日焼けを治すためのアフターケア、きちんとできていますか?
夏は海やプール、お祭りなど外に出る機会が多くなりますよね。
そんな時に気になるのが肌の大敵、「日焼け」です。
肌が赤みや痛みを帯びたり、黒くなったりと、早く治したいと思っている方も多いでしょう。
日焼けをそのまま放置してしまうと、将来シミやシワ、たるみだらけの肌になってしまう可能性もあります。
そこで今回は日焼けを早く治す方法やアフターケアについてご紹介します。
正しいケアをして日焼けによるダメージを軽減しましょう。
目次
日焼けの症状は2種類
日焼けの症状には大きく分けて2つの種類があります。
それは、紫外線を浴びることで赤くなる「サンバーン」、皮膚が色素沈着を起こし黒くなる「サンタン」です。
種類ごとに日焼けをした後の症状が異なるため、それぞれ見ていきましょう。
赤くなるサンバーン
サンバーンとは、日焼けにより赤く炎症を起こし、ヒリヒリとする症状です。
急性皮膚炎の一つで、紫外線の「UV-B」が原因となり発症します。
紫外線を受けることで表皮の細胞がダメージを受け、肌のバリア機能(※)が著しく低下してしまっている状態です。
これが刺激となり毛細血管が拡張することで炎症を起こしてしまいます。
2~3日で赤みは治まりますが、ひどい場合は水ぶくれになる場合もあるため、適切なアフターケアが重要です。
※肌のバリア機能とは、皮膚表面の層にもともと備わっている肌を守る機能のことです。肌の水分量を調節する、外的刺激から肌を守るなどの役割があります。
黒くなるサンタン
サンタンとは炎症が引いたころに肌が黒くなる、一般的に日焼けと言われている症状です。
「UV-A」と「UV-B」の両方が原因となり、黒くなった後は乾燥し、皮がむけるなどの現象がみられます。
紫外線を受けた後は約24~72時間後にメラニンの生成が始まります。
メラニンが生成されることで肌表面が黒くなり、目立つようになってしまうのです。
この状態で繰り返し紫外線を受けるとより黒くなり、シミの原因になるため、紫外線対策が必須になります。
日焼けの治りを早くする方法
日焼けをすると、赤く炎症を起こしたり、黒くなったりします。
肌を日焼けのダメージから守るためには日焼け後すぐにケアしましょう。
紫外線を浴びるとメラニンの生成が始まり、約24~72時間以内にメラニンが増加するといわれています。
そのため、シミを残したくない方はできるだけ早くメラニンを定着させないようにすることが大切です。
特に、日焼けをした直後の肌は軽いやけどをしている状態なので、冷却と保湿をしっかりとするようにしましょう。
炎症を抑えるために冷却する
日焼けをしたらなるべく早く冷却しましょう。
紫外線を受けた肌はやけどをした状態になっているため、なるべく炎症を抑えることが重要です。
冷却する際は以下の方法をおすすめします。
- 流水で冷やす
- 濡れタオルを当てる
- 保冷剤を当てる
タオルを使うときはできるだけ柔らかい素材を使うようにして摩擦を避けることがポイントです。
また、保冷材は長時間あて続けてしまうと凍傷になる可能性があるため、注意してくださいね。
保湿して乾燥を防ぐ
肌を冷却したら、日焼けによって失われた水分を保湿で補いましょう。
紫外線を浴びると皮膚が乾燥し、水分の保持がうまくできなくなります。
乾燥すると肌のバリア機能が低下し、刺激を受けやすくなるため、更なる肌の悩みを増加させる原因となります。
化粧水をたっぷりと塗り、肌の奥まで浸透させることで水分を補給してくださいね。
- パッティングせず優しくしみこませる
- 十分な量を使用する
- 化粧水の後は乳液で蓋をする
体のパーツ別の日焼けアフターケア
日焼けは顔だけでなく、腕や髪の毛など、全身にしてしまうものですよね。
ここでは体のパーツ別にできるアフターケアをご紹介します。
それぞれケア方法が異なるので、自分がケアしたいと思う部位をチェックしていきましょう。
顔は摩擦を避ける
顔は乾燥しやすく、刺激に敏感なので摩擦を避けることが大切です。
ゴシゴシと洗顔をしたり、刺激の強いスキンケア用品を使用したりと、肌に負担をかけないようにすることが大切です。
洗顔をするときは手が直接肌に触れないよう、洗顔ネットなどで良く泡立てて泡で洗うイメージで行いましょう。
洗顔後はタオルでこすらず、そっと水気を取るようにします。
スキンケアも敏感肌用の低刺激なものを使ってくださいね。
唇は保湿する
唇を日焼けしてしまったら保湿を心がけましょう。
唇は皮膚が薄く、敏感なことから皮がむけやすい部位です。
リップクリームやワセリンなど油分の多いもので保湿をしてあげることで、肌のターンオーバーが整い、炎症を早く治すことができます。
端から端まで縦ジワに沿って丁寧に塗ることで成分が隅々までいきわたり、しっかりと保湿できます。
体はシャワーで冷やす
海やプールでたくさん遊んだ後、「全身日焼けしていた…」なんて経験ありませんか?
