毛穴ケアが大切と言われても、何から始めたらいいかわからない…。
このようなお悩みをお持ちの方はいませんか？
毛穴をケアと言っても、悩みも黒ずみやつまり、開きやたるみなど、人によって様々です。
誤った方法で、毛穴の開きが悪化したりする可能性があります。
そこで本記事では毛穴ケアの正しい方法とおすすめのアイテムをご紹介します。
毛穴トラブルの種類と原因、皮膚科での治療法についても合わせて解説しているので是非最後まで読んでみてくださいね。
この記事でわかること
- 毛穴トラブルには4つの種類があり、それぞれに合ったケアが必要
- 毛穴ケアでは毎日のスキンケアと週に1～2回程度のスペシャルケアが大切
- 角栓を押し出す・貼って剥がすタイプのパックはやりすぎに注意！
目次
毛穴トラブルの原因と種類
自分の毛穴の症状を正しく理解していない人は少なくありません。
毛穴トラブルは症状ごとに4つの種類に分けられ、それぞれ原因が異なります。
毛穴悩みを改善するには、それぞれ種類ごとに合わせたケアが必要です。
まずは、毛穴トラブルの種類と原因を確認しましょう。
毛穴には、皮脂を分泌して肌の水分量を調節し、バリア機能を保つ役割があります。年齢とともに皮脂量が少なくなったり、肌質が変化することで、毛穴の形も変化して凹凸が目立つようになることがあります。
皮脂が酸化した「黒ずみ毛穴」
黒ずみ毛穴とは、毛穴に詰まった皮脂や古い角質、メイクなどの汚れが空気に触れて酸化することが原因で発生します。
クレンジングでメイク汚れが落としきれなかったり、皮膚の乾燥により皮脂が過剰分泌したりすることで毛穴に汚れが詰まってしまうのです。
そのため、クレンジングなどを重視して、毛穴汚れを除去するケアが有効です。
また、日焼けをする機会が多い方やUVケアを日常的に行っていない方は、毛穴に色素沈着が起きて黒ずみが生じている可能性があります。
色素沈着による黒ずみは、一般的には「黒ずみ毛穴」ではなく「シミ」に分類されます。
シミを改善するには、美白有効成分の入ったアイテムでケアしましょう。
皮脂の過剰分泌でできる「開き毛穴」
開き毛穴は、乾燥や紫外線のダメージによって皮脂が過剰分泌することで生じます。
皮脂が過剰に分泌すると毛穴が押し広げられ、その状態が続いてしまっていることが原因です。
主に、皮脂分泌量の多いおでこや鼻のTゾーンによく見られます。
開き毛穴は「収れん化粧水」という毛穴を引き締める効果を期待できるアイテムを併用してスキンケアを行うのがおすすめです。
毛穴は一度開いてしまうとなかなか改善が難しいですが、ケアを続けることが大切です。
悪化を防ぐためには、酵素パウダーの入った洗顔料などを使用して、皮脂を落としましょう。
皮脂や角質が詰まった「つまり毛穴」
つまり毛穴は、皮脂や角質が溜まることで生じる毛穴トラブルです。
主に食生活の乱れ、ストレス、睡眠不足が続くと、皮脂が過剰に分泌されて毛穴に詰まります。
不規則な生活習慣が続くと、毛穴から皮脂などを排出する「肌のターンオーバー」が乱れることが原因で生じます。
つまり毛穴の正体は、角質と皮脂が混ざり合ってできた「角栓」です。
そのため、つまり毛穴を改善するためには固まった皮脂・角質を取り除く必要があります。
角栓は、ホホバオイルやベビーオイルなどで柔らかくしてから洗顔することがポイントです。
洗顔料は角質を剥離させやすいクレイや炭などの成分を含むものを使うのが効果的です。
肌のハリ不足でできる「たるみ毛穴」
たるみ毛穴は、年齢とともにハリや弾力が低下した肌の影響で発生します。
主に40代や50代の方に多く見られます。
加齢に伴い、肌はコラーゲン・エラスチンなどの保湿成分や皮脂量が減少していきます。
これにより、皮膚の弾力を保つことができず、重力に負けて皮膚がたるむ影響で毛穴もたるみます。
たるみ毛穴を改善するには、保湿を意識したスキンケアを心がけましょう。
ヒアルロン酸やグリセリンといった高保湿成分が配合された化粧品アイテムを使用することで、肌のうるおいをキープしやすくなります。
また、たるみ毛穴は主な原因が加齢による保湿成分の減少のため、エイジングケアに力を入れることも大切です。
正しい毛穴ケア方法
ここでは毛穴ケアの基本的なやり方をご紹介します。
毛穴トラブルを改善するためには、毛穴汚れをしっかりと落としてから十分に保湿することが大切になります。
