新生児のニキビの原因は?おうちでの対処法と治し方のポイントを解説

赤ちゃんの右頬にニキビができている画像

新生児にもニキビはできるの?

赤ちゃんのきれいな肌に、突然ニキビができるととても心配ですよね。
実は、生まれたばかりの赤ちゃんにもニキビができることがあるのです。
原因を知って、適切なケアを行うことで、赤ちゃんの肌は健やかに保つことができます。

この記事では、新生児ニキビについて症状や治療のポイントを詳しく解説します。
皮膚科に行くべきタイミングの見分け方や自宅でのケア方法も解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

この記事でわかること

  • 新生児にもニキビは現れることはあり、ほとんどの場合は生後3ヶ月で自然に消える
  • 新生児ニキビの症状が重くなければ肌を清潔に保ち、保湿ケアを行うことで改善する
  • 新生児のニキビがなかなか治らない場合は医療機関を受診するべき

新生児にニキビはできる?すぐに治るの?

生まれてすぐの赤ちゃんの肌にも、ニキビができることがあります。
新生児の肌は、綺麗ですべすべなイメージがあるため、驚いてしまう方もいるかもしれません。

しかし、新生児にニキビができるのは一般的な現象で、適切なケアを行うことで、きちんと治すことができます。
生後どのくらいでニキビができやすく、いつ消えるのかを把握しておきましょう。

生後2週間の赤ちゃんの約20%にできる

新生児ニキビは、生後2週間の赤ちゃんの約20%に見られる一般的な皮膚トラブルです。
新生児にできるニキビの場合、通常は、赤ちゃんが痛みやかゆみを感じることは少ないと言われています。

生後3ヶ月頃に自然に消えることが多い

新生児ニキビは、生後3ヶ月頃に自然に良くなり、跡には残りづらく、きれいに消えてなくなることが多いと言われています。
なぜなら、新生児ニキビは皮脂の過剰分泌や汚れの蓄積が原因であり、生後3ヶ月頃には身体が発達して皮脂や刺激に順応できるようになるためです。
ほとんどの場合、自然に治ることが多いため、過度に心配する必要はありません。

新生児ニキビの特徴

次に、新生児ニキビの見た目や発生場所の特徴をご紹介します。

赤いまたは膿を持ちぶつぶつしている

新生児ニキビは、赤いぶつぶつや膿をもったぶつぶつが現れることがあります。
皮膚が盛り上がり、炎症を起こして赤みや腫れが生じています。

白い芯がある

新生児ニキビは、白い芯のようなものを持っている場合があります。
見た目には、白いぷつっとした小さな盛り上がりがあるように見えるでしょう。
これは、毛穴に古い角質が詰まってしまった状態だと捉えられます。
炎症は起きていないため、かゆみや痛みを伴うことは珍しいでしょう。

ほほ・おでこ・鼻・あごにできやすい

新生児ニキビは、ほほやおでこ、鼻やあごにできやすいことが特徴です。
これらの部位は、皮脂腺が多く、皮脂の分泌が活発です。
過剰に皮脂が分泌されることで毛穴が詰まり、ニキビができやすくなります。
赤ちゃんは、体温調節がまだ未熟で汗をかきやすいため、特に顔にはニキビができやすいと考えられます。

ニキビ以外にも、新生児にはさまざまな皮膚トラブルが起こる場合があります。

症状ごとに適切な治療法は、異なるため、まずは正確に見分けられるようにしましょう。

新生児ニキビ 脂漏性皮膚炎 新生児中毒性紅斑 アトピー性皮膚炎 皮脂欠乏性湿疹 汗疹
(あせも)

頬/おでこ/鼻に赤いまたは膿を持つブツブツ、白いニキビ


顔/生え際/頭に赤み・黄色のフケ


胸/背中に赤い斑点やブツブツ、水膨れ


顔/首/腹/背中などに痒みを伴う赤い湿疹

腕/背中/膝下/太ももにカサカサや痒みを伴う赤い湿疹

足首/首回り/脇の下に痒みを伴う赤く小さなぽつぽつ

見分けるのが難しい場合は、念のため早めに皮膚科や医療機関を受診することをおすすめします。

新生児ニキビの原因

次に、新生児ニキビの原因をご説明します。
根本的な原因は、大人にできるニキビと同様に、皮脂の蓄積ですが、赤ちゃんの肌質が関係して、ニキビができている可能性が考えられます。

