ニキビがかさぶたみたいに硬くなったけど、どう対処すればいいの?
目立つから、はやく治したい…
ニキビがかさぶたになると、見た目が気になったり、かゆみが出たりして、つい剥がしたくなることがあります。
しかし、かさぶたを剥がすと肌を傷つけたり雑菌を広げてしまうため、ニキビ跡になりやすくなるのです。
この記事では、ニキビがかさぶたになった時の正しいケア方法や、ニキビ跡を防ぐポイントについて解説しています。
また、誤ってかさぶたが取れてしまった場合の対処法もご紹介します。
この記事でわかること
- ニキビのかさぶたは「治る過程」のサイン
- かさぶたを剥がすと患部を傷つけてニキビ跡や化膿がおきやすいため要注意
- きれいに治すには薬で保護しながらニキビが潰れないようにすることが大切
目次
ニキビが「かさぶた」になるのはどんなとき?
肌が傷ついた場合や、治癒していく過程でニキビがかさぶたになることがあります。
そもそも、かさぶたとは血液成分の赤血球・白血球・血液を固めるタンパク質からできています。
これらの成分が集まって傷の表面を覆い、治癒を促進する天然のバンドエイドとして機能しているのです。
ニキビにかさぶたができやすい状況は主に2つあります。これらのパターンについて、詳しく見ていきましょう。
ニキビを潰して肌が傷ついたとき
膿や炎症を伴うニキビは外部からの刺激に弱く、簡単に潰れてしまうことがあります。
ニキビが潰れると、患部の肌が傷付いたり、出血します。
そして、出血してできた傷口を守ろうとして、ニキビの上にかさぶたが形成されるのです。
なお、ニキビが悪化する過程で自然にかさぶたが起こることはありません。
このため、ニキビにかさぶたができたときは、肌に何らかの刺激が加わった可能性が高いです。
ニキビが治癒段階に入ったとき
ニキビにかさぶたができるのは、ニキビの治る過程であるとも捉えられます。
かさぶたは、傷の表面が乾燥して死んだ細胞が集まってできたものです。
このかさぶたは、炎症を起こしている部分を外部から守る蓋の役割を果たします。
かさぶたには2つの重要な機能があります。まず、患部への雑菌の侵入を防ぐバリアとして働きます。
次に、かさぶたの下にゼリー状の環境を作り出し、そこで細胞分裂を活発化させます。
この環境下で新しい健康な細胞が迅速に生成されることで、ニキビの治癒が促進されるのです。
ニキビの「かさぶた」を早く治す方法
ニキビのかさぶたをいち早く治すためには、かさぶたが自然に剥がれるのを待つことが重要です。
触れたり、早く取ろうとすると、かさぶたが跡として残りやすくなります。
さらに、ニキビを潰してしまうと、細菌や炎症が広がり、さらなる新しいニキビの発生にもつながってしまいます。
ただし、自然に剥がれる前に、ニキビが傷ついてしまう可能性もあるため、かさぶた部分を保護するのもおすすめです。
ここでは、ニキビのかさぶたを早く治すためのポイントを4つ紹介します
かさぶたができた患部を保護する
かさぶたは傷の治癒に不可欠ですが、同時に細菌の侵入経路にもなりうるため、適切な処置が重要です。
不用意にニキビを潰したり、かさぶたを引っかいたりするリスクを避けるためにも、患部を保護するようにしましょう。
適切な保護には以下のような利点があります。
- 外部からの刺激や細菌の侵入を防ぐ
- かさぶた全体を適度な湿潤状態に保つ
- ジュクジュクとした滲出液を吸収して治癒を促進する
患部の保護に使うものとして、市販の創傷被覆剤(そうしょうひふくざい)(※)の使用がおすすめです。
創傷被覆剤には、ニキビのかさぶたの治癒を促進する成分が含まれています。
※創傷被覆剤とは、吸収性の機能がついている傷部位の保護剤です。
