鼻の下の毛穴をなくすには?黒く目立つぶつぶつ毛穴の改善方法や化粧で隠すコツを解説!

鼻の毛穴を虫眼鏡で拡大している画像

鼻の下の毛穴のぶつぶつが目立つのをなくしたい…。

毛穴詰まりや黒ずみにより、鼻の下の肌がキレイでないと毎日化粧をする時に気分が沈んでしまいますよね。
化粧で隠そうとしても、日中になると毛穴が目立って気になるという悩みを抱える方も多いはずです。

本記事では、鼻の下の毛穴が目立つ原因と対策、目立つ毛穴をきれいに隠すためのメイクのコツなどを解説します。
原因を正しく理解して、セルフケアと美容皮膚科での治療を上手に取り入れながら、つるりとした毛穴レスな肌を目指しましょう。

この記事でわかること

  • 鼻の下の毛穴が目立つ原因は皮脂と汚れの蓄積や肌のたるみ
  • セルフケアでは汚れを落とすケアや表情筋のトレーニングの継続が大事
  • 一時的に目立たなくさせるには凸凹を埋めるようにメイクするのが有効

鼻の下の毛穴が目立つ原因

鼻の下の毛穴が目立つ原因は、皮脂や汚れの蓄積や肌のたるみです。
皮脂や汚れが蓄積されると、黒ずみ毛穴や開き毛穴となり、目立ってしまいます。
また、毛穴トラブルではない別の症状である可能性もあります。

以下で、鼻の下の毛穴が目立つ原因について、詳しく解説します。

皮脂の過剰分泌

鼻の下の毛穴が目立つ原因の一つは、皮脂の過剰分泌です。

毛穴は、皮脂を排出する時に開き、それ以外の時は基本的には、閉じています。
しかし、皮脂が過剰に分泌されていると、毛穴が開いた状態が続きます。
毛穴が開き続けていると、目立って見えるようになってしまいます。

皮脂の過剰分泌は、主にスキンケア不足が原因で起こります。
皮脂が多く分泌されて肌がべたつきやすいからと言って、保湿をしないと逆効果です。
肌を乾燥から守ろうとして、皮脂膜の代わりに、かえって皮脂が多く分泌されてしまいます。

他にも、過ごす環境や遺伝による肌質によっても、皮脂が多く出やすい人がいます。

加齢による肌のたるみ

加齢による肌のたるみは、鼻の下の毛穴を目立たせてしまう原因の一つです。

鼻の下の皮膚は、骨と直接繋がっていないため、年齢とともに重力に引っ張られて伸びやすくなります。
皮膚がたるむと、毛穴もたるんで広がった状態になり、目立ってくるのです。

このような加齢による肌のたるみは、30代以降で起こりやすいと言われています。
肌が乾燥していると、たるみが進行しやすくなるため、適切な保湿を心がけましょう。

生活習慣の乱れ

生活習慣の乱れが原因で、鼻の下の毛穴が目立つ場合があります。

睡眠不足や栄養バランスが偏ると、肌の水分や油分が不足して、バリア機能が低下します。
バリア機能とは、肌を紫外線や摩擦など、外部のダメージから守る力のことです。

肌のバリア機能が低下すると、乾燥を招き、皮脂の過剰分泌につながります。
このように、生活習慣が乱れると、毛穴の詰まりや開きを引き起こしやすくなります

特に多忙な時期や新しい環境での生活が始まったタイミングでは、ストレスと生活リズムの乱れからバリア機能が低下しがちです。こうした時こそ、肌への気を配るようにしましょう。

角栓の放置による黒ずみ

角栓の放置は、鼻の下の毛穴を目立たせる原因の一つです。
角栓とは、毛穴から分泌される皮脂や古い角質などが混ざり合って固まったものです。
毛穴に栓をするように、頑固にこびりついて留まった状態になります。
一般的に「つまり毛穴」と呼ばれるものに該当します。

角栓は、最初は皮脂が詰まったのみの状態で、白色で現れることが多いです。
しかし、角栓を放置すると、空気に触れて酸化し、段々と黒く変色していきます。
こうして角栓を放置すると、酸化して黒ずむことで、毛穴が目立ってしまうのです。

毛穴ではなく女性は肝斑の可能性も

鼻の下の毛穴に悩んでいる方は、実は毛穴ではなく肝斑である可能性もあります。
肝斑とは、女性に多く見られる左右対称に現れるシミです。
頬骨あたりに現れることが多いですが、鼻の下にも肝斑は出来てしまうことがあります。

肝斑の主な原因は、ホルモンバランスの乱れと考えられています。
そのため、肝斑は、女性ホルモンが乱れやすい妊娠時期やピルの服用時、また、30〜40代に発生することが多いです。

肝斑についてさらに詳しい記事はこちら!

