陥没毛穴が大きく開いてデコボコして目立つ…なんて思ったことはありませんか？
確かに毛穴がボコボコすると肌の印象が悪くならないか不安になりますよね。
しかし、体の内側から正しいケアをすることで陥没毛穴の改善が期待できます。
また、陥没毛穴をカバーするおすすめの化粧下地も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事でわかること
- 陥没毛穴は毛穴が大きく目立ち、凸凹している状態
- 陥没毛穴を自力で改善するには肌に負担をかけないスキンケアが大切
- 陥没毛穴を早く解消したい人は美容施術がおすすめ
目次
陥没毛穴とは
陥没毛穴とは、毛穴が目立って大きく開いた状態のことをいいます。
毛穴は皮膚の一部で、毛根や皮脂腺が開口している穴です。
毛穴が開くと、その内部に古い角質や皮脂がたまりやすくなり、黒く見え目立ってしまいます。
陥没毛穴は主に鼻周りに多く見られますが、頬やあごなどにも発生する場合があるので注意しましょう。
陥没毛穴になる原因
毛穴が開き、目立って大きく見える陥没毛穴ができる原因はいくつか考えられます。
特に、普段の生活習慣が乱れていると引き起こしてしまいがちです。
具体的にどのような原因が陥没毛穴になりやすいのかについて詳しく説明していきます。
皮脂の過剰分泌
陥没毛穴の主な原因の1つ目は皮脂の過剰分泌です。
皮脂が過剰に分泌されると毛穴に詰まりやすくなり、陥没毛穴が発生します。
皮脂の過剰分泌は、思春期のホルモンバランスの変化や、加齢によるホルモン分泌の変動、ストレスなどが要因としてあります。
このように、体内的な要因から皮脂の過剰分泌が起こると、毛穴が詰まりやすくなり、陥没毛穴になってしまうのです。
毛穴の炎症
陥没毛穴の主な原因の2つ目が毛穴の炎症です。
毛穴に皮脂や古い角質が詰まると、常在菌であるアクネ菌が過剰に増殖します。
アクネ菌が増えると、細菌が毛穴内で炎症反応を引き起こして、皮膚の組織にダメージを与えてしまいます。
皮膚の組織にダメージが加わることで修復が難しくなり、陥没毛穴として残ってしまいうのです。
また、毛穴の炎症によってニキビなどの肌トラブルにも繋がる可能性があります。
毛穴の炎症に関する記事はこちらから
毛穴の炎症の正体は「毛嚢炎」かも？赤いポツポツ毛穴の原因と治し方を解説！
コラーゲンやエラスチンの減少
陥没毛穴の主な原因の3つ目がコラーゲンやエラスチンの減少です。
コラーゲンは肌の弾力を維持するのに欠かせない成分で、エラスチンは肌のハリを保つ働きがあります。
これらの成分が年々減少していくと、肌はたるみ、毛穴が開きっぱなしになり、それが陥没毛穴になってしまいます。
コラーゲンやエラスチンの減少は、加齢やストレス、紫外線によるダメージなどが要因としてあります。
肌に弾力があれば毛穴は自然と引き締まっている状態を保てますが、弾力が失われると陥没毛穴が目立ってしまいます。
これらの症状を今すぐに改善したいと考えている人は一度皮膚科で相談するようにしましょう。
個人の肌の状態によってさまざまなアドバイスや処方をしてくれます。
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陥没毛穴を自力で改善する方法
陥没毛穴は一度できてしまうと自力で改善することは難しい症状です。
しかし、正しいスキンケアを継続することで、徐々に目立ちにくくすることはできます。
クレンジング⇒洗顔⇒化粧水・乳液のそれぞれの段階で意識すべきことを詳しく説明していきます。
①肌負担をかけないようにメイク落としをする
陥没毛穴の改善には、まず肌に負担をかけずにメイク落としをすることを意識しましょう。
メイク落としで肌に負担をかけると、刺激により毛穴が開きやすくなってしまうからです。
また、メイクがきちんと落としきれていないとメイクの成分が毛穴に詰まり、さらに開いた状態を引き起こしてしまいます。
そこで、メイク落としの際に特に意識するべきポイント3つを紹介していきます。
メイク落としの際は、使用したメイクの種類に合わせてクレンジングのタイプを使い分けることが大切です。
薄いメイクの場合はリキッド・ミルククレンジングを使用するようにしましょう。
特に、水分の多いクレンジングタイプは、刺激に弱い敏感肌や乾燥肌の方におすすめです。
また、濃いメイクをしたときはバーム・オイルクレンジングなどを使用して使い分けることが大切です。
