「すり鉢毛穴」の見分け方や自力で改善する方法とは?美容医療による治療法まで解説

すり鉢毛穴ができたかも…。

毛穴がぽっかり開いて化粧ノリが悪くなったり、肌の印象が悪く見えたりしていませんか?

すり鉢毛穴は他の毛穴トラブルと間違いやすく、改善が難しい肌悩みのひとつです。

しかし、正しい対策方法を知れば自力でも改善できる可能性があります。

本記事では、すり鉢毛穴の原因と対策、治療方法をご紹介します。

すり鉢毛穴でお悩みの皆さんは、ぜひ最後まで読んで改善方法を参考にしてみてくださいね。

この記事でわかること

  • すり鉢毛穴は肌のターンオーバーの乱れとバリア機能の低下が原因で発生する
  • すり鉢毛穴は毛穴汚れを除去し、毛穴を引き締めるケアが重要
  • 美容皮膚科では肌のターンオーバーを促進する医薬品と毛穴を引き締める施術で治療する

すり鉢毛穴とは

すり鉢毛穴とは、毛穴の開口部分が大きく開いてすり鉢状の形にくぼんでいる毛穴のことを指します。

表皮表面でのくぼみ具合も他の部位より深く、ポッコリとした印象があります。

すり鉢毛穴は老廃物や皮脂がたまりやすく、放置するとクレーターのような跡になる可能性もあります。

また、汚れが溜まることでアクネ菌が繁殖しやすくニキビが発生したり、肌荒れの原因となるかもしれません。

そのため、すり鉢毛穴はなるべく早めの対処が必要です。

まずは、自身の毛穴が「すり鉢毛穴」かどうかを確認してみましょう。

いくつか当てはまったら「すり鉢毛穴」かも






すり鉢毛穴ができる原因


すり鉢毛穴は過剰に分泌された皮脂が酸化し、不飽和脂肪酸が炎症を引き起こすことが原因で生じます。

不飽和脂肪酸とは主に食事から摂取される物質で、健康に良い栄養素のひとつとされています。

しかし、熱や光、空気によって酸化しやすい性質があります。

酸化した不飽和脂肪酸が過酸化脂質となり肌へ刺激を与え、炎症を引き起こしてしまうのです。

皮脂の過剰分泌の主な原因は「ターンオーバーの乱れ」と「バリア機能の低下」です。

この2つの機能は肌にもともと備わる機能で、これらの働きが弱まるとすり鉢毛穴ができる原因になります。

この章では、この働きとすり鉢毛穴ができる原因について詳しく解説していくので、まずはしっかりと確認していきましょう。

ターンオーバーの乱れ

すり鉢毛穴ができる原因の1つに、肌のターンオーバーの乱れがあります。

そもそも肌のターンオーバーとは、肌の細胞がつくられてから肌の表面に現れ、最終的に肌の表面から剥がれ落ちるまでのサイクルのことを指します。

このサイクルは通常約4週間かけて行われ、細胞が生まれ変わります。

ところが乱れた生活習慣やストレスなどの影響でこのサイクルが乱れると、古い細胞が肌の表面に残ったままになってしまうのです。

こうした細胞は角質と呼ばれ、角質が肌の表面に残ることで皮脂や老廃物がうまく体外に排出されず、毛穴に詰まります。

これにより、毛穴で炎症を引き起こし、肌にダメージを与えてしまいます。

ダメージを受けた肌は、毛穴を開き、これがすり鉢毛穴の原因となるのです。

バリア機能の低下

すり鉢毛穴ができるもう1つ原因が、肌のバリア機能の低下です。

バリア機能とは、肌の表面にある皮脂や水分を保持する働きのことです。
しかし、肌の乾燥やスキンケアやメイクによる負担などによって、バリア機能が低下してしまう場合があります。

