皮膚科でもらえるシミの薬に保険適用はされる?薬の種類や料金を安くするポイント

いろいろな形状の薬が散らばった様子

皮膚科でシミを改善する薬はもらえる?

シミ治療の薬に保険は適用される?

皮膚科でシミの改善を促す薬を処方することは出来ますが、基本的に保険適用はされません。
また、自由診療となるためシミ治療の同じ薬でもクリックにより金額が異なることがあります。

本記事では、皮膚科でもらえるシミの薬の種類と保険適用について詳しく解説していきます。
シミ治療を施術ではなく薬で始めたいけれど、治療費で不安のある方は必見です!

この記事でわかること

  • 皮膚科で処方してもらえるシミ治療薬は保険適用外の自由診療となる
  • シミ治療薬の取り扱いの種類・価格設定はクリニックごとに違いがある
  • 自由診療は全額自己負担なので、薬代以外の初診・再診料、相談料などの費用も確認する

目次

シミの薬は皮膚科で保険適用してもらえる?

皮膚科で処方してもらうことができるシミの薬は、主要成分の濃度が高めに設定されている薬です。

治療に有効な医療用医薬品のため、市販薬で試しても改善しなかったシミの症状にも効果が期待できます。

ここではシミ治療に用いられる医療用医薬品への保険適用有無について詳しく解説していきます。

シミ治療の場合は保険適用にならない

シミを治療するための医療用医薬品には、保険が適用されません。

シミ治療は皮膚疾患ではなく、肌を綺麗にする美容目的として扱われるため、公的な健康保険の対象外になるのです。

ただ、シミ治療に用いる薬でも視力障害を引き起こす可能性のある田母斑」や炎症を引き起こす皮膚疾患などの場合、薬の使用目的が治療のため保険が適用されます。

シミの治療薬は保険適用外で皮膚科で処方される

シミを薄くする・消すための医療用医薬品は、保険適用はされませんが皮膚科で処方してもらうことができます。

病的なシミでなはく、美容上の問題のシミを治療する場合は、保険適用外の自由診療扱いになります。
自由診療は、治療の選択肢が広がる一方、保険診療に比べて自己負担が大きくなる特徴があります。

医師の診断によって、同じ薬でも保険適用される場合とされない場合があるので、クリニックの治療方針を確認しておくと良いでしょう。

一般皮膚科でも美容皮膚科でも保険適用の基準は同じ

「美容皮膚科は保険が適用されず、一般用皮膚科であれば保険が適用される」という声がありますが、こちらは間違いです。

保険が適用されるかされないかは、治療の目的によって異なるだけなので、治療を受ける皮膚科の種類によって保険適用に違いが生じることはありません。

ただし、一般用皮膚科は保険適用内から治療薬を選択することが多いため、患者の自己負担が軽減される頻度が高いです。

保険適用外で処方される皮膚科のシミ治療薬

皮膚科で処方してもらえるシミ治療薬には、「トランサミン」「シナール」「ハイドロキノン」「トレチノイン」があります。

これらの薬は、新しいメラニンの生成の防止・ターンオーバーの促進を通じて、シミを治療します。

それぞれの薬の詳細や注意点を見ていきましょう。

【飲み薬】トランサミン

トランサミンは「トラネキサム酸」を主成分とした美容内服で、美白・抗炎症・止血と3つの効果がある薬です。

シミ治療の時は、抗プラスミン作用によりプラスミンというメラノサイトを活性化させる物質の合成を抑制します。

プラスミンの合成を抑制することで、シミの発生・進行を防ぎ、美白効果が期待できるのです。

トランサミンの飲み方など詳しくはこちら

トラネキサム酸の美白効果や副作用を解説!飲み続けると白髪になる?

【飲み薬】シナール

シナールは「アスコルビン酸(ビタミンC)」と「パントテン酸カルシウム(ビタミンB5)」が配合されている薬です。

シミ治療には、ビタミンCの持つメラニン生成の抑制・抗酸化作用、ビタミンB5の持つ肌のバリア機能の回復の3つの作用が関係します。

3つの作用により、新しいメラニン色素の生成・紫外線や摩擦ダメージによるメラニンの過剰生成を防止の効果があり、シミの発生・進行を防ぐのです。

シナールの持つ様々な効果について詳しくはこちら

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【塗り薬】ハイドロキノン

ハイドロキノンとは天然にも存在しており、「肌の漂白剤」とも呼ばれている還元作用を持つ成分です。

メラノサイトの働きの抑制、メラニン色素の生成に関わる酵素「チロシナーゼ」の働きを抑制する作用を持ちます。

これらの作用によりメラニン色素の生成を防ぎ、シミの発生・進行を防止する効果が期待できるのです。

ハイドロキノンの塗り方など詳しくはこちら

ハイドロキノンという外用薬の画像 「ハイドロキノン」とは?効果的な使い方や副作用を解説!いつから効果を感じられる?

