ほうれい線を消すには?原因からヒアルロン酸での治療や対策まで徹底解説!

ほうれい線が目立ってきた…。

毎日、鏡を見るたびに、ほうれい線の濃さが気になって気分が落ちている方もいるかもしれません。
治し方がわからずに、放置していると、さらに悪化してしまう可能性もあります。

ほうれい線は、悪化を防ぐためにも、なるべく早くケアや対処を進めることが大切です。
本記事では、ほうれい線の原因と改善方法を徹底的に解説します!

自宅でできるマッサージによるケア方法も紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

この記事でわかること

  • ほうれい線とは鼻のあたりから口元に現れる溝のこと
  • 効果的にほうれい線を消したいなら美容施術がおすすめ
  • ほうれい線は保湿やサプリメントで肌にハリを与えることで予防につながる

ほうれい線ができる原因

ほうれい線とは、鼻の両脇から口元の外にかけて現れる線のことです。
「鼻唇溝(びしんこう)」と呼ばれることもあり、シワとは異なる溝のことを指す場合が多いです。
ほうれい線と呼ばれる溝は、骨格や筋肉の影響で生じます。

ここでは、ほうれい線ができる3つの原因を紹介します。
原因を理解して、対策方法への理解を深めましょう。

乾燥によるハリ不足

肌が乾燥すると、ハリが不足して、ほうれい線が現れることがあります。

通常、肌のハリや弾力は、コラーゲン・エラスチンという成分が十分に存在することで保たれています。
しかし、肌が乾燥すると、新陳代謝の鈍化や肌を外部の刺激から守るバリア機能が低下します。
これにより、コラーゲン・エラスチンが減少しやすくなります。
肌のハリが保たれないと、肌がたるみ、ほうれい線が現れてしまうのです。

加齢による筋肉の衰え

加齢により、顔の筋肉が衰えると、ほうれい線が現れることがあります。

私たちの顔の表情や輪郭の形状をつくるのには、筋肉が関わっています。
加齢に伴い、筋肉が衰えると、頬や輪郭の肉を支える力が弱まり、頬がたるみます。
肌がたるむと、鼻の下部分に、溝が現れることでほうれい線ができてしまうのです。

生まれつきの顔の骨格

生まれつきの顔の骨格で、ほうれい線が現れやすい場合があります。
頬や鼻周りの凹凸がなく、比較的なだらか骨格では、少しのたるみでも目立ちやすくなるためです。
他にも、顎が華奢な場合は、表情筋が発達しづらい構造であり、ほうれい線が出やすい可能性があります。

ほうれい線によく似た「マリオネットライン」とは

マリオネットラインとは、唇の脇から顎にかけて現れる溝のことです。ほうれい線と同じく溝のことを指す場合が多いですが、現れる位置が異なります。

ほうれい線ができやすい人の特徴

年齢が近い人の中でも、特にほうれい線が目立つ方とそうでない方がいると思います。
生活習慣や、特定の骨格によって、ほうれい線ができやすい人とできにくい人に分かれるためです。

この章では、中でも生まれつきほうれい線ができやすい人の特徴を解説します。
特に20~30代で、ほうれい線が目立つことに悩んでいる方は、骨格の影響が大きいと考えられます。

頬骨の位置が高い

頬骨の位置が高いと、頬周辺の脂肪がたるみやすく、ほうれい線が目立ちやすくなります。
頬周辺の印象が少しでもたるむと、鼻の横のくぼみと凸凹が生まれやすくなるためです。
頬骨の位置が高い方は、例えばダイエットなどで、皮下脂肪や筋肉が落ちると、ほうれい線が目立ちやすくなります。

歯茎が前に出ている

口元が前に出ていると、ほうれい線ができやすい傾向にあります。

口元が前に出ているかどうかを確認するには、歯茎の露出状態を見る必要があります。
大きく口をあけて笑ったときに、歯茎が3mm以上前に出ていると、比較的歯茎が出ていると判断できます。

歯茎が前に出ていると、口周りの皮膚を内側から押し出す力が働き続けて、筋肉の緊張状態が続きます。
筋肉の緊張状態が続くと、話す際や笑う際に、筋肉が必要以上に動きます。
筋肉が大きく動くことで、溝が刻まれやすくなり、ほうれい線が目立ちやすくなるのです。

小鼻の横の骨が低く溝がある

特に、頬や小鼻まわりの骨が華奢な方は、ほうれい線が濃く出現しやすいと考えられます。
小鼻の横や頬は、ほうれい線のできる位置と近い部位です。
骨が小さく華奢な場合は、顔の筋肉や脂肪を十分に支える力が弱いと考えられます。
顔の筋肉や脂肪を十分に支えきれないと、たるみが生じて、ほうれい線が出やすくなるのです。

