肌を白くする方法が知りたい！
理想の白い肌を目指し、さまざまなスキンケア製品を試したことがある方も多いのではないでしょうか。
肌は生まれながらの色味もありますが、肌の表面に蓄積した古い角質や汚れ、紫外線ダメージが、肌の本来の明るさを隠してしまうことがあります。
もとの肌よりも白い肌を手に入れるのは、とても難しい場合もあります。
一方で、日々の適切なスキンケアと生活習慣に気を配ることで、できる限り肌を明るく保つことは可能です。
この記事では、肌がくすんで見える原因と、白く明るい肌を取り戻す方法をご紹介します。
この記事でわかること
- スキンケアや生活習慣の改善により、ある程度肌を白くすることはできる
- 肌を白くするには、肌の健康状態を保ち、肌への刺激を最小限にすることが大切
- ビタミン剤や美白成分を含む製品を使うことでも肌の明るさを取り戻せる
目次
肌を白くする方法はある？
くすみのない綺麗な肌は、多くの女性の憧れですよね。
では、肌のケアを徹底すれば、本当に白く透明感のある肌にすることはできるのでしょうか。
肌を白くする方法はある
肌の色は、白くすることができます。
肌が黒く見える原因であるシミ・くすみ・日焼け跡の改善が美白への近道になります。
以下のポイントを意識したケアを行うと効果的です。
- 肌の健康状態を保ち、古い角質をためない
- 肌の刺激を最小限にし、過剰なメラニンの生成を防止する
詳しいケア方法については、後ほど解説します。
もとの肌の色より白くすることは難しい
スキンケアにより、肌の色を明るくすることはできます。
しかし、生まれつきの肌色よりも白くすることは難しい場合があります。
それは、肌が黒くなる原因である「メラニン」の生成量には、個人差があるためです。
メラニンが多くされる体質の人は、美白成分の効果を実感しにくい可能性があります。
肌のくすみが「生まれつきの黒さ」か「日焼けによる黒さ」なのか、見分けてみましょう。
日焼けによる黒さの場合、メラニン色素を排出することで肌の色が白くなる可能性があります。
見分けるときは、「日光に当たりやすい部位」と「日光に当たりにくい部位」の肌の色を比較しましょう。
肌を白くする方法とは？
「ケア次第で肌が白くなる」と聞くと、その方法を試してみたくなりますよね。
ここでは、肌を白くするために大切な4つのポイントを紹介します。
メラニンの生成を抑える
メラニンが過剰に生成されると、肌のくすみの原因になります。
メラニンの過剰生成には、紫外線が深く関係しています。
紫外線は、肌に赤み・痛み・乾燥などのダメージを与えます。
紫外線から肌を守ろうとする防御反応として、メラニン色素が必要以上に生成されてしまうのです。
その結果、肌の黒ずみやくすみが発生してしまいます。
メラニンを排出させる
メラニンの生成を抑制するとともに「排出を促す」ことも大切です。
通常、メラニンは肌のターンオーバーにより肌の外に排出されます。
しかし、肌の乾燥などによりターンオーバーが乱れると、肌の表面にメラニンが蓄積します。
肌の表面にメラニンが蓄積すると、黒ずみやくすみの原因になってしまうのです。
血行を促進させる
血流の滞りも肌のくすみの原因になります。
血流が滞ると、肌細胞に必要な酸素・栄養が行き届きません。
肌細胞に酸素・栄養が届かないと、肌のターンオーバーが乱れてしまいます。
また、本来ある場所に血液による赤みがなく、皮膚本来の黄みが目立ちやすくなってしまうのです。
古い角質をためない
通常、古い角質は肌のターンオーバーによって体外に排出されます。
しかし、ターンオーバーが乱れると、角質が肌の表面に残留してしまいます。
すると、肌が暗く見えたり、色味が均一でなくなってしまうことがあります。
肌を白くする生活習慣
ここからは、肌を白くする具体的な方法を紹介します。
肌の白さを実現するには、メラニンの排出がカギになります。
そのため、スキンケアに加えて生活習慣の見直しも欠かせません。
1年中日焼け止めを塗る
紫外線は春～夏にかけて強くなりますが、秋・冬も紫外線は降り注いでいます。
紫外線は、肌に赤み・乾燥などのダメージを与え、肌の色を不均一にしてしまいます。
紫外線量は季節により異なります。
スキンケア方法を時期に合わせて変えると、肌への負担を少なくできますよ。
| 時期 | ケア方法 |
|---|---|
| 紫外線量の多い春・夏 | SPF/PAの数値が大きい日焼け止めを屋内外で使う |
| 紫外線の量が減る秋・冬 | 屋外では日焼け止め・日焼け止め効果のある化粧品を使う |
十分な睡眠時間をとる
肌をくすませる原因のメラニンは、人間の睡眠時間とも関係しています。
睡眠中に分泌される「成長ホルモン」には、肌のターンオーバーを促進させる効果があります。
肌のターンオーバーを通じてメラニンは排出されるため、メラニン蓄積を防ぐためには正常なターンオーバーが必要です。
