「まぶたにニキビができている!」
ふと気づくと、まぶたにニキビができていた…なんてことはありませんか?
まぶたのニキビは目立ってしまうため、なんとかしてメイクで隠そうとする人も多いでしょう。
また、もしかすると、それはものもらいや稗粒腫(ひりゅうしゅ)といった症状かもしれません。
そこで今回はまぶたにニキビができる原因やニキビ以外の症状、それぞれの治し方を紹介していきます。
効果的な治療薬についても解説するので自分の症状を理解してどのように対処すべきか本記事を通して理解しましょう!
目次
まぶたにニキビができる原因
まぶたは、眼球の表面を覆う一種のひだのことです。
目の上側のまぶたを「上眼まぶた」、目の下側のまぶたを「下眼まぶた」と呼ぶこともあります。
まぶたやまぶた付近は皮膚が薄く、皮脂腺が少ない部位であるため、ニキビができやすい場所です。
まぶたにニキビができてしまうとなかなか治らなかったり、繰り返しできたりする可能性があります。
ニキビの状態を理解してから対策していきましょう。
髪の毛による刺激
髪の毛による刺激は上眼まぶたに発生しがちです。
髪の毛が肌にあたることでかゆいと感じたり、こすってしまう人も多いのではないでしょうか。
かいたり、こすったりすると皮膚に刺激が加わり、ニキビの原因であるアクネ菌の増殖につながってしまいます。
また、髪の毛がおでこに当たるときに「髪の毛の汚れ」や「すすぎ残し」が原因でアクネ菌を増殖させてしまうので気を付けましょう。
丁寧にぬるま湯で洗い流したり、正しいケアを行い、髪の毛の汚れやすすぎ残しがないようにしましょう。
メイクによる刺激
メイクをすることで肌に大きな刺激を与えてしまう場合もあるので注意しましょう。。
なかでもまぶたには、特にアイラインやアイシャドウ、マスカラなどの使用により刺激を与えてしまう可能性があります。
また、メイクの落とし方が適切でないことも肌に刺激を与えてしまう原因として挙げられます。
肌に負担がかからない成分やアレルギーテスト済みの化粧品を選び、メイクによる刺激を少しでも抑えるように努力しましょう。
メイクを落とす際は、肌をゴシゴシとこすらないようにしましょう。
生活習慣の乱れ
生活習慣が乱れることで肌のターンオーバー周期が乱れやすくなります。
ターンオーバーの周期が乱れることで古い角質が溜まり、ニキビができてしまうことがあります。
生活習慣の乱れには、運動不足やストレス、不適切な食生活が挙げられます。
運動ではラジオ体操やウォーキングなどの有酸素運動を取り入れることで生活習慣の乱れ予防につながります。
ストレスをなくすためには、趣味に没頭したりして気持ちをリフレッシュしましょう。
食事は主食、主菜、副菜、汁物を組み合わせた食事をとることが大切です。
また、甘いものの食べすぎやお酒の飲みすぎに注意しましょう。
まずはこれらを意識しながら生活習慣の乱れを治していきましょう。
まぶたにできたニキビの治し方
まぶたは顔の中でも特に皮膚が薄い部分で、刺激を受けやすい部分です。
まぶたにできたニキビの治癒方法には、薬の使用と正しいセルフケアの大きく2つのパターンがあります。
医薬品で治す
まぶたは皮膚が薄く、皮脂腺が少ない部位のため、できるだけ軟膏(なんこう)タイプの薬を使うように心がけましょう。
軟膏タイプはクリームに比べて、べたつきが気になる人もいるでしょう。
そのような方は飲み薬での治療も一つの方法です。
今から紹介するのは目付近のニキビにも使用することができる医薬品です。
「トランサミン(トラネキサム酸)」は肌の内部での炎症を抑制させる効果やニキビの原因であるメラニン色素を抑制する働きがあります。
赤みのあるニキビに効果が出やすいです。
ニキビ以外にもシミや肝斑に効果があります。
美白効果も期待できるので、ニキビ改善以外の目的でも使うことがあります。
個人差はありますが1~2か月後に効果がみられます。
副作用がでることはあまりありませんが、稀に食欲不振や吐き気、眠気などがみられることがあります。
「ビオチン散」に含まれている「ビオチン」には皮膚の炎症を防ぐ働きがあります。
炎症を防ぐ効果を持っていることからニキビの治療にも用いられることが多いです。
ニキビの治療以外にも皮膚炎や脂漏性湿疹などの治療にも用いられています。
「ビオチン酸」も副作用がでることは少ない医薬品です。
