そばかすを消すには?自力で消す方法やレーザー治療法を紹介

そばかすを消すには、どうすればいいの…。

日々メイクをする中でそばかすが気になり、そばかすを無くして肌をきれいにしたいと考える方も多いのではないでしょうか。

今回は、そばかすの原因から自力で薄くする方法、美容皮膚科での治療法まで徹底的に解説します!

この記事でわかること

  • そばかすを消すには蓄積したメラニンを排出することが重要
  • そばかすはスキンケアや市販のサプリ・薬で薄く出来る可能性がある
  • そばかすは美容皮膚科でのレーザー治療や光治療で効果的に消しやすい

そばかすは自力で消せるの?

そばかすとは、鼻や左右の頬などに細かく現れる茶色いシミの一種です。
遺伝的にできる傾向があり、色白の人に多く見られます。

セルフケアで消せる可能性はある

そばかすをセルフケアで完全に消すことは難しいと言われています。
ただし、日々のセルフケアでそばかすの進行を抑えつつ、色を薄くして消せる可能性はあります。

そばかすの原因は、メラニン色素の蓄積です。
メラニン色素は表皮の一番奥の層で作られ、徐々に肌表面に現れシミとなります。
そのため、メラニンを排出することでそばかすを消すことができます。

セルフケアでアプローチできるのは表皮の最外層が主な範囲となります。
つまり、セルフケアだけでは、メラニンが作られる表皮の一番奥の層までは、アプローチが難しいのです。
完全にメラニンを排出するためには、セルフケアのみでは不十分な場合があります。

とはいえ、肌表面のメラニンを薄くすることで、そばかすを消せる場合もあります。

美容皮膚科での治療が必要な場合がある

そばかすを消すには、美容皮膚科での治療が必要な場合があります。
セルフケアのみで、そばかすを消すには限界があるためです。
特に、そばかすが濃い場合や、長年治らない場合は、肌に蓄積したメラニンをセルフケアのみでは排出できないことがあります。

美容皮膚科での治療は、そばかすのもとであるメラニンを直接的に破壊するなどで治療を進めます。
セルフケアよりも短期間での効果が期待できるのが特徴です。
そのため、本格的にそばかすを改善したい場合は、美容皮膚科における治療を検討するのが良いでしょう。

美容皮膚科でのそばかす治療には、内服薬・外用薬や、レーザー・フォトフェイシャルなどが用いられます。

そばかすを自力で消す方法

美容施術に抵抗がある方や、学生で手軽にそばかすをケアしたい方には、セルフケアが向いています。
ここでは、セルフケアでそばかすを消す方法について紹介します。

スキンケアを行う

そばかすの改善には、抗酸化作用/美白有効成分配合の化粧品の使用が有効です。

抗酸化作用とは、肌の酸化を抑える作用のことです。
肌の酸化とは、酸化ストレスにより肌細胞がダメージを受ける現象です。
紫外線やストレス、喫煙などにより、体内の活性酸素が増えます。
活性酸素が過剰になると、肌細胞が損傷し、シワやシミ、たるみなどを引き起こします。
抗酸化作用が含まれている化粧品を使うことで、メラニン色素の生成を防ぐ効果が期待できます。
抗酸化効果を持つ成分には、ビタミンCなどが挙げられます。

代表的な抗酸化作用を持つ成分

ビタミンC ・ビタミンEの働きを補助
・熱に弱く水に溶けやすい
・野菜、果物などに豊富に含まれる
ビタミンE ・​ナッツ類、かぼちゃなどに豊富に含まれる
ポリフェノール ・2~3時間程で体内で消失するため、こまめな摂取が大切
・ワイン・チョコレート・大豆などに豊富に含まれる

美白有効成分とは、厚生労働省よりシミ・そばかすへの効果が認められた成分のことです。
美白有効成分でケアすることで、メラニンの増加を抑制し、そばかすが濃くなるのを防止する効果が期待できます。
おすすめの美白有効成分とその効果や特徴を紹介します。

代表的な美白有効成分

成分名 効果・特徴
ビタミンC誘導体 ・メラニン生成を引き起こす「チロシナーゼ」の活性を抑制
・メラノサイトの働きを抑制
トラネキサム酸 ・メラノサイトを活性化させる「プラスミン」の活性を抑制
・すでにある色素沈着を薄くする。
レチノール ・肌のターンオーバーを正常化
・肌内部に溜まったメラニンの排出を促進
ハイドロキノン ・メラノサイトそのものを減少
・メラニン生成を引き起こす「チロシナーゼ」の活性を抑制