バリア機能が低下すると、皮脂や水分が失われ、肌が乾燥しがちになります。
脂性肌の場合は、乾燥すると皮脂が過剰に分泌されることもあります。

さらに、バリア機能が弱まると紫外線や外部からのダメージを受けやすくなります。

これにより、肌の乾燥が悪化し、炎症を引き起こす原因となります。
したがって、肌のバリア機能の低下が溝状のすり鉢毛穴ができる土台をつくってしまうのです。

すり鉢毛穴と他の毛穴トラブルの見分け方

すり鉢毛穴は他の毛穴トラブルと間違いやすい症状です。

毛穴トラブルの中には「つまり毛穴」や「開き毛穴」、「たるみ毛穴」があります。

これらの症状はすり鉢毛穴と似ている特徴がありますが、対策法はそれぞれ異なります。

自分ができている毛穴トラブルをしっかりと理解して正しい対策法を行うようにしてくださいね。

毛穴の入り口が閉じていたら「つまり毛穴」

すり鉢毛穴と見間違えやすい毛穴トラブルのひとつが「つまり毛穴」です。

つまり毛穴とは、皮脂やメイク汚れが毛穴に詰まり、毛穴が完全に塞がってしまっている状態のことを指します。

鼻や頬にできやすく、毛穴に詰まった汚れが酸化して黒ずむ場合があることが特徴です。

毛穴に汚れが溜まっていて、触るとザラザラしていたらつまり毛穴である可能性が高いです。

つまり毛穴は、皮脂の過剰分泌や肌のターンオーバーの乱れが原因で発生します。

正しい方法で洗顔をして毛穴内部の汚れをしっかりと除去することで改善しましょう。

毛穴が開き炎症がなければ「開き毛穴」

すり鉢毛穴と見た目がよく似ている症状に「開き毛穴」があります。

毛穴がぽっかりと開いていて、炎症が起きていない場合は開き毛穴の可能性が高いです。

開き毛穴は、角栓(※)が詰まることで毛穴が押し広げられている状態です。

主に鼻や頬にでき、開いた毛穴が顔全体の印象を悪くさせてしまいます。

開き毛穴は、毛穴を引き締める効果のある収れん化粧水を使うことで改善効果が見込めます。

しかし改善には時間を要し、なかなか治りにくい症状のため、美容皮膚科を受診して医薬品や施術による治療を行うケースが多いです。

そのため、開き毛穴かもしれないという方は一度皮膚科で専門の医師に相談することをおすすめします。

※角栓とは皮脂と角質が混ざり合い、栓のようになって毛穴に詰まったものを指します。

毛穴の形が縦にのびていたら「たるみ毛穴」

毛穴の形が縦方向に伸びている場合は「たるみ毛穴」の可能性があります。

たるみ毛穴は、加齢や紫外線によるダメージなどで皮膚の弾力性が低下することで発生します。

若い頃のように皮膚がハリに満ちた状態でなくなると、重力の影響を受けて毛穴が下がってゆるんだ形になってしまうのです。

そのため、40代~50代の方に見られやすく、主に頬にできます。

たるみ毛穴の改善には、皮膚の弾力性を取り戻すことが大切です。

具体的には、コラーゲンを補給する食事の摂取や美容液の使用、マッサージによる血行促進などが効果的です。

中でもエイジングケア成分を含む美容液を使用することで、皮膚の弾力性をサポートしながらたるみを改善することができます。

また日頃から紫外線対策を心がけ、過剰な紫外線を防ぐことも大切です。

すり鉢毛穴とたるみ毛穴はできる原因も見た目も異なり、比較的見分けやすいため、しっかりと自分の症状を確認してみてくださいね。

すり鉢毛穴を自力で治す方法

すり鉢毛穴を改善するためには、正しいスキンケアと生活習慣の見直しが最も重要です。

この章では、すり鉢毛穴を改善するスキンケア方法と生活習慣の中で意識するポイントを解説します。

日頃の積み重ねがすり鉢毛穴を改善することつながるので、しっかりと読んで実践してみてくださいね。

クレンジング・洗顔で余分な皮脂と汚れを落とす

すり鉢毛穴の改善には、クレンジングと洗顔により余分な皮脂や汚れをしっかりと落とすことが大切です。

毛穴の汚れや古い角質、余分な皮脂を落としきれないと炎症が起き、すり鉢毛穴の原因となってしまいます。

そのため、クレンジング剤や洗顔料を使い、指の腹で優しくマッサージしながら洗い流すようにしましょう。

正しいクレンジング・洗顔

クレンジングをする

濡れていない手でクレンジング剤を手に取り、マッサージするように洗います。

長時間のクレンジングは肌に負担がかかるため、なるべく1分程度で終わらせるようにしましょう。

洗顔料をしっかり泡立てる

泡立てネットなどを使って洗顔料をしっかりと泡立てましょう。