特にバームは固いテクスチャーなのでしっかりと毛穴に詰まりやすいメイクと馴染んでくれます。
陥没毛穴への負担を軽減するためには、ポイントメイクを先に落とすことが大切です。
ポイントメイクとは、口紅、アイライナー、マスカラなどの部分的なメイクのことです。
これらを先に落とすメリットは以下の通りです。
- ベースメイクを落とす際に色素が広がらずに済む
- メイクの重ね落としが不要になる
- 摩擦が最小限に抑えられて肌へ負担をかけずに済む
このようにポイントメイクから落とすことで、摩擦を最小限に抑えることができ、メイク落としの手間も減らせます。
マスカラや濃いアイメイクは、専用のリムーバーを使用することで簡単に落とすことができるので是非参考にしてみてくださいね。
メイク落としの際は、特に皮脂が多く出るT・Uゾーンにもしっかりと気をつけるようにしましょう。
T・Uゾーンとは、おでこや鼻周り、あご周りの部分を指します。
この部分には皮脂腺が多く集中しているため、スキンケアでの対策が非常に大切になります。
具体的には、以下のようなポイントを押さえてメイク落としをするようにしましょう。
- クレンジングをT・Uゾーンになじませる際は、やさしく丁寧に行う
- なじませた後は、数秒おいてからゆっくりとメイクを落とす
- T・Uゾーン以外の部分は、軽くなでるようにして落とす
このように、T・Uゾーンに力を入れてメイク落としを行うことで、毛穴に詰まった老廃物や過剰な皮脂を落とし、陥没毛穴の原因を取り除くことができます。
一方で、無理な力を加えすぎると、かえって毛穴を傷つけてしまう恐れがあるので注意しましょう。
クレンジングに関する記事はこちらから
【図で解説】いちご鼻と一生おさらばのクレンジングとは？
②泡立てた洗顔料で毛穴を包み込む
陥没毛穴の改善には、泡立てた洗顔料で毛穴の汚れを押し出すように洗う洗顔が大切です。
十分に泡立てた洗顔料で洗顔することで毛穴の奥深くまで洗顔料が届き、肌の負担をかけずに洗うことができます。
また、指でやさしくマッサージすることで毛穴トラブルの原因でもある古い角質を除去することにつながります。
無理な力を加えずに、古い角質を取り除けば陥没毛穴が目立たなくなり、改善が期待できるでしょう。
陥没毛穴対策の洗顔料を選ぶ際のポイントは、クレイ(泥)などの吸着成分が配合されているかを見るようにしましょう。
クレイには皮脂や古い角質をしっかりと吸着して除去する働きがあります。
泡立てた洗顔料で毛穴を包み込んで洗うことで、より吸着力を最大限に活かせます。
クレイの泥の種類として以下のようなものがあります。
| クレイ（泥）の種類 | クレイ（泥）の効果 |
|---|---|
| 白泥(カオリン) | 吸着力が高く、毛穴の奥の汚れまで取り除ける |
| ホワイトクレイ | やさしい使い心地で肌の負担を抑えることができる |
| ベントナイト | 吸着性や粘着性が高いので皮脂をしっかり取ることができる |
| 海泥 | ミネラル分が豊富でしっとりとした肌質にすることができる |
| グリーンクレイ | ミネラル分が豊富で肌を整える働きも期待することができる |
洗顔料の成分表示を確認し、これらのクレイが配合されているものを選びましょう。
クレイ入り洗顔料を使えば、丁寧に泡で毛穴を包み込むだけで、古い角質や過剰な皮脂をしっかりとオフできます。
肌の手入れでは、特に皮脂が多く出るT・Uゾーンに注意して洗顔するようにしましょう。
このおでこ、鼻周り、あごの範囲は皮脂を過剰に分泌しやすく、毛穴の開きやすい部分なので、丁寧な洗顔が大切になります。
T・Uゾーンの洗い方のポイントは、以下の通りです。
- やさしく泡パックをするように、泡で毛穴を包み込む
- 指の腹を使い、優しく円を描くようにマッサージする
- 強くこすったり皮膚を引っ張ったりしない
- 洗い残しがないよう、最後に手早くすすぐ
特に重要なのが、無理な力を加えすぎないことです。
強くこすると毛穴を傷つけ、かえって肌に負担がかかって開きっぱなしの状態を作ってしまう恐れがあります。
泡で包み込んだ後は指の腹で丁寧に古い角質を落とし、最後に優しくすすげば、マッサージ効果で毛穴の汚れをしっかりオフできます。
丁寧な手順で、優しく洗うことが、陥没毛穴の改善に欠かせないポイントです。
毛穴の洗顔に関する記事はこちらから
毛穴汚れの落とし方を解説！本当に汚れが落ちる洗顔＆クレンジング方法とは
