【皮膚科医監修】背中ニキビの原因とは?症状別の治し方を徹底解説!

背中を触った時、なんだかニキビが気になる…なんてことありませんか?

実は、背中は皮脂の分泌が多いためニキビができやすいんです。

背中にできるニキビは顔にできるニキビよりも悪化しやすく、最悪の場合跡が残るなんてことも…!

今回は、そんな背中ニキビの原因と治し方をご紹介していきます。

繰り返しやすい原因や正しい治し方を知って、背中ニキビとはさよならしちゃいましょう!

この記事の監修医

西荻窪皮膚科・美容皮膚科クリニック

高畠 唯 先生

内科/美容皮膚科

「治す」だけではなく「健康で美しい肌」へ

当院では、皮膚疾患を治すだけでなく、その先にある健康で美しい肌を目指して診療しています。 日々状態が変化する肌を健康で美しく保つためには、クリニックでの治療に加えてお家でのケアもとても大切になってきます。 患者さんのライフスタイルに合わせて続けやすい治療、患者さんそれぞれに合った治療を提案いたしますので、お肌でお悩みの方は是非一度ご来院くださいませ。また、オンライン診療の準備もしているので遠方の方はオンライン診療でもご相談くださいませ。

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背中ニキビができる原因

背中にニキビができる原因は、大きく以下の3つです。

  • 体のなかでも皮脂腺が多いから
  • 衣服に覆われることが多く蒸れやすいから
  • 石鹸など洗い残しが付着しやすいから

実は背中はニキビがとてもできやすく、顔よりも悪化してしまう可能性の高い部位です。

背中ニキビができる原因をきちんと理解して、予防につなげるようにしましょう。

なぜ原因がなぜ起きてしまうのか、次から詳しく解説していきます。

背中は皮脂腺が多いため毛穴が詰まりやすい

背中は身体の部位の中でも比較的皮脂腺が多く、皮脂の分泌が活発に行われています。

通常、皮脂は毛穴から分泌された後、肌のターンオーバーにより体外に排出されます。

しかし、皮脂が通常よりも過剰に分泌されたときは、その排出が追い付かなくなってしまうため、毛穴詰まりを引き起こすのです。

毛穴が詰まることで毛穴内部でアクネ菌が繁殖し、ニキビができてしまいます。

背中は衣類に覆われていて蒸れやすい

背中は毎日下着などの衣服に触れている部位です。

空気に触れる機会が少ないので、常に蒸れやすい環境といえます。

体温と衣服で熱がこもると、汗や皮脂が溜まり雑菌の繁殖に適した環境になります。

そのためニキビの原因となるアクネ菌の発生も促され、ニキビができやすくなるのです。

背中はボディソープの洗い残しが付きやすい

お風呂に入ったとき、背中をきちんと洗い流せていますか?

