「ワセリンでシミが消えた」って本当?
ワセリンでシミが消えたという情報を見て、気になって調べた方も多いかもしれません。
顔の目立つシミが、市販でも手に入るワセリンで改善できたら、便利ですよね。
今回は、ワセリンがシミに効くのかどうかについて、事実にもとづいて解説していきたいと思います。
また、効果的なシミの改善方法についても紹介するので、参考にしてみてください。
この記事でわかること
- ワセリンはシミを改善する直接的な効果はない
- シミを消すには市販薬や処方薬で治療を進めるのが効果的
- 治療薬に加えて生活習慣を整えることも重要
目次
「ワセリンでシミが消えた」という噂は本当?
結論から言うと、ワセリンでは直接的にシミを消すことは出来ません。
ただし、ワセリンをスキンケアに役立てる方法はあります。
以下で、それぞれの理由を詳しく解説します。
ワセリンにはシミを消す直接的な効果はない
シミは、メラニン色素が肌に蓄積することで発生します。
そのため、メラニン色素を排出しない限りは、シミが消えることはありません。
ワセリンは、石油を原料とするペースト状の物質で、主な効果は「保湿」のみになります。
つまり、ワセリンは、シミのもととなるメラニン色素の分解や除去には効果を発揮しません。
そのため、ワセリンだけでシミを消すことは出来ないのです。
※メラニン色素とは茶色の天然色素です。この色素が肌に多く蓄積することでシミとなります。
美白化粧品との併用で相乗効果を生む可能性はある
ワセリンと他の美白化粧品を併用すると、シミを薄くしやすい可能性はあります。
ワセリンは、シミに直接的な効果はありませんが、保湿効果を持っています。
そのため、他の化粧品と併用することで、肌の保湿効果を高められます。
肌が保湿されると、シミを排出する肌のターンオーバーが促進されます。
この点において、ワセリンでシミが消えたと言っている人がいるのかもしれません。
シミを消すために有効なワセリンの使い方
ワセリンは、他の化粧品と併用することでシミの改善を助けるスキンケアに役立てることはできます。
実際にシミを消すために実践したい、ワセリンを使ったスキンケアの例を2つ紹介します。
有効成分配合の基礎化粧品と一緒に使う
ワセリンを他の基礎化粧品と一緒に使うことで、保湿効果を高めることができます。
いつもの基礎化粧品を使った後にワセリンを塗りましょう。
これにより、ワセリンの油分による保湿効果で化粧品成分の蒸発を防ぐことができます。
特に、シミにアプローチしたい場合は、ビタミンCなどメラニン色素の生成を抑える作用を持つ成分が配合された商品を使うのがおすすめです。
メラニン色素形成を抑制するビタミンC誘導体が配合されています。
ヒアルロン酸配合でさらっとした使い心地でもうるおいが持続する化粧水です。
美白有効成分である高浸透ビタミンC誘導体が配合されています。
うるおい成分に加えて、抗炎症成分を含むため炎症性のシミの発生も防ぐ効果を期待できます。
植物由来の美白有効成分であるカモミラETが配合されています。
高浸透処方、無添加などの設計で肌にやさしくうるおいを与えます。
つけた瞬間からすぐにビタミンCとしての効果を発揮するピュアビタミンCが配合されています。
濃密な一滴で、肌にうるおいを与えます。
スキンケアの最後に保湿剤の代わりとして使う
ワセリンをスキンケアに取り入れるなら、保湿剤の代わりに使うのが効果的です。
肌の保湿力を高めることで、乾燥からくる肌のターンオーバーの鈍化を阻止できます。
肌のターンオーバーが鈍化すると、シミのもととなるメラニンの排出が滞ります。
そのため、保湿はシミを防止する方法の一つとして欠かせません。
ワセリンは油分が多いため、保湿力を持続させる働きがあります。
一度塗布すれば長時間にわたって保湿効果を持続させやすいのがメリットです。
また、ワセリンは肌を刺激する成分が少ないため、敏感肌や乾燥肌の方でも比較的安心してスキンケアに取り入れることができます。
シミにワセリンを使う際の注意点
ワセリンをスキンケアの最後に使用することで、保湿力を高められる場合があります。
しかし、シミにワセリンを使用する際にはいくつか注意すべき点があります。
ここではシミがある方でワセリンを使用する際に気を付けるべき点を紹介します。
高純度の「白色ワセリン」で色素沈着を防止する
ワセリンを顔に塗ると色素沈着が起こる可能性があります。
油分が、光や空気によって酸化して、黒くなる油焼けが起こる可能性があるためです。
そのため高純度に精製されていて、より油焼けを起こしにくい白色ワセリンを使用しましょう。
白色ワセリンは、黄色ワセリンと比較して、不純物が取り除かれた状態になっているため、油焼けのリスクを抑えられます。
パッチテストをして皮膚に異常がないか確認する
まれではありますが、ワセリンの原料である鉱物油に対してアレルギー反応を起こす可能性があります。
使用の際には、事前にパッチテストを行い、肌に異常がないかを確かめましょう。
- ワセリンを準備する
- 二の腕の内側に少量を塗布する
- 「30分後」と「48時間後」の2回、塗布した部位の観察を行う
シミ以外に赤ニキビがある場合は使用を控える
ワセリンの原料は、石油から精錬したされた鉱物油です。
炎症を伴う赤ニキビに塗ってしまうと、ニキビを悪化させる恐れがあります。