このように腕から足まで広範囲に日焼けをしてしまっている場合は、冷たいシャワーを浴びることがおすすめです。
冷たいシャワーを全身に浴びることで日焼けによる炎症を抑えることができます。
シャワーの温度は25℃~30℃を目安に、冷たさを我慢できるくらいの温度に調節してくださいね。
髪はトリートメントをする
髪はトリートメントを付け、十分に保湿しましょう。
髪の毛は紫外線を浴びるとキューティクルがはがれ、乾燥してしまいます。
これは髪の毛の主成分であるタンパク質がダメージを受けることで、水分保持ができなくなってしまうからです。
そのため、保湿効果のあるトリートメントでしっかりとダメージを修復することが大切です。
ドライヤーをする前に洗い流さないトリートメントを傷んだ部分に重点的になじませ、髪の毛の内部まで浸透させるようにしてくださいね。
傷んだ髪の毛のダメージ修復だけでなく「UVカット効果」もあるトリートメントなので、日焼けしやすい季節にぴったりの商品です。
日焼けを市販薬で治す
日焼けをしてヒリヒリしたり、赤みが出たりすると毎日過ごしづらいですよね。
実は市販薬を使って日焼けによる症状を緩和することができるんです。
薬局やドラッグストアで手に入るものをご紹介するので、応急処置にぜひ役立ててみてくださいね。
日焼けに効く成分
日焼けに効く成分は、「ヘパリン類似物質」「酸化亜鉛」「アスコルビン酸」の3つです。
市販薬の購入を検討する際はこれらの成分が含まれているか確認してくださいね。
成分 | 効果 |
---|---|
ヘパリン類似物質 | 抗炎症作用、保湿作用、血行促進作用 |
酸化亜鉛 | 抗炎症作用、保護作用 |
アスコルビン酸(ビタミンC) | 抗酸化作用 |
日焼けを治す市販薬3選
ここでは日焼けを治したい方におすすめの市販薬を3つご紹介します。
「効果的な成分はわかったけど、実際にどれを買えばいいかわからない…」という方は以下の3つから選んでみてくださいね。
「ヒルマイルドクリーム」は、ヘパリン類似物質を0.3%配合しているため、日焼け後の炎症を起こした肌に効果的な市販薬です。
肌のバリア機能をサポートするため、乾燥肌の治療にも使われます。
医療機関では同様にヘパリン類似物質を0.3%含む「ヒルドイド」の処方を受けられます。
こちらの記事でも紹介しているので是非チェックしてみてくださいね。
【医師監修】ヒルドイド(ヘパリン類似物質)の美容効果と正しい使い方を解説!メディケア「パンパス軟膏」は炎症を起こした日焼けややけどを効果的に治療する市販薬です。
消炎作用のある酸化亜鉛が日焼けによる炎症を抑えることで、ヒリヒリ感や赤みをやわらげます。
また、酸化亜鉛は患部を保護する作用を持つため、これ以上の悪化を防ぐことができるのです。
エーザイ 「チョコラBBルーセントC」は、日焼けによるシミを予防します。
抗酸化作用を持つアスコルビン酸を600mg配合しているため、メラニン色素の生成を抑制する効果があります。
そのため、日焼けの炎症よりも時間がたった後のシミが気になる方におすすめです。
日焼けを処方薬で治す
日焼けをした後の症状が非常にひどい場合には、皮膚科での診察を受け、処方薬で治療することも一つの方法です。
日焼けは、炎症がひどいまま放置していると、跡が残る可能性も十分にあります。
専門医の診察を受け、適切な治療を受けるようにしてくださいね。
ここでは、処方される薬を外用薬、内服薬、漢方薬の3つに分けてご紹介します。
外用薬
「アンテベート」は抗炎症作用を持つステロイド剤(※)です。
赤みや腫れ、かゆみを抑制するため、日焼け後の炎症を抑えてくれます。
ステロイド剤の中でも作用の強さが5段階に分かれており、アンテベートは上から2番目の強さがあります。
※ステロイドとは炎症を抑える作用があり、皮膚炎の治療によく使われる医薬品。
「リンデロン」はステロイドと抗生物質を配合した外用薬です。
ステロイドの作用により、炎症を抑える効果があるため、日焼けによる炎症を抑制することができます。
また、抗生物質を含むため細菌感染による皮膚炎の治療にも使用されます。
作用の強さが5段階に分かれているステロイド剤の中でも、リンデロンは上から3番目のクラスに分類されます。
