漢方には、自律神経を整える効果を期待できます。
漢方薬は、個人の体質に合わせて相性の良いものを選ぶことが多いです。
以下の「漢方診断」を参考に、自身の体質に相性のいい漢方薬を見つけてみてください。
診断
あなたの症状に効く漢方薬はどれ?
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診断結果
あなたにおすすめの漢方薬は知柏地黄丸(ちばくおうがん)です。
診断結果
特に皮膚のかさつきを感じやすい場合、おすすめの漢方薬は温清飲(うんせいいん)です。当てはまらない場合は、もう一度診断してみてください。
診断結果
あなたにおすすめの漢方薬は加味逍遙散(かみしょうようさん)です。
診断結果
あなたにおすすめの漢方薬は当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)です。
診断結果
特に皮膚のかさつきを感じやすい場合、おすすめの漢方薬は温経湯(うんけいとう)です。当てはまらない場合は、もう一度診断してみてください。
診断結果
あなたにおすすめの漢方薬は抑肝散(よくかんさん)です。
診断結果
あなたにおすすめの漢方薬は当帰飲子(とうきいんし)です。
※あくまで相性の良いと考えられる漢方薬の診断となります。詳しくは薬剤師や専門医に相談することをおすすめします。
診断結果の漢方については、以下で詳しく紹介していきます。
紹介する処方が必要な漢方薬の一部は、「東京美肌堂」でも取り扱いがあります。
熱のこもり・顔の赤みで悩んでいる方は、東京美肌堂のオンライン診察を検討してみてください。
初回購入で使える!
温清飲(うんせいいん)
温清飲には、血行促進作用や体内の水分を保持する作用、熱や炎症を冷ます作用があります。
主に、熱や炎症を冷ます作用で、顔の赤みを和らげます。
肌の乾燥を和らげる効果も期待できるため、皮膚がかさつきやすい方に、相性が良いと言えます。
温清飲に含まれるオウレン・オウゴン・オウバク・サンシシは、自律神経系の興奮を緩和する効果を発揮します。
通常の成人の場合、1日に2回(1回につき1包)、食前に服用します。8つの生薬から構成される乾燥エキス(温清飲エキス)が、1日の服用量本品2包(3.75g)中、1.875g含有されています。
8つの生薬から構成される乾燥エキス(温清飲エキス)が、1日の服用量7.5g中、4.3g含有されています。乾燥エキスを構成している生薬の種類は、市販薬と同じく、トウキ・ジオウ・シャクヤク・センキュウ・オウレン・オウゴン・サンシシ・オウバクになります。
温経湯(うんけいとう)
温経湯は、血行促進作用や体内の水分を保持する作用、滋養強壮(※)作用を持ちます。
体力があまりなく、皮膚や唇がかさつくという症状が現れている方に相性が良い場合があります。
温清飲と同じく、温経湯にはオウレン・オウゴン・オウバク・サンシシの生薬が含まれており、自律神経を整える効果を発揮します。
※滋養強壮とは、身体の弱い部分を栄養素で補給し、体質を改善して強い身体をつくること
通常の成人の場合、1日に3回(1回につき4錠)、食前または食間に服用します。12種類の生薬から構成される乾燥エキス(温経湯エキス)が、1日の服用量12錠中、3.52g含有されています。
12種類の生薬から構成される乾燥エキス(温経湯エキス)が、成人の通常の場合の1日の服用量7.5g中、5.0g含有されています。乾燥エキスを構成している生薬の種類は、バクモンドウ・ハンゲ・トウキ・カンゾウ・ケイヒ・シャクヤク・センキュウ・ニンジン・ボタンピ・ゴシュユ・アキョウになります。
温経湯(ウンケイトウ)の効果や副作用とは?妊娠時の注意点まで徹底解説!当帰飲子(とうきいんし)
当帰飲子は、血行促進作用や体を温める作用、体内の水分を保持する作用、体内の熱や気を発散させる作用を持ちます。
体力があまりなく、皮膚にかゆみの症状が現れている方に相性が良い場合があります。
かゆみや乾燥を和らげるとともに、自律神経の乱れを整える効果を期待できます。
通常の成人で1日に3回(1回につき1包)食前または食間に服用します。10種類の生薬から構成される乾燥エキス(当帰飲子エキス)が、通常の成人の1日の服用量4.5g中、3.2g含有されています。
乾燥エキス(当帰飲子エキス)が、通常の成人の場合の1日の服用量7.5g中、5.0g含有されています。乾燥エキスを構成している生薬の種類は、市販薬と同じく、トウキ・ジオウ・センキュウ・シャクヤク・シツリシ・ボウフウ・カシュウ・オウギ・カンゾウ・ケイガイの10種類の生薬で構成されています。
当帰飲子(とうきいんし)には美肌効果がある?アトピーへの効き目とは加味逍遙散(かみしょうようさん)
加味逍遙散には、上半身の熱を冷ます作用や無駄な水分を取り除く作用などがあります。
のぼせや、精神不安やいらだちなどを緩和し、更年期の不調にアプローチする作用があることで、自律神経の乱れを整えていきます。
体力が一般的(中程度)で、冷え性の症状が現れている方に相性が良い場合があります。
通常の成人の場合、1日に2回(1回に1包)を食前に服用します。10種類の生薬から構成される乾燥エキス(加味逍遙散エキス)が、通常の成人の1日の服用量3.75g中、2.0g含有されています。
10種類の生薬から構成される乾燥エキス(加味逍遙散エキス)が、通常の成人の1日の服用量7.5g中、4.0g含有されています。乾燥エキスを構成している生薬の種類は、市販薬と同じく、サイコ・シャクヤク・ソウジュツ・トウキ・ブクリョウ・サンシシ・ボタンピ・カンゾウ・ショウキョウ・ハッカになります。