ニキビの原因菌であるアクネ菌は、空気の少ないところで繁殖します。
そのため、ワセリンを塗ってしまうと、油分で毛穴にフタをされて、アクネ菌の増殖を促進させてしまう可能性があります。
赤く炎症を起こしているニキビがある場合には、ワセリンの使用は控えましょう。
ワセリン以外の自宅でできるシミの改善方法
ワセリンは、シミに対して直接的な改善効果は持っていません。
シミを消すためには、メラニン色素の排出に直接働きかける医薬品を用いるのが効果的です。
ドラッグストアの市販薬を使う
シミの改善効果を期待できる医薬品は市販で手に入るものがあります。
ドラッグストアなどで入手できる市販薬を紹介します。
肌の新陳代謝を促し、色素沈着を改善します。
メラニン色素の生成を抑制するL-システインやビタミンCが配合されています。
体の代謝を助け、メラニン色素の生成を抑制するL-システインやビタミンC、肌の新陳代謝を整えるパントテン酸カルシウムが配合されています
オンライン診療で医療用医薬品を処方してもらう
市販薬の他にシミの改善効果を認められている医療用医薬品で治療を進めるのも有効です。
医療用医薬品は医師からの処方が必要ですが、オンライン診療を利用することで自宅から処方を受けることも可能になります。
トラネキサム酸はトランサミンを主成分とする内服薬です。
メラニン色素を生成する細胞の活動を抑制する働きがあります。
特に肝斑という種類のシミには、治療の第一選択として推奨されています。
ただし止血効果があり、飲み合わせによっては血栓症のリスクを伴うため注意しましょう。
トランサミンを主成分とする外用薬です。
ローションタイプで肌に塗り広げやすい特徴を持ちます。
肝斑や一般的なシミ以外にも、皮膚の赤み・かぶれ・肌のくすみなどの改善効果も期待できます。
トレチノインは、ビタミンAの誘導体を含む外用薬です。
肌のターンオーバーを促進してメラニンの排出を促します。
特に使い始めは肌の刺激を受けてレチノイド反応と呼ばれる副作用で赤みなどが現れる場合があります
ハイチオールは、抗酸化作用を持つL-システインを主成分とした医薬品です。
肌のターンオーバーを促進することで、メラニンの排出を促します。
市販で「ハイチオール」として販売されている商品と比べて、医療用医薬品の場合にはL-システインの含有量が多くなっています。
副作用が起きることは稀ですが、悪心や下痢などが現れる場合があります。
シミ改善に効果のある医療用医薬品は、医師の診察と処方を受けることが必要です。
現在では、オンライン診療サービスを通じて処方を受けられるクリニックも増えてきています。
気になる方は、ぜひ一度相談してみてくださいね。
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シミを消すためには生活習慣の改善も重要
医薬品を用いての治療だけでなく、生活習慣を見直すこともシミの改善するためには重要です。
生活習慣を改善することで、肌のターンオーバーを正常化させましょう。
ここではシミを改善するために、意識したい生活習慣を紹介します。
規則正しく睡眠をとる
規則正しい睡眠とは、睡眠時間の長さと就寝・起床のタイミングも一定であることを指します。
睡眠を規則正しくとれれば、体内時計が整い、肌のターンオーバーを促進するホルモンが適切に分泌されやすくなります。
その結果、シミの原因となるメラニン色素の排出も円滑になります。
食事やサプリメントでビタミンを摂取する
食事やサプリメントなどで、肌の健康を保つために必要なビタミンを摂取することが大切です。
特に、抗酸化作用を持つビタミンCは意識して摂取するといいでしょう。
抗酸化作用は、メラニンの生成を促す活性酸素の働きを抑制する働きを持ちます。
ピーマン・ブロッコリー・カリフラワーなどの野菜は、特にビタミンCを多く含む食材です。
食事で野菜などを摂取しづらい方は、サプリメントを摂取するのもおすすめです。
1日2粒でビタミンC1000mgを補えるサプリメント。ビタミンCに加えて、その働きを助けるビタミンB2が配合されています。朝・夜の1日2回に分けて摂取するのがおすすめです。
紫外線対策をする
シミのもととなるメラニン色素は、紫外線でダメージを受けることによって生成されます。
そのため、しっかりと紫外線対策をすることがシミを予防する上で重要になります。
日焼け止めクリームは、UV-A/UV-Bの両方に対応した高SPF値の製品を選び、外出時のほか室内でも手を抜かずに塗布しましょう。また、汗をかいたり水に濡れた際は塗り直して紫外線ダメージを最小限に抑えましょう。
国内最高値のUVカット効果(SPF50+/PA++++)の紫外線カット効果を持つ日焼け止め。夏場の強い紫外線のダメージからも、肌を守る効果た期待できます。ジェルタイプで、すーっと肌に塗り広げやすい使用感です。
シミが消えない場合は美容皮膚科の受診がおすすめ
今回は、ワセリンでシミが消えるのかどうかについて解説してきました。
ワセリンだけでは、シミが改善する効果は得られないため、他の選択肢をとることがおすすめです。
医療用医薬品での治療を希望する場合は一度専門医に相談してみてください。
忙しく皮膚科を直接受診しづらい方には、オンライン診療の活用もおすすめです。
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