「腕の毛穴が目立つから、早く治したい。」
夏場は半袖になったり、腕が出る洋服を着ることもありますよね。
そんな時に腕の毛穴が目立っていたら周囲の目が気になってしまうでしょう。
実は、腕の毛穴の悩みを解消する方法やケアのポイントは意外と知られていません。
そこで本記事では、腕の毛穴の原因や対策法、ケア方法について詳しく解説します。
正しい対処法を理解して、腕の毛穴を治していきましょう。
目次
腕の毛穴が目立つ原因
ずばり、腕の毛穴が目立つようになる原因は、「乾燥による皮脂の過剰分泌」「摩擦による炎症」「不適切なムダ毛処理」の3つです。
多くの人は不適切なムダ毛処理をしている可能性があります。自分の腕の毛穴がどのような原因で目立っているのかを知り、対策していきましょう。
乾燥による皮脂の過剰分泌
腕の毛穴が目立つ原因の1つは、乾燥による皮脂の過剰な分泌です。
特に暑い季節に腕の出る服を着用していると、紫外線の影響によって肌が乾燥します。
また、腕は意識して保湿をしている人が少ない箇所ででもあります。
肌を乾燥状態にしてしまうことで、肌を守ろうとして皮脂が過剰に分泌されてしまいます。
適切な量の皮脂分泌は肌のうるおいを保護し、外的ダメージを防ぐ役割を持っています。
しかし皮脂が過剰に分泌されると毛穴が押し広げられて、目立って見えてしまうのです。
摩擦による炎症
摩擦による炎症が原因で腕の毛穴が目立つこともあります。
肌はダメージを負うと、ターンオーバーが乱れたり、肌のバリア機能を低下させてしまう可能性があるので注意が必要です。
そうならないためにも、出来るだけ刺激や摩擦を与えないようにしましょう。
炎症は肌への強い刺激によって起こることがあります。
タオルで腕を拭くときや長袖を着た際に、肌と繊維がこすれて強い刺激が発生することがあります。
そうならないためにも、出来るだけ刺激や摩擦を与えないようにしましょう。
不適切なムダ毛処理
不適切なムダ毛処理も、腕の毛穴を目立たせる原因です。
人目につきやすい部位のため、腕のムダ毛を自己処理している人は、多いのではないのでしょうか。
しかし、誤ったやり方でムダ毛を自己処理をすると肌を傷つけ、傷つけた場所から細菌が入りやすくなるので適切な処理を心がけましょう。
不適切なムダ毛処理の例を6つご紹介します。
- シェービングクリームを使わない
- 毛の流れに逆らって剃る
- 同じところを何度も剃る
- 皮膚の表面に出ている毛を引き抜く
- 埋没毛を引き抜く
- 入浴中のムダ毛処理
それぞれの処理方法が、なぜ肌によくないのか詳しく説明します。
ムダ毛を自己処理するときに最も大切なのは肌に刺激を与えないことです。
肌に直接カミソリをあてて、自己処理をしてしまうと肌に大きな刺激を与えてしまいます。
シェービングクリームやジェルを使用することによってダメージを軽減できるので使用するようにしましょう。シェービングクリームやシェービングジェルは、保湿効果や鎮静効果も期待できます。
毛を剃るときは、毛の流れに沿って剃ることが大切です。
毛の流れに逆らって剃ってしまうと毛が引っ張られ、肌が傷つきやすくなります。
また、毛の流れは全てが同じ方向に生えているわけではないので注意して剃るようにしましょう。
特に肘は剃るのが難しいので、毛の流れに沿って刃の向きを細かく変えて、丁寧に剃ることがポイントです。
同じところを複数回剃ることも肌を傷つけやすく不適切なムダ毛処理です。
同じところを刃で何度もなぞることで肌へのダメージが増えてしまいます。
なるべく一度のストロークで剃るようにしましょう。
また、使っているカミソリやシェーバーの刃が新しく清潔でないとムダ毛処理がうまくいかず、剃る回数が増えてしまいます。
シェーバーやカミソリは常に清潔を保ち、こまめに取り換えるように意識しましょう。
皮膚の表面にある毛を引き抜くことで、毛の断面が目立ってしまいます。
また、毛を無理やり引き抜くと毛穴も一緒に引っ張ってしまうため、肌に対しても大きなダメージを与えています。
繰り返し行うと毛穴が厚くなり、ブツブツになりやすいので注意が必要です。
こちらも毛を引き抜いてしまい、肌に負担をかけて毛穴が目立ってしまうケースです。
埋没毛とは皮膚表面に埋もれてしまった毛のことです。皮膚の下にあり、外に出れなくなった毛も当てはまります。