加味逍遙散(かみしょうようさん)の効果や副作用で合わない人の特徴とは当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
当帰芍薬散には、血行を改善し貧血症状を緩和する作用、痛みを和らげる作用、利水作用があります。
主に女性ホルモンのバランスが乱れることで見られる、自律神経の不調を整える効果を期待できます。
体力があまりなく、冷え性の症状が現れている方に相性が良い場合があります。
通常の成人の場合、1日に2回(1回につき1包)食前に服用します。6種類の生薬から構成される乾燥エキス(当帰芍薬散エキス)が、通常の成人の1日の服用量3.75g中、2.0g含有されています。
6種類の生薬から構成される乾燥エキス(当帰芍薬散エキス)が、1日の服用量7.5g中、4.0g含有されています。
乾燥エキスを構成している生薬の種類は、市販薬と同じく、シャクヤク・ソウジュツ・タクシャ・ブクリョウ・センキュウ・トウキになります。
知柏地黄丸(ちばくじおうがん)
知柏地黄丸には、陰液(※)を増やす作用、体の熱を鎮める作用、利水作用があります。
手足の汗ばみやほてりを改善し、更年期の症状を和らげることで、自律神経を整えます。
体力が通常(中程度)で、手足の汗ばみ・しびれが起こりやすい方に相性が良い場合があります。
※陰液とは、漢方医学で、血や体内の正常な水分や体液全般を意味する言葉です。
通常の成人の場合、1日に3回(1回につき5錠)、食前または食間で服用します。8種類の生薬から構成される乾燥エキス(知柏地黄丸エキス)が、通常の成人の1日の服用量15錠中、3.0g含有されています。
医療用の製剤はありません。
抑肝散(よくかんさん)
抑肝散には、血行や水分の循環を改善する作用、気分を落ち着ける作用などがあります。
手足の汗ばみやしびれの症状を改善し、神経を落ち着かせることで、自律神経を整えます。
体力があまりなく、手足の汗ばみ・しびれが起こりやすい方に相性が良い場合があります。
通常の成人の場合、1日に2回(1回につき1包)食前に服用します。7種類の生薬から構成される乾燥エキス(抑肝散エキス)が、通常の成人の1日の服用量3.75g中、1.625g含有されています。
7種類の生薬から構成される乾燥エキス(抑肝散エキス)が、通常の成人の1日の服用量7.5g中、3.25g含有されています。乾燥エキスを構成している生薬の種類は、市販薬と同じく、ソウジュツ・ブクリョウ・センキュウ・チョウトウコウ・トウキ・サイコ・カンゾウになります。
熱がこもって顔が赤くなった場合の対処法
ここまで、熱のこもり・赤みに効果的な漢方薬を紹介してきました。
漢方薬は、自律神経を整える作用で、徐々に顔が赤くなる症状を和らげる効果を期待できます。
しかし、顔が赤くなったときは、すぐにその症状を抑えたいとも思いますよね。
次は、熱がこもって顔が赤くなってしまった際に、赤みを鎮めるためにできる応急処置について解説します。
顔を冷やす
熱により、顔が赤くなった場合は、顔を冷やすことで、熱のこもりと顔の赤みを鎮められる場合があります。
体が熱を持つと、体温を下げるために顔の血流が増え、毛細血管が広がります。
これは、顔がほてっているサインです。
そのため、顔を冷やすことで、一時的に体温が下がり、症状が緩和されます。
顔を冷ますことで、血管が収縮されて、熱のこもりや顔の赤みを和らげることができるのです。
顔を外気にさらして風にあてることや、冷たいタオルや冷えピタを顔に当てるという方法が効果的です。
また、首の後ろや手首などの血管が近い部位を冷やすことや、冷たい飲み物を摂取することで体内から冷やすといった方法も効果的です。
手足を温める
手足は冷えているのに、顔だけが赤くほてっている場合は、手足を温め、全身の血行を巡らせましょう。
寒さで交感神経が緊張すると、手足の血管が収縮して、血行が悪くなり、手先や足先が最初に冷えます。
手足の血管が収縮すると、血液が体幹部や頭部に集中するため、顔の血液量が増え、顔だけ赤くほてった状態になるのです。
これに対処するには、全身の血行を良くすることが重要です。
手足を温めることで血液が循環すると、顔に集中していた血液が適度に分散され、赤みやほてりが和らぎます。
具体的には、カイロや足湯などを活用するのがいいでしょう。
ツボを押す
顔を冷やす・手足を温めるという方法でも改善されない場合は、ツボを押して自律神経を整えます。
ツボを押すことで、自律神経を整えることが期待できます。
百会(ひゃくえ)と呼ばれるツボを押して、リラックス効果を高めるのが効果的です。
百会は、頭のてっぺんよりも少し前の両耳の一番高い場所を結んだ線と、鼻から後頭部の中央を結んだ線が交差するあたりに位置しています。
押すと他の場所よりも柔らかく感じるのが特徴です。
指で5秒かけてゆっくり押し、3秒止めてからゆっくり離すという動作を、3〜5回ほど繰り返すと効果が得られます。
顔の熱や赤みが改善されない場合は美容皮膚科へ
熱のこもりや、顔の赤みがなかなか改善せずに慢性化している場合は「酒さ・赤ら顔」などの疾患の可能性があります。
疾患の場合は、自分だけで治療するのは難しく、専門医からの指導や治療を受ける必要があります。
このような症状が続く方は、適切な診断と処置を受けるために、一度美容皮膚科を受診してください。
東京美肌堂では、
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