③肌になじみやすい化粧水・乳液を使用する
洗顔後は、適切な化粧水と乳液のケアを怠らないようにしましょう。
適切な化粧水や乳液を選択する際のポイントは、肌になじみやすい質感のアイテムを選ぶことです。
特に化粧水は、水分の多いさらっとしたテクスチャーで、お肌になじみやすいタイプを選びましょう。
乳液については、皮膚の隅々までなじむような、滑らかなジェル状のタイプがおすすめです。
陥没毛穴対策の化粧水・乳液を選ぶ際は、レチノール配合のものがおすすめです。
レチノールは、ビタミンAから誘導された美容成分で、古い角質を取り除きターンオーバーを正常化する働きがあります。
ターンオーバーが適切に行われれば、毛穴についた皮脂や古い角質がスムーズに排出されるので、陥没毛穴の改善が期待できます。
ただし、レチノールは肌に刺激が強い成分なので、初めは低濃度のものから使い始め、徐々に濃度を上げていくようにしましょう。
皮膚科における陥没毛穴の治療法
陥没毛穴をできるだけ早く改善したい場合は、皮膚科での治療をおすすめします。
適切でない自己治療を行うと、症状を悪化させる危険性があります。
特に深刻な陥没毛穴では、自力での改善は困難です。
そういった場合は、特に専門医による治療を検討するべきでしょう。
美容施術で凸凹を修復
自力では改善が難しい深刻な陥没毛穴の場合、美容医療機関で受けられる様々な施術で改善するようにしましょう。
施術はいくつか方法がありますが、ダウンタイムや治療期間などは個人の肌質によっても異なるので皮膚科に必ず相談してから始めるようにしましょう。
陥没毛穴は凹凸が特に目立つ毛穴なので、その改善に効果的な施術を紹介していきます。
ダーマペン(マイクロニードリング)は、極細の針で肌表面に微細な穴を開ける施術です。
この穴は肌に対する物理的な刺激となり、肌の自然治癒力を活性化させます。
その結果、間接的にコラーゲンの生成が促進され、毛穴周辺のくぼみや凹凸である陥没毛穴が改善していきます。
ただし、皮膚を傷つけることで一時的に炎症を引き起こす可能性もあるため、施術後のダウンタイムには十分注意が必要です。
ピーリングは、フルーツ酸などの薬剤を肌に塗布することで、古い角質を剥がす施術です。
毛穴に詰まった皮脂や古い角質を取り除ける 薬剤の剥離作用により、毛穴の奥底に詰まった汚れを除去できます。
同時に肌のターンオーバーを促進させることで、毛穴の目立ちや凹凸を軽減させることが期待できるのです。
針を使うような施術に比べ、ダウンタイムが短く肌へのダメージが少ないのが特徴です。
ピーリングに関する記事はこちらから
【医師監修】ピーリングとは？ニキビへの効果や皮膚科で施術する際の注意点を紹介！
陥没毛穴の治療には、「フラクショナルレーザー」が多く使われています。
フラクショナルレーザーは、表皮から真皮層までレーザー光を照射し、陥没毛穴を改善する施術です。
この施術では、毛穴周りの皮膚に微細な穴を開けます。
これにより、真皮層のコラーゲンやエラスチンの生成が促され、肌の弾力性が高まります。
その結果、陥没した毛穴の皮膚が再生され、改善が期待できるのです。
内服薬で肌質を改善
陥没毛穴の改善には、内側からの肌質改善も大切です。
特定の内服薬を活用することでより効果を発揮することができます。
皮脂分泌を抑制する成分や肌の新陳代謝を促進する効果がある内服薬を選択することをおすすめします。
内服薬は基本的に美容皮膚科や皮膚科での処方が必要なので、医師に相談し、自分の肌質に合った薬を選ぶようにしましょう。
陥没毛穴の改善に効果的な内服薬に、ビタミンC(アスコルビン酸)があります。
皮膚科で処方されるビタミンC製剤の一例が「シナール」という医薬品です。
ビタミンCには抗酸化作用があり、活性酸素から肌を守り、老化の予防に役立ちます。
このため、陥没毛穴の一因であるたるみ肌の改善が期待できます。
また、ビタミンCには皮脂分泌をコントロールする働きもあります。
ビタミンCは水溶性なので体内に蓄積されにくく、副作用リスクが低いというメリットもあります。
陥没毛穴の改善に有効な内服薬の一つが、ピドキサール(ビタミンB6)です。
ピドキサールは、皮膚の新陳代謝を活発化させる働きがあります。
古い角質の排出を促進することで、毛穴の詰まりを改善する可能性があります。
ピドキサールに関する記事はこちらから
