ビオチンに副作用はあるの…?
ビオチンは、ビタミン Hと呼ばれるビタミンB群の一種である成分名です。
ビオチンの医薬品の服用を検討中の方は、副作用や過剰症の危険性はあるのか不安に思う方もいるかもしれません。
ビオチンの医薬品に重篤な副作用は認められてはいませんが、稀に副作用症状が生じる場合があります。
本記事では、ビオチンの副作用や服用時の注意点を解説していきます。
この記事でわかること
- 医薬品のビオチンの副作用の報告は、基本的にないが、稀に腹痛や下痢を生じる場合がある
- ビオチン成分を含むサプリはそもそも食品のため副作用はない
- 一般の健康な人がビオチンを過剰摂取した場合でも危険性は報告されていない
目次
ビオチンに副作用はあるの?危険性は?
ビオチンとは、ビタミンHというビタミンB群の一種です。
皮膚や粘膜、爪や髪の健康維持に欠かせない成分です。
また、糖質や脂質、たんぱく質をエネルギーに変換する働きがあり、疲労回復にも効果的です。
ビオチンの主な効果には以下が挙げられます。
- 肌荒れを防ぐ
- 皮膚の炎症を改善する
- 髪の毛にツヤを与える
- 爪の健康維持を助ける
ビオチンは、体内で作ることができません。
そのため、医薬品の内服薬や、サプリメント・食品から取り入れる必要があります。
まずは、医薬品であるビオチンの副作用についてご紹介します。
ビオチンの処方薬であるビオチン
「ビオチン」の美肌効果や白髪への影響を解説!効果的な飲み方でつるつるの肌に基本的には副作用はない
ビオチンは、一般的に副作用がほとんどないです。
副作用がある医薬品については、添付文書などに記すことが必須です。
ビオチンの添付文書には、特に副作用は明記されていません。
また、実際に一般の健康な人がビオチンを服用したことによる副作用や過剰症についての報告はほとんどありません。
そのため、医師の指示に従って服用することで、比較的安全に使用することができる医薬品と言えます。
稀に腹痛や下痢が起きる場合がある
ビオチンは、基本的には副作用はないですが、稀に以下のような副作用を生じる場合があります。
- 下痢
- 腹痛
- 吐き気
- 食欲不振
- 胃部不快感
体質や体調によっては、これらの副作用が現れる場合があるかもしれません。
副作用に伴う症状らしき状態が現れた場合には、直ちに使用を中止し、医療機関へ相談しましょう。
妊娠中・授乳中でも副作用のリスクは低い
ビオチンは、妊娠中や授乳中においても安全性が確認されたビタミンです。
ただし、妊娠中や授乳中の体調には個人差があります。
服用が必要な場合は、産婦人科の先生に必ず相談したうえで、合意を取ってからにしましょう。
妊娠したのですが今処方されているお薬(ビオチン)は妊婦でも服用可能でしょうか?
妊娠中の方でも服用できるお薬ですので服用されていても問題ありませんが、妊娠後の服用の可否は産婦人科の先生の判断になりますので、通われている産婦人科医にもご確認いただきますようお願いいたします。
授乳中は内服薬(ビオチン)の内服は問題ないでしょうか?
授乳中の方でも服用できるお薬ですので、服用していても特別問題ございません。
※オンライン診療サービス「東京美肌堂」での処方例に対する回答となります。個人や処方先のクリニックによっても状況は異なるため、必ずかかりつけの医師や処方先の医師に確認しましょう。
ビオチンのサプリの副作用は?
ビオチンは医薬品だけでなく、サプリから摂取することもできます。
ビオチンのサプリに副作用はあるのか、不安に思う方も多いのではないでしょうか。
ここでは、ビオチンを含むサプリの副作用に関する情報についてご紹介します。
そもそもサプリに副作用はない
サプリとは、栄養補助食品のことを指します。
すなわち、栄養摂取を補助することを目的とした健康食品の一種です。
そもそも、副作用とは、医薬品の目的とする作用に伴って起こる別の有害な作用のことを表します。
つまり、サプリによる副作用や危険性があることは、医学的には証明されていません。
しかし、サプリであっても、適切でない方法で摂取を続けると、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
また、商品によっては、食物アレルギーのある方や妊娠中の方が使用できないものもあります。
商品ごとの用法・用量に注意して、服用しましょう。
過剰摂取による危険性は報告されていない
一般の健康な人が、ビオチンを過剰摂取した場合の危険性は報告されていません。
ビオチンは水溶性ビタミン(※)のため、過剰に摂取しても、体内で必要な分だけ使われた後、尿として排出されるためです。
1日のビオチンの摂取量の上限は決められていませんが、成人の食事摂取目安量は50μg/日と言われています。
鶏レバーの場合50gで115μg、卵の場合1個に14.4μgのビオチンを含みます。
ただし、妊娠中のビオチンの過剰摂取には注意しましょう。
動物実験においてはビオチンの極端な過剰摂取により胎盤や赤ちゃんに影響があったという報告もあるようです。
妊娠中の目安量は、成人と同じく50μgや、成人の目安量に2μgを付加した52μgあたりです。
念のため過剰摂取には気を付けながら安全に摂取しましょう。
※水溶性ビタミン:ビタミンのうち、水に溶けやすく油に溶けにくい性質を持つものの総称
ビオチンの副作用リスクを防ぐには?
医薬品のビオチンは、一般的に副作用がほとんどなく服用できる薬ですが、稀に副作用が生じる場合があります。
ビオチンの副作用リスクを防ぐためには、以下のポイントを守って安全に服用しましょう。
用法・用量を守る
ビオチンの副作用リスクを防ぐためには、用法・用量を守ることが重要です。
医薬品のビオチンは成人の場合、通常1日0.5~2mg(500mcg〜2000mcg)を1~3回に分けて経口投与(※)します。
なお、年齢や症状により用量は適宜増減する場合があるので、医師の指示に従って服用しましょう。
また、飲み忘れた場合は、気がついたときにできるだけ早く飲みましょう。
しかし、2回分を一度に飲むことはしないようにして下さい。
※経口投与:口から薬を投与することを指します。一般的な飲み薬の服用方法にあたります。
腎臓病を持つ方は自己判断で服用しない
腎臓病を持つ方は、自己判断でビオチンを服用することは避けましょう。
ビオチンは通常、過剰摂取しても尿として排泄されやすいですが、腎臓病をお持ちの方は尿として老廃物を排泄する働きが弱まります。
そのため、ビオチンやその代謝物が体内に蓄積されるリスクが高まります。
体内から排泄されずに蓄積された代謝物は、ビタミンとしての働きを失います。
それだけでなく、新たに体内に接種されたビオチンの働きを妨げてしまうと言われています。
他の薬との飲み合わせに注意する
他の薬を服用している場合は、ビオチンとの飲み合わせに注意しましょう。
他の薬と併用することで、成分の組み合わせによって、お互いの作用に悪影響を及ぼす可能性があるためです。
医療用医薬品だけでなく、一般用医薬品や食品も含めて注意が必要です。
他の薬を使用している場合は、服用前に医師へ相談しましょう。
ビオチンの副作用リスクを抑えて美肌を手に入れたい方は医師へ相談しよう
ビタミンB群の一種であるビオチンは、肌や髪の毛に多くの美容効果をもたらします。
ビオチンはサプリメント・食品などから摂取する方法もありますが、より高い美肌効果を実感するためには、ご自身にあった用量や、他の薬と飲み合わせを知ることが大切です。
美肌を目指す目的で服用を検討中の方は、美容皮膚科にて医師に相談するのが良いでしょう。
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