lシステインの効果が具体的に気になる…。
lシステインは、シミやそばかすなど、さまざまな肌悩みに改善効果を持つ成分のことです。
今回は、lシステインの効果や、効果的な服用方法を紹介します。
この記事を読んで、lシステインを効果的に取り入れ、肌トラブルの改善を目指しましょう。
この記事でわかること
- lシステインはシミ・そばかすやニキビの防止・改善や二日酔いなどに効果がある
- 効果が実感できない場合は医師や薬剤師に相談して服用方法を見直すと良い
- 服用によって副作用の発症や糖尿病のリスクが上がる可能性がある
目次
lシステインの効果
lシステインは、アミノ酸の一種であり、皮膚や爪などに存在している成分の一つです。
美容や健康を保つ目的で、lシステイン配合の医薬品が使用されることがあります。
L-システインの効果・効能は?
目的にもよりますが、美白が目的でしたら、L-システインはターンオーバー促進作用やメラニン生成抑制作用、メラニンの無色化等の作用が期待できます。
まずは、lシステインの詳しい効果を紹介します。
lシステインには、さまざまな効果があり、市販薬の場合は、製品によって主な効果・効能が異なる場合があります。
特に該当の効果を持つ市販薬も、一緒に紹介していきます。
シミやそばかすの予防・改善
lシステインは、シミやそばかすの発生を予防し、改善する効果があります。
lシステインはシミのもととなるメラニンの生成を防ぐ働きがあります。
また、肌のターンオーバーを促す働きがあります。
シミ・そばかすの原因であるメラニンの生成を防ぎ、肌のターンオーバーを促しメラニンを体外に排出することで、シミやそばかすを改善していきます。
さらに、酸化して黒くなったメラニンを無色化する効果があるため、既に発生したシミやそばかすを薄くする効果も期待できます。
lシステインと承認基準(※)内の最大量のビタミンB6が配合されています。ビタミンB6はタンパク質や脂質の代謝を促す働きがあります。lシステインとビタミンB6が肌のターンオーバーを促進し、メラニンを体外に排出することでシミやそばかすを改善します。
※承認基準とは厚生労働省が承認事務の効率化を図るために定めた医薬品の範囲のことです。
ニキビの改善
lシステインはニキビの改善効果があります。
lシステインには肌のターンオーバーを促進する働きがあります。
ニキビは、毛穴に皮脂が詰まることが原因で発生します。
肌のターンオーバーが十分に行われないと、皮脂や古い角質が詰まりやすくなります。
肌のターンオーバーが促進されることで、皮脂や角質が排出されやすくなり、ニキビの改善につながります。
湿疹・蕁麻疹の改善
lシステインには、湿疹や蕁麻疹などの炎症を改善する効果があります。
肌はバリア機能が低下して、外部からの刺激に敏感な状態になると、湿疹や蕁麻疹に伴い炎症が起こりやすくなります。
lシステインには、肌のターンオーバーを促す働きがあります。
肌のターンオーバーが正常化されると、肌細胞が新しく刺激に強い状態へと生まれ変わり、肌のバリア機能が回復されるため、炎症を抑えやすくなります。
そのため、湿疹や蕁麻疹が改善されます。
lシステイン・ビタミンB2・ビタミンB6などが配合された内服薬です。ビタミンB群は、脂質の代謝を助け、肌細胞の新陳代謝を正常化させる働きがあります。6種類のビタミンB群を接種できることで、疲労にも効果を発揮します。疲労などのストレスから発生するニキビができやすい方にも相性が良い場合があります。
二日酔いの予防・軽減
lシステインは、二日酔いの予防や軽減に効果を発揮します。
二日酔いのときは、アルコールが分解されてできる、毒性のアセトアルデヒドという物質が体に多く残っている状態です。
この物質が体内に蓄積することで、頭痛やだるさなどが発生します。
lシステインは、アセトアルデヒドを無毒化する働きを補助する効果があります。
そのため、頭痛やだるさなどの二日酔いの症状を予防したり、軽減することに役立ちます。
lシステインの他に、ビタミンCが配合された錠剤です。ビタミンCには二日酔いの原因となるアセトアルデヒドの分解をサポートする作用があります。lシステインの作用とビタミンCの補助作用によってアセトアルデヒドを分解することで、二日酔いの状態を改善します。
