マスクをしたり、室内に入ると顔が熱くなって、赤らむのが恥ずかしい…
人よりも顔が熱く・赤くなってしまうことにコンプレックスを抱く方もいらっしゃるでしょう。
顔に熱がこもったり顔が赤くなってしまうのは、血流が急激に良くなったり、自律神経が乱れていることが原因です。
そこで、本記事では熱がこもる・赤くなる原因や対処方法を紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事でわかること
- 熱がこもる・顔が赤くなる原因には、自律神経の乱れが大きく関係している
- 熱のこもり・顔の赤みは症状に合った漢方薬の服用で緩和できる
- 熱がこもり続けた際には熱を逃がすことを意識した対策をとる
目次
熱がこもって顔が赤くなるのはなぜ?

顔が赤くなるのは、顔の毛細血管が拡張されるためです。
顔の毛細血管が拡張されると、以下のメカニズムで顔が赤くなります。
- さまざまな要因により顔の毛細血管が拡張される
- 通常よりも血流が促進される
- 皮膚の表面から血管内の血液が透けて見える
- 顔が赤くなる
さらに、もともと顔の皮膚が薄い人は、血液が血管からより透けて見えやすくなってしまいます。
それにより、顔が他の人に比べて赤くなってしまう場合もあるでしょう。
また、熱は、体の上部へ上がっていく性質を持ちます。
そのため、熱がこもると、特に顔が熱くなりやすいのです。
運動して血流が良くなるため

運動をすると、血流が促進されることで、顔が赤くなります。
運動時は筋肉が収縮されて、多くのエネルギーが消費されます。
このエネルギーを消費する際に、熱が発生するのです。
熱は、身体の上部にあがる性質を持つため、顔の温度が上がります。
さらに、この熱を体外に放出するためには、体全体の血流が促進されます。
これにより、顔の血管が拡張すると、顔が赤くなります。
マスクなどで顔が覆われて温度が上がるため

マスクなど顔を覆うものをしていると顔の温度が上がって赤くなることがあります。
顔の大部分が覆われると、皮膚の通気性が悪くなり、蒸れて、顔の表面温度が上昇します。
表面温度が上がると、熱を放出するために顔の血流が促進されて、毛細血管が拡張して顔の赤みが生じてしまうのです。
寒暖差で血管が拡張するため

急激な寒暖差によって血管が拡張されることで顔が赤くなってしまいます。
気温ごとに血管は以下のように変化します。
- 寒い環境 ⇒ 熱を保持するために血管が収縮する
- 暖かい環境 ⇒ 熱を放出するために血管が拡張する
寒い環境から暖かい環境へ移動すると、それまで寒さで収縮していた毛細血管が、反動として急激に拡張します。
血管が急激に拡張すると、収縮が遅れ、顔の赤みや顔のほてりが持続してしまうのです。
自律神経によって体温調節機能が低下するため
自律神経のバランスが崩れていることで、血管が拡張気味になり顔が赤くなる場合もあります。
自律神経とは呼吸、血液循環、消化などを調節している神経です。
この神経には「交感神経」と「副交感神経」があります。
これらの神経は以下のような働きを持っています。
交感神経…血圧を上げる、心拍数を増加させる、筋肉を緊張させるなどの働きを持っている
副交感神経…血圧を下げる、心拍数を低下させる、筋肉を弛緩させるなどの働きを持っている

自律神経は、生命活動を維持するために24時間365日、休むことなく働き続けています。
自律神経は体温を調節する機能を持ちます。
そのため、自律神経が乱れると、体温を上手く調節できず、熱がこもってしまうのです。
自律神経が乱れる要因として、以下のようなものがあります。
- ストレスの蓄積
- 不規則な生活
- ホルモンバランスの乱れ
自律神経が乱れる要因として、精神的なストレスと身体的なストレスの両方があります。
そのため、両方のストレスを軽減することが重要なのです。
両方のストレスを軽減することで、自律神経が整い、熱がこもる体質の改善が期待できます。
熱のこもり・顔の赤みを和らげる漢方薬