【塗り薬】トレチノイン

トレチノインとは、ビタミンA(レチノール)の誘導体で「皮膚の若返り薬」として使われている薬です。

ビタミンAの誘導体とは、ビタミンAの50~100倍の生理活性を持つ成分で、皮脂分泌抑制・潤い成分増加・ターンオーバーの促進など様々な働きを持ちます。

これらの作用によりメラニン色素の排出を促進させ、シミの改善効果が期待できるのです。

なお、病院での処方が可能ですが、厚生労働省の認可が下りていないため自費診察のみの扱いとなっています。

トレチノインの効果や塗り方など詳しくはこちら

トレチノイン トレチノインの効果と使い方とは?ハイドロキノンとの併用療法や副作用も解説!
ハイドロキノンやトレチノインは個人輸入に注意!

ハイドロキノンやトレチノインは、海外では国の承認が下りているところが多いため、個人で輸入することができます。

個人輸入は病院に行く手間が省けて便利に見えますが、成分表記が間違っていたり、実際に含まれている成分と記載されている成分が違うことがあるため、注意が必要です。

シミに効く薬を保険適用外でも皮膚科で処方してもらう方法

これまで紹介したシミ治療薬はどれも医療用医薬品なので、医師に診察、処方してもらう必要があります。

シミ治療薬の取り扱いがあるクリニックに通院する

シミ治療薬のうち特にトレチノインやハイドロキノンは国内未承認のため、クリニックによっては取り扱いのない場合もあります。

皮膚科に通院してシミ治療薬を処方してもらいたい場合、予め薬の取り扱いがあるか皮膚科に確認しましょう。

薬の取り扱いがある病院を探す時間がない方や、近くにシミ治療薬の取り扱いがある病院がない方は、薬の種類がWebでわかり、薬の配送まで行ってくれるオンライン診療がおすすめです。

皮膚科や美容皮膚科のオンライン診療を利用する

オンライン診療は、スマートフォンやパソコンのカメラを使って診察し、薬の処方までオンラインで完結する方法です。

オンライン診療を行っている皮膚科は処方例をホームページで公開していることが多いです。
シミ治療に有効な薬を取り使っているか、事前に確認してみましょう。

スマートフォンなどのデバイスを持っている方なら誰でも自宅から受診することができるので、忙しい方にもおすすめの診療方法です。

皮膚科のオンライン診療についてはこちらでも解説

オンライン診療とは?メリット&デメリットや診察の流れまでわかりやすく解説!

オンライン診療を行っている東京美肌堂では、初回限定クーポンや初診料・送料無料などのサービスがあるので、オンライン診療を検討している方は予約してみてくださいね。

受付:9:00〜22:00(土日祝も休まず診察)

※本サービスを利用したオンライン診察は保険適用外の自由診療となります。

初回購入で使える!

保険適用外の皮膚科のシミ治療薬の料金を安くするポイント

シミに関する治療は基本的に保険が適用されないため、薬を処方してもらうまでにかかる費用は全額自己負担になります。

医療用医薬品は長期間使用し続けることで効果を実感できるので、自身が続けられる価格帯で薬を処方してくれるクリニック選びが大切です。

診察料・再診療・相談料のかからないクリニックを選ぶ

シミ治療は自由診療の範囲なので、クリニック側が診察にかかるお金を決めることができます。

診察料だけではなく相談料がかかるクリニックもあるので、薬をもらうまでにかかるお金を計算しましょう。

送料無料でオンラインで処方を受けられるクリニックを探す

オンライン診療を行っているクリニックでは処方された薬を自宅まで配送してくれるところも多いです。

薬の配送をしてくれるクリニックの場合、配送料も病院側で決められているので、無料の場所を探しましょう。

シミ対策や美白ケアに特化した美容内服薬のセットを処方してもらう

美容内服を多く取り扱っているクリニックの中には症状に合う医薬品をセットにして処方してくれるところもあります。

有効性が認められた医薬品を併用することで相乗効果も期待できます。

シミの薬はひとつずつ購入するよりもセットにしたほうがお得になることもあるので、セットでの処方を希望する場合は医師に相談しましょう。

医薬品のセット処方についてはこちら

手の上にいくつかの内服薬がある様子 「美容内服薬」の効果的な飲み薬とは?セット処方への保険適用有無まで解説!