内服薬
「ロキソニン」は炎症を引き起こす物質の合成を抑制し、日焼けによる腫れや赤みをやわらげる内服薬です。
熱を伴ったり、なかなか腫れが引かない場合に処方されます。
「カロナール」は解熱作用と鎮痛作用を持つ薬です。
やけどによって熱を持っている場合や、痛みがひどいときに服用するようにしましょう。
漢方薬
「黄連解毒湯」は抗炎症作用や解熱作用を持つ漢方薬です。
日焼けによる肌の炎症、赤みをやわらげる効果があります。
その他にも不眠症やホルモンバランスの乱れの改善など様々な効果を持ちます。
「日焼けの症状に困っているけど皮膚科に行く時間がない…」
そんなお悩みを持つ皆さんにはオンライン診療サービスがおすすめです。
東京美肌堂はオンラインで専門医が診察してくれるので、自分に合った薬を見つけることができます。
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日焼けをスキンケアで治す
日焼けをしてしまったら丁寧なスキンケアを行うことを心がけましょう。
「日焼けをしたら72時間以内が勝負!」こんな言葉を聞いたことはありませんか?
日焼けをすると肌のバリア機能が低下し、水分を保持しづらくなります。
そのため、アフターケアをしっかりしないと乾燥がどんどん進み、肌はボロボロになってしまうかもしれません。
また、メラニンの生成は紫外線を浴びた約24~72時間以内に始まるため、シミを作りたくない方はこの期間に美白ケアを行う必要があるのです。
「セルフケアをしっかりとしたい!」という方はこの項目をしっかりと読んでくださいね。
日焼けに効く化粧水の選び方
日焼けをした肌は脱水状態と同じなので、スキンケアの中でも特に化粧水にこだわりましょう。
中でもシミを予防するためには、美白有効成分が配合されているものを選ぶことをおすすめします。
上記でも話しましたが、メラニンの生成が始まるのは紫外線を浴びた約24~72時間以内と言われています。
そのため、メラニンの生成を阻害する成分を配合した化粧水を使うことがシミ予防につながります。
美白有効成分には、メラニン色素を還元する「ビタミンC誘導体」、メラノサイトの働きを抑制する「トラネキサム酸」などがあげられます。
その他にも美白有効成分はいくつかあるため、成分表示をきちんとチェックしてから購入してくださいね。
- ビタミンC誘導体
- トラネキサム酸
- アルブチン
- 4MSK
- カモミラET
- プラセンタエキス
おすすめの化粧水3選
日焼けをした肌のスキンケアをするのにおすすめの化粧水を3つご紹介します。
値段や成分を比べて自分に合うものを選ぶようにしましょう。
「メラノCC 薬用しみ対策 美白化粧水」は、保湿と同時にシミ対策ができる化粧水です。
美白有効成分のビタミンC誘導体が配合されているため、メラニン生成を抑制し、紫外線によってできるシミを予防できます。
また、3種の潤い成分が配合されているため、肌にうるおいを与えます。
「HAKU アクティブメラノリリーサー」は、美白有効成分の4MSKが配合されており、メラニンの生成を抑制します。
メラニン色素を含む角質層にうるおいを与え、内側から保湿する効果があります。
無印良品 「敏感肌用 薬用美白化粧水 高保湿タイプ」は、敏感肌のためのシミ対策化粧水です。
アルコールフリー、アレルギーテスト済みなど肌の弱い方でも使用しやすい商品です。
美白有効成分のビタミンC誘導体が配合されており、メラニン色素の還元や生成を抑制します。
以下の記事では、美白化粧水を肌質や価格帯ごとにも紹介しています。
美白有効成分が配合された化粧水を検討している方は、あわせてチェックしてくださいね。
日焼けを食べ物で治す
日焼けを治すためには食事を意識することも大切です。
日焼けケアに効果的な栄養素とおすすめの食べ物を紹介するのでチェックしてみましょう。
日焼けケアに効果的な栄養素
日焼けケアには肌のターンオーバーを活性化させるビタミンA・ビタミンC・ビタミンEが効果的です。
それぞれの作用について説明するので、これらの栄養素が含まれる食材を積極的にとるようにしてくださいね。
ビタミンAは、皮膚の健康を保つ働きがあります。