肌のターンオーバーが活発に行われている時間は、22時～深夜2時までです。
成長ホルモンの分泌量は、就寝3時間後がピークといわれています。
22時～深夜2時の間に成長ホルモンの分泌量がピークになるように寝ると効果的です。
有酸素運動を取り入れる
筋肉の多い人のほうが、メラニンの生成を抑えることができます。
筋肉で作られる「マイオネクチン」という物質には、メラニン生成を抑制する働きがあります。
マイオネクチンは、骨格筋から分泌されており、有酸素運動で増やすことができます。
そのため、有酸素運動はメラニン生成の抑制に効果が期待できるのです。
ストレスをためない
ストレスはホルモンバランスを崩し、肌のターンオーバーを乱す原因になります。
ターンオーバーが乱れると、メラニンが蓄積し、肌のくすみに繋がるのです。
また、過度のストレスは、血管を収縮させ、血流を滞らせる可能性があります。
血流が滞ると、肌細胞に必要な酸素・栄養を行き渡らせることができず、くすみが発生します。
ストレスを溜めないために、半身浴などでリラックスする時間を作りましょう。
美白効果のある食材を摂る
体の内側から美白対策をするのであれば、メラニン抑制や、ターンオーバー促進に効果的な食材を摂取しましょう。
抗酸化作用のある食材を摂ることで、メラニンが増える原因である「活性酸素」を抑制することができます。
| 栄養素 | 働き |
|---|---|
| ビタミンA | ・メラニンの量のコントロール ・バリア機能の正常化 |
| ビタミンC | ・メラニン生成の妨げ ・コラーゲンの生成 |
| ビタミンE | ・血行促進 ・正常なターンオーバーの促進 |
| ポリフェノール | ・活性酸素の除去 ・毛細血管の強化による血行促進 |
| エラグ酸 | ・チロシナーゼ活性阻害によるメラニンの抑制 |
| リコピン | ・メラニンの抑制 ・角質層の改善 |
▼各栄養素の効果的な摂取方法は、以下で紹介しています。
美肌効果のある「栄養素」とは？効率的な取り入れ方やおすすめ食材を解説
肌を白くするスキンケア方法
肌を白くするためには、正しい方法で肌をケアすることが大切です。
正しいスキンケアは、メラニンや古い角質の蓄積を防ぎ、白く透き通った肌へと導いてくれます。
正しい洗顔・保湿を行う
正しい洗顔は、汚れや角質の蓄積を防ぎ、肌を清潔に保ちます。
そして丁寧に保湿することで、正常な肌のバリア機能とターンオーバーを保つことができます。
水のみで顔を洗っても、汚れを落としきることはできません。泡立ちのよい洗顔料を使いましょう。
洗顔料の泡は、手と肌の摩擦を減らす役割をするため、しっかり泡立ててから肌にのせましょう。
強い力で擦るように洗うと、摩擦で皮膚に刺激を与えてしまいます。
中指や薬指など力の入りにくい指を使用し、泡を押さえるようにして洗うのがコツです。
水分を拭いた直後から肌の乾燥は始まっているため、すぐに保湿しましょう。
化粧水で肌に水分を補給し、クリームで水分の蒸発を防ぐイメージで行うと効果的です。
ピーリングで古い角質を除去する
ピーリングは、古い角質を柔らかくして取り除く作業です。
（古い角質を取り除く→ターンオーバーの正常化・くすみ改善の画像）
角質層のケアになるため、肌のくすみや肌のターンオーバーの正常化に効果的です。
美容皮膚科におけるピーリング施術もありますが、市販品で自宅でも行うことができます。
ピーリング後の肌は敏感な状態になっているため、入念な保湿を欠かさないことがポイントです。
ピーリング剤は肌への刺激が強いため、頻繁にやりすぎると肌を傷つけ、バリア機能を壊してしまいます。
毎日使用できる製品もありますが、使用方法を守り週1日～2日くらいの頻度で行いましょう。
美白有効成分の入った化粧品を使う
美白有効成分には、メラニンの生成を抑制する作用や排出を促進する働きがあります。
美白化粧品を日常使いすることで、メラニンによるくすみが少ない肌にすることができます。
美白有効成分には、以下のようなものがあるので、選ぶ際の参考にしてくださいね。
ビタミンC・トラネキサム酸・アルブチン・コウジ酸・ハイドロキノン
上記成分を含んだ美白化粧品を紹介します。
無印良品 エイジングケア薬用クリーム
「無印良品 エイジングケア薬用クリーム」には、トラネキサム酸とビタミンC・2グルコシドが含まれています。
水溶性保湿成分の配合量が多いため、肌をしっかり保湿してくれます。
日焼けによる肌ダメージや肌のくすみが気になる方におすすめです。
▼美白有効成分を含む化粧品は以下で紹介しています。
【医師監修】シミ対策におすすめ美白化粧水16選！選び方のコツとケア方法
日焼け止めを塗る
肌を白くするうえで、紫外線による日焼けは大敵です。
日焼けで肌が黒くなってしまうのに加えて、紫外線によりメラニンを多く生成してしまいます。
日焼け止めを塗り、既存のくすみの悪化を防ぎ、美白対策をしましょう。