疲労の軽減
lシステインには、疲労を軽減する効果があります。
疲労の一因となる酸化ストレスの働きを抑制する抗酸化作用と、エネルギー代謝の促進作用があるためです。
疲労のもととなる要因を軽減し、さらにエネルギー効率をあげることで疲労感やだるさを軽減します。
エネルギー代謝を促進するlシステインが配合された内服薬です。lシステインのほか、ビタミンCとパントテン酸カルシウム(ビタミンB)が含まれています。栄養素をエネルギーに変換する酵素の働きを助けることで疲れやだるさを軽減します。
lシステインの効果がないと感じる理由
lシステインを服用していても、いまいち効果が得られないことはあります。
効果実感の程度には個人差はありますが、そもそも服用方法や条件を満たしていないと、効果の実感は得にくくなります。
lシステインの効果がないと感じる際に、考えられる理由を2つ紹介します。
規定の服用方法を守っていない
lシステインの効果がないと感じられる理由として、規定の服用方法を守っていないことが考えられます。
内服薬は、血液とともに全身に運ばれることで徐々に効果を発揮します。
血液に溶けている薬の濃度(血中濃度)がある程度まで上がることで効果を実感できるのです。
薬の用量や用法は、この血中濃度が最適になるように定められているため、守らないと効果が十分に発揮されない可能性があります。
lシステインの一日あたりの服用の上限量はどれくらいですか?
日本の医療用のハイチオール錠(Lシステイン)の添付文書上の使用量は1日当たり160〜240mgとなっております。
効果が出るまでに十分な服用期間に達していない
効果が出るまでに十分な服用期間に達していないと、lシステインの効果が感じられない場合があると考えられます。
例えば、lシステインによって改善が期待できる肌荒れやシミなどは効果が現れるまでに一定の時間を要します。
lシステインは肌のターンオーバーを整えて、これらの肌トラブルを改善します。
そのため、肌のターンオーバーの周期である28日程度を経過しないと、効果が実感しづらいです。
肌のターンオーバーの周期は20代で約28日の周期と言われており、加齢や生活習慣によって、周期は遅くなります。
そのため、3ヶ月程度以上継続して服用することで初めて、美容効果を実感できる方もいます。
lシステインの効果についての注意点
lシステインを服用する際には、いくつか注意すべき点があります。
以下の点に注意しながら服用しましょう。
副作用が出ることがある
lシステインを服用すると、副作用が出ることがあります。
例えば悪心・下痢・口の渇き・軽度の腹痛などが挙げられます。
これらの症状が出た場合は速やかに服用を中止し、医師に相談しましょう。
その他「lシステイン」の副作用についてよくある質問
lシステインの服用で眠気が出ますか?
副作用で「眠気」の報告はなく、眠気はお薬が原因である可能性は低いかと思われます。
lシステインの服用で白髪が増えますか?
白髪になることとと、L-システインやビタミンCとの因果関係があるとの報告はなく、医学的にも根拠はありません。
糖尿病のリスクが増大する可能性がある
lシステインを服用することにより、糖尿病のリスクが増大する可能性があります。
lシステインの接種により、体内の糖の分解を促進して血糖値を下げるインスリンの働きが妨げられることがあるためです。
すでに糖尿病を発症している方はもちろん、心配な方は、服用前に医師に相談しましょう。
lシステインの服用を検討している場合は専門医に相談
今回はlシステインの効果について説明しました。
lシステインはシミや肌荒れなどの肌トラブルだけでなく、疲労回復や二日酔いにも効果があります。
lシステインの服用を効果的に続けるには、医療用の内服薬を処方してもらうのがおすすめです。
しかし、直接医療機関を受診する時間がない方もいらっしゃると思います。
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東京山手クリニック
都丸真依子 医師
当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。