茶クマが目立ってきて、気になる…。
顔が老けて見られるのが嫌だ。
なかなか薄くならない目の下の茶色いくすみ。
毎朝、鏡を見るたびにがっかりしてしまう方もいるかと思います。
しかし、茶クマは適切なケアをすることで改善を目指せます。
今回は、茶クマができる原因や治し方、予防方法について解説していきます。
この記事でわかること
- 茶クマとは目の下にメラニンが蓄積して色素沈着した状態
- 茶クマをなくすにはレーザー／医療用医薬品での治療が効果的
- 茶クマを予防するにはデリケートな目元の皮膚の保湿が肝心
目次
茶クマの特徴とは？ほかのクマとの見分け方
茶クマとは、目の下に色素沈着ができて茶色に見える状態です。
色素沈着の正体は、メラニン色素の蓄積。
以下にあてはまる場合は、茶クマの可能性が高いです。
- 目の下を引っ張っても薄くならない
- 目じりを指で横に引っ張ったときに茶色い部分が皮膚と一緒に動く
茶クマの特徴は、他のクマと比べて比較的はっきりとした色合いがあります。
目の下を引っ張って色が変わらない場合は「黒クマ」
黒クマは、目の下に黒い影のようなクマが目立つ状態です。
皮膚の凹凸による陰影や、むくみによる膨らみで影ができることで黒クマになります。
主な原因は、加齢による筋力の衰えや皮膚のたるみなどです。
目の下を引っ張っても色が変わらない場合は、黒クマの可能性が高いでしょう。
目の下を引っ張って色が薄くなる場合は「青クマ」
青クマは、毛細血管が透けて見えてしまい、青色に目立っている状態です。
目元が血行不良になることが原因で起こります。
血行不良になると、目の周りの静脈に酸素が不足し、青く見えるためです。
目の下を引っ張って色が薄くなる場合、青クマの可能性が高いでしょう。
茶クマの原因「色素沈着」が起こるきっかけ
茶クマの色素沈着が起きる主な要因は、以下の3点などが挙げられます。
- 紫外線によるダメージ
- アイメイクの刺激
- クレンジングやマッサージの摩擦
共通する原因は、メラニン色素の過剰生成と蓄積です。
紫外線によるダメージ
特に目元の皮膚は薄いため、紫外線のダメージを受けやすい部位です。
紫外線を浴びると、茶クマのもととなるメラニン色素をつくる細胞（メラノサイト）が活性化されます。
それにより、メラニンが多く生成されると色素沈着が起こりやすくなります。
また、紫外線の影響で、肌が乾燥して、メラニンを排出するターンオーバーの周期が乱れると、肌にメラニンが蓄積されやすくなります。
アイメイクの刺激
アイメイクの際の摩擦がきっかけで色素沈着が起こる可能性もあります。
ゴシゴシとこするように目元のメイクを行うと、摩擦が生じ、色素沈着につながります。
メイク用品の成分が強く、炎症が起こると、そのまま色素沈着してしまうこともあります。
クレンジングやマッサージの摩擦
クレンジングやマッサージでも摩擦が生じます。
オイルやクリームを塗らずに、肌に触れると、より摩擦が生じやすくなります。
ゴシゴシとこすらない場合でも、力を入れて押すことで、肌に負担がかかってしまいます。
茶クマの治し方
茶クマの原因は、メラニン色素の蓄積による色素沈着です。
そのため、茶クマを治すためには「メラニンの生成を減らす」「メラニン色素を排出する」ことがポイントです。
一度できてしまった茶クマはセルフケアでは完全に消すことが難しい場合もあります。
なかなか茶クマが改善しない方におすすめの具体的な治療法を紹介します。
医薬品で治療する
医療用医薬品は、市販薬に比べて有効成分が多く含まれる傾向にあります。
茶クマの改善に効果を期待できる内服薬と外用薬を紹介します。
※医薬品の使用や服用で副作用と思われる症状が出た場合は速やかに医師に相談しましょう。
トラネキサム酸
トラネキサム酸は、茶クマの原因であるメラニン色素の合成を抑制する作用を持ちます。
これにより徐々に茶クマを薄くする効果を期待できます。
副作用として食欲不振や吐き気、発疹などが現れる可能性があります。
▼トラネキサム酸についてさらに詳しくはこちら
トラネキサム酸の美白効果や副作用を解説！飲み続けると白髪になる？
ハイドロキノンクリーム
メラニン色素の生成を抑えるとともに、さらにメラニン色素をつくる細胞（メラノサイト）そのものを減少させます。
これにより茶クマを改善する効果を期待できます。
主な副作用としては、赤みやかぶれが現れる場合があります。
▼ハイドロキノンについてさらに詳しくはこちら
「ハイドロキノン」とは？効果的な使い方や副作用を解説！いつから効果を感じられる？
医療用医薬品は医師からの処方が必要です。
皮膚科に行く時間がない方は、オンラインで専門の医師へ相談してみるのもおすすめです。