毛穴ケアに効果的な市販のアイテムもピックアップしているので、参考にしてみてくださいね。
クレンジングで毛穴汚れを落とす
クレンジングはメイクや空気中の汚れなど、毛穴詰まりの要因となるものを落とす役割があります。
クレンジングを使う時は、商品に記載してある適量を手に取りましょう。
この量が多すぎると、クレンジング剤が肌に残り、毛穴詰まりにもつながります。
反対に、少なすぎても十分にクレンジングできないため、注意してくださいね。
適量を取ったら、皮脂量の多いTゾーンから、顎や口周り、頬などのUゾーンに伸ばすように汚れを落としていきましょう。
毛穴ケアにおすすめのクレンジング
ルルルン｜クレンジングバーム CLEAR BLACK
毛穴の黒ずみが気になる方向けのクレンジングバーム。
ほぐす・吸着・洗い流すの3ステップで、毛穴目立ちの原因となる皮脂や角栓をオフします。
毛穴撫子｜重曹クレンジングジェル
重曹の力で、メイクを浮かせて古い角質をやわらげて落とします。
ノンアルコール・無鉱物油など、肌に比較的負担の少ない設計なのも嬉しいポイントです。
洗顔前にホットタオルで温める
毛穴の汚れをしっかりと落とすためには、洗顔前に毛穴を開かせることがポイントです。
洗顔の前にホットタオルで顔を温めたり、お風呂で温まってから、洗顔を行うことで毛穴汚れをきれいに落としやすくなります。
特に、黒ずみ毛穴・つまり毛穴にお悩みの方は、このステップがとても重要です。
毛穴に詰まった角栓は、ほとんどタンパク質が固まってできているもので、とても硬くなっています。
角栓をホットタオルで温めることで、肌も毛穴内部の角栓もほぐれて、汚れが取れやすくなるのです。
- 顔が覆えるくらいの大きさのタオルを水に濡らして絞る
- 500Wの電子レンジで30秒～1分温める
- タオルを触って「温かい」と感じるくらいになったら完成
肌に乗せて「熱い」と感じる温度では、顔を火傷しやすいです。電子レンジから取り出したら、腕の内側で温度を確認してから、顔に乗せてください。
洗顔料を泡立てて洗顔する
泡立てずに洗顔をすると、肌に摩擦が加わり、毛穴トラブルの悪化につながります。
手のひらを逆さにしても、泡が落ちないくらいに洗顔料を泡立てて洗顔しましょう。
泡で洗うことで、洗顔料に毛穴汚れが吸着し、汚れを落としやすくなるメリットもあります。
黒ずみ毛穴・詰まり毛穴にお悩みの方は、クレイや炭、酵素などの成分が配合された洗顔料がおすすめです。
一方で、これらの成分は刺激が強いため、乾燥肌やたるみ毛穴でお悩みの方は、保湿成分がしっかり配合されたものを選びましょう。
毛穴ケアにおすすめの洗顔料
ビオレ｜おうち de エステ 肌をなめらかにするマッサージ洗顔ジェル 炭
毛穴に詰まった角栓や黒ずみ汚れを分解して優しく洗い流します。
炭の成分が配合されているため、頑固な角栓を吸着し、なめらかな肌に仕上げてくれます。
より効果的に使用するためには、毛穴が開いたお風呂場での使用がおすすめです。
メラノCC｜ディープクリア酵素洗顔
洗浄成分であるプロアテーゼ酵素が汚れや古い角質を除去し、なめらかな肌に仕上げます。
また、ビタミンC配合でうるおいを与えながら洗顔することができるので、乾燥による皮脂の過剰分泌も防ぎます。
32～36℃程度のぬるま湯ですすぐ
40℃以上のお湯は肌に必要な油分まで洗い流して、乾燥の原因になります。
クレンジングや洗顔料を洗い流す際は、32℃～36℃のぬるま湯を使いましょう。
乾燥すると肌の水分量が減り、かえって皮脂の分泌を活発にしてしまいます。
また、直接シャワーを顔に当てると肌に刺激となるため、必ず手にお湯をためて顔にかけましょう。
化粧水と乳液を使って保湿する
洗顔後は、水分が蒸発して肌が乾燥しやすい状態のため、すぐに化粧水と乳液を使って保湿しましょう。
化粧水で水分を補い、上から乳液でフタをすることで肌の水分を内部に閉じ込めます。
化粧水や乳液を塗る際は、摩擦を避けて、じっくり浸透させましょう。
毛穴悩みの解消には、皮脂の分泌を抑制する「ビタミンC誘導体」や、肌にうるおいを与える「コラーゲン・グリセリン」などが配合されたアイテムがおすすめです。
毛穴ケアにおすすめの化粧水
メラノCC｜薬用しみ対策 美白化粧水 しっとりタイプ
ビタミンC誘導体配合の化粧水で、皮脂の過剰分泌を抑え、角栓ができるのを予防します。
3種の潤い成分で、洗顔後の乾燥しやすい肌にうるおいを与えてくれます。