肝斑(かんぱん)の原因&治療法を解説!紫外線以外にもあるシミ発生要素とは

鼻の下の毛穴をなくす方法

鼻の下の毛穴をなくすには、まずは日々のスキンケアが重要です。
それでも、なかなか改善されない場合は、毛穴悩みが深刻なサインであるため、美容皮膚科の受診をおすすめします。

この章では、セルフケアの方法と、美容皮膚科で受けられる代表的な毛穴治療を紹介します。

セルフケアで目立たなくさせる

毛穴トラブルは、乾燥や栄養バランスの偏りなど、日々の生活習慣の積み重ねで発生します。
そのため、日々の生活習慣を見直すことで、解消しやすくなります。
どの毛穴悩みも、乾燥が原因で生じることが多いため、スキンケアを継続することが大切です。

ここでは、毛穴ケアに役立つセルフケア方法を5つご紹介します。

スキンケアの前に蒸しタオルを使う

鼻の下の毛穴をなくすには、スキンケアの前に蒸しタオルを使うと効果的です。
蒸しタオルを使うタイミングは、個人の毛穴悩みによって使い分ける必要があります。

毛穴の角栓や皮脂詰まりが気になる方は、クレンジング前に蒸しタオルを使いましょう。
蒸しタオルを使うことで、毛穴が開き、毛穴に詰まった皮脂や汚れを、クレンジングで落としやすくなります。

一方で、毛穴の開きが気になる方は、洗顔後の化粧水を塗る前に蒸しタオルを当てましょう。
蒸しタオルの熱で毛穴を開かせることで、その後の保湿剤が毛穴に浸透しやすくなります。
これにより、毛穴に水分をたっぷりと補うことで、毛穴が開きにくくなります。

蒸しタオルの作り方&使い方

  1. 水に濡らしたタオルを固く絞る
  2. 500Wの電子レンジで30~60秒温める
  3. 40~42℃あたりになったことを確かめて、顔に2~3分のせる
蒸しタオルで毛穴詰まりは解消できる?ホットタオルを使った効果的な毛穴ケアを解説

クレンジング・洗顔を毎日行う

鼻の下の毛穴をなくすためには、毎日のクレンジング・洗顔が重要です。

クレンジング・洗顔が十分にできていないと、メイク成分の汚れが毛穴に残って固まります。
メイク成分の落とし残しがあると、毛穴詰まりを引き起こします。
そのため、クレンジング・洗顔を毎日行うことで、毛穴に汚れを蓄積させないようにしましょう。

洗顔後の保湿を欠かさない

洗顔を毎日行うとともに、洗顔後の保湿も欠かさず行うことが大切です。
保湿をすることで、乾燥による皮脂の過剰分泌を防ぐことができます。
これにより、毛穴のつまりや開きが発生するのを予防できます。

特に、毛穴悩みを抱える人は、毛穴を引き締める効果を持つ化粧水を使用するのがおすすめです。
毛穴を引き締めることで、毛穴のつまりや開きを予防しましょう。
引き締め効果がある成分には、ビタミンC誘導体、セラミド、ヒアルロン酸などが挙げられます。

毛穴を引き締める「収れん化粧水」

毛穴の引き締めに効果がある、ビタミンC誘導体とハートリーフ(ドクダミ成分)が含まれています。主に開き毛穴に悩んでいる方に相性が良いアイテムです。

食事やサプリでビタミンを摂る

毛穴悩みがある方は、ビタミンを摂取することを意識しましょう。
鼻の下は、皮脂分泌が多くなりやすい部位です。
ビタミンの中には、皮脂の分泌量を調節する作用を持つ成分があります。
特に、効果的なビタミンは、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンEなどになります。

効果 多く含まれる食材
ビタミンB2 皮脂分泌量の調節による毛穴詰まりの防止 ・肉類(特にレバー)
・乳製品
・卵
ビタミンB6 皮脂分泌量の調節による毛穴詰まりの防止 ・赤身の肉や、脂の少ない肉類
・魚類
・穀類
ビタミンE 抗酸化作用による毛穴の黒ずみの防止 ・ナッツ類
・アボカド
・油脂類

食事からの摂取が難しい場合は、サプリから摂取するのも一つの手です。

ビタミンB群をまとめて摂取できるサプリ

ビタミンB群全8種をまとめて摂取することができます。朝と夜など、2回に分けて摂りましょう。

ビタミンEを摂取できるサプリ

ビタミンEの中で最も活性の高い天然d-α-トコフェロールという成分が配合されています。1日の摂取目安量は、1粒です。

表情筋を動かして「たるみ」を軽減する

毛穴を目立たせなくするために、表情筋を動かして「たるみ」を軽減しましょう。
肌のたるみを改善するには、表情筋を動かして、血やリンパの巡りを良くする必要があります。

