シミとほくろの違いは膨らみでわかる!見分け方や除去方法をご紹介

シミとほくろの違いはご存じですか?

シミとほくろは、見た目が似ているため、見分けるのが難しいですよね。

ただし、シミとほくろは治療法が異なるため、正しく見分けて対処することが重要です。

万が一、ほくろが悪性腫瘍の場合、早急に除去する必要があります。

今回はシミとほくろの違いと、それぞれの治療法を解説します。

気になるシミやほくろを、正しく対処していきましょう。

この記事でわかること

  • シミは平坦なものが多いのに対し、ほくろには膨らみがある
  • ほくろの除去は施術を受ける必要がある
  • シミとほくろの予防には生活習慣の見直しが大切

シミとほくろの見た目の違い

シミとほくろは、膨らみで見分けてみましょう。

一般的に、シミは茶色っぽく、ほくろは黒っぽいと言われることが多いです。

しかし、シミの種類によっては、黒や褐色のものもあり、色だけでは見分けにくい場合もあります

シミとほくろを見分けるためのポイントを押さえましょう。

シミは平坦

シミには、平坦なものが多い傾向にあります。

以下2つの項目に当てはまる場合は、ほくろではなくシミかもしれません。

  • 指で皮膚を引っ張って伸ばすと形が変わる
  • 触ったときに平坦

シミとは、メラニン色素の蓄積が肌表面に現れたものです。

肌に強くさわると、摩擦が生じてメラニンが生成されてしまいます。

気になる部分にやさしく触れて確かめてみてください。

盛り上がりのあるシミも存在する

脂漏性角化症というシミには盛り上がりがあります。

40歳以上の方にできやすく、80歳以上のほぼ全員にあると言われることから「老人性イボ」とも呼ばれます。

短期間で大量に発生する場合は、内蔵に癌(悪腫瘍)が存在する可能性も。ほくろには、膨らみがあり、除去するにも病院での施術が必要です。茶色っぽいできものに膨らみがある場合は、皮膚科にかかるといいでしょう。

ほくろは膨らみがある

ほくろには、膨らみがあるものがほとんどです。

ほくろも摩擦によって、メラニン色素が作られると、悪化する可能性があります。

やさしく触れて盛り上がりがあるか、確かめましょう。

また、シミと比べると、ほくろのほうが、比較的身体のあちこちにできやすい傾向にあります。

※シミも身体のどこにでも現れる場合はあります。あくまで傾向になります。

シミの原因は「メラニン」でほくろの原因は「遺伝」であるためです。

次の章で詳しく解説していきます。

シミとほくろの発生原因の違い

シミとほくろでは、発生の原因やメカニズムが異なります。

  • シミ:生活習慣など後天的な理由で発生しやすい
  • ほくろ:遺伝という先天的な理由で発生する

それぞれ詳しく解説していきます。

シミの発生原因はメラニン

シミが発生する原因は、メラニン色素の蓄積です。

メラニン色素とは、私たちの肌を色づける黒色の色素です。

このメラニンが肌に蓄積することで、シミが出現します。

メラニン色素が肌に蓄積されてしまう要因はさまざまです。

例えば、肌は紫外線を浴びると、メラニンをつくるメラノサイトという細胞が活性化されます。

そして、メラニンが大量に生成されます。

通常は、肌のターンオーバー(※)によってメラニンは排出されます。

しかし、メラニンが多く生成されて排出が追い付かないと、シミとして出現します。

※ターンオーバーとは、新しい皮膚が生まれて古い皮膚が剥がれ落ちるサイクルのことです。このターンオーバーを通じて、シミのもととなる黒色メラニンという色素も排出されます。

ほくろの発生原因は遺伝

ほくろが発生する原因は、遺伝の影響が大きいと言われています。

ほくろは、先天性のほくろと後天性のほくろに大別できます。

多くのほくろは、生まれつきの遺伝で発生します。

両親のほくろの多さは、子に引き継がれることが判明しています。

そのため、両親のどちらかにほくろが多いと、子供のほくろも多くなることがあります。

一方で、後天的な理由でほくろができることもあります。

ほくろは、メラニン色素が多くつくられることでも発生します。

紫外線を多く浴びたり、ホルモンバランスが乱れるとメラニンが多く生成されます。

それによって、ほくろができることがあるのです。

シミとほくろの「メラニン」は違う細胞でつくられる

シミとほくろは、メラニンの過剰生成で発生しやすくなります。違いは、メラニン色素をつくる「細胞」です。

  • シミのメラニン色素をつくる細胞:メラノサイト
  • ほくろのメラニン色素をつくる細胞:メラノサイトまたは母斑細胞

基本的に「メラノサイト」は表皮の層にあるのに対し、「母斑細胞」は真皮など皮膚のいろいろな場所に固まって増えます。メラノサイトが関わってできたほくろを「色素班母斑」、母斑細胞が関わってできたほくろを「母斑細胞母斑」と呼び分けます。