手のひらに泡を乗せて逆さまにしても落ちない程度が目安です。

泡で毛穴の汚れを押し出すように洗う

洗顔料を顔に乗せたら、「泡で汚れを押し出す」イメージで洗顔しましょう。

毛穴の奥の汚れまでしっかりと除去するようにしてくださいね。

摩擦を与えてしまうと肌に刺激が加わり、すり鉢毛穴が悪化する原因になります。必ず優しい力で洗うようにしましょう。

ぬるま湯で洗い流す

人肌程度のぬるま湯で洗い流しましょう。

温度が高すぎると肌のバリア機能を弱め、乾燥の原因となります。

少しぬるいと感じるくらいの温度が目安です。

清潔なタオルで水気をふき取る

洗い終わったら必ず清潔なタオルで水気をふき取りましょう。

この時もゴシゴシと摩擦を与えないように注意してくださいね。

日常的に行う洗顔以外にも、週に1、2回はスクラブ洗顔を取り入れ、ターンオーバーを促進させるのもおすすめです。

自分の肌状態に合わせて、スペシャルケアを取り入れるようにしてくださいね。

レチノール配合の化粧水・乳液で保湿する

すり鉢毛穴ができている方は、レチノール配合の化粧水と乳液を使って保湿しましょう。

レチノールとはビタミンAの一種で、毛穴に詰まった角質の排出と正常な皮膚細胞の生成を促進する働きがあります。

これにより肌のターンオーバーを促進するため、皮膚を正常に生まれ変わらせる効果が期待できるのです。

市販されているレチノール入りの化粧水や乳液を肌質に合わせて選ぶようにしましょう。

特に乾燥しがちな冬場は保湿効果の高いレチノールが配合された乳液がおすすめです。

注意

レチノールは紫外線に弱いため、必ず夜に使用し、紫外線対策を徹底して行うようにしましょう。

おすすめのレチノールアイテム

アクアレーベル バウンシングケア ローション M

アクアレーベルの製品はレチノールが配合されており、乾燥やハリなどの改善効果を期待できます。

すり鉢毛穴の原因となる乾燥を改善することで皮脂の過剰分泌を抑制したり、ハリを与えることで毛穴を目立ちにくくします。

また、シミの原因となるメラニン色素を抑える成分も配合されているため、様々な肌悩みに対応しているのも嬉しいポイントですね。

日焼けをしない

すり鉢毛穴を改善するには、日焼けをしないようにすることも大切です。

日焼けによるダメージを受け、皮膚が乾燥すると皮脂の分泌がますます活発化してしまいます。

その結果、毛穴汚れが生じたり開いた毛穴が目立つようになってしまうのです。

日頃から日焼け止めを塗ったり、帽子をかぶるなどして日焼け対策をする習慣をつけましょう。

さらに、日焼け止めだけでなく、UV効果のある化粧下地やファンデーションを使うこともおすすめです。

また、紫外線によって皮膚の老化が促進され、他の肌悩みや毛穴トラブルを引き起こす場合があります。

そのため、紫外線対策は夏だけでなく1年中行うようにしてくださいね。

ビタミンを意識した食事をとる

すり鉢毛穴を改善するには、ビタミンを意識した食事を摂るようにしましょう。

すり鉢毛穴を防ぐうえで重要なビタミンは、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンCです。

これらのビタミンを多く含む食材を取り入れることで、皮脂の分泌を抑制し、肌のターンオーバーを促進してくれます。

また、代表的な食材として、レバー、卵、緑黄色野菜、果物、海藻、ナッツ類などがあげられます。

これらの食材を日頃の食事の中に積極的に取り入れ、バランスよくビタミンを摂取してくださいね。

忙しく、整った食生活をすることが難しいという方は、サプリメントで補給する方法もおすすめです。

市販されているビタミンサプリを日常的に摂取することも効果的ですので、ぜひ試してみてくださいね。

すり鉢毛穴の美容皮膚科での治療法

美容皮膚科では、医薬品や施術を用いたすり鉢毛穴の効果的な治療を行います。

すり鉢毛穴を改善するためにはターンオーバーを促進することと、皮脂の過剰分泌を抑制することが大切です。

セルフケアではなかなか改善しない方や、より効果的に治療を行いたい方は一度美容皮膚科を受診することをおすすめします。

この章では美容皮膚科で行える治療についてご紹介していくので、興味のある方は是非読み進めてくださいね。


忙しくて皮膚科に行く時間がないという方は、オンライン診療のサービスの利用もおすすめです。