鼻の下のたるみを軽減する「顔の体操」

  1. 机にヒジをついてこぶしをつくり、頬骨の下にぐっと押し当てる
  2. 小鼻の横に中指を当て、親指を顎に引っ掛けた状態で押す

顔の体操を、朝と夜の1日2回行いましょう。
特に血行が良くなるのお風呂上りのタイミングで行うとより効果的です。

即効性を求める場合は美容皮膚科で治療する

鼻の下の毛穴が目立つ状態を、早く治したい場合は、美容皮膚科を受診してください。

美容皮膚科であれば、「皮膚疾患と見なされない毛穴悩み」の治療も進められることが多いです。
一方で、一般用皮膚科は、美容目的ではなく皮膚疾患の治療が目的となります。
一般皮膚科では、全ての肌悩みの治療が進められるわけではないため、目立つ毛穴の改善は美容皮膚科の受診がおすすめです。

美容皮膚科で行われることがある代表的な毛穴悩みの治療を紹介します。

医薬品を使う

毛穴が目立つ場合の治療には、医薬品が用いられることがあります。
皮脂の分泌量を抑える・角質を取り除く・肌のターンオーバーを促進する作用を持つ治療薬が効果的です。

毛穴悩みの改善に効果的な処方薬

トレチノイン ビタミンC誘導体クリーム シナール ハイチオール

肌のターンオーバーを促進
蓄積した角栓や皮脂汚れを排出
皮脂分泌量をコントロール

抗酸化作用によって、毛穴の黒ずみを防止
肌のターンオーバーを促進
角質の生成を防止
肌のターンオーバーを促進
抗酸化作用によって、毛穴の黒ずみを防止

美容施術を受ける

特に目立つ毛穴悩みには、美容施術が有効です。
専門の治療機器などを用いて、毛穴に直接的にアプローチします。

医薬品よりも即効性を求める方には、おすすめです。
毛穴悩みに効果的な美容施術には、ダーマペン、レーザー治療、水光注射などが挙げられます。

毛穴悩みの改善に効果的な施術

ダーマペン ペン型の機器を使って皮膚の自然治癒力を引き出し、コラーゲン・エラスチンの生成を促進する治療
レーザー治療 レーザーを照射して皮膚の自然治癒力を引き出し、コラーゲン・エラスチンの生成を促進する治療
水光注射 注射によって、ヒアルロン酸などの美容成分を、肌の深層まで行き渡らせる治療

鼻の下の毛穴を化粧で目立たなくする方法

鼻の下の毛穴を目立たなくするには、毛穴の種類に合わせたメイクをすることが大切です。
メイクのやり方が合っていないと、かえって鼻の下の毛穴を目立たせてしまう場合があります。

毛穴が目立っている場合は、黒ずみ毛穴、開き毛穴、たるみ毛穴の3種類があります。
それぞれの毛穴で生じるメイク崩れの特徴は以下の通りです。

黒ずみ毛穴
毛穴からの皮脂分泌によりファンデーションが浮いてしまった「毛穴浮き」が起きやすい。

開き毛穴
毛穴にファンデーションが溜まって白く見える「毛穴落ち」が起きやすい。

たるみ毛穴
毛穴が縦長に広がりファンデーションだけではカバーしにくい。

毛穴の種類に応じて、ファンデーションの前に塗る下地やファンデーションを使い分けることが重要です。

1.化粧下地をブラシやスポンジで毛穴の凹凸をカバーする

ブラシやスポンジを使用して、化粧下地を塗り、毛穴の凹凸をカバーしましょう。

ブラシやスポンジを使うことで、こまかな部位まで均等に下地を塗り広げやすくなります。
均等に下地を塗れれば、毛穴の凸凹もカバーしやすくなります。

「黒ずみ毛穴」は皮脂を吸着する下地でメイクヨレを防ぐ

「黒ずみ毛穴」がある方は、皮脂を吸着する下地を使いましょう。
皮脂が多いと、メイクヨレを起こしやすくなります。
「黒ずみ毛穴」がある場合は、鼻の下に皮脂が蓄積しているため、皮脂を吸着する下地の相性が良いのです。
さらに、カバー力の高いものを選ぶことで、厚塗り感を防ぐことができます。

SANA 毛穴パテ職人 スムースカラーベース

皮脂吸着パウダー配合の下地。ナチュラルピンクとミントグリーンの2色展開で、肌の色に合わせて使用すればトーンアップ効果が期待できます。ぷるんとしたテクスチャーで、のばすとさらさらに変化します。

