シナールは普通に飲むだけでいいの?
シナールの美容効果を最大限引き出すにはどうすればいいの?
シミやニキビへの美肌効果への期待と同時に、シナールの副作用をいくつか耳にして不安という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、美白効果を持つシナールの効果的な飲み方や注意点、処方薬と市販薬の違いなどを詳しく解説します。
シナールについて正しく理解して、理想の美肌を取り戻しましょう!
この記事でわかること
- シナールの効果を最大限引き出すには飲むタイミングと回数を正しく守る
- シナールでは食事だけでは摂り切れないビタミンCとビタミンB5を補給できる
- 処方薬と市販薬は含まれている成分と薬剤タイプの多様さが異なる
目次
シナールの効果的な飲み方
シナールは、ニキビやしみ、肌荒れなどの肌トラブルに効果が期待できる水溶性ビタミン剤です。
正しい飲み方を知ることで、シナールの吸収率を高め、より効果的に摂取できます。
【1日の摂取量】1〜3錠を複数回に分けて飲む
シナールは「水溶性ビタミン」なので、摂取しても数時間後には尿と一緒に排出されてしまいます。
このため、ビタミンCの血中濃度を安定的に保つために、こまめな摂取が欠かせないのです。
しかし1日複数回に分けて飲む際は、1日あたりの最大摂取量を超えないように注意しましょう。
【飲むタイミング】食後/就寝前に飲む
シナールを適切なタイミングで服用することで、水溶性ビタミンの排出されやすいという性質に対応し、効果を最大限に引き出すことができます。
1日の複数回に分けてシナールを摂取するときに、食後や就寝前にシナールを飲む機会を設けるのがおすすめです。
食後や就寝前にシナールを飲むと、以下のような効果が期待できます。
食後の摂取 |
食事と一緒に体内を移動するため、ゆっくりと胃から腸へ運ばれる。 吸収スピードが緩やかになり、吸収量が増加。 |
就寝前の摂取 |
睡眠中は排出が遅くなる。 成長ホルモンの分泌が活発になり、シナールの効果を最大限に引き出せる。 |
【服用方法】水またはぬるま湯で飲む
シナールを飲むときは「コップ1杯の水やぬるま湯」で飲むことで、薬を効率的に吸収することができます。
ジュースや牛乳、コーヒーなどの飲み物で服用すると、薬の成分の吸収が妨げられ、期待される効果が得られにくくなる可能性があります。
特に注意が必要なのはアルコールです。
アルコールでの服用は有効成分の吸収を阻害するだけでなく、肝臓に余分な負担をかける恐れがあります。
したがって、シナールを服用する際は、常に水かぬるま湯を使用することを心がけましょう。
シナールを効果的に飲むための注意点
シナールは、正しい服用方法を守ることで、単に飲むだけの場合と比べて、体内での吸収率を向上させることが可能です。
その一方で、シナールの効果を正しく得るために注意して欲しいポイントがいくつかあります。
舐めたり噛んで飲むのは非推奨
シナールの錠剤は、錠剤中央にアスコルビン酸、アスコルビン酸を囲うようにパントテン酸という三重構造になっています。
噛んだり舐めたりすると、この三重構造が崩れてしまい、正常に吸収されない可能性があります。
このため、推奨された水やぬるま湯で飲み込む方法で服用しましょう。
大量に摂取すると稀に腹痛を引き起こすことがある
シナールの主成分は水溶性ビタミンであるビタミンCとビタミンB5です。水溶性ビタミンの特性上、過剰摂取しても体外に排出されやすいため、体内蓄積による副作用のリスクは一般的に低いとされています。
しかしながら、一度に大量摂取した場合、注意が必要です。
特に、シナールに含まれるアスコルビン酸(ビタミンC)が胃酸を刺激することで、まれに腹痛や下痢といった消化器系の不快症状を引き起こす可能性があります。
シナールは食事で不足しがちな2つのビタミンを補う
シナールの主成分は「アスコルビン酸(ビタミンC)」と「パントテン酸カルシウム(ビタミンB5)」です。