「ビオチン」を飲み、血液検査を受診すると、結果に影響を与える可能性があるので注意しましょう。
「ピドキサール(ピリドキサール)」は皮膚炎やニキビに効果があります。
1日に2回、1回に1粒ずつ飲むようにしましょう。また、1日に2回服用するようにしましょう。
副作用がでることはあまりないですが、稀に発疹や悪心、食欲不振になることがあります。
副作用が出た時には、医師または薬剤師に相談しましょう。
市販薬で治す
「キュアレアa」はニキビやかゆみ、湿疹、皮ふ炎などの炎症を抑える効果があります。
ニキビに効く「グリチルレチン酸」も含み、赤み・はれた皮膚炎を鎮める「ウフェナマート」の成分も含んでいます。
「キュアレアa」は塗り薬なのでまぶた付近に塗るときは目に入らないように注意しましょう。
また、直接日光が当たらないところで密閉して保管しましょう。
副作用としては、発疹・発赤、かゆみが見られます。
副作用が表れた際は医師または薬剤師に相談しましょう。
イハダ プリスクリードDはニキビや皮膚炎、かゆみなど肌の炎症を鎮める、血行を促進する効果があります。
ノンステロイドであり、弱酸性で無香料・無着色の低刺激設計なので、肌が敏感な人でも安心して使えます。
また、のびがよく、なめらかな使い心地のため、肌にすっとなじみやすいのも特徴です。
目の周りや、まぶたにも使うことができます。
しかし、目の周りやまぶたに使うときは目の中に入らないように注意してください。
※生後4週間未満の新生児には使用しないでください。
トレンタムGクリームは炎症部位に直接作用し、炎症の原因物質の生成を抑えます。
「グリチルリチン酸二カリウム」と「ウフェナマート」の抗炎症成分を配合しており、皮膚炎・かゆみなどに効能があります。
白ニキビや赤ニキビなど、ニキビの赤み(炎症)やかゆみを鎮める効果が期待できます。
こちらもステロイドを配合していません。
べたつかないのびの良いクリームで、目の周りやまぶたの周りなどの皮膚が薄い部位にも使用することができます。
使用の際は、目に入らないようにご注意ください。
スキンケアで治す
正しいスキンケアをすることで、ニキビを改善することができます。
ニキビを予防することもできるので、正しいスキンケアを理解しましょう。
次からは、正しい洗顔と保湿のやり方について説明していきます。
まぶたは特に目の付近なので全体を洗顔するときより、注意して洗うようにしましょう。
また、女性の場合はアイメイクをしていて、目の周りやまぶたの付近は汚れが残りやすくなりがちです。
ここではアイメイクのクレンジング方法についても説明していきます。
まず、まぶた付近を洗うときは、優しくなでて洗うことを意識しましょう。
まぶた付近の皮膚は薄いので、強い刺激を与えないことが大切です。
また、アイシャンプーや洗眼など、皮膚に刺激を与えずに洗うことができる方法を選ぶのも効果的です。
アイメイクの場合はクレンジング剤をコットンになじませて優しく落とすようにしましょう。
また、なかなか汚れが落ちにくい場合は綿棒を使用して、細かい部分を落とすように心がけましょう。
まぶた付近は強い刺激を与えないことと顔全体と同じ洗顔やクレイジングをしないように注意しましょう。
ニキビができたときの洗顔についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
【思春期やメンズの方も】1日でも早く治すニキビ洗顔とは?保湿も洗顔と一緒でまぶた付近は特に注意が必要です。
保湿をする際には化粧水、美容液、乳液、クリームを使うようにしましょう。
また、自分の肌に合った保湿剤を選ぶようにしましょう。
- 普通肌は皮脂量と水分量のバランスが取れている肌の状態
- 乾燥肌は皮脂量と水分量どちらかが少ない肌の状態
- 脂性肌は肌がべたついていて皮脂量が多い状態
- 混合肌は皮脂が多く水分が少ない肌の状態(脂性肌と違うのは部位によってかさつく部分があったり、べたつく部分がある)
肌の種類 | 適した化粧品 |
普通肌 | 保湿を重視している化粧品 |
乾燥肌 | 保湿を重視している化粧品 |
脂性肌 | テクスチャー(質感)が軽い化粧品 |
混合肌 | ベースの保湿成分とべたつきが少ない化粧品 |
ニキビに効果的な化粧水を選ぶときは、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