市販で購入できる創傷被覆剤
貼るだけで自然治癒力を高めて、痛みをやわらげながらキズを早く治す効果を期待できます。
小さいサイズで、目立たせたくない顔のニキビのかさぶたにも使用しやすいアイテム。
防水機能があり、外部の水分の刺激からニキビのかさぶたを守る効果が期待できます。
透明タイプで、保護剤が目立ちにくくかさぶたをカバーできるのが特徴です。
かさぶたのかゆみや乾燥を防いで治りを促進する
かさぶたは傷を保護しますが、かゆみや乾燥によって剥がれやすくなることがあります。
特にニキビのかさぶたは、適切なケアが早い治癒に役立ちます。
市販薬を選ぶ際は、薬剤師に相談しながら自分に合った治療薬を選びましょう。
かゆみや乾燥を防ぐ塗り薬
のびのよい油脂性の軟膏で、かゆみを抑える作用があります。
患部がカサカサしているかさぶたには、厚めに塗布します。
化膿性皮膚疾患用の軟膏です。
2つの抗生物質でニキビの化膿を抑える効果を期待できます。
かさぶたが黒ずんでいる場合は酸化を防止する
ニキビの炎症に対する防御反応として、メラニン色素が過剰に生成されることがあります。
これにより、ニキビ跡が茶色や黒っぽく見える炎症後色素沈着が起こる可能性があります。
この黒ずみを改善するには、ビタミンCやビタミンEが含まれる薬を使用しましょう。
ビタミンCやビタミンEは、酸化の原因となる活性酵素の発生や働きを抑え、体内の酸化を防ぐ抗酸化作用があります。
また、これらのビタミンは酸化を防ぐだけでなく、かさぶたの修復を促進します。
ビタミンCやビタミンEを含む化粧水/美容液/乳液
ビタミンC誘導体を5%配合した高保湿化粧水で、肌の引き締めやキメを整える効果が期待できます。
さらに、整肌成分が豊富に含まれているため、肌のゆらぎを防ぎ、紫外線や外気からのダメージを軽減します。
低刺激設計なので、ニキビができた敏感肌の方でも安心して使用できます。
1兆億個のバイオリポソームカプセルを含む美容液で、肌の調子を立て直します。
各カプセルが美肌効果を発揮し、バリア機能の強化、保湿の持続、ブースティング効果、そして長時間の潤いが期待できます。洗顔後、化粧水の前に使用するのが推奨されています。
ビタミンC誘導体とグリチルリチン酸ジカリウムの抗炎症成分を含む化粧水で、ニキビ跡や毛穴ケアを行います。
持続型のビタミンC誘導体を使用しているため、高保湿を保ちながら、肌を健やかに保つ効果が期待できます。
スキンケアの順番としては、化粧水や美容液の後に使用し、肌に蓋をするようにするのが推奨されています。
かさぶたが自然に剥がれるのを待つ
かさぶたは皮膚の表皮にできるため、肌のターンオーバーの周期に従い、自然と剥がれ落ちます。
自然にかさぶたが剥がれるタイミングは、肌細胞が完全に再生した後です。
かさぶたが患部を覆っている間は、未熟な細胞が露出せず、肌へのダメージを最低限に抑えられます。
また、自然に剥がれるのを待つことで、かさぶた周辺の肌を傷つけるリスクも防げます。
そのため、自然に任せてかさぶたが剥がれるのを見守ることが大切です。
ニキビのかさぶたを効果的に治したい方は、皮膚科で相談することで、体質や症状に合った適切な治療法を見つけることができます。専門の医師が肌の悩みに合わせた治療法を提案してくれるので、早期改善が期待できます。
東京美肌堂では、オンライン診療サービスを通じて、専門の医師に直接相談が可能です。
診察は無料なので、お気軽にご予約ください。
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ニキビの「かさぶた」は何日くらいで治る?
