「混合肌でニキビができやすい」とお悩みではありませんか?
何度も繰り返すニキビの対処がしたいけど、肌質が安定せず、何をすれば良いかわからない…。
このようにニキビケアがしたくても、対処法が不明な方も多いかと思います。
特に、肌質がゆらぎやすい方は、ニキビができやすい混合肌かもしれません。
今回は、混合肌のニキビの原因と対処法について詳しく解説します。
お肌の状態をよく観察して、ニキビを繰り返しにくいお肌を目指しましょう!
この記事を読んでわかること
- 乾燥と皮脂の多さが混在する肌は混合肌
- 混合肌は肌質がゆらぎやすくニキビができやすい
- 混合肌のニキビはスキンケアとインナーケア両方が大事
目次
混合肌(インナードライ)の特徴
混合肌とは、乾燥している箇所と、皮脂が過剰に分泌している箇所が混在している肌のこと。
脂性肌や乾燥肌と似ているため、よく観察して見分ける必要があります。
混合肌の特徴をチェックしましょう。
乾燥と皮脂の過剰分泌が同時に発生している
混合肌の方の顔の一部は、肌の水分量が低下して、乾燥しています。
特に、頬や目元は皮脂を分泌する皮脂腺が少なく、部分的に乾燥しやすいです。
頬や目元の肌がつっぱるように感じる方は、乾燥している状態です。
一方で、額や鼻まわりはべたつく特徴があります。
Tゾーンと呼ばれる額や鼻には、皮脂を分泌する皮脂腺が多く存在します。
そのため、オイリーになりやすい部位なのです。
このように乾燥とオイリーな部分が混在する場合は、混合肌であると判断できます。
季節や年齢で肌質が変わりやすい
肌質は、季節・年齢・生活習慣などによって変化します。
特に混合肌の方は、肌質が変わりやすいのが特徴です。
例えば、20代では皮脂分泌が活発でべたつきやすく、30代では水分量や皮脂の分泌量が低下して乾燥しやすくなるなど…。
年代別以外にも、下記などを理由に肌質がゆらぎやすくなります。
- 月経や出産を通して、ホルモンバランスが変動し、皮脂の過剰分泌が起こる
- 夏は汗をかいて皮脂分泌が増え、冬は気温や湿度の低さで肌の水分が奪われて、乾燥する
混合肌にニキビができやすい原因
混合肌は、乾燥と皮脂の過剰分泌が混在している肌状態です。
乾燥と過剰な皮脂分泌は、いずれもニキビが発生する原因につながります。
また、混合肌は生活習慣や季節によって、お肌の状態が変わりやすくあります。
その「ゆらぎ」によって、ニキビができやすくなるリスクも高まります。
混合肌の方に、ニキビが発生しやすくなる具体的な要因を紹介します。
食生活の乱れ
混合肌のニキビの要因の一つは、食生活の乱れです。
特に脂質の多い食事は、ニキビができやすくなります。
栄養バランスが脂質に偏ると、皮脂が多く分泌されます。
ニキビの原因菌となるアクネ菌は、毛穴に溜まった皮脂を栄養にして増殖します。
そのため、皮脂が過剰に分泌されると、ニキビが発生します。
ストレス
混合肌のニキビの要因の一つは、ストレスです。
ストレスを感じると、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が増加します。
このコルチゾールが増加すると、皮脂腺へ刺激が与えられます。
その結果、皮脂の分泌量が増加して、ニキビが発生しやすくなります。
睡眠不足
混合肌のニキビの要因の一つは睡眠不足です。
また、睡眠が不足すると、成長ホルモンの分泌量が減少して、ターンオーバー(※)の周期が乱れます。
ターンオーバーが乱れ、皮脂が肌に滞留すると、毛穴が詰まりニキビが発生しやすくなります。
また、寝不足になると、緊張状態が続いて交感神経が優位に働きます。
その結果、皮脂を生成する男性ホルモンが活性化され、毛穴詰まりにつながります。
※肌のターンオーバーとは、肌の細胞が生まれ変わる仕組みのことです。肌表面の「表皮」で行われ、通常は約4週間かけて肌内部の細胞が体外へ排出されます。しかし、ターンオーバーが乱れると肌表面に古い角質が溜まり、毛穴の詰まりが起こってしまうのです。
乾燥
乾燥は混合肌にニキビができる要因の一つです。
肌が乾燥すると、潤いを補おうとして皮脂が過剰に分泌されます。
皮脂が過剰に分泌されると毛穴が詰まり、ニキビができやすくなるのです。
また、肌が乾燥すると、肌のバリア機能が低下して、ニキビの原因菌であるアクネ菌が繁殖しやすくなるというデメリットもあります。
混合肌にできたニキビケアのポイント
混合肌の方は、生活習慣が乱れると、肌に悪影響を与えて、ニキビができやすくなります。
そのため、生活習慣を整えることがニキビ改善・予防の近道です!
