白いニキビを潰すとニキビが悪化したり、治っても再発する可能性が高くなってしまいます。
白ニキビは、ニキビの初期段階であるため、適切にケアできれば治療しやすい状態です。
本記事では、白ニキビ潰してはいけない理由や正しい対処法を紹介していきます。
この記事でわかること
- 白ニキビを潰すと悪化したり治りが遅くなりやすい
- セルフケアで治らない場合は潰さずに皮膚科に行くべき
- 万が一潰してしまったら患部を清潔にして保護する
目次
白ニキビは潰した方がいいの?
白ニキビは潰したほうが早く治る。
白ニキビは潰したほうが良いというような情報も散見されますが、白ニキビは潰さずに治療しましょう。
潰して白ニキビを治す治療法もありますが、それはクリニックで専門的に行われる治療法です。
専用の治療器具を用いて、微小な穴を空ける技術があるため、効果的な治療と言えます。
素人が白ニキビを潰してしまうと、肌が傷ついてしまい、ニキビの悪化につながってしまいます。
白ニキビを潰すとどうなる?
ニキビを潰すと、どのようなことが起きるのでしょうか?
白ニキビを潰すと、患部が破裂して、肌組織に傷がついてしまいます。
その結果、ニキビが悪化して炎症を起こす・跡になる・繰り返しニキビができやすくなるなど、肌に悪影響を及ぼします。
ニキビの進行度は大きく4段階に分けて考えられます。
なかでも、白ニキビとは、ニキビの初期段階にあたります。
毛穴に古い角質が詰まった状態で、炎症は起きていないため、かゆみや痛みを伴うことはありません。
症状の進行に伴い、炎症や膿を持つようになり、治りにくくなってしまいます。
「白ニキビ」について詳しい解説は以下の記事へ
白ニキビはニキビの初期段階!原因と治し方を徹底解説白ニキビを潰すと、どのような症状が起きてしまうか、具体的に見ていきましょう。
ニキビが悪化して炎症を起こす
ニキビを無理やり潰す行為は、肌にダメージを与え、傷をつけてしまいます。
そして、ニキビを潰したことで発生した傷口に、細菌が入りこむことで、ニキビが悪化する可能性があります。
特に、ニキビの原因菌であり炎症の原因になる「アクネ菌」が繁殖しやすくなることで、炎症を伴う「赤ニキビ」へと発展しやすくなります。
ニキビ跡になりやすい
白ニキビを無理に潰してしまうと、ニキビが跡になってしまう可能性が高まります。
白ニキビを潰す → 炎症性のニキビが発生する → 炎症が残り跡になる
白ニキビを潰すと発生しやすくなる炎症性のニキビがきれいに治らないと、赤または茶褐色のシミのような跡が残りやすくなります。
このように色素が沈着してできた、シミのようなニキビ跡を、「炎症性後色素沈着」などと呼びます。
炎症性色素沈着は、一度できてしまうと治りにくく、レーザー治療等が必要になる場合もあります。
繰り返しニキビができやすくなる
白ニキビを潰してしまうと、以下2つの理由からニキビが繰り返しやすくなってしまいます。
- 肌組織が傷つき肌のバリア機能が低下する
- 傷口が閉じきらず細菌が入り込みやすくなる
肌のバリア機能とは、細菌の侵入などから肌を守る力のことです。
肌が傷つくことで、肌を守る機能も衰え、さらに細菌も侵入しやすい状態になってしまうことで、ニキビが繰り返しできやすくなるのです。
白ニキビを潰さずに治す方法
白ニキビは、ニキビの初期段階の症状のため、ほかのニキビよりも比較的治療しやすい状態です。
ニキビを潰して悪化させてしまう前に、治療を行うことが効果的です。
この章では、白ニキビの正しい治療法を解説します。
セルフケアで治す
白ニキビは、適切なスキンケアを習慣的に行うことで改善できる場合もあります。
以下の手順でセルフケアを行いましょう。
洗顔で余分な皮脂を落とす
洗顔の際は、泡立てネットを使用してきめ細かい泡を作り、泡を優しく乗せて洗顔しましょう。
きめ細かい泡は、汚れを落としやすく、肌への摩擦刺激も軽減できます。
摩擦は、肌を傷つけてしまうため、洗顔後は清潔なタオルで優しく水分を拭き取りましょう。
低刺激性の化粧水・乳液で乾燥を防ぐ
洗顔後は、顔の皮脂が落ちて肌が乾燥しやすい状態です。
洗顔後はできるだけすぐ(遅くても5分以内に)保湿しましょう。
化粧水・乳液は、アルコールや香料などの刺激成分が含まれていないものを選択するのがおすすめです。
また、ニキビの改善・予防をしたい場合は、「ノンコメドジェニックテスト済み」製品を選択しましょう。
ノンコメドジェニックテストについて詳しくはこちら
ノンコメドジェニックとは?どんなテスト?化粧品選びのポイントアクネ菌への殺菌作用のある市販薬を使う
白ニキビのセルフケアには、ドラッグストアなどで購入できる市販品の使用も有効です。
毛穴詰まりやニキビ菌(アクネ菌)を殺菌する作用を持つ薬を使用すると良いでしょう。
ペアアクネクリームW 14g
白ニキビの発生を抑える「イブプロフェンピコノール」と、アクネ菌を殺菌して白ニキビの悪化を予防する「イソプロピルメチルフェノール」の2つの有効成分が配合されています。
朝夜の洗顔後に、ニキビのある箇所にピンポイントで塗布して下さい。
食事バランスと睡眠の質を見直す
