二の腕にブツブツがあって、半袖の服を着るのが恥ずかしい…。
こんな辛い思いをされてませんか?
ブツブツの正体や対処法がわからず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、二の腕のブツブツの種類や治療方法について、分かりやすく解説していきます。
症状の改善のヒントが見つかるかもしれません。ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事でわかること
- 二の腕のブツブツがかゆくない場合は毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)の可能性が高い
- 毛孔性苔癬は遺伝やホルモンバランスの変化などさまざまな原因で現れる
- 一般的には市販薬・皮膚科での処方薬で改善することができる
目次
二の腕の「ブツブツ」の正体

二の腕のブツブツの正体は何なのか、何かの病気なのか気になると思います。
考えられる症状について、チェックシートで確認してみましょう。
ご自身に当てはまる症状を選んでみてください。
診断
あなたの二の腕ブツブツの正体は?
あなたの症状を診断してみましょう!
かゆくない場合は毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)の可能性が高い
二の腕のブツブツがかゆくない場合は「毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)」である可能性が高いです。
毛孔性苔癬とは、皮膚表面に小さく盛り上がったブツブツができる症状です。
かゆみや痛みなどの症状を引き起こすことはほとんどありません。
見た目が、鳥肌のように変化するのが特徴です。
5〜6才頃に出現しやすく、思春期を迎える頃にピークになると言われています。
かゆい場合は毛孔性苔癬以外の皮膚疾患
二の腕のブツブツが、かゆくない場合は、毛孔性苔癬以外の皮膚疾患の可能性が考えられます。
考えられる代表的な3つの症状とそれぞれの治し方について解説します。
蕁麻疹
蕁麻疹は、皮膚に赤い発疹や腫れ、かゆみが現れる症状です。
発疹の形や大きさはさまざまで、突然現れやすいのが特徴です。
一般的には、アレルギー反応によって引き起こされることが多いです。
感染症やストレスなど様々な要因によっても、引き起こされることがあります。
治療法としては、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤の内服薬が主に用いられます。
腫れやかゆみが強くてがまんできない場合には、ステロイド外用剤を使用することがあります。
ジンマート錠
抗アレルギー作用と抗ヒスタミン作用を併せ持つ、飲み薬です。配合されているメキタジンが腫れや赤み、かゆみを治します。
アミロイド苔癬
アミロイド苔癬とは、皮膚にアミロイドと呼ばれるタンパク質が蓄積する疾患です。
患部は、やや黒みを帯びた褐色になり、かゆみを伴ってザラザラした状態になります。
湿疹やアトピー性皮膚炎の症状が元になって発症することが多いです。
炎症が長く続くことで、アミロイドが溜まり「アミロイド苔癬」を引き起こします。
慢性的に皮膚を掻いていると、発症しやすくなるため、注意しましょう。
アミロイド苔癬に適用のある市販薬はないため、皮膚科で治療を行います。
皮膚科では、ステロイド外用剤による治療が基本になります。
毛包炎・毛嚢炎(もうほうえん・もうのうえん)

毛包炎・毛嚢炎とは、毛穴の奥にある毛根を包む部位にできる炎症です。
二の腕の脱毛や除毛をした人は、この症状が現れている可能性が高いです。
ブツブツの症状の一つに、マラセチア毛包炎が挙げられることがありますが、二の腕にできることは、ほとんどないと考えられます。
治療法としては、適切な保湿ケアと清潔な肌環境を保つことで、肌のターンオーバーを正常化させ、自然治癒を目指すのが基本です。
炎症が激しい場合は、抗菌成分を含む外用剤を使用します。
テラマイシン軟膏
有効成分オキシテトラサイクリン塩酸塩、ポリミキシンB硫酸塩の2種類の抗生物質が毛嚢炎の赤み・かゆみを抑えます。細菌が原因の皮膚の腫れや、傷ややけどの感染予防(化膿止め)のためにも用いられる治療薬です。
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二の腕のブツブツ「毛孔性苔癬」の原因
毛孔性苔癬は、毛孔(毛穴)が拡大し、皮膚の表面の角質層が分厚い状態になることで発症します。
角質層が分厚くなることを角化と言います。
この角化が起こると毛孔性苔癬が発症しやすくなります。