美白有効成分を含むスキンケア商品を使用することで、そばかすを薄くする効果が期待できます。
以下で、抗酸化作用/美白有効成分配合の化粧水・美容液・クリームをそれぞれ紹介します。

化粧水

ケシミン浸透化粧水 

美白有効成分であるビタミンC誘導体が含まれる化粧水です。
テクスチャーの違う3つのタイプが展開されており、肌質に合わせて使い分けることができます。

メラノCC 薬用しみ対策 美白化粧水

美白有効成分であるビタミンC誘導体が含まれる化粧水です。
さっぱりとした使い心地で、さわやかな柑橘系の香りが特徴です。
メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぎ、肌の透明感を向上させます。

美容液

C25セラム ネオ

抗酸化作用を持つピュアビタミンCが配合されています。
化粧水で肌を整えた後に適量(4~5滴)をなじませて使用します。
くすみだけでなく、ハリの向上や乾燥小じわにもアプローチすることができるのが特徴です。

ホワイトコンセントレート 

美白有効成分であるトラネキサム酸や3-0-エチルアスコルビン酸(ビタミンCの一種)が含まれる美容液です。
肌のゆらぎをケアしながら、メラニンにアプローチできることが特徴です。
無着色・弱酸性など、比較的低刺激な設計になっています。

クリーム

ホワイトHQクリーム 

美白有効成分である純ハイドロキノンが5%配合されています。
他にも、ビタミンC誘導体などを含む12の美肌成分が配合されています。

8デイズピュア ビタミンC クリーム 

ピュアビタミンCが7%配合されています。
酸化しやすいビタミンCを安定性高く維持するよう開発された「二重層安定化技術」が採用されています。
軽いクリーミーな質感が特徴で、肌を滑らかでしっとりと保ちます。

市販のサプリや薬を用いる

そばかすの改善には、外側からのケアだけでなく、体の内側からのケアも欠かせません。
そばかすを内側からケアするには、市販のサプリや市販薬を用いるのが一つの手です。

抗酸化作用のある栄養素

抗酸化作用のあるビタミンC・ビタミンA・ビタミンEや、ポリフェノールを体内から取り入れることで、メラニン色素の生成を防ぎやすくなります。
抗酸化力の高い食材には、以下のようなものが挙げられます。

食事から補うのが難しい方は、サプリから補うのもおすすめです。
DHC ポリフェノール 30日分 

月見草種子・りんご・お茶・赤ワインから抽出したポリフェノールが配合されています。
4種類のポリフェノールを効率的に補給できることが特徴です。

ユベラ贅沢ポリフェノール極み 90粒 

8種類のポリフェノールが配合されています。
他にも、ビタミンEや、青魚に含まれるEPAとDHAが含まれており、毎日の食事だけでは不足しがちな栄養素を補うことができます。

美白有効成分を含む医薬品

そばかすを自力で消すには、市販薬を用いるのが一つの手です。
美白有効成分であるトラネキサム酸やビタミンCは、メラニンの増加を抑制します。
これにより、そばかすが濃くなるのを防止する効果が期待できます。

ここでは、美白有効成分を含む医薬品を紹介します。

トランシーノ ホワイトCクリア 

L-システイン240mg、ビタミンCを1000mg配合した第3類医薬品です。
他にも4種のビタミン(E、B2、B6、ニコチン酸アミド)を含み、肌のターンオーバーを正常化することで、そばかすのメラニン色素の排出を促進します。

ハイチオールCホワイティア 

L-システイン240mg、ビタミンC500mg配合した第3類医薬品です。
メラニンをスムーズに排出し、そばかすが濃くなるのを防ぐことができます。
またメラニンの無色化に効果を発揮します。

そばかすを美容皮膚科で消す方法

そばかすを効果的に消したい方や、根本的に消したいという方には美容皮膚科での治療が向いています。
ここでは、美容皮膚科でそばかすを消す方法について紹介します。

以下の比較表を参考に、ご自身に合ったそばかすの改善法を選んでくださいね。

内服薬・外用薬 レーザー 光治療 ケミカルピーリング
効果実感までの
目安期間
効果が出るまで3ヶ月程度必要 1回目から効果あり 複数回施術が必要 複数回施術が必要
ダウンタイム なし あり
赤み・かさぶたなど
あり
かさぶた
なし
向いている人 ・根本からそばかすを消したい
・美容施術に抵抗がある方
・すぐにそばかすを消したい
・色の濃いそばかすがある方
・色が薄く広範囲にそばかすがある
・施術による肌への負担を最小限にしたい方
・広範囲にそばかすがある
・光治療の効果を高めたい方