「開き毛穴」はポアレス系の下地で毛穴落ちを防ぐ

「開き毛穴」がある方は、ポアレス系の下地を使いましょう。
開き毛穴の場合は、毛穴に下地がなじまないと、後からメイク成分が毛穴に落ちることで、メイクが崩れやすくなります。
そのため、毛穴になじみやすく、凸凹を補正しやすい下地を使うのがおすすめです。

CANMAKE ポアレスエアリーベース

なめらかな質感で、毛穴一つひとつになじみやすい下地。エアリー感のあるスフレ状で、ふわっと軽いつけ心地が特徴です。美容保湿成分配合で、乾燥も防ぎます。

「たるみ毛穴」は硬めの下地で凸凹を埋める

「たるみ毛穴」がある方は、硬めのテクスチャーの下地を使いましょう。
たるみ毛穴は、毛穴と肌の間の凸凹が、比較的大きい状態です。
そのため、この凸凹をあらかじめ埋めることで、メイクの仕上がりがきれいになりやすいのです。

m.m.m スキンスムーザー

硬めのテクスチャーの下地。肌のうるおいを守るオーガニックのカカオバターが配合されています。鼻の下や小鼻など、気になる部分に部分使いするのもおすすめです。無色でつるりと自然な肌に仕上げられます。

2.密着力のあるリキッドタイプのファンデーションを薄く塗る

鼻の下は表情筋の変化とともに、皮膚が動きやすい部位です。
そのため、密着力が高く、ヨレにくいリキッドタイプのファンデーションを薄く塗りましょう。
薄づきなのに、カバー力の高いアイテムを使用するのがおすすめです。

MAYBELLINE SPステイ ルミマット リキッド ファンデーション

全6色のリキッドファンデーション。うす膜なのに、カバー力の高さを期待できるアイテムです。うす膜なので、気になる部分に重ね塗りしても、厚ぼったくなりにくいのが嬉しいポイント。

3.ルースパウダーで仕上げて化粧崩れを防ぐ

毛穴悩みがある方は、乾燥や皮脂の過剰分泌が起こりやすいです。
鼻の下は皮脂腺が多く、汗をかきやすい部位でもあり、メイクが崩れやすい傾向にあります。
そのため、メイク崩れを防ぐために、仕上げにルースパウダーを塗布することをおすすめします。

KOSE メイクキープパウダー

汗や皮脂によるテカリを防いでサラサラ肌をキープするパウダー。白膜感のない自然な仕上がりが特徴です。パフ付きで、小さめのポーチにも入れやすいサイズなので、持ち歩きにも便利です。

鼻の下の毛穴をケアするときの注意点

鼻の下の毛穴が目立つと、つい触ってしまったり、汚れを何とか取り除きたくなりますよね。
しかし、毛穴を傷つけたり、乾燥させるような行為は、かえって毛穴悩みを悪化させてしまう要因となります。

鼻の下の毛穴が目立つ場合は、以下のことに気を付けながら改善を目指しましょう。

角栓を引き抜かない

毛穴にある角栓が気になる場合も、絶対に無理やり引き抜かないようにしましょう。
角栓は、皮脂と角質が固まったものが、毛穴に頑固にこびりついている状態です。

角栓を無理やり引き抜くと、肌を傷つけて、炎症などを起こしてしまうリスクを伴います。
また、角栓を抜いたあとの毛穴は塞がりにくいことで、乾燥や開き毛穴につながります。

角栓を無理に引き抜くと、かえって毛穴のブツブツが悪化するので注意しましょう。

1日3回以上洗顔しない

毛穴のベタつきや汚れの詰まりが気になる場合でも、1日に3回以上洗顔するのは避けましょう。

洗顔の役割は、余分な皮脂や古い角質を落とすことです。
洗顔をしすぎてしまうと、本来、肌に必要な油分まで落としてしまい、肌が乾燥しやすくなります。

理想的な洗顔は、朝夕の1日2回程度が適度です。
過剰な洗顔は逆効果となるため、控えめにすることが大切です。

鼻の下の毛穴をより確実に目立たなくするには美容皮膚科へ

鼻の下の毛穴が目立つ場合は、まずはセルフケアで改善していきましょう。
ただし、一度角栓や皮脂詰まりを起こしてしまうと、セルフケアではなかなか改善しづらい場合があります。

セルフケアで限界を感じた場合や、よりつるんとしたキレイな肌状態を目指したい方は、美容皮膚科で治療を受けることをおすすめします。

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この記事の監修医

東京山手クリニック

都丸真依子 医師

美しさを求めるすべての人たちに

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