シミとほくろの除去方法の違い

シミとほくろでは、除去方法が異なる場合があります。

シミにはいくつか種類があり、種類ごとに効果の出やすい治療法が異なります。

ほくろもできる場所やサイズによって、施術内容を使い分けます。

それぞれの代表的な治療法を紹介します。

※個人の症状やクリニックによって、治療法は変わる可能性があります。あくまで参考までにしてみてください。

シミの除去方法は薬の使用とレーザー治療

シミにはいくつか種類があります。

代表的なものには、以下の5つの種類のシミが挙げられます。

老人性色素斑 シミの境界線がはっきりとしている
肝斑 シミの境界線が曖昧で左右対称に現れる
そばかす 小さな斑点状に現れる
炎症後色素沈着 褐色系シミであることが多い
ADM(後天性メラノトーシス) 灰色などくすんだ色のシミであることが多い

それぞれのシミに用いられる治療法を紹介します。

※個人の症状やクリニックによって、治療法は変わる可能性があります。あくまで参考までにしてみてください。

人性色素斑にはトレチノインやQスイッチヤグレーザー

シミの代表格とも言われる老人性色素斑。

老人性色素班の原因は、主に紫外線のダメージによるメラニンの過剰生成です。

そのため、老人性色素班治すには、メラニンの排出が重要です。

メラニンを排出を促す治療には、トレチノインQスイッチヤグレーザーなどが挙げられます。

トレチノインは、ビタミンA誘導体にあたる医薬品の外用薬です。

Qスイッチヤグレーザーは、短い時間で高いエネルギーの光を照射して、メラニン色素の部分にダメージを与える治療法です。

▼さらに詳しくはこちらを参考にしてみてくださいね。

【老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)】シミの代表格の原因と治療法

肝斑にはハイドロキノンやレーザートーニング

肝斑は、左右対称に現れることが大きな特徴です。

肝斑の原因は、ホルモンバランスの乱れの影響が大きいと言われています。

肝斑の治療には、ハイドロキノンレーザートーニングなどが用いられます。

肝斑に、出力の高いレーザー治療を行うと、かえって悪化することもあるため、注意しましょう!