以下では、各治療法を一つずつ詳しく紹介していきます。

レーザー治療を受ける

美容皮膚科でのそばかす治療には、レーザー治療が挙げられます。
レーザー治療では、特定の波長のレーザー光を照射することで、メラニン色素を分解し、肌のターンオーバーを促進します。
肌の層に存在するメラニン色素にも直接アプローチしやすく、色が濃いそばかすの治療に相性が良い傾向にあります。
一方、施術後一時的な赤みや腫れが生じるダウンタイムが伴う点がデメリットになります。

光治療を受ける

美容皮膚科でのそばかす治療には、光治療(フォトフェイシャル)が挙げられます。
光治療は、照射による熱エネルギーで、メラニンを破壊し、かさぶたとして除去する施術です。
広範囲の施術に適用しやすいが可能であるため、そばかすが広範囲に広がっている場合に相性が良い傾向にあります。

個人差はありますが、赤みやほてりなどのダウンタイムが現れる場合があります。
また、複数回の施術が必要になることがあります。

ケミカルピーリングを受ける

美容皮膚科でのそばかす治療には、ケミカルピーリングが挙げられます。
ケミカルピーリングは、肌表面に蓄積した古い角質を剥がれやすくする薬剤を塗り、肌のターンオーバーを促す施術です。
肌のターンオーバーが促されることで、メラニン色素が徐々に排出されていきます。
基本的には、ダウンタイムがなく、広範囲への施術を行いやすい点がメリットです。

一方で、刺激に弱く、乾燥しやすい人には相性が悪い点や即効性がなく施術回数を重ねる必要がある点がデメリットです。
フォトフェイシャルと併用することで、より高い効果が得られると言われています。

外用薬を使用する

美容皮膚科でのそばかす治療には、外用薬が用いられることがあります。
美容施術に抵抗がある方は、美容皮膚科にて外用薬の処方の希望であることを伝えると良いでしょう。
ここでは、そばかすに効果的な外用薬を2つ紹介します。

ハイドロキノン

ハイドロキノンは、メラニン色素の生成に関わる「チロシナーゼ」の働きを抑制する作用があります。
この作用により、新しいそばかすの発生・増加の防止効果が期待できます。
副作用として、赤みやピリピリとした痛みが生じる場合があります。

▼さらに詳しくは以下へ

ハイドロキノンという外用薬の画像 「ハイドロキノン」とは?効果的な使い方や副作用を解説!いつから効果を感じられる?

トレイチノン

トレチノインには、肌のターンオーバーを促進する作用があります。
肌のターンオーバーが促進されることで、肌に蓄積したメラニンを排出し、そばかすを改善する効果が期待できます。
副作用として発赤・皮剥け・痒みが生じる場合があるので注意しましょう。
また、トレチノインはハイドロキノンと併用することで、高い美白効果を発揮します。

▼さらに詳しくは以下へ

トレチノイン トレチノインの効果と使い方とは?ハイドロキノンとの併用療法や副作用も解説!

内服薬を使用する

美容皮膚科でのそばかす治療には、内服薬が用いられることがあります。
そばかすを治すためには、体の内側からのケアも重要です。
ほとんどの美白成分は、スキンケアの場合、皮膚の角質層までしか浸透しません。
しかし、そばかすの原因となるメラニンが生成される場所は、角質層よりもさらに奥の部分です。
そのため、スキンケアだけでは届きにくい角質層の奥の肌状態を整えることも大切になります。


そばかすを消すのに効果的な2種類の内服薬を紹介します。

トラネキサム酸

トラネキサム酸には、メラニン生成を活性化させる物質(プラスミン)を阻害する働きや抗炎症作用があります。
メラノサイト活性化因子を阻害することで、新しいメラニンの生成を防ぎます。
そばかすの改善に加えて、美白効果も期待できます。

▼さらに詳しくは以下へ

トラネキサム酸の美白効果や副作用を解説!飲み続けると白髪になる?

シナール

シナールとは、ビタミンCを主成分としたビタミン剤です。
ビタミンCの働きを補助するビタミンB5も含まれています。
ビタミンCには、メラニン色素を薄くする作用やメラニンの生成を抑える作用があります。
そばかすの特徴である茶色い斑点は、メラニンが原因です。
メラニンの生成を抑制することで、そばかすの改善効果が期待できます。

▼さらに詳しくは以下へ

シナールという内服薬の画像 シナールの効果的な飲み方を解説!シミやニキビへの美容効果と注意点も紹介

そばかす治療についてよくある質問

相談者
相談者

そばかすって薬の服用でなくなることはあるんですか?