皮脂の過剰分泌

新生児ニキビの原因の一つは、皮脂の過剰分泌です。
皮脂の分泌量が多いと毛穴が詰まり、ニキビができることがあります。
皮脂の過剰分泌の原因は、母親のホルモンにあります。
生まれたばかりの赤ちゃんは皮脂の分泌機能が未熟なため、母体から受け継いだホルモンの影響で皮脂が分泌されます。
しかし、赤ちゃんの皮脂腺は細く未発達なため、母親から受け取るホルモンが多く適切に排出できないと皮脂の分泌が過剰になりやすいのです。

汚れの蓄積

新生児ニキビの原因の一つに、汚れの蓄積が挙げられます。
布団のホコリや雑菌、または林浴時のせっけんのすすぎ残しは肌を不衛生な状態にしてしまいます。
特に、首のシワや足の付け根、脇の下など皮膚が重なる部分は、汚れが落としきれずに残っている場合が多いです。

肌の乾燥

赤ちゃんの肌は、とてもデリケートで乾燥しやすいです。
肌が乾燥すると、それを補うために、皮脂が過剰に分泌されやすくなります。
そして、皮脂が毛穴に詰まることで、ニキビが生じることがあります。
また、肌の乾燥は、もともと弱い「バリア機能」をさらに下げてしまいます。
そのため、雑菌や摩擦などの外部刺激に対して敏感になります。
このため、乾燥を放置すると、新生児ニキビの原因となりかねません。
特に、林浴後は乾燥しやすいため、すぐに保湿するなどでケアを怠らないことが重要です。

肌のバリア機能の未成熟

赤ちゃんの皮膚は非常に薄く、大人の半分程度の厚さしかありません。
「バリア機能」が未成熟なため、外部からの刺激に非常に敏感です。
新生児には、肌のバリア機能はまだ十分に備わっていないため、外部刺激を受けることによって、ニキビが生じやすい状態であると言えます。

新生児ニキビの治し方

新生児ニキビから赤ちゃんを守るためには、自宅でケアを行うことが大切です。

新生児のニキビは、重症でない限り、生後3ヶ月頃に自然に改善することが多く、肌を清潔に保つことでその経過をサポートできます。

赤ちゃんの肌はデリケートで、むやみに薬などを使用すると、かえって肌に負担をかけて肌トラブルを招く恐れがあります。
特に、医師の指導等を受けていない限りは、基本的なケアのみに留めましょう。

肌を清潔に保つ

肌を清潔に保つことは、新生児のニキビの改善や予防に効果的な方法の一つです。
赤ちゃんの肌自体と、赤ちゃんの肌に触れるものを清潔に保ちましょう。

肌に触れるタオルや衣類をこまめに洗う

肌を清潔に保つためには、赤ちゃんの肌に触れるタオルや衣類をこまめに洗うことが大切です。
1回でも使用した後は、洗うのが理想です。
新生児は汗もかきやすいため、毎日洗うのが良いでしょう。

赤ちゃんの肌に触れるものを洗う際は、刺激の少ない赤ちゃん用の洗剤を使いましょう。
必ずしも使用しないといけないものではありませんが、赤ちゃんのデリケートな肌を守るためには、香料や酸化防止剤などの添加物が含まれていない、無添加の洗剤は、肌への負担が少ないためおすすめです。

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合成界面活性剤・合成香料・着色料・保存料を含まない無添加の洗剤です。柔軟剤を使わずに、ふっくらと柔らかい仕上がりが得られます。乳幼児安全性テスト済みで、赤ちゃんの肌に優しく作られています。

ピジョン「無添加ピュア ベビー洗たく洗剤」

香料・着色料・漂白剤・防腐剤・抗菌剤を含まない無添加の洗剤です。すすぎ1回でOK、洗剤が残りにくく、洗濯槽も汚れづらいことが特徴です。0ヶ月の赤ちゃんからご利用いただけます。

1日1回薬用ベビーソープで優しく洗う

赤ちゃんの肌を清潔に保つために、1日1回薬用ベビーソープを使って、優しく身体を洗ってあげましょう。
洗う際は、ゴシゴシと擦らずに、優しく洗ってあげてくださいね。
バリア機能の弱い赤ちゃんの肌を強く擦ると、肌を傷つけて肌トラブルを引き起こしやすくなります。

身体を洗う順番
  1. せっけんをよく泡立てる
  2. 泡をたっぷりと手に乗せ、肌全体を撫でる
  3. 泡のすすぎ残しがないよう38~40度のお湯で流す

せっけんのすすぎ残しは、皮脂の蓄積を招き、ニキビの原因となるため、赤ちゃんの身体は最後によくすすぎましょう。

カウブランド ベビー「全身泡ウォッシュ」

香料・鉱物油・アルコール・色素を含まず、目にしみにくい低刺激のベビーソープです。牛乳・かに・えび・卵・ピーナッツ・小麦・そばなど食物アレルゲン7品目のアレルギーテスト済み(成分不検出)のため、安心してご使用することができます。赤ちゃんのデリケートな肌の汚れや汗を優しく洗い流してくれます。