【ニキビ化粧水選び】大人と思春期で違う!おすすめ商品&効果的な使い方をご紹介まぶたにニキビができた時の注意点
ニキビをつぶさない
ニキビをつぶしてしまうとニキビの原因であるアクネ菌が増殖してしまい、さらにニキビが悪化する可能性があります。
また、その周辺にも影響が出るかもしれないので注意しましょう。
また、皮膚科では面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)という、ニキビのなかに詰まっている膿や古い角質を押し出す治療方法も行っています。
ニキビをどうしても早く取り除きたい場合は皮膚科で治療を受けることもおすすめです。
ニキビをつぶすことに関する記事はさらに詳しく書いてあるのでこちらを参考にしてください。
ニキビのパンパンな膿を潰すのはNG!正しい対処法と効果的な治療薬を解説ニキビを触らない
ニキビをつぶす以外にも、ニキビに触れたり、かかないようにしましょう。
ニキビをかいてしまうと細菌が入りやすくなってしまい、ニキビがさらに悪化してしまう原因になります。
それでも、ニキビがかゆい時は冷やすようにしましょう。
冷やすことは一時的なかゆみの抑制にしかなりません。
かゆみの症状が長引くようであれば、スキンケアの見直しや生活習慣の見直しを意識しましょう。
ニキビがかゆいと悩んでいる人はこちらの記事も参考にしてください。
かゆいニキビの原因と対処法!他のかゆみの正体も解説まぶたにできるニキビ以外の症状
マイボーム腺梗塞(せんこうそく)
マイボーム腺梗塞(せんこうそく)とは、まぶた付近やまつ毛の生え際に複数できる小さな白いできものです。
マイボーム腺梗塞(せんこうそく)の場合は薬を使うことと目の周りをケアすることを心がけましょう。
温罨法(おんあんぽう)という目の周りを温めることでマイボーム腺のつまりを和らげる方法があります。
また、「アジマイシン」という薬を使用することでマイボーム腺のつまりを解消することができます。
「アジマイシン」はアクネ菌やマイボーム腺機能不全に最適な薬です。
「アジマイシン」の副作用として角膜障害、アナフィラキシー、眼痛などが挙げられます。
副作用もしっかりと理解したうえで薬を使用するようにしましょう。
稗粒腫(はいりゅうしゅ)
稗粒種(はいりゅうしゅ)は小さい白や黄色の硬い丘疹(ブツブツ)です。
稗粒腫はまぶた以外にも目の周りや鼻先にもできることがあります。
稗粒種は、乳児にできたものは自然に消えることがありますが、成人にできたものだと自然に消えることはほとんどありません。
一般的には圧出法やレーザーを使って取り除く治療方法が多いです。
圧出法は、メスや注射針などを使って、稗粒種の表面に切り込みを入れて、角質の塊を除去する方法です。
レーザー治療には、炭酸ガスレーザーが用いられます。
炭酸ガスレーザーは、皮膚内にある水分が炭酸ガスと反応して熱を帯びます。
熱が冷めていく過程で稗粒種の原因となる組織が破壊され、稗粒種そのものも除去する治療方法です。
症状や部位にもよりますが、稗粒種の治療には、レーザーのほうが比較的きれいに取り除くことができると言われています。
麦粒腫(ものもらい)
麦粒腫(ものもらい)は、まぶた表面やまぶたにあるマイボーム腺に細菌が感染して起こる急性の化膿性炎症です。
抗菌点眼薬や抗菌眼軟膏を使用することで、改善することができます。
また、ものもらいは抗菌作用のある目薬を使うことで治しやすくなります。
「ロートクリニカル抗菌目薬i」は、かゆみを抑える効果と、抗菌力があるため、ものもらいの他に結膜炎にも効果的です。
まぶたのニキビについてのお悩みは皮膚科医に相談しよう
まぶたにニキビができた時は、正しいスキンケアをして、それぞれ肌やニキビの状態に合った薬を選ぶようにしましょう。
まぶたのニキビなのか他の皮膚病か分からない人や適切な治し方について不安がある人は調べても分からないという人は、一度皮膚科で相談することをおすすめします。
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尾崎宥文 医師
美容外科・美容皮膚科
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