それでは、なぜこの「角化」が起こってしまうのでしょうか?
以下では、角化を引き起こす3つの要因を解説します。
古い角質の異常な蓄積
古い角質が毛穴にたまると、毛穴が塞がれやすくなります。
肌のターンオーバーの乱れや乾燥が起こると、古い角質が肌に溜まりやすくなります。
毛穴が角質によって塞がれることで、表面から見た際に盛り上がって見えます。
本来、皮膚はターンオーバーによって、新しい肌細胞に生まれ変わる際に、古い角質はアカとなって剥がれ落ちます。
しかし、ターンオーバーが乱れると、古い角質が落ちずに溜まってしまいます。
これにより、角質層が厚くなると、毛孔性苔癬を発症しやすくなります。
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両親からの遺伝
毛孔性苔癬の原因はまだはっきりと解明されていません。
ただし、常染色体優性遺伝と言って、症状が遺伝することが分かっています。
常染色体優性遺伝とは、片方の親が、もう片方の親の遺伝子の特性を押さえつけるような遺伝をすることです。
両親のどちらかが毛孔性苔癬の症状があると、50%の確率で子供に遺伝します。
ホルモンバランスの変化
ホルモンバランスの変化が生じると皮脂分泌が過剰になります。
例えば、思春期は男女問わず男性ホルモンの分泌が高まります。
男性ホルモンには、皮脂分泌を増加させる働きがあります。
また、女性は生理期間中に、黄体ホルモンが多く分泌されます。
黄体ホルモンも皮脂を分泌させる働きを持ちます。
皮脂の分泌量が増えると、毛穴詰まりを引き起こします。
これにより、角質層が厚くなることで、毛孔性苔癬を発症することがあります。
二の腕のブツブツ「毛孔性苔癬」の治し方

二の腕のブツブツが毛孔性苔癬である場合の治し方を解説します。
毛孔性苔癬の治療には、薬または施術が用いられることがあります。
症状によっても、相性の良い治療法が異なる場合があるため、ご自身にあった治し方を見つけてみてくださいね。
市販薬で対処する
毛孔性苔癬は市販薬で改善できる場合があります。
乾燥による毛穴詰まりを引き起こしているため、市販薬を選ぶ時は保湿力の高さを考えて選ぶことをおすすめします。
乾燥によって症状が悪化しまう可能性があるため、肌を保湿することが大切です。
以下では、効果的な市販薬を3つ紹介します。
ニノキュア
ニノキュアは100g中尿素を20g含んでいます。
尿素には保湿作用と、角質をやわらかくして毛穴の詰まりを取り除く作用があります。
二の腕やかかとなど、ぶつぶつが気になるさまざまな部位に使用できます。
メンソレータムザラプロA
メンソレータムは尿素20%を含む外用薬です。
古く厚くなった角質をやわらかくしながら肌を保湿します。
ターンオーバーを促進するビタミンAや、血行促進作用のあるトコフェロール酢酸エステル、抗炎症成分も配合し、二の腕の赤いブツブツを改善します。
皮膚科の治療薬を用いる
毛孔性苔癬については、皮膚科で保険適用による治療を受けられる場合があります。
ここでは、皮膚科や美容皮膚科で処方されることの多い治療薬を紹介します。
医師の診断を経て、個々の症状に適した薬剤を処方してもらえるのがメリットです。
【外用薬】尿素クリーム
尿素クリームは、皮膚にうるおいを与え、乾燥を防ぐ効果があります。
保湿作用により毛孔性苔癬の硬くなった角質をやわらかくします。
処方薬では、10%〜20%などで尿素が配合されているものがあります。
【外用薬】ヒルドイド

ヒルドイドにはヘパリン類似物質が含まれている塗り薬です。
ヘパリン類似物質には、保湿性や血行促進、炎症を鎮める作用があります。
角質層の水分を保持する働きがあるため、角化を防ぐことで、毛孔性苔癬を改善する効果を期待できます。
ヒルドイドに関する記事はこちらから

【外用薬】サリチル酸ワセリン
サリチル酸ワセリンは、皮膚の角質を軟化させる作用を持ちます。
特に、ブツブツが硬い場合は、サリチル酸ワセリンが処方される場合があります。
【漢方薬】ヨクイニン