定期での購入や初回クーポンで割引のあるクリニックを探す

シミの薬はクリニックごとに料金設定が異なる自由診療ですが、価格面で独自の優遇措置がとられる場合もあります。
例えば、初回限定のクーポンを配布したり、薬の継続購入には割引を適用するなど。
クリニックによって患者がシミ治療を始めやすい価格設定や条件が異なります。

シミは1回の内服や外用で治るというよりも、長期間薬を使い続けて肌の状態を整えることで症状の改善が期待できます。

そのため、長期服用しやすい価格設定のクリニックを探すことで、シミ治療薬の費用を抑えることができるのです。

美容皮膚科でシミの薬を処方してもらう時の注意点

シミ治療薬は医療用医薬品なので、あらかじめ知っておきたい注意点があります。

病院によって薬の値段設定が異なるので適切か確認する

シミの治療はクリニック側が独自で価格を設定できます。

薬の内容は同じなのに治療費が安い場合や高額な場合もあるので、提示された金額に何が含まれているのかを確認しましょう。

副作用などのリスクを確認する

シミ治療薬は医療用医薬品なので効果を期待できる反面、副作用などのリスクもあります。

医薬品名 副作用
トランサミン 胃の不快感、悪心・嘔吐、下痢、痙攣など
シナール 食欲不振、悪心・嘔吐、下痢など
ハイドロキノン 赤み、炎症、白斑など
トレチノイン 発赤、皮むけ、かゆみなど

トランサミンとシナールは副作用が少ない薬ですが、稀に上記のような症状が現れる場合があります。

副作用が出たり、薬を使い始めてから身体の調子が悪くなった場合は、使用を一時中断して医師に相談しましょう。

病気や飲み合わせの薬によって処方をもらえない場合がある

医療用医薬品は有効成分を含むことのできる最大量配合している分、飲み合わせに気を付ける必要があります。

飲み合わせの悪い薬を併用してしまうと、体調や症状が悪化してしまう可能性があるのです。

医薬品名 注意が必要な薬の成分
トランサミン トロンビン(血液凝固作用)
シナール 特になし
ハイドロキノン レチノール
トレチノイン ビタミンA剤

トランサミンには止血作用があるので血液凝固作用のある薬との併用はできません。

また、ハイドロキノンやトレチノインは短期間で治療する強い薬なので、似た働きのビタミンAは併用の仕方次第で肌の炎症を起こしてしまう可能性があります。

持病のある方、常用している薬のある方、妊娠中や授乳中の方は、シミ治療薬を処方してもらう前に必ず医師に相談しましょう。

効果が出るまでに個人差があり一定の時間がかかる

シミ治療薬は肌の中に溜まったメラニン色素を排出させたり、肌の状態を整えることでシミを治します。

メラニンの排出や肌の状態を整えるのは短期間での治療は難しく、1カ月程度で効果を感じる方から3カ月程度かかる方もいます。

効果が出るまでには個人差があるので、自分の症状の改善具合と相談しながら薬を継続して使用しましょう。

皮膚科のシミ治療薬の処方は「東京美肌堂」のオンライン診療で相談できる

シミの治療には医療用医薬品が使用されますが、美容目的での使用の場合は保険適用外となります。
保険適用外の治療薬にかかる費用は自己負担ですが、皮膚科で処方される薬剤は市販薬よりも高い効果が期待できます。

「トランサミン」「シナール」「ハイドロキノン」などのシミ治療薬は、長期使用により効果を実感できます。
そのため、治療費を安くするためにもクリニックごとの価格設定をよく確認するようにしましょう。

オンライン診療を提供しているクリニックでは、ウェブサイト上で取り扱っている薬剤が確認でき、希望する薬を処方してもらえるか簡単に分かるというメリットがあります。

東京美肌堂では、初期相談や診療にかかる費用が無料なので、気軽に医師に相談することができます。

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この記事の監修医

東京山手クリニック

藤原東華 医師

美しさを求めるすべての人たちに

当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。

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