顎の骨が小さく丸顔である

丸顔の方は、顎の骨が小さい傾向にあります。
顎の骨が小さいと、日常生活で表情筋への力があまり入らずに、表情筋が衰えやすいです。
表情筋が衰えるとたるみやすいため、ほうれい線ができることになります。

ほうれい線をマッサージで改善する方法

気になるほうれい線は、まずはお金をかけずにセルフケアで改善できたら嬉しいですよね。
たるみが原因で生じているタイプのほうれい線は、マッサージを継続することで、改善できる場合があります。

ここでは、ほうれい線のたるみに効果的なマッサージを2つ紹介します。

表情筋を鍛えるエクササイズ

顔の筋肉の70%は口周りの筋肉とつながっています。
口の周りを囲む筋肉「口輪筋(こうりんきん)」を鍛えることで、頬のたるみで生じるほうれい線の改善に効果的です。

口を閉じたまま舌を前に軽く突き出す
唇の形に沿って舌を口の中で回転させる
左右5回ずつ繰り返す

血行を良くする側頭筋マッサージ

こめかみの上あたりにある「側頭筋」は頬の肉と繋がっています。
側頭筋が凝り固まっていると、頬がたるみやすくなり、ほうれい線ができてしまいます。
側頭筋を指で押してほぐすことで、ほうれい線の改善が期待できます。

指の腹を耳の上に当てる
大きく円を描くようにゆっくりと指で頭皮を30秒ほど押す
指を置く場所を変えながら何回か繰り返す

出来る限り毎日継続することで、徐々にたるみの改善が見込めます。
ただし、マッサージを続けても改善されない場合は、たるみが深刻なサインです。
その場合は、美容施術などを検討すると良いでしょう。

ほうれい線の治療法

ほうれい線を治療するには、美容皮膚科を受診するのが一つの手です。
ほうれい線の原因の一つであるたるみを改善することで、ほうれい線の解消を目指します。

内服薬で肌の老化を予防する

内服薬は肌に必要な有効成分で、肌悩みの改善にアプローチする治療法です。

ユベラ

ユベラは、ビタミンEが主成分の錠剤タイプの内服薬です。
ビタミンEには、抗酸化作用があります。

ほうれい線は、ハリや筋肉が無くなり、皮膚がたるんでいる状態が一つの原因です。
ビタミンEの抗酸化作用には、たるみを防ぐ効果を期待できるため、たるみタイプのほうれい線の改善に働きかけます。

ユベラについて詳しくはこちら

ユベラという内服薬の画像 「ユベラ」の効果と副作用を徹底解説!処方薬と市販薬の違いとは?

シナール

シナールは、ビタミンCとビタミンB5が配合されたビタミン剤です。
ビタミンCには抗酸化作用があり、ビタミンBは代謝を良くする効果があります。
ほうれい線は皮膚のたるみが原因の一つです。
抗酸化作用でたるみを防ぎ、新陳代謝を促し、ほうれい線を改善します。

シナールについて詳しくはこちら

シナールという内服薬の画像 シナールの効果的な飲み方を解説!シミやニキビへの美容効果と注意点も紹介

施術で肌のたるみを治療する

美容施術では、肌悩みが生じる部分に外側から直接的にアプローチします。
そのため、内服薬と比較すると、即効性に期待できます。

たるみの改善に効果的な美容施術を3つ紹介します。

糸リフト

糸リフトは、専用の糸を皮膚に挿入して、皮膚のたるみを物理的に持ち上げる方法です。
直接たるみを持ち上げるため、比較的即効性に優れた施術です。
たるみを引き上げるのに即効性を求める方に相性が良いと言えます。

皮下脂肪が多すぎると、負担が大きくなるため注意しましょう。

糸リフト(スレッドリフト)とは?効果やダウンタイムと失敗時のデメリットを知ろう

ハイフ

ハイフは、肌に超音波を照射する施術です。
超音波を照射することで、肌を引き締める効果を持ちます。
これにより、肌のたるみを解消することで、ほうれい線の解消に働きかけます。

ヒアルロン酸注射

ヒアルロン酸は、肌のハリを保つコラーゲンの線維の間を埋める役割を持ちます。
このヒアルロン酸が不足すると、肌のしぼみやたるみが起こりやすくなります。
ヒアルロン酸注射では、肌に不足しているヒアルロン酸を補うことで、肌のたるみの解消に働きかけます。
これにより、ほうれい線の解消効果が期待できるのです。