トーンアップ効果のある日焼け止めを使うと、自然に肌の色を明るく見せることができます。
スキンアクア トーンアップUVエッセンス
「スキンアクア トーンアップUVエッセンス」は、コントロールカラーの入った日焼け止めです。
コントロールカラーは、肌の色ムラや明るさなどを補正してくれる効果があります。
4色展開のため、自分の肌に合った色を選ぶことができます。
肌を白く見せたい方は、肌色を明るく見せるラベンダーやくすみをカバーするローズがおすすめです。
美容内服で肌を白くする方法
美白効果のある成分を体の内側から摂取するのも肌を白くする方法の一つです。
肌を白くする美容内服は、医薬品とサプリの2つに分けることができます。
市販のビタミン剤を飲む
市販のビタミン剤は、「美容サプリ」や「健康食品」とも言われます。
美肌・健康を維持する商品で、ビタミンなどの栄養をバランスよく補えるのです。
ただ、シミやくすみの改善効果が認められているわけではないので注意しましょう。
アクティブサプリ
アクティブサプリは、ビタミンAを高配合したサプリメントです。
ビタミンAには、メラニンの量を調節する作用があり、肌を白くするためには欠かせません。
ビタミンの組み合わせを選べるので、肌悩みに合わせたものを選ぶことができますよ。
ビタミンC「2000」
ビタミンC「2000」は、ビタミンB2を配合したビタミンC製剤です。
アスコルビン酸（ビタミンC）が、色素沈着の改善や抗酸化作用を発揮します。
このため、顔の色ムラやくすみの改善が期待できるのです。
▼ビタミンC「2000」については、以下の記事でも紹介しています。
ビタミンC「タケダ」（第三類医薬品）の効果や特徴を解説！美白を目指せる？
ビトン・ハイ
ビトン・ハイは、ビタミンB2・C・Eを含むサプリメントです。
ビタミンEによる血行促進作用やビタミンCによる色素沈着の改善効果が期待できます。
わずかに芳香があり、酸味とわずかに甘みのある顆粒剤です。
美白効果のある薬を飲む
医薬品は、肌への美白効果が医学的に認められている薬です。
くすみ・シミ・日焼け後の色素沈着の改善や予防を図ることができます。
シナール
シナールは、ビタミンB5とビタミンCを含んだビタミン剤です。
抗酸化作用・メラニンの生成抑制作用・肌のバリア機能回復など肌の健康を保つ働きがあります。
ビタミンCは代謝・排出されやすいため副作用は起こりにくい成分です。
しかし、稀に下痢や胃の不快感などが現れることがあります。
▼シナールについては、以下の記事でも紹介しています。
シナールの効果と飲み方を解説！副作用や他のシミ・ニキビ治療薬との違いは？
ハイチオール
ハイチオールは、L-システインを主成分とした医薬品です。
肌のターンオーバーや代謝の促進・抗酸化作用など美白に欠かせない働きをします。
副作用として、まれに悪心や軽度の腹痛が現れることがあります。
市販薬もありますが、医薬品のほうがL-システインの含有量が多く、高い効果が期待できます。
▼ハイチオールについては、以下の記事でも紹介しています。
ハイチオールは医薬品？シミ改善だけではない美容効果や副作用を解説
グルタチオン
グルタチオンは、「抗生物質の王様」ともいわれる抗酸化物質です。
ビタミンC・Eとの相性が良く、体内の抗酸化力を高めることができます。
また、白玉点滴にも用いられるため、メラニン生成の抑制の効果も期待できます。
▼グルタチオンの美容効果は、以下でも紹介しています。
グルタチオンの「点滴療法」の美白効果や注意すべき副作用とは？
ユベラ
ユベラは、「若返りのビタミン」ともいわれる抗酸化作用のあるビタミンEです。
抗酸化作用のほか、血行促進作用があり、顔のくすみやメラニンの生成を抑制します。
ホルモンバランスを調整する作用もあるため、肌のターンオーバーの正常化にも効果的です。
ユベラは脂溶性ビタミンのため、過剰摂取すると副作用が起こりやすくなります。服用時は用量を守るようにしましょう。
▼ユベラの効果・作用については、以下で詳しく紹介しています。
「ユベラ」の効果と副作用を徹底解説！処方薬と市販薬の違いとは？
肌を白くする方法で美白を目指そう
日焼けによるメラニンの過剰生成や血行不良により、肌がくすんで見えてしまいます。
肌を白くするためには、肌の健康状態を保ち、刺激を最小限にすることが重要です。
そのために、生活習慣・紫外線対策・肌のケアを見直し、肌の健康を保ちましょう。
また、バランスの取れた栄養・ビタミン剤など体内のケアも肌を白くするには効果的です。
ビタミン剤は、市販の商品もありますが、皮膚科でもらう医薬品は、有効成分が最大量配合されています。
薬内の有効成分の含有量が多いと、効果を実感しやすいため、医薬品のほうがおすすめです。
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