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施術を行う
茶クマをなるべく早く治したい方には、即効性を期待できる施術での治療もおすすめです。
茶クマの改善に用いられる代表的な2つの施術を紹介します。
※クリニックや個人の症状によっては、施術内容が変わる場合があります。
ピコレーザー
ピコレーザーは、レーザーで皮膚に点状の小さな穴をあける治療法です。
小さな穴をあけることで、自然治癒力が働き、茶クマのもととなっている蓄積したメラニンを排出する効果を期待できます。
比較的、小さく軽度な茶クマを治療する際に用いられる傾向にあります。
QスイッチYAGレーザー
QスイッチYAGレーザーは、2つの波長を使い分けてメラニン色素だけを破壊する治療法です。
茶クマが濃い場合や大きくなってしまった場合に、用いられる傾向にあります。
茶クマの正しい予防法
「治療で消えたはずの茶クマがまた現れた…」ということは、防ぎたいですよね。
普段から茶クマを予防して、再発を防止していきましょう。
目元に刺激を与えない
茶クマを予防するためには、目元に刺激を与えないことが重要です。
目元の皮膚は非常に薄くデリケートであり、外部からの刺激に敏感なため、注意が必要です。
洗顔やメイクの際に、目元をこすらないように注意しましょう。
濃いアイメイクをするときには、ポイントリムーバーを使って、できるだけ力をいれずにメイクを落としましょう。
また目元がかゆくなった場合も、目元をゴシゴシとこするのもNGです。
目の下やまわりにも日焼け止めを毎日塗りましょう。
ただし、日焼け止めが目に入らないよう、ゆっくりと塗り広げましょう。
日焼け止めの成分や目元まわりの刺激になり、肌に合わない場合はサングラスをかけるのも効果的です。
アイメイクの成分が肌に残ってしまうと、色素沈着が起きやすくなります。
メラニンを排出するターンオーバーを妨げてしまう可能性があるためです。
そのため、アイメイクをした日は、しっかり落としきることが大切です。
アイクリームで保湿する
茶クマを予防するためには、保湿も重要です。
目元が乾燥すると、茶クマの原因となるメラニンを生じさせる摩擦が生じやすくなります。
また、乾燥でターンオーバーが乱れると、排出できるはずのメラニンも排出できなくなります。
目元は皮膚が薄いため、密着度の高さを期待できる目元の保湿に特化したアイクリームで保湿しましょう。
ドモホルンリンクル クリーム20
伸びの良い軽やかなテクスチャーが特徴。
メラニンの生成を抑え、茶クマの色素沈着を防ぎます。
量にも質にもこだわった独自のコラーゲンケアで、目元にハリやツヤを与える効果にも期待できます。
茶クマを隠すコンシーラーの選び方
茶クマがなかなか治らない場合は、メイクで隠したいですよね。
最後に、茶クマを隠しやすいコンシーラーの選び方を紹介します。
イエロー・オレンジ系の色を選ぶ
茶クマをキレイに隠すためには、イエロー系またはオレンジ系のコンシーラーがおすすめです。
茶クマの茶色に、反対色（捕色）を重ねることで、自然に肌になじむように消えて見えるためです。
いまできている茶クマの濃さに合わせながら、2色のカラーをブレンドして調整してみましょう。
また、厚塗りになると不自然に見えがちなので、薄く塗りこみましょう。
アンダーアイブライトナー
オレンジの血色カラーとイエローのスキンカラーを混ぜて使います。
密着性と保湿力に優れたオイルや保湿成分が肌表面をシーリングするため、一日中ヨレずに乾燥しにくいのが特徴です。
リキッドタイプを選ぶ
茶クマをキレイに隠すためには、リキッドタイプのコンシーラーもおすすめです。
カバー力が非常に高いため、比較的濃く肌に現れてしまう茶クマなどの色素沈を効果的に隠してくれます。
リキッド状（液状）のコンシーラーは、肌にぽんぽんと軽く乗せるだけで、なじみやすいのもメリットです。
マジックコンシーラー（イエローベージュ）
さらさらパウダーのベタつき防止成分と、ヒアルロン酸などの保湿成分が配合されています。
光で悩みをとばすソフトフォーカス効果があり、ハイライトがわりにも使えます。
茶クマでお困りの人は皮膚科に相談
一度できた茶クマはセルフケアで完全に消すことは難しい場合も多いです。
ただし、セルフケアは悪化や再発防止のためには重要です。
なかなか茶クマが消えなくてお悩みの方は、一度医師に相談しましょう。
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福田麻衣 医師
美容皮膚科/美容外科
当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。