ほうれい線の消し方についてさらに詳しくは以下へ

【医師監修】ほうれい線の消し方を徹底解説!年代別の原因や即効性のある治療法

ヒアルロン酸によるほうれい線治療のポイント

ほうれい線を消す代表的な施術として知られる「ヒアルロン酸注射」。
どの施術を受ける際にも、注意点は存在します。
ここでは、特にほうれい線の施術として代表的なヒアルロン酸注射についての注意点を紹介します。

ヒアルロン酸注射を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

実績のあるクリニックを選ぶ

ヒアルロン酸注射は注入する量や、打つ位置を正確に行われることが重要になります。
経験の多い医師が在籍しており、実績があるクリニックを選ぶようにしましょう。
また、施術前のカウンセリングが丁寧なクリニックを選ぶのが良いでしょう。

納得いく施術を受けるためには、複数のクリニックでカウンセリングを受けることもおすすめです。

内服ではなく注入をする

ヒアルロン酸は、化粧品や内服のサプリなど、さまざまな形態で肌のケアに用いられる美容成分の一つです。
効果的にヒアルロン酸を取り入れたい方は、注入を選択するのがおすすめです。
化粧品では、肌の表面の層までしかアプローチしづらいものが多いです。
また、内服薬は、肌状態を徐々に整えるのに向いており、効果を実感するまでに時間がかかる場合があります。

そのため、肌の奥の層にも成分が届きやすいヒアルロン酸注入を選ぶと、比較的効果をすぐに実感しやすいと考えられます。

スキンケアによるほうれい線の予防対策

ほうれい線は、乾燥によるシワ・たるみなどによって、進行します。
すでにほうれい線ができてしまった場合でも、これ以上の悪化を防ぐには、毎日のスキンケアが欠かせません。

具体的には、以下の3つのスキンケアでほうれい線の発生の予防や、悪化の予防をしましょう。

保湿重視のスキンケアを行う

スキンケアは、保湿成分がたっぷりと含まれるアイテムを使用しましょう。
日頃からシートマスクを用いるのも効果的です。

キュレル|潤浸保湿 化粧水 Ⅲとてもしっとり

保湿成分であるユーカリエキスとセラミド機能カプセルが配合されています。
ほうれい線は、乾燥でハリが失われることで現れます。
キュレルの潤浸保湿化粧水は、うるおい成分を抱え込むようにしてキープする設計で、肌をなめらかな潤いで満たします。

THE レチノール APマスク

エイジングケアに効果的な成分である、コラーゲンとペプチドを含みます。
コラーゲンは肌にハリを与え、ペプチドは弾力を与える働きがあります。
乾燥を防ぎ、保水能力のある成分を与えることでほうれい線を防ぎます。

コラーゲン・ヒアルロン酸を摂る

肌のハリを保つために必要なコラーゲン・ヒアルロン酸を外側からでなく、内側からも補いましょう。
肌は、外部からケアするだけでなく、肌の健康状態をキープするのに、必要な栄養素を摂り入れることが効果的です。

【サプリ】DHC|コラーゲン

魚由来のコラーゲンペプチドに、美容をサポートするビタミンB1・B2を配合したサプリです。
コラーゲンペプチドは、コラーゲンを効率よく吸収できるように設計された成分です。
また、ビタミンBは肌を構成するタンパク質を作り、皮膚の抵抗力の強化をサポートします。

紫外線対策を行う

肌は、乾燥以外にも、紫外線の影響を受けることで、ほうれい線が悪化しやすい状態になりやすくなります。
紫外線のダメージは、乾燥を招くとともに、肌のバリア機能を低下させて、より水分が保持されにくい状態を作り出します。

ほうれい線に悩む方は、乾燥対策だけでなく、毎日日焼け止めを塗って、日焼け対策をしましょう。

ニベア|UV ディープ プロテクト&ケア ジェル

「SPF50+/PA++++」と高い紫外線カット効果を期待できる日焼け止め。
美容液成分を配合で、肌を乾燥から守る保湿効果も持っています。
すっと馴染みやすいテクスチャーで溝が生まれがちな小鼻やほうれい線付近の部位にも、塗り広げやすいアイテムです。

目立って気になるほうれい線を一番効果的に消す方法は医師への相談

「ほうれい線」を消す方法には、セルフケアや内服薬、施術などで対処することが必要です。
ただし、特に、ほうれい線が深く刻まれている場合は、セルフケアだけではなかなか改善されない可能性が考えられます。

また、ほうれい線と一言で言っても、原因はさまざまで、原因に合わせた適切な対処をすることが改善への近道となります。

ほうれい線を効果的に消したいと考える方は、一度美容皮膚科の専門医に相談することがおすすめです。

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この記事の監修医

東京山手クリニック

都丸真依子 医師

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当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。

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