漢方薬の服用により、自律神経が整えられ、熱のこもりや顔の赤みが改善される場合があります。
熱のこもりや顔の赤みは、自律神経の乱れが要因の一つとして挙げられるためです。
漢方薬は、個人の体質に合わせて相性の良いものを服用することが大切です。
以下を参考に、自身の体質と相性の良い漢方薬を見つけてみてください。
▼青字をタップすると、各章に移動できます。
また、ここでは市販薬・処方薬の両方を紹介しています。
それぞれの違いを理解して選択するようにしましょう。

処方薬と市販薬には、配合される成分量に違いがあります。
一般的に、処方薬の方が有効成分の含有量が多いため、市販薬よりも効果が期待できるでしょう。
イライラを感じやすい方は自律神経のバランスの崩れによって顔に熱がこもりやすい可能性があります。
そのため、自律神経を整えながらストレスを抑える漢方薬を紹介していきます。
| 商品名 | 「クラシエ」漢方桂枝加竜骨牡蛎湯エキス顆粒 | 「ツムラ」漢方抑肝散エキス顆粒 |
| 商品写真 |
![]() 【第2類医薬品】「クラシエ」漢方桂枝加竜骨牡蛎湯エキス顆粒 45包 |
|
| 特徴 | ・興奮しやすい症状のある場合に用いられている ・神経質、不眠症、小児夜泣き、小児夜尿症、眼精疲労に効果的である |
・神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどに効果的である ・感情が乱れやすくなる「肝」の失調を整える |
| 商品リンク【PR】 ※外部サイトが開きます |
Amazonで見る 楽天市場で見る Yahoo!ショッピングで見る |
Amazonで見る 楽天市場で見る Yahoo!ショッピングで見る |
ホルモンバランスが乱れることで自律神経が乱れ、顔が赤くなることがあります。
ここではホルモンバランスを整える漢方薬を市販薬・処方薬別に紹介していきます。
| 商品名 | ツムラ漢方当帰芍薬散料エキス | 「クラシエ」漢方桂枝茯苓丸料エキス錠 |
| 商品写真 |
![]() 【第2類医薬品】ツムラ漢方当帰芍薬散料エキス顆粒 20包 |
![]() 【第2類医薬品】「クラシエ」漢方桂枝茯苓丸料エキス錠 90錠 |
| 特徴 | ・手足が冷えやすい方、貧血ぎみの方、疲れやすい方に適している ・生理不順、めまい、頭重などの症状に用いられる漢方薬 |
・女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちに適している ・のぼせや手足の冷えを伴う生理の痛み、しみ、肩こり、打ち身などに効果的 |
| 商品リンク【PR】 ※外部サイトが開きます |
Amazonで見る 楽天市場で見る Yahoo!ショッピングで見る |
Amazonで見る 楽天市場で見る Yahoo!ショッピングで見る |

- 6つの成分(当帰、川芎、芍薬、茯苓、蒼朮、沢瀉)を含んだ漢方薬
- 筋肉が一体に軟弱で疲労しやすい症状に適している
- 全身に大切な栄養素を与え、血行を良くする
- 水分代謝を整えることで余分な水分を体からとり除く
- 足腰の冷え症や生理不順を改善する
1包を1日2回・食前もしくは食間に服用する
- 服用後、発疹や瘙痒などがあらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、医師に相談してください。
- 妊娠中の場合は必ず医師にご相談ください。
▼さらに詳しくはこちらから

- 6つの成分(薏苡仁、桃仁、桂皮、茯苓、芍薬、牡丹皮)を含んだ漢方薬
- 比較的体力があり、足冷えなどを訴える方の諸症に適している
- 「血」のめぐりを良くして、肌に栄養が行き渡るようにする
- 月経不順、血の道症などを改善する
1包を1日2回・食前もしくは食間に服用する
- 服用後、発疹や発赤などがあらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、医師に相談してください。
- 妊娠中の場合は必ず医師にご相談ください。
▼さらに詳しくはこちらから
急に汗ばむことで顔がほてる方もいらっしゃるでしょう。
この症状は、特に更年期の方に多く見られます。
ここでは、急に汗ばみやすい方におすすめの漢方薬を紹介していきます。
| 商品名 | 「クラシエ」漢方加味逍遙散料エキス顆粒 | JPS知柏地黄丸料エキス錠N 120錠 |
| 商品写真 |
![]() 【第2類医薬品】「クラシエ」漢方加味逍遙散料エキス顆粒 45包 |
![]() 【第2類医薬品】JPS知柏地黄丸料エキス錠N 120錠 |
| 特徴 | ・のぼせ感や精神神経症状に適している ・疲れやすい方の冷え症や、生理不順などに効果的 |
・疲れやすく胃腸障害がなく、口渇があるものに適している ・顔や四肢のほてり、排尿困難、頻尿、むくみに効果的 |
| 商品リンク【PR】 ※外部サイトが開きます |
Amazonで見る 楽天市場で見る Yahoo!ショッピングで見る |
Amazonで見る 楽天市場で見る Yahoo!ショッピングで見る |