ミルポッシェオーガニクス「ボディソープ」

農薬や化学肥料を使用せず、日本のハーブ「月桃」を主成分にした低刺激なベビーソープです。合成着色料や防腐剤、シリコンなど8つの無添加の設計になっています。うるおい効果の高い成分を配合しており、キメ細かくふわふわの泡がワンプッシュで出てきます。

肌を保湿する

新生児ニキビの発症や悪化を防ぐには、肌の保湿が重要です。
特に、沐浴後は水分が身体に付着し、蒸発する際に肌のうるおいも一緒に逃げていきがちです。
沐浴後は必ず、また朝・晩など時間を決めて定期的に保湿剤を塗り、乾燥から肌を守りましょう。

ベビーワセリン

ベビーワセリンは、肌や唇の保湿に効果的です。
ワセリンは、肌に膜を張ることで水分の蒸発を防ぎます。
肌に膜が張られるため、摩擦から肌を守るのにも適しています。

赤ちゃんに使用する場合、ベビーワセリンは、純度が高く不純物が少ない白色ワセリンやプロペトを使用した製品を選ぶのがおすすめです。
また、チューブタイプは量の調節がしやすく、外出時にも便利に持ち運べるため便利でしょう。

健栄製薬「ベビーワセリン」

純度の高い白色ワセリンのみを使用して作られたチューブタイプのワセリン。やわらかいテクスチャーで肌に塗り広げやすいのが特徴です。従来の白色ワセリンと比べて不純物が少なく、無香料・無着色で生後0ヶ月の赤ちゃんの全身に使用可能です。

日興リカ「サンホワイトP-1」

純度の高い白色ワセリンのみを使用して作られています。無添加(香料・着色料・保存料不使用)・無味・無臭で、アレルギーテスト済みのため、生後0ヶ月の赤ちゃんにも安心してご使用いただけます。

ベビーローション

ベビーローションは、肌への浸透性が高く、しっかりと潤いを補える保湿剤です。
水分量が多く、油分が少ないため、比較的べたつきにくいのが特徴です。
また、伸びがいいため、全身に塗りやすいのもメリットです。

ベビーローションを選ぶ際は、ポンプ型の製品を選ぶと便利でしょう。
ポンプ型なら片手でローションを出すことができ、動き回る赤ちゃんの体勢を支えながらローションを塗ることができます。

MammaBaby 「 ベビーミルクローション」

天然由来成分100%で作られた顔・全身に使えるベビーミルクローションです。敏感な新生児の肌へのリスクを抑えるため、あえてミニマルに必要な9つの成分のみに絞って設計されています。アトピー素因肌でのテスト済み・敏感肌パッチテスト済みです。

コラージュ 「スキナベーブ ベビーミルキーローション」

無香料・無色素・アルコール無添加・鉱物油無添加で作られたベビーミルクローションです。生まれた日から毎日使うことができます。伸びの良いテクスチャーで、顔にも身体にも全身に使うことができます。

ヒルドイド

ヒルドイドの主成分である「ヘパリン類似物質」は保水力で肌のバリア機能を強化し、外部の刺激から守る働きを持ちます。バリア機能が未熟で、汗や摩擦などの外部の刺激に敏感な赤ちゃんの肌にも副作用が少ないため使用することができる医薬品です。「ヘパリン類似物質」を含む市販薬もありますが、赤ちゃんへの使用に不安がある方は、念のため医療機関で処方を受けられるヒルドイドを使用しましょう。

時間が経っても新生児ニキビがひどい場合は医療機関を受診

生まれたばかりの赤ちゃんの肌にニキビができると不安になってしまう親御様も多いと思います。
しかし、新生児のニキビは比較的よく見られるものであり、ほとんどの場合、生後3ヶ月頃には自然に消えるものです。
また、新生児の肌を綺麗に保ち、適切に保湿を行うなど自宅でケアを行うことにより、新生児のニキビを改善することができます。
ただし、ニキビがいつまでも治らない場合や、不安を感じる場合は、医療機関を受診することをおすすめします。

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この記事の監修医

東京総合美容医療クリニック

福田麻衣 医師

美容皮膚科/美容外科

美しさを求めるすべての人たちに

当院は「あなたのお肌のかかりつけ」をコンセプトに、皆さんのお肌を作り直すサポートをしていきたいと考えております。ただ肌悩みを改善するだけではなく、健康で美しいお肌を取り戻し、笑顔で日々を過ごせるよう、お手伝いさせていただければ幸いです。

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