ボディソープの洗い残しが皮膚についたままの状態だと、毛穴を塞いでしまいます。

毛穴が塞がってしまうことで、毛穴内部の皮脂と混ざり合い、アクネ菌の繁殖を促進し、ニキビができるのです。

背中ニキビの皮膚科での治し方

悪化しやすく、跡が残りやすい背中ニキビは、皮膚科を受診することが早く治すための近道です。

ここでは、内服薬・外用薬・美容施術に分けてご紹介します。

薬だけ使用したり、施術と組み合わせたり自分に合う治療法を医師と相談するとよいでしょう。

内服薬を飲む

背中ニキビの治し方で一番おすすめなのが内服薬を飲むことです。

内服薬を飲むことで、体の内側からニキビ体質を改善することが期待できるため、外用薬が塗りづらい背中ニキビには効果的です。

ユベラ

「ユベラ」はビタミンEを主成分とする内服薬です。

肌のターンオーバーを促進する作用を持つことで、毛穴詰まりを解消し、今できているニキビを改善します。

しかし、ビタミンEは脂溶性ビタミンのため、過剰摂取をしてしまうと副作用のリスクがあります。

必ず専門の医師の指示に従って服用するようにしてくださいね。

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シナール

「シナール」はビタミンCを主成分とする内服薬です。

ビタミンCは抗酸化作用を持つことで紫外線や酸化による肌へのダメージを軽減し、炎症や赤みを抑制する働きを持つため、ニキビの改善や予防に効果が期待されます。

また、ビタミンCは肌のターンオーバーを促進し、肌のトーンを均一に保つ役割も果たします。

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ハイチオール

「ハイチオール」はL-システインを主成分とする内服薬です。

L-システインは角質層の新陳代謝を促進し、古い角質を除去することで、肌のターンオーバーを正常化します。

それにより、ニキビの原因となる毛穴詰まりを改善するのです。

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ピドキサール

「ピドキサール」はビタミンB6を主成分とする内服薬です。

ビタミンB6は、皮脂分泌を適正に調整し、過剰な皮脂の生成を抑制する働きがあり、毛穴を詰まりにくくする効果が期待できます。

それに加え、ピドキサールはニキビの炎症を鎮め、肌を健康に保つ効果もあります。

特に脂性肌の方やニキビに悩む方に効果的です。

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外用薬を塗る

背中ニキビは外用薬を塗ることでも改善を期待できます。

しかし、背中は常に衣類に触れている部位。

せっかく薬を塗っても取れてしまっては意味がありません。

そのため、背中ニキビに外用薬を塗った後は絆創膏を貼ることをおすすめします。

衣類による摩擦や刺激を避けるためにも、保護するようにしてくださいね。

アダパレン

「アダパレン」はビタミンA誘導体の一種である外用薬です。

アダパレンは毛穴の詰まりを解消し、肌のターンオーバーを促進することで、ニキビの改善に効果があります。

そのため、発生初期のニキビに最も効果的とされています。

しかし、初期の使用時に一時的なかゆみや皮膚の乾燥が起こることがあるため、使用の際は注意しましょう。

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アクアチム

「アクアチム」は、強力な抗菌作用を持つ外用薬です。

主成分のナジフロキサシンは、黄色ブドウ球菌などのニキビを引き起こす細菌のDNA複製を阻害するため、炎症したニキビに効果的です。

ただし、耐性菌の発生のリスクがあるため、使用期間には慎重さが必要です。

通常、洗顔後に患部に1日2回塗布しますが、適切な量の使用には個人差があるため、医師や薬剤師の指導のもと使用するようにしてくださいね。

「アクアチム」のニキビ治療薬としての効果や軟膏・クリームの正しい使い方

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美容皮膚科で施術を受ける

背中ニキビをより早く治したい方は美容皮膚科で施術を受けることも一つの手でしょう。

ここでは、ケミカルピーリングとヒーライトについてご紹介します。

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは、皮膚の表面に酸や他の化学物質を使用して、古い角質を剥離し、新しい皮膚細胞の生成を促進します。