紫外線を受けて水分が保持できなくなった肌のバリア機能をサポートし、潤いを保つことができます。
また、βカロテンは体内でビタミンAに変換されるため、β-カロテンが含まれている食材もおすすめです。
ビタミンCは、強い抗酸化作用を持ちます。
紫外線を受けると肌内部には活性酸素が増加し、肌が酸化してしまいます。
肌が酸化すると、老化が進み、シミやそばかすの原因になります。
そのため、ビタミンCを摂取することで肌の酸化を防ぎ、健康な肌を保つことができるのです。
ビタミンEは、抗酸化作用を持つことに加え、血行促進作用を持ちます。
血行を促進することで肌のターンオーバーが整い、紫外線でダメージを受けた肌の修復をサポートします。
メラニンの排出を促す効果もあるため、今あるシミで悩んでいる方にもおすすめの栄養素です。
肌を美しく保つための栄養素については以下の記事で詳しく説明しているので、気になる方は是非チェックしてみてくださいね。
美肌効果のある「栄養素」とは?効率的な取り入れ方やおすすめ食材を解説日焼けケアにおすすめの食べ物
日焼けのケアに効果的な栄養素がわかったところで、次は日焼けケアにおすすめの食べ物を3つご紹介します。
どれも手軽に食べることのできる食材ばかりなので、毎日の食事に取り入れるようにしてくださいね。
レバーはビタミンの含有量が多く、栄養がたっぷりと含まれている食材です。
特にビタミンA豊富に含まれており、50gで成人が一日に必要とする量を摂取できるともいわれています。
また、ビタミンBが含まれているため、肌のターンオーバーを促進します。
レバニラ炒めや煮込みなど、多くのレシピがあるため工夫して食べるようにしましょう。
赤ピーマンは、緑ピーマン・黄ピーマンと比較してもビタミンCやβ-カロテンが豊富に含まれています。
ビタミンCは熱に弱い栄養素ですが、赤ピーマンは果肉が厚いため、炒め物でも十分に栄養を摂取できます。
また、β-カロテンは油と一緒に摂取することで吸収率が高まるので、油を使って調理するのがおすすめです。
アーモンドは、100gあたり30mgとビタミンEが豊富に含まれています。
成人の一日摂取量の目安は6.7mgなので、一日約20~24粒程度を摂取するのが良いでしょう。
食物繊維も豊富に含まれているので、ダイエット中のおやつとしてもおすすめです。
日焼けをしたときのNG行動
日焼けをした肌はとてもデリケートな状態です。
そのため、強い刺激を与えてしまうとかえって悪化したり、跡が残ってしまったりする可能性があります。
そうならないためにもこれから紹介するNG行動に注意してくださいね。
剥がれた皮をむく
日焼けをした肌は表面がダメージを受けている状態なので、時間が経つと皮が剥がれてきます。
気になって剥がれてきた皮をむいしまう人もいるかもしれませんが、絶対にむかないようにしましょう。
皮の下にある肌はまだ不完全な状態で、外部からの刺激に耐えきれる機能が備わっていません。
そのため皮を無理にむいてしまうと、未熟な状態の肌は紫外線や外部の刺激に耐え切れず、シミやそばかすを作る原因となります。
皮が剥がれてきたらなるべく触らずに十分な保湿をして、内側の肌を保護するようにしましょう。
刺激の強い化粧品を使う
日焼けをした肌にメイクをする場合は、刺激の強い化粧品はNGです。低刺激性の化粧品を使うようにしましょう。
紫外線を受けた肌は、多くのダメージを受けている状態です。
そのダメージを修復するためには、アルコールフリーのものや防腐剤の入っていないパラベンフリーのものを使用することをおすすめします。
「敏感肌用」という表記のある化粧品は、低刺激な設計になっているため安心です。
特に、以下の成分は刺激が強すぎてしまうため、注意してくださいね。
- エタノール
- 石油系合成界面活性剤
- 合成香料
熱いシャワーを浴びる
熱いシャワーを浴びることも日焼けをしたときのNG行動のひとつです。
熱いシャワーを日焼けした肌にあててしまうと、体から熱を発散しようとして水分や皮脂が抜け、さらに乾燥が進んでしまうからです。
また、炎症を起こしている場合、熱いシャワーにより痛みや赤みが悪化してしまいます。