一般的に、かさぶたは形成されてから数日〜2週間程度で完治すると言われています。
しかし、この治癒期間は個人によって大きく異なる可能性があります。
治癒にかかる時間は、かさぶたの大きさや肌の状態によって変わってきます。
また、どのような治療法を選択するか、日々のスキンケアをどのように行うかによっても、回復のスピードは左右されます。
このため、次から解説する期間はあくまで目安として捉えてみてくださいね。
軽度のニキビのかさぶたは1週間から10日で治る
白ニキビや黒ニキビなどの軽度のニキビは、かさぶたが形成されてから比較的短期間で回復します。
通常、これらの軽度のニキビのかさぶたは、1週間から10日程度で治癒することが多いです。
軽度のニキビの場合、炎症が肌の浅い部分にとどまっているので、皮膚の再生プロセスがスムーズに進行します。
約1週間後にはかさぶたが固まり、その下で皮膚の再生が活発に行われます。
そして10日程度経過すると、かさぶたが自然に剥がれ始め、新しく形成された健康な皮膚が現れるでしょう。
白ニキビや黒ニキビの原因、治し方など細かい情報は以下のニキビごとの記事で紹介しています。
白ニキビはニキビの初期段階!原因と治し方を徹底解説 「黒ニキビ」を撃退!原因と正しい対処法を解説重度のニキビのかさぶたは10日以上かかることがある
赤ニキビや黄ニキビなどの重度のニキビは、かさぶたの治癒に時間がかかります。
これらの重度のニキビのかさぶたは、完全に治るまでに10日以上を要することがあります。
重度のニキビでは炎症が肌の深層まで及んでいるため、皮膚の再生プロセスにより多くの時間が必要となります。
さらに注意すべき点として、治癒過程でかさぶたが傷ついたり、細菌が侵入したりすると、ニキビが悪化し、回復までの時間がさらに長引く可能性があります。
このような状況では、肌に色素沈着などの跡が残りやすくなるリスクも高まります。
したがって、重度のニキビにかさぶたができた場合は、かさぶたを保護し、不必要な刺激を避けることを心がけましょう。
赤ニキビの治し方と予防方法を解説!ニキビ跡を作らないで治す 黄ニキビの治し方を解説!自分でできるセルフケアと即効性のある美容施術
ニキビの「かさぶた」を剥がすとどうなる?
ニキビのかさぶたは、かゆみが出たり乾燥するため、剥がしたくなりますよね。
しかし、かさぶたを無理やり剥がすと肌を傷つけてしまう可能性があり、最悪の場合ニキビがさらに悪化してしまう可能性があるのです。
ここではニキビのかさぶたを剥がしてしまったときの肌への影響を解説します。
周囲の皮膚が傷つきニキビ跡になる可能性がある
かさぶたを無理に剥がすと、ニキビ周辺の健康な皮膚や毛穴が傷つくリスクがあります。
毛穴が傷つくと皮脂が正常に排出されなくなり、皮脂による毛穴詰まりを起こしやすくなります。
また、皮膚に過度な刺激が加わると、防御反応としてメラニン色素の過剰生成が引き起こされます。
このメラニンは黒色の色素であり、結果としてニキビ跡が肌に長期間残ってしまう原因となります。
雑菌が皮膚に入り込んで膿を再発させる
かさぶたを無理に剥がすことは、肌の防御機能を著しく低下させます。
その結果、外部からの刺激や有害物質から肌を守ることが難しくなります。
この防御機能の低下により、手などに付着した細菌が容易に肌に侵入し、炎症や膿を引き起こす可能性が高まります。
本来、かさぶたは雑菌の侵入を防ぐだけでなく、再生途中の皮膚を外部の刺激から守る役割もしています。
かさぶたが剥がれた直後の新しい皮膚は防御機能が十分に発達しおらず、外部刺激や微生物に対して脆弱です。
そのため、様々な肌トラブルが起こりやすくなります。
「かさぶた」が剥がれた後にニキビ跡を予防する方法
何らかのはずみで、ニキビのかさぶたが剥がれてしまうことが起こるかもしれません。
ニキビのかさぶたが取れたら、再生したばかりの肌が表面に出てしまうため、外的な刺激を受けやすくなります。
このため、傷口を清潔に保ちながら、肌の再生を助けたり新しい皮膚を安定させることが必要です。
肌の再生を助けたり新しい皮膚を安定させるためには、有効成分を含んだ飲み薬や塗り薬の使用が効果的です。
有効成分は市販品と医療用医薬品とで含まれている量が異なり、医療用医薬品の方が多く含まれています。
内服薬で皮膚の再生を助けてニキビ跡になるのを防ぐ
内服薬は、体の内側から代謝を整えたり炎症を抑えることで、かさぶたによる色素沈着を防ぐために使用します。
ここでは、色素沈着を防ぐためのメラニン抑制作用や肌のターンオーバーを促進する作用のある薬を紹介します。
トラネキサム酸は止血作用や抗炎症作用、美白効果など様々な働きを持つ薬です。
ニキビのかさぶたに対しては、メラニン抑制作用が働くことで、かさぶたによる赤みなどの色素沈着を防ぎます。
なお副作用は出にくい薬ですが、まれに吐き気・下痢・食欲不振の症状が生じる可能性があるので、注意が必要です。
トラネキサム酸の効果や伴う副作用については以下の記事をチェック
トラネキサム酸の美白効果や副作用を解説!飲み続けると白髪になる?