これにより、毛穴の詰まりや炎症を軽減し、ニキビの改善が期待できます。

また、肌のターンオーバーを促進することで肌のトーンや質感を向上させ、ニキビ跡の軽減にも寄与します。

ただし、ケミカルピーリングは、肌のタイプや状態に合わせた適切な酸の種類と濃度を選ぶことが重要なので、必ず医師との相談のもとで行うようにしましょう。

ヒーライト

ヒーライトは、レーザーではなく高輝度LEDを用いることでアクネ菌を殺菌し、ニキビを改善します。

また、ヒーライトは毛細血管を収縮させ、赤みや腫れを軽減するため、特に炎症の起こしたニキビの改善に効果的です。

ヒーライトはほとんど痛みやダウンタイムがないため、多くの人に適していることも特徴です。

背中ニキビにおすすめの市販薬

背中ニキビは、市販薬を使うことで改善できる場合もあります。

成分や症状をよく確認し、自分に合った市販薬を選びましょう。

ここで紹介した以外でも、以下の成分を含むものが効果的です。

おすすめ成分
  • ステロイド
  • 抗生物質
  • クロルヘキシジングルコン酸塩
セナキュア

「セナキュア」は、背中ニキビが発生する原因を改善する効果がある市販薬です。

セナキュアに含まれる成分のサリチル酸は、皮脂分泌抑制作用や角層剥離作用を持つことで、毛穴を詰まりにくくします。

またアクネ菌の繁殖を抑える作用も持つため、炎症の起こったニキビにも効果的です。

スプレータイプもあるため、手の届きにくい背中にも均一に薬を塗れることもポイントです。

ペアアクネクリーム

「ペアアクネクリーム」は、主に抗炎症効果やアクネ菌の抑制などが特徴です。

特に炎症性ニキビの赤みや腫れを軽減し、毛穴の詰まりを解消して皮脂や老廃物の排出を促進します。

それ以外にも、新たなニキビの発生を予防する効果も期待できます。

クロマイ-N軟膏

「クロマイ-N軟膏」は、2つの抗生物質が配合されている軟膏です。

伸びの良いことが特徴なので、広範囲に使用することができます。

炎症の起きたニキビに使用し、赤みやかゆみを軽減したい方におすすめです。

背中ニキビを綺麗に治すセルフケア

背中ニキビを治すには、毎日のケアを意識することも大切です。

自分の習慣を見直して、背中ニキビにさよならしちゃいましょう。

肌に優しい素材の衣服を選ぶ

衣類が背中ニキビに影響を与える場合があります。

衣服が背中に当たって摩擦が炎症を悪化させたり、通気性が悪くてかえって菌を繁殖させたりします。

できている背中ニキビをこれ以上悪化させないためにも、衣類の見直しは必要です。

おすすめはコットンやシルクのような天然素材です。

天然素材は通気性や吸水性に優れているので、汗をかいても蒸れにくく、背中ニキビがあっても安心して着用できます。

注意

ナイロンやポリエステル、アクリルなどの化学繊維は、肌に刺激を与える可能性があるので使用しないようにしましょう。

入浴の仕方を見直す

背中ニキビを治すためには、お風呂の入り方も見直しましょう。

特に髪の長い方は要注意です。

身体をせっかく洗っても、シャンプーが背中に残ったままでは毛穴に汚れがつまり、菌が繁殖しやすくなってしまいます。

お風呂での洗い方は上から下にを意識して、必ず体は最後に洗うようにしましょう。

ビタミンを積極的に摂る

ビタミンを積極的にとることも、ニキビ跡予防に有効です。

ニキビ跡はターンオーバーが乱れることで、残ってしまいます。

そのためターンオーバーを整えることができればニキビ跡を残さずに、綺麗に治すことができます。

ビタミンは魚や肉、卵、果物など様々な食物に含まれているのでバランスよく摂取していきましょう。

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背中ニキビが長引く場合は「マラセチア毛包炎」にも注意

背中にできるニキビは、アクネ菌によるものではなくカビ菌が引き起こす「毛包炎」という皮膚の病気である場合があります。

顔のニキビとは原因が異なるので、今までニキビの薬を塗っても治らなかったという方は、毛包炎である可能性が高いです。

あなたの背中ニキビが毛包炎かどうかをチェック

顔以外にできるニキビと似た症状でよくあるのが毛包炎です。

「背中ニキビがなかなか治らない」という方は、下のチェックリストを使って、自分の背中ニキビが毛包炎かどうかをチェックしてみましょう。








チェックが半分以上付いた方は毛包炎である可能性が高いです。

毛包炎は、皮膚科で処方される抗菌薬を使って治療する必要があります。

これ以上悪化させないためにも、一度皮膚科を受診して専門の医師に相談してみるといいでしょう。

マラセチア菌からできる背中ニキビ

毛包炎は、汗をかくなど高温多湿状態になることで、マラセチア菌が増殖し炎症を起こすことで発生します

そもそも、「マラセチア菌」とはカビの一種であり、常在菌として体の表面に常に存在しています。

背中は衣類などの影響から蒸れやすかったり、摩擦が起きやすかったりするため、菌が繁殖しやすい環境です。

また、普段は目につかないことから、気づいたら炎症が全体に広がっていた…なんてこともよくあります。

少しでも「毛包炎かも…」と感じた方はなるべく早めの対処をするように気を付けてくださいね。

高畠 唯先生
高畠 唯先生

背中ニキビはお顔のニキビと違い毛穴つまりだけが原因とは限りません。皮膚科で保険の薬を使用して治すこともできるので、お困りの際は近くの皮膚科を受診してみましょう。

繰り返す背中ニキビは根本から治療しましょう

背中ニキビを治す方法を試しても改善しない方は、皮膚科を受診しましょう。

皮膚の症状は、皮膚科で診察してもらってそれに合う薬をもらうことが一番です。

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