このような埋没毛は、一度角質を除去してから抜くようにしましょう。その際に毛の生えている方向にやさしく抜くことが大切です。
入浴中のムダ毛処理はあまりおすすめできません。
ムダ毛を剃った後に湯船に入ることで剃った細かい傷に湯船の細菌が入り込んでしまい、炎症を引き起こしてしまいます。
剃った後は早めに保湿をするように心がけましょう。
また、入浴中だからといって石鹸やボディーソープを使用して、ムダ毛を処理することもやめましょう。石鹸やボディーソープは皮脂を洗い流すので、ムダ毛処理をしたときに肌にダメージを与えてしまいます。
自己処理をするうえでは、基本的にシェービング剤やジェルを使うことが大切です。
気温が上がると半袖を着る機会も増えてくるので、適切な自己処理をして毛穴を目立たせないようにしましょう。
腕の毛穴のタイプ
腕の毛穴のタイプは「赤みがある毛穴」「黒ずみがある毛穴」「ブツブツがある毛穴」の3つあります。
毛穴ごとに原因が違うので違いを知って適切な処理ができるようにしましょう。
赤みがある毛穴
赤みがある毛穴は皮脂が酸化した結果、肌が炎症を起こしている可能性が高いです。
肌表面にある皮脂は、酸化すると過酸化脂質や過酸化スクワレンという物質に変化し、炎症を起こしやすくします。
皮脂が酸化する理由としては、紫外線量や寒暖差など季節による外的要因が多いので季節の変わり目には特に注意しましょう。
酸化しないようにするためには丁寧な洗顔と保湿が大切です。
黒ずみがある毛穴
黒ずみがある毛穴は角質や皮脂が詰まり、角質ができて黒くなったものが肌表面に押し出されている状態です。
角質以外にもムダ毛を自己処理した際に、処理したところの断面が広がってしまい、黒っぽい毛穴に見えてしまうこともあります。
毛穴の黒ずみをとるためには、ホットタオルを洗顔やクレンジングの前に腕でやさしく拭くと角質がをとりやすくなります。
角質は余分な皮脂が原因になるので、脂性肌の人がなりやすいと言われています。自分の肌を理解して適切な洗顔やクレンジングと、保湿をするようにしましょう。
ブツブツがある毛穴
ブツブツとした手触りの毛穴は毛孔性苔癬（もうこうせいたいせん）である可能性が高いです。
毛孔性苔癬は、角質が毛穴のなかにたまってしまい、毛穴を塞いでしまう症状といわれています。
主に角質層の水分不足や過剰な皮脂分泌が原因といわれていて、二の腕にできることが多いです。
明確な原因はわかっていませんが、両親のどちらかが毛孔性苔癬の場合、50％の確率で子どもに毛孔性苔癬が遺伝すると考えられています。
思春期から30代にかけての若い人がなりやすく、加齢になるごとに自然に消えていくことがほとんどです。
それでも気になるという人は早めに病院に行き、適切な治療を受けるようにしましょう。
腕の毛穴をなくす方法①正しいケアを行う
腕の毛穴の原因として多いのは毛穴に角質が溜まってしまうことです。
角質をとるためにできるセルフケアとしては、腕をしっかり洗い清潔に保つことと適切な保湿です。
ここでは正しい腕の洗い方と保湿の方法を学んでいきましょう。
腕を優しく洗浄する
腕を洗うときは泡で優しく行うことを心がけましょう。
しっかりと汚れを落とすためには、「クレイ」や「酵素」など角質に効果がある成分を配合しているものを選ぶのがおすすめです。
優しく洗浄するためのポイントは、以下を意識しましょう。
- 石鹸やボディーソープはしっかりと泡立てる
- ぬるま湯で丁寧に洗う
- 肘などの洗いにくい部分は泡でくるくる回すように洗う
- タオルで肌にゴシゴシと擦らず、濡れた部分を抑えるように水分をとる
さらに石鹸やボディーソープは泡立ちがよいものを選ぶことで、肌へのダメージを最小限に抑えられます。
反対に、以下のような洗い方はNGです。
・強いシャワーを至近距離で直接毛穴に当てる
・不潔なタオルでごしごし拭く
腕を十分に保湿する
腕の毛穴を改善するには、十分な保湿も心がけましょう。
毛穴や乾燥が気になる人は化粧水を重ねて塗ることで、さらに保湿効果をもたらすことができます。
化粧水以外にも保湿用のクリームを併用することが大切です。
クリームは、毛穴の広がりを抑える「ビタミンC誘導体」や「アミノ酸」を含んでいる成分を選ぶようにしましょう。
クリームなどで保湿するときのポイントは、以下の3つを意識しましょう。