- 10つの成分(当帰、芍薬、白朮、茯苓、柴胡、牡丹皮、山梔子、甘草、生姜、薄荷)を含んだ漢方薬
- 月経異常や更年期障害など、女性特有の症状によく用いられる
- 「気」の巡りを整え、精神を落ち着かせる
- リラックスさせてくれる働きを持っている
1包を1日2回・食前もしくは食間に服用する
- 服用後、発疹や瘙痒などがあらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、医師に相談してください。
- 妊娠中の場合は必ず医師にご相談ください。
▼さらに詳しくはこちらから
皮膚が乾燥することで肌のバリア機能が低下して顔が炎症によって赤くなる可能性があります。
皮膚の乾燥は特に季節の変わり目に起こりやすいです。
そのためここでは、季節の変わり目に起こりやすい皮膚の乾燥を改善する漢方薬について紹介していきます。
| 商品名 | ツムラ漢方温清飲エキス顆粒 | 温経湯エキス細粒〔東洋〕 |
| 商品写真 |
![]() 【第2類医薬品】ツムラ漢方温清飲エキス顆粒 20包 |
![]() 【第2類医薬品】温経湯エキス細粒〔東洋〕100g |
| 特徴 | ・湿疹・皮膚炎に用いられる漢方薬 ・皮膚がカサカサしてかゆみのある方に適している |
・12種類の成分を含んだ漢方薬 ・手足がほてり、唇がかわく方に効果的 |
| 商品リンク【PR】 ※外部サイトが開きます |
Amazonで見る 楽天市場で見る Yahoo!ショッピングで見る |
Amazonで見る 楽天市場で見る Yahoo!ショッピングで見る |

- 8つの成分(地黄、芍薬、川芎、当帰、黄芩、黄柏、黄連、山梔子)を含んだ漢方薬
- 手足の裏がほてるタイプの湿疹、生理不順、神経症などに使用される
- 体の冷えを温める
- 熱をさます
- 皮膚が乾燥して色つやが悪く、のぼせる方に効果的
1包を1日2回・食前もしくは食間に服用する
- 服用後、吐き気・嘔吐などがあらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、医師に相談してください。
- 妊娠中の場合は必ず医師にご相談ください。
▼さらに詳しくはこちらから

- 11種類の成分(半夏、麦門冬、当帰、川芎、芍薬、人参、桂皮、牡丹皮)、甘草、呉茱萸、生姜)を含んだ漢方薬
- 冷え症で手足がほてり、唇が乾燥しているような人に向いた漢方薬
- 不足した「血」を補う
- 不妊症に悩む女性にも用いられてる
1包を1日2回・食前もしくは食間に服用する
- 服用後、発疹・発赤などがあらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、医師に相談してください。
- 妊娠中の場合は必ず医師にご相談ください。
▼さらに詳しくはこちらから
漢方薬は、体質や悩みに合ったものを服用することが重要です。
そのため、医師に相談し、ご自身に合った漢方薬を処方してもらうことがおすすめです。
忙しくてなかなか病院に行く時間がない方は、オンライン診療サービス「東京美肌堂」を利用してみてはいかがでしょうか?
受付:8:00〜22:00(土日祝も休まず診察)
※本サービスを利用したオンライン診察は保険適用外の自由診療となります。
熱がこもって顔が赤くなった場合の対処・予防法
ここまで、熱のこもり・赤みに効果的な漢方薬を紹介してきました。
漢方薬は、自律神経を整える作用で、徐々に顔が赤くなる症状を和らげる効果を期待できます。
しかし、顔が赤くなってしまった場合には、すぐにその症状を抑えたいとも思いますよね。
次は、熱がこもって顔が赤くなってしまった際の応急処置について解説します。
また、併せて熱がこもらないようにする予防方法も解説するので、参考にしてくださいね。
顔を冷やす