日頃から実践しやすい、混合肌の方向けのニキビ予防を紹介します。
クレンジングと洗顔を毎日行う
ニキビ対策として、毎日のクレンジングと洗顔は重要です!
基本的に洗顔は朝・夜1回ずつにしましょう。
混合肌で、肌のべたつきが気になる方は、つい何度も顔を洗いたくなるかもしれません。
しかし、1日に何度も洗顔を行うと、肌が乾燥してかえって過剰な皮脂分泌を招いてしまいます。
運動などで大量に汗をかく日を除き、洗顔は1日計2回が理想的です。
紫外線対策を徹底する
ニキビケアでは、紫外線対策は欠かせません。
紫外線のダメージは特に肌に刺激を与え、肌の状態が変化しやすくなります。
肌を守るためには、毎日日焼け止めを塗りましょう。
屋内にいても、紫外線浴びてしまうことはあるため、外出しない日も塗る必要があります。
体の内側から保湿する
ニキビケアでは、体の内側からのうるおいも重要です。
体の内側からお肌を保湿をするために、水分補給と栄養摂取も意識しましょう。
体内の水分不足も肌の乾燥につながります。
水分は、季節関係なくこまめにとるようにしましょう。
また、肌の保湿力を補う食材を食べることも大切です。
保湿力を高めるβクリプトキサンチンを含むみかんや、リコピンを含むトマトなどがおすすめです。
混合肌のニキビに効く洗顔方法
ニキビ予防では、お肌を清潔に保つことが重要です。
クレンジング・洗顔を正しく行い、肌の皮脂量を正常に保ちましょう。
肌に負担をかけないように化粧を落とす
お肌を清潔に保つために、メイク汚れを落としましょう。摩擦には気を付けつつ、必要量のクレンジングをたっぷり使ってマッサージするように洗いましょう。
皮脂分泌の多いTゾーンから洗う
特に、混合肌の方は、皮脂の多いTゾーンから洗い始めましょう。Tゾーンは、皮脂が過剰に分泌されやすい部位です。
その後、顔全体を洗います。Tゾーン以外のエリアは、皮脂の分泌が少ないため、長時間洗顔料を乗せると、必要な皮脂まで落ちやすくなります。
化粧水や乳液はじっくり浸透させる
洗顔後は特に水分が蒸発して肌が乾きやすいため、すぐに保湿をしましょう。特に、混合肌のニキビが気になる方は、化粧水や乳液をじっくり浸透させることが大切です。化粧水を掌に取り、手の体温で温めた後、顔全体に馴染ませます。乳液は、指先を使って顔に薄くのばしましょう。
▼ほかにも特に思春期ニキビや、メンズの方のニキビ対策は以下の記事を参考にしてみてください。
混合肌のニキビに効く基礎化粧品
ニキビがある方/できやすい方におすすめの基礎化粧品があります。
特に、混合肌の方向けのニキビケアにおける基礎化粧品の選び方のポイントをご紹介します。
刺激の少ない洗顔料
混合肌でニキビが気になる方は、刺激の少ない洗顔料を選びましょう。
洗浄力の高い/スクラブ入りなどの比較的成分の強い洗顔料は、皮脂を余計に取り除き、肌のバランスを崩しやすいです。
敏感肌用や植物由来の洗顔料を選ぶのもおすすめです!