これら2つの成分は日常の食事からも摂取可能ですが、食事のみでは不足する場合が多いでしょう。
シナールを適切に服用することで、これらのビタミンを効率的に補給することができます。
アスコルビン酸(ビタミンC)
アスコルビン酸(ビタミンC)は水溶性ビタミンで、以下のような働きをする成分です。
- 抗酸化作用による肌荒れ予防やアンチエイジング
- メラニン生成の抑制によるシミ・色素沈着の予防
- コラーゲンの生成や維持による肌のハリツヤ・バリア機能の強化
- 皮脂分泌抑制によるニキビの予防
ビタミンCはブロッコリーや赤ピーマン、いちごなどの果実類・野菜類に豊富に含まれています。
1日の摂取量は、成人男性・女性どちらも100mg(妊婦の場合+10mg、授乳期の場合+45mg)が目安(厚生労働省 日本人の食事取得基準(2020年版)より)とされています。
しかし、ビタミンCの美容効果を期待できるようになるのは1日1,000mg程度からと言われており、この量を摂取するのはとても大変です。
実際に食材で考えると、1日に1,000mgのビタミンCを摂るには以下のような量の食材を食べる必要があります。
食材 | 必要な量 |
---|---|
アセロラ | 59g(1個5gなので12個分)で1000mg |
赤ピーマン | 588g(1個30gなので20個分)で1,000mg |
レモン | 1個20gビタミンCが入っているので50個分で 1,000mg |
パントテン酸カルシウム(ビタミンB5)
パントテン酸カルシウム(ビタミンB5)も水溶性ビタミンで、以下のような働きをする成分です。
- 肌のバリア機能回復
- ビタミンCの働きの補助
- ストレスへの抵抗力上昇
ビタミンB5はレバーや米ぬか、卵などに豊富に含まれています。
1日の推奨摂取量目安は18~49歳の男性で5mg、18歳以上の女性で5mg(厚生労働省 日本人の食事取得基準(2020年版)より)と定めていますが、食事から摂取したビタミンB5が全て皮膚へ回されるわけではありません。
シミやニキビ治療などの美容面を考えるならば、化粧品として外部から肌に与えることが重要です。
シナールの美容効果
さて、シナールに含まれる成分は、主にビタミンであるということを分かっていただけたかと思います。
ここでは、シナールの3つの効果について一つずつ詳しく解説していきます。
シナールの主な3つの効果は以下の通りです。
- メラニン抑制作用でシミやそばかすを防ぐ
- バリア機能の回復作用でニキビを改善する
- コラーゲン生成促進で肌にハリやつやを与える
それでは、一つずつ一緒に見ていきましょう。
メラニン抑制作用でシミやそばかすを防ぐ
シミやそばかすの原因になるメラニンは、紫外線ダメージやストレスなどで活性酸素が活性化されて生成されます。
パントテン酸が紫外線などのストレスから肌を守り、アスコルビン酸がメラニンが黒く酸化するのを防ぎます。
このため、メラニンの色素沈着で発生するシミやそばかすの予防効果が期待できるのです。
バリア機能の回復作用でニキビを改善する
シナールは肌全体の健康促進に寄与し、結果としてニキビの改善にも効果を示す可能性があります。
その主要成分であるアスコルビン酸(ビタミンC)とパントテン酸(ビタミンB5)は、それぞれ異なるメカニズムで肌の健康をサポートします。
アスコルビン酸の役割
- コラーゲン生成を促進し、肌の潤いを維持
- 抗酸化作用により、外的要因による肌のダメージを軽減
パントテン酸の役割
- 代謝を向上させ、皮膚機能の正常化を促進
- ストレス緩和作用により、ストレスに起因する肌トラブルを軽減
これらの働きにより、ニキビのある敏感な状態の肌のバリア機能を回復させます。
バリア機能が回復すると、肌のターンオーバーが正常に戻り外的刺激からも肌を守ることができるので、ニキビの改善が期待できるのです。
コラーゲン生成促進で肌にハリやつやを与える
シナールは、コラーゲンの生成を促進し、肌にハリやつやをもたらします。