- 丁寧にクリームを肌に適量をのせる
- 肌の流れに沿って塗る
- 肌の内側にしみこませるようにゆっくり塗る
特に毛穴の方向に沿って塗ることで、肌に保湿成分がしみこみやすくなるのでおすすめです。
反対に、化粧水やクリームなど保湿剤を塗るときは以下のことには注意して、洗浄しましょう。
・こするように塗る
・期限が切れたものを使い続ける
これらは洗顔時にも注意すべき項目なので、覚えておきましょう。
下記の顔の毛穴についての記事も参考にしてみてください。
【即効】簡単にほっぺの毛穴をなくす方法！開いた毛穴を引き締めるケアとは？
腕の毛穴をなくす方法②市販薬を使用する
セルフケア以外にも、腕の毛穴の改善には市販薬が効果的です。
次から、おすすめの市販薬を紹介していくので参考にしてみてくださいね。
ニノキュアは「角質除去」、「血行促進」、「皮膚の炎症抑制」の3つの効果に期待できる薬です。
特に、気になる二の腕のブツブツを治すことのできる製品として知られています。
尿素20％を含んでいることで、角質除去に加えて角質の軟化や保湿にも効果を期待できます。
「ニノキュア」はまずは2週間程度使ってみて、効果を確かめてみてください。
2週間程度使用しても症状がよくならない場合は使用を中止して、皮膚科医などに相談するようにしてください。
・目の周囲、粘膜など
・引っかき傷などのきずぐち、亀裂(ひび割れ)部位
・かさぶたの様に皮ふがはがれているところ
・炎症部位(ただれ、赤く腫れているところ)
「ケアノキュア」は、ポツポツとしている毛穴や黒ずんだ毛穴周りの炎症を鎮める効果が期待できます。
有効成分の働きで、黒ずんだ毛穴周りの炎症を鎮めながら、傷んだ肌の新陳代謝を促します。
ぽつぽつした毛穴以外にも湿疹、皮ふ炎、ただれ、あせも、かぶれ、かゆみ、おむつかぶれの改善にも効果を期待できます。
腕以外の脛（スネ）や脇にも使うことができます。使用方法をしっかりと確認したうえで使うようにしましょう。
・医師の治療を受けている人
・薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人
・湿潤やただれのひどい人
腕の毛穴をなくす方法③医薬品を使用する
市販薬だけだと即効性に期待ができないと感じる人もいるでしょう。
より短期間で腕の毛穴を改善したい人は、医薬品を使用することがおすすめです。
医薬品のなかで、腕の毛穴の改善に効果を期待できるものを2つご紹介します。
色素沈着が原因の黒ずみ毛穴の改善に効果が期待できます。
「ハイドロキノンクリーム」はシミの原因であるメラニン色素の生成を抑えることと、すでにあるメラニン色素を減少させる働きがあります。
適切な用法と容量としては、1日1回夜のみ毛穴の気になる部分に塗ってください。
また、トレチノインクリームを組み合わせることで、より肌の生まれ変わり（ターンオーバー）を促進しやすくなるため、毛穴の黒ずみ改善に効果的です。
・冷暗所に保管し、１ヶ月程度で使い切るようにする
・１年以上長期的に同じポイントに使用しない
ハイドロキノンクリームについてもっと知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。
「ハイドロキノン」とは？効果的な使い方や副作用を解説！いつから効果を感じられる？
ビタミンC誘導体クリーム
「ビタミンC誘導体クリーム」に含まれるビタミンC誘導体には、余分な皮脂を抑えて、同時に毛穴を引き締める働きがあります。
また、メラニンの生成を抑える効果もあるので過剰な皮脂分泌によってできてしまった目立つ毛穴の改善にも効果的です。
副作用としては、肌に刺激を与えたり、刺激によってかぶれたりする場合があります。
もし、刺激が強い場合は使用を中止して、医師に相談しましょう。
・1ヶ月程度で使い切るようしましょう
腕の毛穴をなくす方法④施術を受ける
施術で腕の毛穴を改善するのも1つの手です。
主な施術内容としては、「ケミカルピーリング」「ダーマペン」「フレクショナルレーザー」の3つが挙げられます。
それぞれの施術について説明していきます。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは肌の表面にある古い角質を薬剤の力で、はがれやすくする皮膚再生のための美容治療方法です。
