【医師監修】ビタミンC「タケダ」(第三類医薬品)で白くなる?効果や特徴について解説

タケダビタミンC2000の画像

ビタミンC「タケダ」は、ビタミンC製剤(ビタミンC主薬製剤)です。

疲労回復や、しみ・そばかすの改善に効果が期待できます。

今回はビタミンC「タケダ」について成分や効果、副作用、同じ効果を持つビタミンC製剤を徹底解説します!

この記事でわかること

  • ビタミンC「タケダ」はビタミンCビタミンB2などを含むビタミン製剤
  • 薬局やドラッグストアで購入できる第三類医薬品に分類される
  • しみ・そばかすの予防、疲労回復、出血予防などの効果がある

ビタミンC「タケダ」の特徴とは?

ビタミンC「タケダ」は、ビタミンCの補給に役立つ製品です。

シュガーフリー・ナトリウムフリーで、塩分や糖分が気になる方でも服用しやすいのが特徴です。

ビタミンC「タケダ」の基本情報を見ていきましょう。

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300錠のビタミンC製剤

ビタミンC「タケダ」は、300錠のビタミンC製剤が包装された商品です。

1瓶100錠の商品もあります。

公表の価格※)は、以下の通りです。


包装
100錠:1,760円(税抜価格1,600円)
300錠:4,070円(税抜価格3,700円)


300錠入った包装の方が1錠あたりの値段が安価になります。

※価格はアリナミン製薬株式会社が公表しているメーカー小売希望価格です。

2023年に名称のみリニューアル

最近、薬局やドラッグストアでビタミンC「タケダ」を見かけないと思っている方もいるかもしれません。

実は、2023年にビタミンC「タケダ」の名称はビタミンC「2000」にリニューアルされました。

商品名は変更されましたが、成分や効果は変わっていません。

6錠(15歳以上の1日の最大服用量)中の成分は、以下の通りです。

ビタミンC「2000」
成分 ビタミンC:2000mg
アスコルビン酸(ビタミンC):1400mg
アスコルビン酸カルシウム:726mg
リボフラビン酪酸エステル(ビタミンB2酪酸エステル):6mg
添加物 部分アルファー化デンプン・ステアリン酸Mg・トウモロコシデンプン

ビタミンC「タケダ」の効果・効能

ビタミンC「タケダ」は、ビタミンCの補給剤として、さまざまな効果を期待できます。

効果・効能について詳しく見ていきましょう。

しみ・そばかすなどの予防

ビタミンC「タケダ」は、シミやそばかす、日焼け・やけどなどによる色素沈着の予防や緩和に効果的です。

ビタミンC「タケダ」に含まれるアスコルビン酸(ビタミンC)は、シミやそばかすのもととなるメラニン色素の生成を抑える働きがあります。

また、シミやシワの原因にもなる肌の酸化を防ぐ抗酸化作用も持ちます

メラニンの生成を抑える働きと抗酸化作用によって、しみやそばかすを防ぐ効果が期待できます。

肉体疲労時や体力低下時のビタミン補給

ビタミンC「タケダ」は、ビタミンCを補給して疲労回復や体力の維持に役立ちます。

ビタミンCには「免疫機能を強化する働き」や疲労の原因となる活性酸素を除去する「抗酸化作用」があります。

肉体的な疲労を感じる時や体力低下時の服用に向いています。

特に運動後は、ビタミンCの消費が増えるので補給を心がけるとよいでしょう。

鼻血・歯茎からの出血予防

ビタミンC「タケダ」には、鼻血や歯茎からの出血を予防する効果が期待できます。

ビタミンCが不足すると、コラーゲンも不足し、血管がもろくなり出血を起こしやすくなります。

ビタミンCを補給することで、コラーゲンが生成されて血管の強度が増し鼻血や歯茎からの出血を防ぐことができます。

ビタミンC「タケダ」はニキビに効く?

現時点では、ビタミンCがニキビの治療に直接的な効果があるという科学的な根拠は報告されていません。
また、風邪の予防効果についても同様で、一般的には効果が確認されていません。

しかし、ビタミンCは皮脂を抑える作用があることがわかっています。
皮脂の量が抑えられることで、ニキビの発生を予防できる可能性があります。

また、ニキビが悪化する原因は、毛穴の詰まりと皮脂の酸化です。
この炎症が進む過程で活性酸素が発生し、ニキビをさらに悪化させるという悪循環を引き起こします。

本来であれば、活性酸素は体内に取り込まれると身体を守る役割があります。
しかし、増えすぎた活性酸素は細胞を傷つけてしまい、赤みを伴うニキビを引き起こすため注意が必要です。

そこで重要なのが、活性酸素の暴走を抑えるストッパーのような役割を持っているビタミンCです。
ビタミンCを摂取すれば、赤みを伴うニキビを防ぐ効果が期待できます。

ビタミンC「タケダ」白くなるのはなぜ?