シナールは、ビタミンB5とパントテン酸カルシウム(ビタミンC)を含む薬です。
メラニン色素の生成や肌の代謝に働きかけることで、美白効果や抗酸化作用が期待できます。
これにより、ニキビのかさぶたによる色素沈着の予防が可能です。
シナールは、メラニン色素に直接働きかけるトラネキサム酸と併用されることが多いです。
シナールの効果や効果的な服用方法については以下の記事をチェック
シナールの効果的な飲み方を解説!シミやニキビへの美容効果と注意点も紹介外用薬で新しい肌を健康に保つ
外用薬はニキビのかさぶたに直接塗ることができるため、患部の乾燥やかゆみを防ぐことができます。
ニキビのかさぶたに使用する外用薬は、保湿力が高いものがオススメです。
なお、かさぶたに外用薬を使用した時に患部がしみるなどの症状がある場合は、専門医への相談が必要です。
ヒルドイドは、有効成分のヘパリン類似物質を含む保湿剤で、血行促進作用と高い保湿力が特徴です。
ヘパリン類似物質は肌内部の角質層まで水分を届け、持続的な保湿効果を発揮します。
そのため、乾燥がひどい皮膚や外傷による傷跡の治療にもよく使われます。
かさぶたの理想的な治癒環境は、傷口を適度に湿った状態に保つことです。
ヒルドイドのタイプごとの特徴や使用上の注意点は以下の記事をチェック
【医師監修】ヒルドイド(ヘパリン類似物質)の美容効果と正しい使い方を解説!ニキビのかさぶたを効果的に治したい方は、皮膚科で相談することで、体質や症状に合った最適な治療法を見つけることができます。
専門の医師が肌の悩みに応じた治療法を提案してくれるため、迅速な改善が期待できます。
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保湿と紫外線対策を重視したスキンケアを徹底する
ニキビのかさぶたが剥がれると、未熟な肌が表面に出てきて、乾燥や紫外線に非常に敏感な状態になります。
紫外線は肌内部に活性酵素を発生させ、色素沈着を引き起こす可能性があります。
また、乾燥によるダメージは肌のバリア機能を低下させ、肌細胞の再生を遅らせることがあります。
そのため、肌の保湿と紫外線対策を徹底して、選ぶ際は以下のポイントを押さえると良いでしょう。
- ヒアルロン酸
- セラミド
- ヘパリン類似物質
などの保湿成分が含まれているもの
- 「ノンコメドジェニックテスト済み」と記載された低刺激設計の製品
高保湿・低刺激設計の保湿剤/日焼け止めアイテム
繰り返すニキビと毛穴ケアをし、清潔な肌に導くクリアシリーズの商品です。
5つの植物由来成分とコラーゲンを含んだ高保湿剤です。
ニキビの元であるコメドをできにくくする設計であるノンコメドジェニックテスト済みの記載もあり、低刺激設計です。
SPF50/PA++++の強さを持ち、汗や水、擦れにも強い日焼け止めです。
ノンコメドジェニックテスト済みの低刺激設計に加えて、ヒアルロン酸やローヤルゼリーエキスといった保湿成分も配合されているため、乾燥由来のニキビも同時に防止します。
ニキビの「かさぶた」がニキビ跡になる前に専門医に相談しよう
ニキビのかさぶたは肌にダメージが加わった時やニキビの治癒段階に入った時にできます。
かさぶたを無理に剥がすと逆に肌が傷つくため、患部を保護して自然に治ることを待ちましょう。
ただし、なかなかニキビのかさぶたが治らない場合は一度医師に相談するのも一つの手です。
自己流で治そうとすると、ニキビ跡になったり、かさぶたが繰り返される可能性があります。
専門医に相談する方法は、対面で相談する方法とオンライン上で相談する方法があります。
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藤原東華 医師
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