ニキビがある時は日焼け止めは塗ってもいいの？
日焼け止めでニキビが悪化したらどうしよう…。
こんな悩みをお持ちではありませんか？
ニキビができた肌には日焼け止めを必ず塗りましょう。
紫外線によるダメージでニキビの炎症が悪化する場合があるため、日焼け止めは必須なのです。
ニキビ肌でも安心して使える日焼け止めを選び、正しい塗り方で使用することがポイントです。
今回はニキビにおすすめの日焼け止めをいくつかご紹介するので是非最後まで読んでみてくださいね。
この記事でわかること
- ニキビは紫外線で悪化する可能性があるため日焼け止めを必ず塗る
- ニキビができた時は肌に優しい日焼け止めを選ぶことが大切
- 日焼け止めでニキビを悪化させないためにはできるだけ早く落とす
目次
ニキビに日焼け止めを塗っても大丈夫？
ニキビができているときに日焼け止めを塗ると、ニキビが悪化しそうで不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
しかし、紫外線を浴びると肌にダメージが加わり、ニキビができてしまう原因となります。
そのため、正しく日焼け止めを使用することがニキビを悪化させないポイントです。
「油分」でニキビができる
日焼け止めに配合されている油分が原因でニキビができる場合があります。
日焼け止めの油分が毛穴を詰まらせ、皮脂や老廃物がさらに毛穴内に溜まります。
その汚れた毛穴内でアクネ菌が増殖し、炎症を引き起こすのです。
そのため、油分の多い日焼け止めを使用すると、ニキビができる可能性が高くなります。
「洗い残し」があるとニキビが悪化する
洗顔やクレンジングの洗い残しがあると、老廃物や汚れが肌の上に残ったままになり、ニキビが悪化する原因となります。
特に日焼け止めは化粧下地のように使用することも多く、肌の上で蓄積された汚れが取れにくくなります。
日焼け止めの洗い残しがあると、汚れが毛穴の奥まで入り込んでしまい、毛穴の詰まりを引き起こしてニキビが悪化します。
また、日焼け止めは油性成分のものが多いため、洗顔料だけでは落としきれない場合があります。
そのため、日焼け止めを使う日は必ずクレンジングを使って洗うことが大切です。
ただし、洗顔時に摩擦を与えてしまうとニキビが悪化してしまう可能性があるため、洗顔料は十分に泡立てるようにしてくださいね。
「古い日焼け止め」はニキビの原因になる
去年使っていた日焼け止めをそのまま使っていませんか？
古い日焼け止めを使うとニキビの原因となるため、注意が必要です。
日焼け止めには保存料や防腐剤などが含まれていますが、開封後長期間経ってしまうと効果が薄れてしまいます。
特に開封から1年以上経っている古い日焼け止めは、防腐効果が低下している可能性が高く、商品成分の変質や細菌の繁殖が起きている可能性があります。
そのため、古い日焼け止めを使い続けると、肌トラブルを引き起こすリスクが高くなってしまうのです。
成分の変質により刺激を受けたり、アレルギー反応で皮脂分泌が活発化し、ニキビが悪化する原因となるため、できるだけ早く使い切るよう心がけてくださいね。
- ジェル・乳液タイプの使用期限は開封後1年
- スプレータイプの使用期限は開封後3年
- 変なにおい・変色しているものは変質している可能性がある
- 分離しているものは古くなっている
「紫外線」からニキビを守る役割がある
紫外線はニキビの原因となる活性酸素を発生させます。
そもそもニキビの原因菌であるアクネ菌はポルフェリンという物質を分泌させます。
ポルフェリンは紫外線に当たると活性酵素を生み出し、ニキビの炎症を悪化させてしまうのです。
活性酸素は肌の老化を促すと同時に、皮脂の酸化などによりニキビを発生させる要因となります。
一方、日焼け止めに含まれる成分は紫外線を遮断することで、活性酸素の発生を抑えます。
つまり、紫外線から肌を守る日焼け止めを使うことは、ニキビが悪化するのを防ぐ意味でも重要なのです。
そのためニキビができているときでも必ず日焼け止めを欠かさずに使うよう心がけましょう。
季節や利用シーンに応じた適切な日焼け止めを選ぶことが大切です。
ニキビができたときは「肌に優しい日焼け止め」選びが大事！
ニキビができたときには日焼け止め選び方に注意する必要があります。
特に、刺激が少なくコメドを作りにくい製品を選ぶようにしましょう。
ここでは、肌に優しい日焼け止めを選ぶ5つのポイントをご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
「ノンコメドジェニックテスト」済みを選ぶ