ビタミンC「タケダ」の服用で、肌は白くなるのか気になる方も多いかと思います。

結論、ビタミンC「タケダ」には美白効果が期待できます。

なぜ、ビタミンC「タケダ」は、美白効果をもたらすと言えるのか、詳しく見ていきましょう。

シミのもととなるメラニン色素の還元作用

ビタミンCタケダ」には、くすみやシミのもととなるメラニンの還元作用があります。

還元作用とは、作られたメラニンを無色に戻す働きのことです。

シミやくすみを薄くすることで、肌がトーンアップし、白くなったように感じられます。

抗酸化作用で活性酸素を除去するから

ビタミンC「タケダ」には、抗酸化作用があります。

抗酸化作用とは、活性酸素を排除する働きを指します。

体の中で発生した活性酸素は、メラノサイトを刺激してメラニンの生成を促します。

活性酸素を取り除くことで、メラニンの生成を抑えて、シミやくすみを予防することで、美白効果を期待できます。

ビタミンC「タケダ」の口コミ

ニキビやシミの予防に効果が期待できるビタミンC「タケダ」は、医薬品としての厳しい審査基準をクリアした商品として注目を集めています。

商品を使用する前に、口コミを知りたい方も多いのではないでしょうか?

ここでは、ビタミンC「タケダ」を実際に購入した方の口コミを紹介していきます。

良い口コミ

悪い口コミ


口コミを見ると、ビタミンC「タケダ」は効果がある一方で、個人差が大きいということがわかります。

また、ドラッグストアに行っても見つけられず、購入できないといった口コミも見られました。
より効果を実感するためには、生活習慣や食生活なども改善するとよいでしょう。

人によって効果があらわれるまでの期間に差はありますが、1か月使用しても改善が見られない場合は医師に相談してください。

ビタミンC「タケダ」の使用上の注意

ビタミンC「タケダ」を服用すると、副作用として以下のような消化器症状が出ることがあります。

  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 胃部不快感
  • 胃部膨満感
  • 食欲不振

これらの症状が見られた場合は、すぐ医師に相談しましょう。

ビタミンC「タケダ」の用法・用量

ビタミンC「タケダ」の適切な用法・用量について解説します。

効果を実感するためにも、適切な用法・用量を守ることは重要です。

年齢 1回あたりの用量 1日に服用する回数
15歳以上 1~3錠 2回
11~14歳 1~2錠 2回
7~10歳 1錠 2回
7歳以下 服用しないこと

成人の1日の最大摂取量は6錠

ビタミンCは、体内で作ることができないため、定期的に摂取することが重要です。

過剰に摂取すると、消化器官に吐き気や下痢といった副作用が出やすくなるので注意しましょう。

15歳以上は1回1~3錠を1日2回

ビタミンC「タケダ」は、年齢をもとに服用方法が決められています。

15歳以上の方は、1回に1~3錠を1日2回摂取します。

ビタミンCは、水溶性ビタミンの一種で、余分に摂取した分は、尿と一緒に排出されるため、一度に多く摂取しても効果を期待できません。

最大でも15歳以上の方で、1回3錠までにとどめ、それ以上は飲まないようにしましょう。

ビタミンC「タケダ」と相性の良い飲み合わせ

「ビタミンC」は、「ビタミンE」といっしょに摂取することで相乗効果を期待できます。

ビタミンCとビタミンEはともに、抗酸化作用を持ちます。ビタミンCは、効力の弱まったビタミンEを活性化させる働きがあります。また、ビタミンCは、単体で摂取しても役目が終わると尿中に排出されますが、ビタミンEと一緒に摂取すると抗酸化作用が持続します。

ビタミンEを主成分とする医薬品には「ユベラ」というものがあります。

興味のある方は以下もチェックしてみてくださいね。

ユベラという内服薬の画像 「ユベラ」の効果と副作用を徹底解説!処方薬と市販薬の違いとは?

ビタミンC「タケダ」を摂りすぎるとどうなる?

ビタミンCは、1日2000mg以上摂るのは、過剰摂取にあたります。

ここでは、過剰に摂取してしまった場合の身体への影響について解説します。

摂取量が多いと吸収率が下がる

ビタミンCを過剰に摂取すると、ビタミンCの吸収率が下がる可能性があります。

ビタミンCは、1日200mgまでであれば90%が体内に取り込まれます。

しかし、1日1000mg以上を摂取すると、吸収率は50%以下に下がってしまうのです。

吸収されなかったビタミンCは尿として排出されます。

たくさん飲めば良いものではない、ということを覚えていてくださいね。

一過性の嘔吐や下痢になることがある

ビタミンCを摂りすぎると、嘔吐や下痢といった消化器症状があらわれる可能性があります。

一般的に、過剰に摂取されたビタミンCは、尿と一緒に体外に排出されますが、過剰に摂取することで、胃腸などが刺激されて、嘔吐や下痢が起こる場合があります。

ビタミンC「タケダ」とサプリメント・処方薬の違い

ビタミンC「タケダ」は、一般用医薬品に分類されます。

また、ビタミンC配合の薬には、医療用医薬品・一般用医薬品の中でも、いくつか種類があります。

それぞれの違い、またサプリメントとの違いについても解説します。

サプリメントは効果が明記されていない

サプリメントは、実は食品に分類されます。

医薬品以外は「食品」として括られます。

サプリメントは、一般食品に分類されるため、効果が記載されていません。

一方のビタミンC「タケダ」は、一般医薬品に分類され、効果・効能が示してあります。

サプリメントは、食事で不足してしまう栄養補給として効果的に服用しましょう。

DHC|ビタミンC(ハードカプセル)