Dr.Ci Labo｜VC100エッセンスローションEX
高浸透ビタミンC誘導体であるAPPSが肌の奥まで成分を届けて、肌内部にもうるおいを与えます。
速攻性と持続性に長けており、美容液のように濃密なテクスチャーが特徴です。
毛穴ケアにおすすめの乳液
コーセーマルホ ファーマ カルテHD｜バランスケア エマルジョン
乾燥も皮脂も気になるという方におすすめの乳液です。
べたつかずに肌になじみやすいオイルを使用しているため、みずみずしく毛穴の目立ちにくい肌に仕上げます。
ミノン｜アミノモイスト モイストチャージ ミルク
高保湿で毛穴の目立つ肌をなめらかに仕上げる乳液です。
テクスチャーは重めですが肌になじみやすいため、べたつかずにうるおいを与えてくれます。
毛穴パックや美容液で集中ケアをする
毛穴トラブルがなかなか改善しない方は、普段のケアに加えて集中的なケアを実施しましょう。
毛穴を集中的にケアするには、洗い流すパックやピーリング、美容液がおすすめです。
ただし、刺激が強いものが多いため、頻繁に行うことは避けましょう。
週1～2回程度のスペシャルケアとして行うようにしてくださいね。
洗い流すパック
気になる部分に洗い流すパックを使うことで、毛穴に詰まった汚れを除去しやすくなります。
皮膚表面に蓄積した角質を分解するクレイタイプのものが、おすすめです。
また、乾燥しやすい方は、保湿や整肌成分が配合されているものを選びましょう。
洗い流すのに時間がかかるものが多いですが、落とすときは擦らないようにしましょう。
毛穴ケアにおすすめの洗い流すパック
毛穴撫子｜毛穴撫子 お米のパック
毛穴が目立つ肌を、お米の力で肌をキメ細かく整えるパックです。
4種の国産米由来成分配合により、肌にうるおいやハリを与え、毛穴の目立たない肌に仕上げます。
週2～3回のスペシャルケアにおすすめです。
ビオレTEGOTAE｜お風呂場のスチームクリアケアセラム
肌柔軟化成分配合で、角栓などの毛穴に詰まった老廃物をほぐし落とす毛穴パックです。
毛穴が開きやすいお風呂場で使用すると、毛穴の黒ずみやつまりを取り除きやすくなります。
ピーリング
自宅でも使えるピーリングジェルやゴマージュで、古い角質を取り除きましょう。
ピーリングは、古い角質を剥がすことで、肌のターンオーバーを促進して、毛穴詰まりの改善を目指します。
ピーリング成分には「BHA」「AHA」「PHA」の3種類があり、毛穴悩みに合わせて使い分けるのが効果的です。
| 表記名 | 効果 | |
|---|---|---|
| BHA | サリチル酸 | 油溶性でしつこい毛穴詰まり・角栓をケアする |
| AHA | グリコール酸・乳酸・クエン酸など | 水溶性で表面の汚れや角質をケアする |
| PHA | グルコノラクトン・ラクトビオン酸など | 肌に浸透しづらい成分で肌への刺激を抑えて角質ケアをする |
毛穴ケアにおすすめのピーリング
明色化粧品｜DETクリア ブライト&ピール ピーリングジェリー
果実AHAと植物BHA配合のピーリングジェルで、肌表面に蓄積した古い角質を除去します。
2種類のピーリング成分が配合されていることで、肌への余分な負担を軽減してケアできるのが嬉しいポイントです。
ロゼット｜ロゼットゴマージュ
「乳酸」「クエン酸」「リンゴ酸」の3つの植物由来AHAが配合されているゴマージュです。
みずみずしいジェルが肌の表面に溜まった角質を優しく取り除きます。
美容液
毛穴のスペシャルケアには、成分濃度の高い美容液の使用が効果的です。
特に、注目したい成分は「ビタミンC」です。
ビタミンCは、皮脂分泌の抑制や肌のターンオーバーの促進により、あらゆる毛穴悩みの解消に効果が期待できます。
肌へ成分をよく浸透させるためには、洗顔後に化粧水で肌を整えてから美容液を使いましょう。
毛穴ケアにおすすめの美容液
ビタミンC・E誘導体配合により、肌のターンオーバーを促進する効果を期待できます。
また、美白有効成分も配合されているため、毛穴の黒ずみや色素沈着にお悩みの方にもおすすめです。
pdc 毛穴フォーカスVC VC3エッセンス
特徴が異なる3種類のビタミンC誘導体が配合された美容液です。
抗炎症成分が配合されているため、ニキビができやすい方でも安心して使用しやすいでしょう。
皮膚科医による専門的な毛穴ケア