「無添加アロエ洗顔フォーム」は、100%植物由来の石鹸にアロエを配合した洗顔フォームです。
香料・防腐剤・着色料などの配合がないため、比較的肌への刺激を抑えた設計になっています。
べたつきの少ない化粧水
混合肌とニキビにお悩みの方には、保湿力が高くべたつかない化粧水がおすすめです。
皮脂の多い部位に塗っても、べたつきが気になりにくいメリットがあります。
具体的にはセラミドを含んだ化粧水がおすすめです!
保湿力がある一方で、比較的さらっとした使用感が特徴です。
「LITS モイストローション」は、3種のセラミド(※)配合の化粧水です。
リラックスハーブの香りで、心をリフレッシュさせながらスキンケアできそうです。
※セラミドNP(保湿)、セラミドNG(保湿)、セラミドAP(保湿)
▼ほかにも、ニキビに炎症が伴う場合は、抗菌・殺菌効果のある化粧水の使用も検討してみてください。
皮脂のバランスを整える乳液
混合肌のニキビにお悩みの方には、化粧水と同じく、保湿力が高くべたつきにくい乳液がおすすめです。
しっとりと重い基礎化粧品を重ね付けすると、Tゾーンなどがべたつきやすくなるためです。
「潤浸保湿乳液」にはセラミドが含まれており、肌のバリア機能を高め外部の刺激から肌を守ります。
無香料・無着色・アルコールフリーで、比較的低刺激な点も魅力です。
乾燥しやすい部分にのみは、重ね塗りするのがおすすめです!
混合肌にできたニキビに効く市販薬
すでにできてしまったニキビを治療したい場合は、治療薬を用いましょう。
何度もニキビが繰り返しやすい方などは、市販薬をおうちに常備しておくと安心です。
ペアアクネクリームW
大人ニキビの治療を目的とした市販薬
特に、大人ニキビと呼ばれるフェイスラインなどにできるニキビに効果的です。
炎症を伴う、または、毛穴が詰まってかたくなるニキビができやすい方におすすめです。
使用する際は、洗顔とスキンケアの間に1日数回塗布してください。
クロロマイセチン軟膏
化膿したニキビの治療を目的とした市販薬
抗生物質であるクロラムフェニコールが含まれており、アクネ菌を殺菌する効果があります。
炎症を伴う赤ニキビや黄ニキビができやすい方におすすめです。
使用する際は1日1回~数回患部に塗布してください。
混合肌にできたニキビに効く医薬品
なかなかニキビが改善されない場合は、医薬品の使用もおすすめです。
ここでは混合肌にできたニキビに効く医薬品を紹介します。
アダパレン
「アダパレン」には、毛穴詰まりを改善してニキビの改善・予防をする効果を期待できます。
特に、ニキビの初期段階である白ニキビに対して効果を示します。
炎症が生じた赤ニキビにも使用可能です。
使用する際は1日1回就寝前に顔全体に塗布してください。
使い始めは赤みやヒリヒリ感、乾燥、皮むけなどの症状が現れることが多いと言われています。
▼アダパレンについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
アクアチム
「アクアチム」は炎症を伴うニキビの改善に効果を期待できます。
「アクアチム」の有効成分、ナジフロキサシンは、細菌の増殖を防ぎます。
そのため、主に、炎症のある赤ニキビや黄ニキビの改善に用いられます。
使用する際は1日2回患部に塗布してください。
また、アクアチムの効果に抵抗を持つ耐性菌が発現する恐れがあるため、基本的に長期間の使用はNGとされています。
▼アクアチムについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
混合肌にできたニキビは医師に相談しよう
混合肌の方は、生活習慣が乱れるとニキビができやすくなります。
生活習慣に気を付けていても、ニキビができやすい方は、一度皮膚科に相談してみましょう。
医薬品をもらいたいけど、通院時間のない人には、オンライン診療がおすすめです。
東京美肌堂では、
- LINEで完結する「オンライン診察」
- 土日祝も夜10時まで受診可能
- 当日予約もできるから気になったときにすぐ診察
- あなたに合った医療用医薬品・内服薬・外服薬・漢方薬がわかる
- 初診料・再診料・処方箋料・相談料が0円
といった、忙しい方でも美容皮膚科を受診できるオンライン診療サービスを提供しています。
ご予約は下記ボタンから受け付けていますので、気になった方はチェックしてみてくださいね!
東京美肌堂の診察予約はこちらから
東京山手クリニック
藤原東華 医師
当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。