ハイドロキノンは、メラニン色素の生成を抑え、排出を促す医薬品の外用薬。

レーザートーニングは、微弱なレーザーを当てて、メラニンを徐々に減少させる治療法です。

▼さらに詳しくはこちらを参考にしてみてください。

【肝斑とシミの見分け方のポイント】そばかすとの違いや治療方法まで解説

そばかすにはハイチオールやフォトフェイシャル

そばかすは、遺伝が原因で発生するシミです。

鼻あたりから目の下にかけて、斑点状に現れるのが特徴です。

年齢とともに薄くなる傾向にありますが、メラニンが過剰に生成され続けると薄くならない場合もあります。

そばかすの治療は、もととなるメラニンの生成を抑え、排出を促すことで薄くしていきます。

治療法には、ハイチオールフォトフェイシャルなどが用いられます。

ハイチオールは、メラニン色素生成抑制と、ターンオーバーを促進してメラニンの排出を促す効果が期待できる内服薬です。

フォトフェイシャルは、光線を照射して、メラニンを表面へと浮かせる治療法です。

▼さらに詳しくはこちらを参考にしてください。

そばかすとシミの違い・見分け方を知ろう!効果的な治療法と予防法も

症後色素沈着にはトラネキサム酸やケミカルピーリング

炎症後色素沈着は、ニキビや傷による炎症が跡になり、色素沈着したシミです。

傷などの炎症がメラノサイトを刺激した結果、メラニンが過剰生成されて発生します。

メラニンの生成を抑え、メラニンの排出を促す治療が効果的です。

炎症後色素沈着の治療法は、トラネキサム酸ケミカルピーリングなどです。

トラネキサム酸は、シミのもととなるメラニンの生成を抑える作用がある内服薬です。

ケミカルピーリングでは、皮膚に薬剤を塗ることで、メラニンの排出を促します。

ハイドロキノンは、遺伝が原因でない後天的なシミに効果を発揮しやすいため、炎症後色素沈着にはおすすめの治療薬です。

▼さらに詳しくはこちら

炎症後色素沈着とは?シミが治る期間や跡が残りやすい人の特徴を知ろう

ADM(後天性メラノサイトーシス)にはQスイッチレーザー

ADM(後天性メラノトーシス)は、灰色など、くすんだ色で出現するシミです。

原因は、はっきりとは判明していませんが、紫外線やホルモンバランスの乱れと言われています。

薬では治療することが難しいシミです。

ほかのシミは表皮にできることが多いのに対し、ADMは肌の奥深く「真皮」にできるからです。

ADMの治療には、Qスイッチレーザーを用います。

高出力のレーザーを当てて、ADMのもととなるメラニン色素だけを選択して破壊することで、シミの改善効果を期待できます。


シミ治療は、個人の症状やシミの進行度合いによって、適切な治療が異なる場合があります。

医師に症状を診てもらい治療法を相談するのが最善です。

まずは、オンライン診療で、シミ悩みを相談してみるのもおすすめです。

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ほくろの除去方法は外科的施術とレーザー治療

ほくろは、良性か悪性かによって、除去方法が異なります。

どちらの場合も、病院での施術により除去します。

悪性の場合は、なるべく早く除去することが重要です。

まずは、皮膚科にかかり、良性/悪性の診断を受けた後、除去する時期を検討するのがおすすめです。

炭酸ガスレーザー

ほくろやいぼ、盛り上がりのあるほくろを除去するのに有効な治療法です。

皮膚にメスをいれたくない人におすすめの治療法です。

炭酸ガスレーザーは、ほくろがある患部に炭酸ガスレーザーを当てます。

炭酸ガスレーザーには水に反応して熱エネルギーが生じる特徴があります。

そしてほくろを蒸散させることで、取り除きます。

くり抜き法

くり抜き法は、ほくろを円形状にメスでくり抜く施術です。

小さいほくろや盛り上がりの少ないほくろに適応されることが多い傾向にあります。

くり抜き法では、皮膚とほくろの境界のギリギリのところで、ほくろを取り除きます。

基本的に手術後は軟膏とテープを用いて傷口を保護します。

副反応として、痛み・赤み・色素沈着などが一時的に発生することがあります。

切除縫合法

切除法合法とは、ほくろをメスで切除し、周囲の皮膚を縫合することで傷をふさぐ治療法です。

比較的大きな直径約5mm以上のほくろの除去に適応されることの多い治療法です。

くり抜き法では、除去した箇所の自然閉鎖を待つ点が、切除縫合法との違いになります。

皮膚を縫合することのデメリットとしては、周囲の皮膚が引っ張られやすいという点です。

そのため、目の周辺や唇など皮膚の薄い部位のほくろの除去をする場合には、切除縫合法は適さない場合があります。

【要注意】ほくろを自分で除去するのはNG

ほくろは、自分で完全に除去するのが難しいことが多いです。自分で除去すると、肌に跡などが残る可能性もあります。また、悪性の腫瘍であった場合は、症状の悪化を引き起こすことも…。必ず医療機関で除去しましょう。

シミとほくろの予防法

シミやほくろを増やさないためには、日々の生活習慣を見直すことが大切です。

以下の2つがポイントになります。

  • メラニンの生成を抑える
  • メラニンの排出を促す

具体的な対応策を見ていきましょう。

紫外線対策をする

シミやほくろの予防には、紫外線対策が欠かせません。

紫外線を浴びると、肌細胞を守るために、シミやほくろのもととなるメラニン色素が多く生成されます。

使いやすいアイテムを選び、毎日欠かさず日焼け止めを塗りましょう。

2~3時間ごとに、こまめに塗り直すことがおすすめです。

日焼け止めに加え、帽子や日傘を併用すると、より効果的に紫外線を防げます。

規則正しい生活を送る

睡眠・栄養・運動の3つを意識しましょう。

生活習慣が乱れると、ターンオーバーが乱れて、シミとほくろのもととなるメラニン色素が排出されにくくなります。

ターンオーバーを正常化させるためには、以下を心がけましょう。

  • 栄養バランスのよい食事を心がける
  • ターンオーバーを促進する食材(卵・大豆製品・乳製品など)を摂取する
  • 自然に目覚めるくらいの十分な睡眠時間を確保する
  • ウォーキングやストレッチなど、運動を取り入れる

ターンオーバーは寝ている間に活発化します。

質のいい睡眠をとることで、正常にターンオーバーが行われやすくなります。

また、適度に運動をすることで、血行がよくなり、肌の新陳代謝も促進されます。

刺激を与えない

シミやほくろの予防には、肌に刺激を与えないことが大切です。

肌に刺激が生じると、肌細胞を守るために、メラニン色素が生成されます。

例えば、摩擦などは肌にとって刺激となります。

ゴシゴシ洗顔することや、過度なフェイシャルマッサージは避けましょう。

治療したい場合は皮膚科に相談しましょう

シミとほくろは、皮膚の盛り上がりで区別することができるでしょう。

なかなか改善されないシミや、ほくろの除去は、医師に相談しましょう。

特に、ほくろは悪性の可能性もあるため、早めに皮膚科を受診することが大切です。

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この記事の監修医

東京総合美容医療クリニック

福田麻衣 医師

美容皮膚科/美容外科

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