食事と睡眠は、肌の健康状態を保つのに大事な要素の一つです。
スキンケアは頑張っているけれど、なかなか肌がきれいにならないという方は、食事や睡眠に改善の余地があるかもしれません。
以下のようなものを頻繁に食べていると、高糖質・高脂質で、ニキビの発生につながる皮脂の過剰分泌を誘発するため注意が必要です。
- 【ジャンクフード】揚げ物・カップ麺・ピザ
- 【加工肉】ベーコン・ソーセージ
- 【甘いもの】ケーキ・チョコ・ドーナッツ
- 【炭酸飲料】コーラ・サイダー・エナジードリンク
上記のような食事は極力避け、ビタミンを多く含む食事を摂るようにしましょう。
ビタミンは、肌のターンオーバーを整えることで、皮脂の過剰分泌を抑制する効果を持ちます。
ビタミンを多く含む食材は以下で紹介
「肌にいい食べ物」を解説!コンビニで買える美肌食品や肌に悪い食材は何?また、肌のターンオーバーを整えるには、十分な睡眠も欠かせません。
1日最低でも7時間程度は睡眠時間を確保すること、入眠前はリラックスすることが大切です。
皮膚科で治す
ニキビを効果的に治療したい場合は、皮膚科に行き医師の診察を受けることをおすすめします。
ニキビ治療に有効な薬は、いくつかありますが、肌質・症状に適切な治療薬を処方してくれる場合が多いです。
皮膚科での治療薬には「外用薬(塗り薬)」「内服薬(飲み薬)」の2種類があります。
外用薬を塗る
患部に直接塗り込み、ニキビが改善するようにアプローチします。
白ニキビによく用いられる代表的な外用薬には、「アダパレン」や「ベピオゲル」が挙げられます。
アダパレン | ベピオゲル |
---|---|
アダパレンは、角質を除去する作用があります。毛穴に詰まった角質を除去することで白ニキビを改善します。 | ベピオゲルは「過酸化ベンゾイル」を主成分とします。角質を柔らかくして剥がれやすくすることで白ニキビを改善します。 |
それぞれの治療薬について詳しくはこちら
アダパレンの「ニキビ治療の効果と副作用」を解説!正しい使い方と注意点をチェック べピオゲルの効果と副作用を解説!赤みはいつ引く?やめどきと使い方のポイント内服薬を服用する
内服薬での治療は、身体の内側から肌の改善を促進するようにアプローチします。
ニキビができやすく、予防をしたいという方にもおすすめの治療法です。
白ニキビの治療に用いられる代表的な内服薬には「ユベラ」や「ハイチオール」などが挙げられます。
ユベラ | ハイチオール |
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肌のターンオーバーを促す作用があります。ターンオーバーを正常化させることで、毛穴詰まりを改善する効果を期待できます。 | 「Lシステイン」というアミノ酸が主成分です。肌のターンオーバー促進することで、毛穴詰まりを解消します。 |
それぞれの治療薬について詳しくはこちら
「ユベラ」の効果と副作用を徹底解説!処方薬と市販薬の違いとは? ハイチオールは医薬品?シミ改善だけではない美容効果や副作用を解説白ニキビを潰してしまった時の対処法
白ニキビは、潰してはいけないと知っていても、潰れてしまうこともあるかと思います。
もしも、白ニキビが潰れてしまったときには、応急処置として以下のケアを行いましょう。
血が出た場合はティッシュで拭き取る
ニキビを潰して、血や膿・液体などが出たら、ティッシュを上から優しく押し当てるようにして拭き取りましょう。
ニキビが潰れたところの細菌が、周囲の肌に付着すると、ニキビができる範囲が広がりやすくなります。
ぬるま湯で患部を洗い流す
潰れたニキビの部分の液などを拭き取ったら、雑菌を洗い流しましょう。
肌への刺激が加わらないように、32℃程度のぬるま湯を手ですくって静かに当てるように洗ってください。
塗り薬がある場合はやさしく塗る
潰れてしまったニキビの患部を清潔に保つことは、細菌の増殖や繁殖を防ぐために有効です。
殺菌作用のある薬を患部のみに適量塗りこみましょう。
ニキビパッチで患部を保護する
ニキビパッチとは、ニキビやニキビ跡の上に直接貼りつけられる保護シールです。
ニキビパッチそのものには、治療効果は期待できませんが、細菌の付着やメイク製品の成分が直接触れることから患部を守ることで、肌本来の修復力をサポートします。
ニキビパッチについて詳しくはこちら
ニキビパッチの効果と使い方は?薬局で買えるおすすめ商品の選び方も紹介!白ニキビは潰さずに皮膚科へ
今回紹介した、セルフケアを実践しても白ニキビが改善しない・繰り返す場合は、皮膚科医に相談するとよいでしょう。
皮膚科では、ニキビ治療に専門的な知識を持つ医師のアドバイスを、直接受けることができます。
皮膚科に行く時間がない方は、オンライン診察サービスを活用してみて下さい。
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東京山手クリニック
都丸真依子 医師
当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。