福田先生
福田先生

内服薬で、シミやそばかすなどを完全に消すことは難しいかもしれませんが、シミやそばかすを薄くする手助けをする効果や予防効果があると認識していただくと良いかと思います。

外用薬のシミやそばかすに効果のあるトレチノイン(赤みや皮剥け、刺激感の副反応あり)やハイドロキノン等を合わせてご使用いただいた方が効果的かと思います。

そばかすをメイクで消す方法

そばかすをきれいに消すには、時間がかかることが多いです。
そばかすのもととなるメラニンの排出は徐々に行われます。
即効性を期待できる美容施術を受けない限り、すぐに消すのは難しいためです。

治療中のそばかすを今すぐに消したいという方は、メイクで効果的にそばかすを隠しましょう。
そばかすを隠したいからといって、ファンデーションやコンシーラーを厚く重ねるのはNGです。
厚塗り感やメイクくずれが起きやすくなってしまいます。

今回は、そばかすを自然にカバーするためのポイントを解説します。

リキッドファンデーションを薄めに塗る

まずは、ファンデーションを塗ります。
ファンデーションは、パウダーファンデーションより、カバー力の高いリキッドファンデーションを使用すると効果的です。

  1. そばかすが気になる部分にリキッドファンデーションをのせる
  2. 顔の内側から外側に向かってのばし、なじませる

気になる部分には多めにリキッドをのばすようにしましょう。
とはいえ、上からコンシーラーを重ねていくので、ファンデーションは厚塗りにならないよう薄く伸ばすようにしましょう。

コンシーラーを少しずつ重ねる

次に、そばかすが気になるの部分にコンシーラーを塗ります。
広範囲のそばかすをカバーするためには、やわらかいテクスチャーのリキッドコンシーラーが効果的です。

  1. リキッドコンシーラーを一度手の甲に出す
  2. 気になる部分にのせ、トントンとなじませる

    広げすぎると不自然に見えるため、そばかすの範囲からはみ出しすぎないように注意しましょう。また、こするように塗ると、コンシーラーが薄くなるため、優しく叩くように塗るのがポイントです。
  3. 仕上がりを確認しながら、同じ行程をもう一度繰り返す

    1回で完璧に仕上げるのではなく、薄くカバーするのを繰り返すことでヨレを防ぐことができます。

カバー力が足りない場合には、えんぴつ型のコンシーラーなどで、気になるそばかすを一つひとつカバーしましょう。

そばかすを効果的に消すための予防法

そばかすを効果的に消すためには、日々のケアでそばかすの悪化を防ぐことが重要です。
美容皮膚科における治療を受ける場合でも、自力で改善を目指す場合でも、どちらにも共通しています。

また、そばかすには遺伝的要因もあるため、そばかすを消せた場合でも、再発の可能性がないとは言えません。
再発を防ぐためにも、以下のことを心がけましょう。

摩擦刺激を避ける

そばかすの発生や悪化を防ぐためには、肌への摩擦を防ぐ必要があります。
肌に摩擦刺激が生じると、肌細胞を守るためにそばかすの原因であるメラニン色素の生成が促されてしまうためです。

洗顔時や、セルフマッサージをする際は、摩擦が生じやすいので注意が必要です。
洗顔時はよく泡立ててから行う、顔を拭く時はやわらかいタオルで優しく拭き取るなどで摩擦を軽減しましょう。

紫外線対策をする

そばかすの発生や進行を防ぐためには、紫外線対策が欠かせません。
紫外線も肌へのダメージの一つで、そばかすの原因であるメラニン色素の生成を促してしまいます。

日焼け止めは、外出時に塗るだけでなく、適切な頻度で塗り直しましょう。
朝しっかり塗ったとしても、汗や皮脂で落ちてしまうので、2~3時間おきに塗り直すのが理想です。
また、長袖の衣類や、帽子、日傘などのアイテム上手に活用することで、紫外線対策を行いましょう。

そばかすを早く消すには美容皮膚科へ

そばかすを今すぐにでも、消したいという方も多いのではないでしょうか。
そばかす治療には、複数の方法が存在します。
できるだけ早く改善するためには、症状にあった治療を進めることが重要です。
自分に合った治療法がわからないという方は、まず美容皮膚科へ相談しましょう。

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この記事の監修医

東京山手クリニック

都丸真依子 医師

美しさを求めるすべての人たちに

当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。

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