ビタミンCに加え、皮膚や粘膜の健康維持を助けるビタミンB2が含まれています。朝と夜2回に分けてとるのが推奨されています。

成分 ビタミンC(1000mg)、ビタミンB2(2.0mg)
添加物 着色料(カラメル、酸化チタン)
1日あたり:2粒1156mg中

処方薬は症状の改善効果が認められている

医療用医薬品は、病気の治療を目的として用いられる薬です。

肌の健康維持や改善のために、処方薬が用いられることもあります。

ビタミンCを含む処方薬の一つには、シナールが挙げられます。

シナール

「シナール」は、アスコルビン酸(ビタミンC)とパントテン酸カルシウム(ビタミンB5)が配合された医薬品です。

ビタミンB5にはビタミンCの働きを補助する効果が期待できます。

シミを防いで肌を白く保ったり、肌にハリ・ツヤを与えてくれます。

シナールという内服薬の画像 シナールの効果的な飲み方を解説!シミやニキビへの美容効果と注意点も紹介

ビタミンC以外を主成分とする処方薬で美白効果が期待できるものには「トラネキサム酸」と「グルタチオン」があります。

トラネキサム酸

トラネキサム酸には、抗プラスミン作用があります。

プラスミンとは、シミの原因である黒色のメラニン色素の過剰生成を補助する物質のことです。

トラネキサム酸は、そんなプラスミンの合成を抑え、美白へと導きます。

トラネキサム酸の美白効果や副作用を解説!飲み続けると白髪になる?
グルタチオン

グルタチオンは「抗酸化物質の王様」ともよばれる抗酸化物質です。

この強力な抗酸化物質によって、メラニンを合成する活性酸素の発生を抑え、メラニンの過剰生成を防ぎます。

さらに、メラニンを黒くしない作用があり、美白効果を期待できます。

タチオンという内服薬の画像 グルタチオンの「点滴療法」の美白効果や注意すべき副作用とは?

ビタミンC「タケダ」に関するよくある質問

ビタミンC「タケダ」は、シミ・そばかす・日焼けなどの色素沈着対策に効果が期待できる医薬品として愛用されています。

しかし、初めて使用する方や服用方法がわからない方には、不安や疑問があるかもしれません。

ここでは、ビタミンC「タケダ」のよくある質問についてまとめてみました。

購入前に知っておきたい情報として、ぜひ参考にしてください。

ビタミンC「タケダ」でシミは消えますか?

ビタミンC「タケダ」は、シミ・そばかす・日焼けによる色素沈着の予防や緩和に効果が期待できる医薬品です。

シミの原因でもあるメラニン色素の生成を抑えてくれるため、肌の健康を保つ手助けをしてくれるでしょう。

ビタミンC「タケダ」はすでにできてしまったシミ・そばかす・日焼けだけではなく、これからできるシミを防ぐ効果も期待できます。

ビタミンC「タケダ」は1日何錠まで飲めますか?

ビタミンC「タケダ」は、ビタミンCが2,000mg配合されており、15歳以上であれば1日最大6錠まで服用できます。

しかし、ビタミンCは水溶性であるため、体内に貯蓄できません。
余分にビタミンCを摂取しても、尿と一緒に体外へ排出されてしまいます。

そのため、朝3錠・夜3錠のように、2回に分けて摂取すると良いでしょう。

ビタミンC「タケダ」はいつ飲むのが効果的ですか?

ビタミンC「タケダ」は、15歳以上の方が対象で、1回1〜3錠を1日2回服用します。

タイミングはいつでも構いませんが、一度にビタミンCを大量に摂取しても体内にとどめられないため、朝と夜に分けるなど、間隔をあけて服用することをおすすめします。

また、一度に大量摂取すると、ビタミンCの吸収率が低下し、一過性の嘔吐や下痢などの副作用があらわれる可能性があるため注意が必要です。

ビタミンC「タケダ」で美肌を目指そう

ビタミンC「タケダ」には、疲労回復や美白効果が期待できます。

食事から1日の成人の摂取目安量である100mgのビタミンCを摂取することが難しい方には、医薬品の服用でビタミン不足を補うことがおすすめです。

ほかの服用中のお薬や飲み合わせ、自分に合うかどうかを知りたい方は、一度医師に相談しましょう。

皮膚科に通う時間がなかなか取れない方には、オンライン診療サービスの活用もおすすめです。

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この記事の監修医

東京山手クリニック

藤原東華 医師

美しさを求めるすべての人たちに

当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。

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