そのため、シャワーの際はなるべくぬるま湯で済ますようにしてくださいね。
日焼けがシミになってしまった時の治し方
日焼けをするとメラノサイトが活性化され、メラニン色素が生成されます。
それにより、シミができてしまう可能性も考えられます。
シミができると目立つし、一気に老けたような気がして気になりますよね。
シミができた場合は処方薬やレーザーによってきちんと治療をすることが大切です。
適切な治療をして、シミのないお肌を取り戻しましょう。
シミを治す方法やセルフケアに関する情報は、以下の記事に詳しく載っているので、気になる方は是非チェックしてみてくださいね。
【顔のシミを消す方法】簡単なセルフケアと皮膚科での治療法処方薬で治す
シミを処方薬で治療するには、メラニン色素を還元すると同時に、これ以上メラニン色素を増やさないようにすることが大切です。
皮膚科では内服薬と外用薬、シミに効果があると言われている薬で、内服薬と外用薬のどちらもあります。
それぞれ作用が異なるため、よく理解してから使用するようにしましょう。
「トラネキサム酸」は、メラニンの生成を活性化する細胞の働きを抑制し、これ以上メラニン色素を増やさないようにする働きがあります。
シミや肝斑の治療の際によく処方される医薬品で、美白効果が期待できます。
メラニン生成を抑制するため、日焼けする前のシミ予防としても効果的です。
トラネキサム酸についてもう少し知りたい方は以下の記事を参考にしてみてくださいね。
トラネキサム酸の美白効果や副作用を解説!飲み続けると白髪になる?「シナール」は、アスコルビン酸(ビタミンC)を主成分とした医薬品です。
シミの原因となるメラニン色素の産生を抑制したり、メラニン色素の還元を促進する働きがあります。
服用することで今できているシミだけでなく、これからできるシミの予防にもなり、美白効果が期待できます。
シナールの効果や服用方法について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてくださいね。
シナールの効果的な飲み方を解説!シミやニキビへの美容効果と注意点も紹介
「トレチノイン」は、メラニン色素を体外に排出する作用があります。
主成分はビタミンAの誘導体で、肌のターンオーバーを促進します。
そのため、肌内部に蓄積したメラニン色素を外に排出しやすくできるのです。
しかし、誤った使い方をしてしまうと副作用を起こす可能性があるため、注意しましょう。
トレチノインについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてくださいね。
トレチノインの効果と使い方とは?ハイドロキノンとの併用療法や副作用も解説!「ハイドロキノン」は、メラニン色素の生成を抑制し、シミを薄くする効果が期待できます。
ハイドロキノンはメラニン色素を作り出す組織であるメラノサイトの活性化を抑制します。
その結果、メラニン色素をこれ以上増やさず、美白を保つことができるということです。
もっと詳しくハイドロキノンについて知りたい方は以下の記事を参考にしてみてくださいね。
「ハイドロキノン」とは?効果的な使い方や副作用を解説!いつから効果を感じられる?レーザー治療で治す
YAGレーザーは、通常のレーザーと比べてコンパクトに出力の高いレーザーを当てることができる治療法です。
レーザー治療をすることで肌内部に蓄積したメラニン色素が分解され、最終的に体外に排出されます。
そのため、セルフケアや処方薬を試しても効果を感じられなかった方や、何年もシミに悩んでいる方におすすめの治療法です。
しかし、治療後のケアなど注意しなければいけない点も多いので、きちんと専門の医師に相談してから施術するようにしてくださいね。
肌の治療法に悩んでいる方は、オンライン診療サービスで一度相談してみることをおすすめします。
今の肌状態や悩みに合わせて、適切な治療法がわかるので、一番最適な方法で肌悩みを解決できるかもしれません。
東京美肌堂では無料でカウンセリングを行っているので、気になった方は以下のボタンから予約してみてくださいね。
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日焼け止めの選び方