ヨクイニンは、ハトムギの種を原料とする漢方です。
ヨクイニンには、皮膚のターンオーバーを正常化させる効果があります。
肌のターンオーバーを正常化させて、古い角質を落とすことで、毛孔性苔癬の改善に効果を期待できます。
ヨクイニンに関する記事はこちらから

二の腕のブツブツを皮膚科の治療薬で治したい方は一度皮膚科に相談するようにしましょう。
また、最近はオンラインでの診療もできるので仕事が忙しい方や時間がない方にもおすすめです。

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美容皮膚科の施術を受ける
治療薬で症状を抑えるのが難しい場合は、施術を受けましょう。
毛孔性苔癬の改善に効果的な2つの施術を紹介します。
ピーリング
ピーリングは、ピーリング剤によって古い角質を剥がし、肌のターンオーバーを整える施術です。
肌の再生を促すことでブツブツや赤みを改善することができます。
ピーリング後、赤みを帯びたりヒリヒリすることもありますが、2〜3日程度で落ち着く傾向にあります。
頻繁にやりすぎると、皮膚が薄くなり、バリア機能が低下しやすいので注意しましょう。

ピーリングに関する記事はこちらから

ダーマペン
ダーマペンとは超極細針を使用して肌に微細な穴を一時的に開けることで、肌の自然治癒力を促進する治療法です。
肌細胞の再生が促されることで、硬くなった角質層が柔らかくなることを期待できます。
ダーマペンは1週間程度のダウンタイムがあることが多いです。
ダウンタイム中は赤みや腫れ、内出血などの副作用があります。

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二の腕のブツブツの予防法

二の腕のブツブツの予防で大切なことは、毛穴をキレイに保つことと乾燥を防ぐことです。
自宅で簡単に予防ができるので、試してみてください。
保湿クリームを塗る
肌が乾燥すると、バリア機能(※)が低下し、皮脂の過剰分泌を引き起こします。
皮脂の分泌量が多くなると、毛穴詰まりや角化が起こりやすくなります。
そのため、保湿クリームを用いて肌を保湿しましょう。
二の腕にブツブツができやすい方は、保湿クリームの中でも、尿素入りのクリームを使用するのがおすすめです。
尿素には、保湿効果や角質を柔らかくし、毛穴詰まりを防止する効果があります。
※バリア機能とは紫外線や細菌の入り込みなどの外的な刺激から、肌を守る力のことを指します。
尿素10%クリーム ジャータイプ 100g
尿素10%クリームは、尿素10%配合で、硬くなった皮ふをより柔軟にすることに期待できます。そして、うるおいを素早く浸透させ、肌荒れ改善効果が持続するクリームです。手足・腕の荒れ・かさつきの緩和にも効果的です。
丁寧に洗浄する
二の腕のブツブツを予防するには、毎日洗浄して肌を清潔に保ちましょう。
肌や毛穴を強く擦ってしまうと、肌の保湿を担う皮脂膜が剥がれてしまい、肌の乾燥を引き起こします。
ゴシゴシ洗うのではなく、たっぷりの泡でやさしく洗浄しましょう。
肌は乾燥していると、肌のターンオーバーが乱れて、古い角質が蓄積しやすくなります。
これにより皮膚が厚くなり、毛穴が塞がると、ブツブツを発症してしまいます。
手のひら、もしくはコットンなど肌当たりのやさしい天然素材のボデイタオルで洗うようにしましょう。
クレンジングリサーチ ボディピールソープ C
身体を洗う毎日の習慣で古い角質をケアするボディソープです。もこもこ泡で背中や二の腕などのザラつきを落として洗い上げます。
二の腕のブツブツは美容皮膚科でも治療可能

二の腕のブツブツは、いくら予防していても遺伝的な要因で発症してしまうことがあります。
肌質や体質的に、何度も症状が繰り返しできてしまうという方もいるでしょう。
だからこそ、皮膚科や美容皮膚科の専門医に相談しながら、治療を進めることが効果的です。
特に、美容皮膚科では症状の改善だけではなく、肌質を改善するための治療も受けられる場合があります。
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東京山手クリニック
藤原東華 医師
当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。