自宅で毛穴ケアを行ってもなかなか改善しない、専門医のアドバイスをもとに、より効果的なケアがしたいという方は美容皮膚科を受診してみてください。
美容皮膚科では、セルフケアでは改善しづらい毛穴悩みに外用薬・内服薬・施術でアプローチしていきます。
外用薬・内服薬
毛穴悩みを改善するために、有効な外用薬・内服薬がいくつかあります。
例えば、毛穴汚れを剥がしてターンオーバーを促進させるピーリング作用のある外用薬には「アダパレン」や「トレチノイン」が挙げられます。
外用薬を使用する際と、皮剥けや赤みが出る場合があるため、いつも以上に保湿を心がけましょう。
また、生活習慣が乱れがちな方は、内側からアプローチする内服薬も効果的です。
生活習慣が乱れると、皮脂の分泌量が増加して、毛穴汚れが溜まりやすくなります。
皮脂の分泌を抑制する内服薬には、「ビタノイリン」「シナール」「ハイチオール」などがあります。
忙しくて美容皮膚科に行く時間が取れないという方は、オンライン診療サービスの活用がおすすめです。
「東京美肌堂」では、診察から薬の処方まですべてオンラインで完結し、休日も夜22時まで診察を受けられます。
診察は無料なので、相談だけでもしてみたいという方は以下のリンクから診察予約をしてみてくださいね。
初回購入で使える！
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングでは、肌にピーリング剤を塗布することで、古い角質や毛穴汚れを除去します。
古い角質を除去することで、肌のターンオーバーを促進していきます。
黒ずみ毛穴・つまり毛穴・開き毛穴・たるみ毛穴など、それぞれの毛穴悩みの解消に効果を期待できます。
ダーマペン
ダーマペンは専用の機械を肌に当て、数か所に微細な穴を開けることで肌のターンオーバーを促進する施術です。
肌はもともと回復機能が備わっているため、ダーマペンの針により傷ついた肌を修復しようとします。
これにより、肌内部の細胞が生まれ変わる機能が促進されるのです。
特に、コラーゲンやエラスチンの減少により発生する「たるみ毛穴」の改善に効果的です。
フォトフェイシャル
フォトフェイシャルは、肌に光を当てることでコラーゲンの生成を促します。
これにより、肌のハリや弾力が改善されるため、「毛穴の開き」や「毛穴のたるみ」の解消に効果を期待できます。
毛穴ケアにおけるNG行動
毛穴ケアで注意したい「NG行動」は主に4つあります。
毛穴悩みがなかなか解消されずに、焦って間違ったケアをしてしまうケースは少なくありません。
角栓を押し出す
角栓を無理やり押し出すと、毛穴詰まりが繰り返しやすくなります。
皮膚に刺激を与えることで、皮脂の分泌量の増加につながるためです。
また、角栓を押すときに、毛穴を押し広げてしまう可能性もあります。
吸着力の強い毛穴パックを使う
毛穴ケアに有名なアイテムの一つである貼って剝がすタイプのパックは、毛穴を傷つける原因になります。
できるだけ使わないのがおすすめです。
どうしても使いたい場合は、できるだけ吸着力の弱いものを選び、使った後は化粧水や乳液などで、たっぷり保湿しましょう。
一日に3回以上洗顔をする
顔のテカリやべたつきを気にして、1日に何度も洗顔していませんか？
3回以上洗顔している場合は、かえって皮脂分泌量を増加させてしまっているかもしれません。
洗顔は、1日で朝と夜の2回に抑えるようにしてくださいね。
保湿ケアを怠る
皮脂の分泌量が多い方によくある間違いが保湿ケアをしないことです。
保湿をしていないと、肌は皮脂を分泌してうるおいを保とうとします。
これにより、かえって皮脂の量が増加して、毛穴トラブルが悪化してしまう可能性があります。
保湿剤のべたつきが気になる方は、テクスチャーが軽めのアイテムを使うなどで保湿ケアは行うようにしましょう。
毛穴ケアを続けても悩みが解消されない場合は医師に相談
毛穴トラブルを改善するには、それぞれの症状に合ったケアを継続することが大切です。
毛穴ケアを長期間続けてもなかなか改善しないという方は、一度美容皮膚科の専門医に相談することをおすすめします。
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福田麻衣 医師
美容皮膚科/美容外科
当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。