ここまでは日焼けをした後のケアについて解説してきましたが、そもそも日焼けは予防をすることが大切です。
日焼けを予防するのに一番効果的なのが日焼け止めです。
しかし、実際どの日焼け止めが効果的なのかあまりわからないですよね。
そこでここでは、日焼け止めの選び方をご紹介します。
「絶対に日焼けをしたくない」という方は、この章を読んで自分に合った日焼け止めを見つけてくださいね。
SPF・PAの数値を選ぶ
日焼け止めには「SPF」と「PA」という表記があることは皆さんご存じかと思います。
実は、このSPFとPAはそれぞれ紫外線の波長の種類によって防止するものが異なるんです。
そもそも紫外線には「UV-A」と「UV-B」という2種類の波長があります。
UV-Aは、肌内部の「真皮」まで届く波長です。急激なダメージを与えるというよりも肌の奥まで届くことで、しわやたるみの原因になります。さらに、メラニン色素の生成を促進する作用があるため、サンタン(黒くなるタイプの日焼け)を引き起こします。
UV-Bは、肌の1番外側にある表皮に急激にダメージを与える波長です。サンバーン(赤くなるタイプの日焼け)とサンタンのどちらも引き起こし、シミやそばかすの原因になります。
SPFはUV-Bから肌を守る効果、PAはUV-Aから肌を守る効果を表す指数です。
そのため、数値が高いほど紫外線から肌を守る効果が高いのです。
しかし、この数値が高ければ高いほど良いということではなく、季節や場所によって使い分けることが大切です。
以下を参考にして、シーンに合わせて選ぶようにしましょう。
シーン | 数値の目安 |
---|---|
日常生活における散歩や買い物 | SPF10~20、PA+~++ |
短時間の屋外スポーツやレジャー | SPF20~40、PA++~+++ |
長時間の外出やマリンスポーツ | SPF30~50+、PA+++~++++ |
成分で選ぶ
日焼け止めを成分で選ぶことも大切です。
日焼け止めは大きくケミカル処方とノンケミカル処方に分けられます。
ケミカル処方とは、紫外線吸収剤が配合された日焼け止めのことです。紫外線吸収剤は、肌の上で化学反応を起こすことで、紫外線が肌の細胞にダメージを与えることを防ぐものです。汗に強く、白浮きしにくいなどのメリットがある反面、刺激が強いため使用には注意が必要です。
ノンケミカル処方とは、紫外線錯乱剤と言われる成分を配合している日焼け止めのことです。肌表面で光を反射させてUVカットする作用を持ちます。化学反応を起こさないため、肌に与えるダメージが少ないことが特徴です。
ケミカル処方の日焼け止めは刺激が強すぎてしまう可能性があるため、肌の弱い方や乾燥しやすい方は、「ノンケミカル処方」の日焼け止めを選ぶようにしてくださいね。
従来は効果が弱いとされてきたノンケミカル処方ですが、技術開発が進み、高い数値が出せるようになってきています。
その結果、最近ではノンケミカルの日焼け止めが増えてきているので、選びやすいでしょう。
製品タイプで選ぶ
日焼け止めには大きく分けて4つの製品タイプがあります。
それぞれ使うシーンや、部位によって使いやすさが異なるので自分の用途に合ったものを選んでみてくださいね。
ミルクタイプは、伸びが良く塗り伸ばしやすいことが特徴です。下地として使うこともできるので、メイクの前に顔に塗る用としてもおすすめです。
ミルクタイプでおすすめの商品はこちらです。
クリームタイプは油分が多く含まれていて、保湿力が高いことが特徴です。しっかりと塗ることができることはメリットですが、落としにくいため、丁寧な洗浄が必要になります。
クリームタイプでおすすめの商品はこちらです。
スプレータイプは、プッシュで吹きかけることができるため、塗りにくい部位や髪の毛の紫外線対策に効果的です。また、メイクの上から使えるものもあるため、日中の塗り直しにもぴったりです。
スプレータイプのおすすめの商品はこちらです。
ジェルタイプは、サラッとしたテクスチャーで使いやすいです。塗り広げるとすぐに肌に馴染むため、白浮きが気になる方におすすめです。
ジェルタイプのおすすめの商品はこちらです。
日焼け止めの塗り方