熱により顔が赤くなった場合は、顔を冷やすことで、熱のこもりと顔の赤みを鎮められる場合があります。
体が熱を持つと、体温を下げるために顔の血流が増え、毛細血管が広がります。
そのため、顔を冷やすことで広がっていた毛細血管が収縮されるため、熱のこもりや赤みを和らげることができるのです。
- 顔を外気にさらして風にあてる
- 冷たいタオルや冷えピタを顔に当てる
- 首の後ろや手首などの血管が近い部位を冷やす
- 冷たい飲み物を摂取することで体内から冷やす
手足を温める

手足は冷えているのに顔だけが赤くほてる場合は、手足を温め、全身の血行を巡らせましょう。
この状態を「冷えのぼせ」といい、冷え性が重症化したものといわれています。
また、これは自律神経の乱れが大きく関係しています。
以下のようなメカニズムにより、手足は冷えて顔だけが熱くなってしまいます。
- 自律神経の乱れによって体温調節がうまくいかない
- 体温を逃がさないように血管を収縮する
- 血管を収縮することで手足の末端まで血液が巡らず手足が冷える
- 脳だけは温度が低下しないよう、本能的に頭部に血液を送る
- 手足は冷えて顔だけが熱くなる
これらを対処するには、全身の血行を良くすることが重要です。
末端である手足を温めることで血液が循環すると、顔に集中していた血液が適度に分散され、赤みやほてりが和らぎます。
具体的には、カイロや足湯などを活用するのがいいでしょう。
ツボを押す
顔を冷やす・手足を温めるという方法でも改善されない場合は、ツボを押して自律神経を整えます。
百会(ひゃくえ)と呼ばれるツボを押して、リラックス効果を高めるのが効果的です。

百会は、頭のてっぺんよりも少し前の両耳の一番高い場所を結んだ線と、鼻から後頭部の中央を結んだ線が交差するあたりに位置しています。
押すと他の場所よりも柔らかく感じるのが特徴です。
指で5秒かけてゆっくり押し、3秒止めてからゆっくり離すという動作を、3〜5回ほど繰り返すと効果が得られます。
生活リズムを整える

日常的にケアしたいと考えている方は、まずは生活リズムを整えることを心がけましょう。
先ほども説明した通り、顔に熱がこもるのに大きく関係しているのが自律神経の乱れです。
そのため、まずは生活リズムを整え、自律神経の乱れを整えることが大切です。
以下のことを意識して生活しましょう。
- 起床・就寝の時刻を一定にする
- 食事の時刻を一定にする
- 適度な運動を行う
顔の赤みや熱のこもりの症状を改善したい方は美容皮膚科へ

今回は顔の熱や赤みの原因や、効果的な漢方薬、対処法などを紹介しました。
漢方薬は、ご自身の症状や体質に合ったものを服用することが重要です。
そのため、医師に相談しご自身にぴったりの漢方薬を見つけることをおすすめします。
また、顔の赤み・熱のこもりは「酒さ・赤ら顔」である可能性もあります。
症状が長引いて、なかなか治らない方も医師に相談し、自分の症状をまずは理解するようにしましょう。
病院を訪れる以外にも、オンライン診療サービスを利用するという手段もあります。
東京美肌堂では、
- LINEで完結する「オンライン診察」
- 土日祝も夜10時まで受診可能
- 当日予約もできるから気になったときにすぐ診察
- あなたに合った医療用医薬品・内服薬・外服薬・漢方薬がわかる
- 初診料・再診料・処方箋料・相談料が0円
といった、忙しい方でも美容皮膚科を受診できるオンライン診療サービスを提供しています。
ご予約は下記ボタンから受け付けていますので、気になった方はチェックしてみてくださいね!
東京美肌堂の診察予約はこちらから
東京山手クリニック
藤原東華 医師
当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。