ケミカルピーリングを行うことで肌のターンオーバーを正常に戻すと同時に、メラニンの過剰生成も抑えることができるので、肌荒れや黒ずんだ毛穴やくすみに効果的です。
ダウンタイム期間は約2日～3日と言われています。
ピーリングは実施する頻度が高すぎると、角質層が薄くキメのない肌になりやすいため注意しましょう。
・治療予定の箇所に傷がある人
・アレルギー疾患を持っている人
ダーマペン
ダーマペンは髪の毛よりさらに微細な針で、皮膚に一時的に小さな穴を開けることで肌の回復力を向上させる治療法です。
ダーマペンの施術は肌の引き締めや弾力も回復させるため、毛穴の開きの改善に効果が期待できます。
他にもニキビ跡やクレーター、色素沈着などの改善にも効果が期待できます。
なお、針を指す深度や肌の状況によっては、施術で痛みを感じる場合もあります。
・肝斑がある人
・施術部位に傷や炎症がある人
フラクショナルレーザー
レーザー光を使用して皮膚の特定領域に微細な点状の穴を作り、新しい皮膚を再生させる治療方法です。
フラクショナルレーザーは、レーザー光を細かくドット状（フラクショナル状）に照射する特徴があります。
ドット状についた傷を、傷のまわりに残っている健常な組織によって治癒効果を促進することで、ニキビ跡の改善や毛穴を引き締めたり、肌質を改善するという仕組みになっています。
フラクショナルレーザーは大きく2種類があります。
- ノンアブレイティブタイプ
- アブレイティブタイプ
ノンアブレイティブタイプはレーザーを用いた熱作用を利用して治療を行います。
一方アブレイティブタイプは皮膚の剥脱を行うような治療となります。
どちらが良いかわからない場合は診察段階で相談しましょう。
・妊娠中の人
・他のレーザー治療やピーリングなどを1か月以内に受けたことのある人
・ケロイド体質の人（※）
※ケロイド体質とは、特に「ケロイド」が発生しやすい特性をもった体質のことを指します。ケロイドとは、手術やケガによるキズが綺麗に完治せず、赤く痕跡を形成する現象のことです。
腕の毛穴をなくすために心がけること
腕の毛穴は半袖を着ると目立つため、夏場になると「隠したい」「人の目が気になる」と感じる人がほとんどでしょう。
ここからは、毛穴をこれ以上目立たせないために心がけてほしいことを紹介していきます。
紫外線対策をする
紫外線による肌ダメージを防ぐために、UVケア用品や日焼け止めクリームを使用するようにしましょう。
日焼け止めやUVケア用品を使う際には、紫外線を浴びる時間と紫外線の強さを考えてアイテムを選ぶことが大切です。
日焼け止めにはローションやミルク、ジェルといったさまざまなタイプのものがあります。
それぞれ種類によって、特徴が違うので以下の図をチェックしてみてくださいね。
シーンごとに適切なUVケアアイテムを選んで使い分けることがおすすめです。
春～夏にかけてが比較的紫外線の強い季節にはなりますが、秋～冬も紫外線は降り注いでいるため、季節に関係なく日焼け対策は必要になってきます。
以下の記事では紫外線対策の方法や日焼けをした後のケアについて詳しく解説しています。
気になる方は、ぜひ読んでくださいね。
日焼けを治す「アフターケア」を解説！72時間以内に行う黒くならない方法
生活習慣を改善する
毛穴が目立ってしまう原因はターンオーバーが乱れて肌の代謝が遅くなってしまい、古い角質が肌にたまることが原因として挙げられます。
肌のターンオーバーを正常化するためにも、普段の生活でストレスをためこまない、十分な睡眠をとる、たばこやアルコールを過剰に摂取しないことを意識しましょう。
生活習慣を改善することができれば、肌の潤いのバランスを保ちやすくなり、美肌を目指しやすくなります。
また、ターンオーバーは紫外線や乾燥などの外的要因から乱れることもあるので注意することが必要です。
肌を美しく保つための生活習慣についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も読んでみてくださいね。
「美肌のための生活習慣」今すぐ実践できる6つの秘訣をチェック！
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