ニキビができているときは、ノンコメドジェニックテスト済みかどうかをチェックしましょう。
ノンコメドジェニックテストとは、ニキビの原因となる毛穴詰まりを起こしにくいかどうかを判断するテストです。
これは、ニキビの原因となる毛穴詰まりを引き起こす油分を抑える作用を持つためです。
そのため、テスト済みの商品はニキビのできにくい肌を作る効果が期待できます。
ただし、ノンコメドジェニックテスト済みの日焼け止めを使用してもニキビ改善効果があるわけではないことに注意しましょう。
あくまでもニキビの予防と悪化防止のために、ノンコメドジェニックテスト済みの日焼け止めを使用するようにしてくださいね。
「紫外線吸収剤」不使用を選ぶ
紫外線吸収剤が配合されていない日焼け止めを使用することも大切です。
紫外線吸収剤は、紫外線を吸収して熱エネルギーに変換することで肌を守る働きがあります。
日焼け止めの効果としては有効的ですが、肌に刺激を与える可能性が高い成分です。
この刺激によりニキビができてしまう場合があるため、できるだけ紫外線吸収剤を含まないものを使用するようにしましょう。
特に敏感肌の方は、肌への負担が大きいため注意するようにしてくださいね。
「SPF・PA値」は利用シーンに合わせて選ぶ
日焼け止めを選ぶ際は「SPF値」と「PA値」を利用シーンに合わせて選ぶようにしましょう。
SPFとは紫外線B波（UVB）をどの程度カットするかを表す数値で、数字が大きいほど効果が高いことを示します。
一方、PAとは紫外線A派（UVA）防ぐ効果を表し、＋の数が大きいほど遮断力が高いです。
日常の通勤時など紫外線に当たる機会が少ない時は、SPF10～20、PA＋程度あれば十分な防御力が得られます。
また、屋外のレジャーやスポーツをするときはSPF20～30、PA＋＋～＋＋＋程度を目安にしましょう。
強い日射しを長時間浴びるビーチや炎天下での活動では、SPF50以上、PA＋＋＋＋レベルの高い日焼け止めがおすすめです。
プールや海など水に入る場合は、防水タイプを選ぶ必要があります。
このように、その日の予定や外出時間に合わせて、必要な防御力の日焼け止めを選択することが大切です。
「柔らかく伸びがよい」テクスチャーを選ぶ
ニキビができているときは、柔らかく伸びがよいテクスチャーの日焼け止めを選ぶことをおすすめします。
肌に乗せるときの刺激が少ないほうがニキビができにくくなるためです。
そのため、テクスチャーが柔らかく、うるおいがあって伸びがよい日焼け止めを使うことで、肌への刺激が少なくなります。
特にジェル・クリーム・ミルク・スプレータイプのものがおすすめなので、使い心地や好みで選ぶようにしましょう。
一方、粉末タイプや堅いクリームタイプの日焼け止めは、肌の摩擦が大きくなるため刺激を与えやすいので注意してくださいね。
「石鹸やお湯」で落とせるものを選ぶ
石鹸やお湯で落とせるかどうかも重要なポイントです。
毎日使う日焼け止めは、落としづらいものだと洗い残しがある可能性が高く、ニキビの原因となってしまいます。
そのため、石鹸やお湯で落とせる製品を選ぶことで、洗い残しを防ぐことが期待できるのです。
水に溶けにくいタイプの日焼け止めや、オイルやバーム成分の多い日焼け止めはできるだけ避けるようにしましょう。
また、ウォータープルーフタイプの日焼け止めの場合は、必ずクレンジングを使って落とすようにしてくださいね。
【下地としても◎】ニキビ肌におすすめの日焼け止め
ニキビができているときの日焼け止めのポイントを確認した後は、おすすめの日焼け止めをご紹介します。
ニキビができているときには、下地としても使える日焼け止めを選ぶことで肌への負担を軽減することができます。
ドラッグストアで買えるものを中心にご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
リペア＆バランス ｜ スキンケアUVベース トーンアップライト
この製品は、肌に優しい日焼け止めです。
紫外線吸収剤を使用せず、酸化チタン・酸化亜鉛などの無機系界面活性剤が紫外線から肌を守ります。
SPF30・PA+++と十分な紫外線カット効果が得られる上に、使用後の洗浄性が良く、石鹸やお湯で簡単に落とせます。
また、テクスチャーもべたつかず、伸びがよく肌なじみがいいのが特徴です。
Curel ｜ キュレル UVカット デイバリアUVローション
この製品は敏感肌向けの日焼け止めです。
ローションタイプなので伸びが良く、肌に負担が少ないので、ニキビができやすい方でも安心して使用できます。