日焼け止めは一年中、ムラなく塗ることが大切です。
顔・デコルテ・体にわけてそれぞれの塗り方を解説しているので、参考にしてみてくださいね。
顔は5点置き
基本的には商品に記載されている規定の量を手に取ります。
「適量」の表記がある場合は、1円硬貨大くらいを目安にしましょう。
顔の両頬・額・鼻・顎の5か所に点置きします。
顔の中心から外側に向かってムラなく伸ばします。
手のひらではなくなるべく中指や薬指を使うようにしてください。
デコルテはリンパの流れに沿って
デコルテも商品に記載のある規定の量を手に取ってから、塗ります。
首からデコルテにかけてリンパの流れに沿って日焼け止めを伸ばします。
手のひらを使って肩の後ろや、反対側の首元まで塗り残しがないように注意しましょう。
体は線状に伸ばす
体に日焼け止めを塗る場合は、容器から直接肌に日焼け止めを出します。
このとき、「線状に伸ばす」ということがポイントです。
また、量が少ないと十分な効果が得られないため、たっぷりと付けるようにしましょう。
手のひら全体を使って、大きく円を描くようにしながら優しく塗り広げます。
ムラがないように全体に広げるようにしてくださいね。
手の甲や腕は日焼けしやすいので重ね塗りをしましょう。
一度全体に塗った後に最後にもう一度重ねて付けるイメージです。
日焼けの予防法
日焼け止め以外にも日焼けを予防する方法はあります。
どうしても日焼け止めは時間が経つと効果が薄れたり、汗で流れたりしてしまいます。
そのため、日焼け止めに+αで紫外線対策をすることで、肌を日焼けしにくくできます。
特に春から夏にかけて日差しが強くなっていくので、万全な対策をしてみてくださいね。
日傘や帽子などで紫外線を遮る
日傘や帽子で紫外線を直接遮ることも大切です。
特に日傘はUVカット加工がされているため、紫外線が直接肌にあたるのを防ぎます。
「日焼け止めを塗りなおす時間がない」という忙しい方にもおすすめです。
また、紫外線は顔や体、髪だけでなく目にも悪い影響を与えます。
そのため、サングラスやUVカット効果のある眼鏡をかけることも大切です。
日中の外出は避ける
極論ですが、日中の外出を避けることが最も紫外線対策になると言えます。
紫外線は一年間を通して、強さが変わりますが、一日の中でも大きく差があります。
出典:気象庁ホームページ (https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/link_uvindex_norm_obs.html)
「月最大UVインデックス(観測値)の時別累年平均値グラフ」(気象庁ホームページより)
上記のグラフからもわかるように、一日の中で最も紫外線の強い時間帯は正午ですが、午前10時から午後2時の間は非常に強い紫外線が降り注いでいます。
そのため、この時間帯に外に出ることはなるべく控えるようにしましょう。
反対に午前9時までと午後3時以降は、夏の間でも比較的紫外線が強くない時間帯になります。
サプリメントを飲む
「飲む日焼け止め」という言葉を聞いたことはありませんか?
飲む日焼け止めというのは、身体の内側からシミ対策ができるサプリメントのことです。
美白効果のあるサプリメントを飲むことで、シミの原因となる活性酸素の産生を抑制できます。
そのため、紫外線のダメージを受けた肌でもシミができにくくなります。
しかし、これだけ飲んでいれば他の対策は不要というわけではありません。
日焼け止めを塗ったうえで、こまめに塗りなおせない方や、身体の内側からも対策したい方は使うようにしましょう。
日焼けによる炎症が治まらないときは病院へ
日焼けは炎症を起こしてしまったり、跡やシミが残ったりなど肌トラブルの大きな原因になります。
そのため、日焼けをしたら早めに対処することが大切です。
また、日焼けをしないための十分な紫外線対策にも心がけましょう。
特に春から夏にかけては紫外線の強い時期になりますので、本記事でも紹介した紫外線対策をぜひ取り入れてくださいね。
自身でケアしても炎症が治まらない場合は皮膚科に相談することをおすすめします。
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