「ピドキサール」はニキビを治すビタミン剤！美容効果や副作用まで徹底解説
外用薬で毛穴を引き締める
陥没毛穴の改善には、内服薬と合わせて適切な外用剤を使用することが重要です。
毛穴つまりを解消したり、過剰な皮脂分泌を抑える働きのある外用剤を選ぶことをおすすめします。
内服薬は医師の処方が必要なため、美容皮膚科や皮膚科で自分の肌質に合った薬剤を相談しましょう。
陥没毛穴の改善に効果的な外用薬剤の一つがアダパレン(レチノイド系薬剤)です。
アダパレンはレチノイド酸の一種で、古い角質の排出を促進します。
古い角質が排出されることで、皮膚が生まれ変わり、毛穴の詰まりが改善されることで陥没毛穴の改善にもつながります。
また、抗炎症作用があるため、毛穴の炎症も予防します。
古い角質が取れ去ることで、肌全体のトーンを均一化することにも期待できます。
アダパレンに関する記事はこちらから
アダパレンの「ニキビ治療の効果と副作用」を解説！正しい使い方と注意点をチェック
陥没毛穴の改善に効果的な外用薬剤のもう一つがビタミンC誘導体クリームです。
ターンオーバーの正常化にする効果があるので古い角質を落とし、毛穴詰まりやニキビ跡を改善することに期待できます。
また、皮脂を過剰に分泌するのを抑える効果があるので陥没毛穴を改善することにも期待できるでしょう。
ただし、ビタミンCは不安定な成分なので、クリームの品質保持が難しいです。
そこで、医師からの適切な指導の下で使用し、スキンケアと組み合わせることで、より高い陥没毛穴改善効果が期待できます。
ビタミンC誘導体に関する記事はこちらから
【医師監修】ビタミンC誘導体の美容効果とは？化粧水・美容液の選び方を肌悩み別に紹介
自分の肌の状態に対して、どの薬が適しているのかわからない人もいるでしょう。
そんな方は一度皮膚科で相談することをおすすめします。
皮膚の専門医が、一人ひとりの肌状態に適切なアドバイスや処方をしてくれます。
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陥没毛穴をカバーするおすすめの化粧下地
陥没毛穴は凹凸でカバーするのが難しい毛穴のため、カバー力の高いシリコンが含まれている化粧下地を使用するようにしましょう。
また、テカリや・かさつきなどを防ぐ化粧下地を使用することでより快適な美肌を保つことができるでしょう。
いまから、陥没毛穴の凹凸をカバーするおすすめの化粧下地を紹介していきます。
マキアージュドラマティックセンサーベースEX
陥没毛穴をカバーするのに適した化粧下地の一つが、「マキアージュ ドラマティックセンサーベースEX」です。
テカり・カサつきを防ぐくずれ防止下地で乾きを感知して水分を放出し化粧のりの良い美肌に整えます。
また、乾燥を感知して水分量を整えるため、付けている間の肌状態を整えてくれるのも嬉しいポイントです。
スキンスムーザー
「スキンスムーザー」は、陥没毛穴をカバーするのに適した化粧下地です。
自然由来の成分だけで毛穴をカバーし、つるりとした陶器のような肌に整えるメイクベースです。
肌を乾燥させることなく、毛穴や凹凸、小じわをぼかしサラサラの仕上がりに仕上げてくれます。
スキンスムーザーは下地としても、メイク直しの仕上げ用にも使えるマルチに活用できる化粧品です。
シュウ ウエムラ アンリミテッド マティファイング ポアレス プライマー
陥没毛穴をカバーするのに適した高機能下地が、「シュウ ウエムラ アンリミテッド マティファイング ポアレス プライマー」です。
光の屈折を利用したフォギーフィルター効果によって、瞬時に毛穴や凹凸をカバーします。
また、 皮脂を吸着しながらも潤い逃がさないためサラサラの仕上がりを期待することができるでしょう。
うるおい成分配合で密着性が高い植物性保湿成分を配合しているので、乾燥しにくく、なめらかにフィットするのでおすすめです。
陥没毛穴が治らない方は一度皮膚科へ
陥没毛穴は加齢によるたるみや、過剰な皮脂分泌、紫外線による肌ダメージなどで発生します。
陥没毛穴は放置すると肌のくすみやざらつきが増し、見た目も気になる状態になってしまうため、適切なケアで改善することが重要です。
自力でのスキンケアや生活習慣の改善に加え、陥没毛穴をより確実に改善したい場合は、美容皮膚科での専門的な治療をおすすめします。
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