石油系合成界面活性剤・エタノール・合成香料などを配合せず、肌への刺激が少ない成分設計なのもポイントです。
NOV ｜ ノブ UVミルクEX
この製品は、ミルクタイプで水分が多く配合されているため、ニキビ肌におすすめの日焼け止めです。
植物性界面活性剤が主成分のため、肌への刺激が少ないのが特徴です。
また、SPF50+・PA++++なので炎天下でのレジャーにも安心して使用することができます。
ただし、汗や水に強いウォータープルーフタイプなので、必ずクレンジングを使用して落とすようにしてくださいね。
ニキビができたときの日焼け止めの正しい塗り方
日焼け止めが原因でニキビを悪化させないためには、塗り方にも気を付けましょう。
ここではニキビができているときの日焼け止めの正しい塗り方を解説します。
毎日使うものだからこそ、今一度見直してみてくださいね。
製品に表記されている使用量を守る
日焼け止めを使う際は製品に表記されている「使用量」を守ることが大切です。
日焼け止めの容器には1回分の適量が書かれていることが多いため、必ずチェックしましょう。
この目安量を守って使うことで、表記されているSPF・PA値の効果を最大限得ることができます。
使用量が少ないと十分な紫外線防御効果が得られない可能性や、逆に多すぎるとテクスチャーが重くなったり余分な成分が肌に残ってしまう可能性があります。
そのため、商品表示を確認しながら、適量を心がけましょう。
摩擦を与えないように優しく塗る
日焼け止めは、肌への摩擦を与えないように優しく塗ることが大切です。
日焼け止めを塗る時に強く擦り付けてしまうと肌に刺激を与え、ニキビの原因となります。
また、ニキビがある部分への刺激にも注意が必要です。
日焼け止めを塗る際は、指の腹で優しく肌になじませるように塗布しましょう。
刺激を最小限におさえる塗り方を心がけることで、ニキビの発生・悪化予防にもつながります。
日焼けしやすい部位には重ね塗りをする
日焼けしやすい部位に重ね塗りをすることで、紫外線への効果を高めることができます。
鼻の周辺、額、顎など顔の出っ張っている部分や、手の甲やデコルテといった汗や水に触れる機会が多い部位は要注意です。
特に、日焼けしやすい場所には日焼け止めを他の部分よりもさらに重ねて塗布します。
重ね塗りをすることで日焼け止めの効果が高まるため、是非やってみてくださいね。
こまめに塗りなおしをする
日焼け止めは汗や水分で落ちやすいため、こまめに塗りなおしをすることが大切です。
日焼け止めの持続力は製品にもよりますが、一般的には2〜3時間で効果が薄まるとされています。
そのため、2〜3時間おきを目安に塗り直しましょう。
室内にいる時間が多い方でも、窓からの日差しで紫外線は肌にダメージを与えています。
また、手を洗ったり汗をかいた後は必ず塗り直すようにしてくださいね。
ニキビに日焼け止めを使うときの注意点
ニキビができているときは、日焼け止め使用時の注意点を意識しましょう。
日焼け止めの油分がニキビを悪化させてしまっては、本来の目的を損ねてしまいます。
そのため、注意点を一度確認してニキビが悪化しないように心がけてくださいね。
帰宅後できるだけ早く落とす
日焼け止めは帰宅後にできるだけ早く落とすようにしましょう。
日焼け止めには紫外線を防ぐ成分以外にも、皮膚への刺激や毛穴の汚れにつながりやすい成分が含まれているものが多いです。
帰宅後すぐに顔を洗うことで、日焼け止めによってニキビが悪化するのを最小限に抑えることができます。
使用時は摩擦に注意する
日焼け止めを使う際は、使用時の摩擦に注意することが大切です。
日焼け止めを塗る時や落とす時に摩擦を与えてしまうと、その刺激でニキビの炎症が悪化する可能性があります。
そのため、できるだけ摩擦を与えないように注意しましょう。
落とす際の洗顔も、泡だてネットなどを使用して泡で洗うことを意識してくださいね。
日焼け止めでニキビが悪化した場合は皮膚科医に相談しよう
日焼け止めはニキビ予防に欠かせませんが、使い方次第ではニキビが悪化してしまう原因にもなります。
ニキビが悪化してしまった場合は、放置せず正しい方法でケアすることが大切です。
より効果的に治療を行いたい方は、皮膚科を受診するようにしましょう。
専門の医師が肌の状態に合わせた治療を行ってくれます。
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福田麻衣 医師
美容皮膚科/美容外科
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