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内服薬で皮脂の分泌を抑制する

内服薬は皮脂の分泌を抑えることで、すり鉢毛穴を改善する効果的な治療法です。

主に処方されるのは、ビタミンを主成分とした「ピドキサール」「ビオチン」「シナール」です。

これらの内服薬を利用することで、皮脂分泌をコントロールしながらすり鉢毛穴を防ぐことができます。

皮膚や粘膜の正常な成長を促すことで、皮脂腺を正常化して過剰な皮脂分泌を抑えます。

また、ビタミンを内服薬で摂取することで皮脂量を調節して、皮脂の過剰分泌を抑制することができます。

内服薬の場合は一定期間の継続が必要ですが、飲み方や用量に注意して服用することで高い効果が期待できます。

外用薬で皮脂の排出を促す

外用薬を使用して皮脂の排出を促すことも、すり鉢毛穴を改善する方法の一つです。

主に処方される外用薬としては、「アダパレン」「ベピオ」「トレチノイン」が挙げられます。

これらの外用薬は、肌のターンオーバーを正常化させて皮脂の排出を高める効果が期待できます。

また、古い角質を排出するピーリング効果が高く、肌を生まれ変わらせることで毛穴の汚れを排出するのです。

特にレチノイド系の外用薬であるアダパレンは皮膚組織の再生を促す働きがあるため、肌質そのものを改善します。

ただし、外用薬には副作用が起きる場合があるため、皮膚科の先生と相談しながら自分の肌に合った薬を選ぶようにしてくださいね。

ダーマペンで毛穴を縮小させる

ダーマペンは医療機器の一つで、針の先端で皮膚を傷をつけることで、コラーゲンの生成を促します。

ダーマペンによる治療は、すり鉢状に開いた毛穴を物理的に収縮・縮小させる効果が高いとされています。

治療のメカニズムとしては、針によって傷をつけることで皮膚に備わったコラーゲンやエラスチンが増加し、皮膚組織が盛り上がるということです。

このような組織修復のサイクルを繰り返すことで、開いていた毛穴が押し上げられ縮小されていくのです。

すり鉢毛穴の治療には4〜5回の施術が必要とされています。

ただし、施術後には一時的に赤みや腫れが生じやすく、ダウンタイムが長引く場合があるため、施術を検討する際には専門医にしっかりと相談してから行うようにしてくださいね。

レーザー治療でコラーゲンの産生を促す

レーザー治療は、強力なエネルギーを照射し、熱を与えることで皮膚細胞の産生を促す施術です。

新しい皮膚細胞が産生されることで肌の生まれ変わり機能であるターンオーバーが促進されます。

これにより、毛穴が引き締まることですり鉢毛穴の改善効果が期待できるのです。

レーザー治療は、1回の施術で劇的な効果が得られる訳ではありませんが、数ヶ月にわたる治療の繰り返しによって治療効果が期待できます。

ケミカルピーリングでターンオーバーを促進する

ケミカルピーリングは化学的剥離作用によって皮膚組織の排出を促す治療法です。

AHAやBHAなどのフルーツ酸を主成分とする化学薬品を皮膚に塗布し、新陳代謝を促すことで肌の奥深くまでピーリングを行います。

ケミカルピーリングには角質層の除去や肌の再生促進といった効果があるため、肌のターンオーバーを整えるうえでも効果的な治療法とされています。

ターンオーバーが整うことで古い皮脂や角質のつまりが改善され、すり鉢毛穴の開きも浅くなっていきます。

ケミカルピーリングを行うことは、皮膚の再生能力を高め、すり鉢毛穴改善にも効果が期待できます。

すり鉢毛穴が治らない場合は美容皮膚科を受診しよう

すり鉢毛穴は皮脂や角質の溜まりによって発生します。

すり鉢毛穴を放置すると顔の印象を悪くし、さらなる肌悩みの原因となるため、適切なケアが必要です。

すり鉢毛穴を効果的に改善する治療をする場合は美容皮膚科を受診しましょう。

まとまった時間が取れない方は、オンライン診療による専門医と相談してみることもおすすめです。

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この記事の監修医

東京総合美容医療クリニック

福田麻衣 医師

美容皮膚科/美容外科

美しさを求めるすべての人たちに

当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。

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