アスコルビン酸が直接コラーゲン生成をサポートし、さらにパントテン酸がエネルギー代謝を助けることで、その効果が一層強化されます。
コラーゲンは肌の保水力を高める重要な成分であり、肌に十分なコラーゲンがあることで、ハリとつやのある肌が実現するのです。
シナール処方薬と市販薬の違い
シナールには皮膚科で処方してもらうタイプと市販で購入できるタイプがあります。
同じ名前でも含まれている成分や薬剤の形態は異なるため、ここではその違いについて説明していきます。
【処方薬】有効成分の配合量が多い傾向がある
シナールは処方薬と市販薬とで有効成分の配合量が異なり、処方薬の方が多くなっています。
処方薬 | アスコルビン酸→200mg パントテン酸カルシウム→3mg |
市販品の一例 | アスコルビン酸→約160mg パントテン酸カルシウム→約2.5g |
パントテン酸カルシウムにはアスコルビン酸の吸収を促進をする働きもあるため、両方がより多く含まれている方が、より効果が期待できるのです。
【市販薬】他の成分も含まれていることがある
市販薬には有効成分の配合量が少ない分、他の美容成分を含んでいる製品が多い傾向にあります。
処方薬よりも幅広い成分が入っている分、バランスよく肌の健康状態維持に役立てることができるのです。
例えば、ビタミンCと同じような美白効果を持つ「L-システイン」や皮膚の再生を助ける「ビタミンB2」、強い抗酸化作用で老化を防ぐ「ビタミンE」などが含まれていることが多いです。
ただし、長期使用における安全性や有効性のデータがより豊富なのは医療用の製剤です。
【処方薬】錠剤と顆粒の2種類のみ
処方薬のシナールは、錠剤と顆粒の2種類あります。
錠剤タイプ | 顆粒タイプ | |
---|---|---|
服用方法の特徴 | ・一定量を簡単に服用できる ・噛む/砕くのはNG |
・水なしで口の中でサラッと溶けるタイプもある ・服用量の調節が可能 |
向いている方 | ・決まった量を手軽に飲みたい方 ・錠剤を飲み込むことに抵抗がない方 |
・水で薬を飲むのが苦手な方 ・1回分を体重や年齢に合わせて調節したい方 |
錠剤タイプも顆粒タイプも1日決められた量を1〜3回にわけて飲みます。
薬の形状が変化したからといって、薬の吸収にかかる時間が変化するわけではありません。
このため、自分が飲み続けやすいタイプのものを選びましょう。
【市販薬】錠剤、顆粒、チュアブルなど多様
市販薬のシナールは、錠剤、顆粒、チュアブルの3種類あります。
錠剤タイプ | 顆粒タイプ | チュアブルタイプ | |
---|---|---|---|
服用方法の特徴 | ・固形薬 ・水で飲む ・噛む/砕くのはNG |
・粉状薬 ・服用量の調節が容易 ・オブラートで包むことも可能 |
・水なしで服用できる ・噛む/砕くことができる ・苦味を隠す効果がある |
向いている方 | ・決まった量を手軽に飲みたい方 ・錠剤を飲み込むことに抵抗がない方 |
・服用量を細かく調節したい方 ・飲み込むのが苦手な方 |
・錠剤を丸呑みするのが苦手な方 ・外出先でも飲みたい方 |
市販薬の方が多くの形状があるため、自分に合ったものを見つけやすいメリットがあります。
処方薬のシナールと同様、薬の形状で含まれる成分やその効果に差が出ることはありません。
このため、飲みやすく習慣化しやすいものを選びましょう。
シナールの美容効果を試したい方は専門医に相談しよう
シナールは、飲むタイミングや飲み方を正しく守ることで、より効果を得やすく服用することができます。
またシナールには市販薬と処方薬があり、それぞれのメリットがあります。
自分の悩みに合わせたものを選んで、最低でも1ヶ月は服用を続けましょう。
自分の肌悩みにシナールが適しているかわからない方は、一度専門医に相談しましょう。
シナールが適していたら処方してもらえますし、他に適した薬があればそちらを提案してもらうことも可能です。
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