トラネキサム酸は、外部刺激（紫外線や摩擦など）によるメラニンの過剰生成を抑制し、シミやくすみを予防します。肌のトーンと透明感を維持する「予防美白」効果があるため、新しいシミを作りにくくしてくれる効果も期待することができます

トラネキサム酸錠500mgは、すでにできてしまったシミや肝斑の改善にも役立ちます。

トラネキサム酸は「プラスミン」の活性を抑制することで、過剰なメラニン生成をブロックする効果があります。これにより、肌のターンオーバーを通じて蓄積されたメラニンが徐々に排出され、シミや肝斑の改善が期待できるのです。

肝斑は外部刺激に敏感で悪化しやすいため、レーザー治療などが逆効果になることもあります。このような特性から、トラネキサム酸の内服療法は肝斑治療において特に重要な選択肢となっています。

※肌のターンオーバー: 肌の細胞が新しく生まれ変わり、古い細胞がはがれ落ちる新陳代謝サイクルのこと。通常28日周期で行われる。

トラネキサム酸には、ニキビの炎症そのものを鎮静する効果を期待することができます。ニキビは毛穴の内部でアクネ菌が増殖することで炎症を引き起こします。トラネキサム酸は、炎症を促す物質である「プラスミン」の働きを抑え、体の内側から作用することで、ニキビによる肌荒れを軽減します。さらに、この成分はニキビが治った後に残る「赤み」や「色素沈着（茶色いニキビ跡）」にも働きかけ、ニキビ跡の改善に役立つと考えられています。

効能・機能

・肌内部での炎症を抑制することで、シミの原因であるメラニン合成を抑制します。
・特に肝斑に対しては、第一選択として推奨され、レーザー治療より優先されています。
・個人差はありますが、治療効果は1~2か月後に現れます。

成 分

1錠中、次の成分を含んでいます。
トラネキサム酸250mg

用法・用量

1回1錠を、1日2回服用。
・年齢や症状により適宜増減されます。
・必ず指示された服用方法に従って下さい。
・飲み忘れた場合は、気がついたときにすぐに飲んでください。
・誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。

副作用

服用後、主な副作用として、まれに食欲不振、悪心、嘔吐、下痢、胸やけ、そう痒感、発疹、眠気などの症状が現れる場合がございます。このような症状に気づいたら、必ず医師・薬剤師に相談してください。

注意事項

血栓発症リスクの高い方(ピルなど女性ホルモン剤を服用中の方、慢性的な高血圧、高血糖、高脂血症の方、脳伷塞や心筋伷塞などの血栓症の既往歴がある方)などにおいては内服できない場合もあります。